深夜アニメからきますたさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

深夜アニメからきますた

深夜アニメからきますた

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(2017年製作の映画)

1.5

ハンデを感情的に撮し、考えろ感じろ思え同情しろ
と押し付けている。
その画がかなりを占めているという作品。

毛穴を視認できる接写の連続。

作中作の映画をエキストラに観せて
泣かせたり笑わせたりさせ
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ラスト・シフト/最期の夜勤(2014年製作の映画)

2.0

壁の白色が良い味。

言い終えずに受話器を置く間も素晴らしい。

終盤の背中越しに映していた発砲の所作は、デフォルメが薄めで
なかなか面白みがあるアクションになっていた。

しかし画や脚本のリズムと仕
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.0

オールインワンな映画

動物、お色直し、観光、不気味さ、群衆、グロ…
おおよそ映ってない物を探すのが難しい。

様々な画が高速消化されていくが、
目まぐるしさは感じない。

雑魚キャラは雑魚キャラとし
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

所作の面白みが抜きん出ている。
まばたきのタイミングや早さも管理しているのだろうか、
一つ一つの動作が誇張されており
かつ映画にとって無駄な動作が無く、シンプルに見える。

二人の主人公の静と動の所作
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ポッピンQ(2016年製作の映画)

1.5

コンテとアクションに創造性が欠如していて
規則的になりすぎており、驚きが発生しない。

キャラクターしか動いておらず、画面外の視覚ドラマが無い。
困るとすぐにフェイスアップ。
撮るものと動かし方、カメ
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地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

4.0

派手なモノをこれ見よがしに撮っているのではなく
映り込んでいるていで映画にしている。

兵器、群衆、死体、爆発
強い画を強く撮したくなるのが普通だろうが
それらを背景の出来事と言わんばかりにさらりと撮
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

1.5

フェイスショットに継ぐフェイスショット。
感情的な表情を作らせ、感情的な声の演技をさせている。

キメのシーンでは感傷的なBGMをかけ
観客に泣いてほしいタイミングを教えてくれる親切設計。

カメラが
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

2.5

表情とキャラ説明ばかりが出てくる。

主人公は効率的な人間という事を説明するために
規則的な編集、ジャンプカットなどを使っていた。

画面の主役はほぼ常に表情。
とても単調だ。

旅映画の側面が無いわ
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.0

脚本はシリアスだが
画面にはイタズラ心が散りばめられている。

誇張の利いた表情作り、容姿が足りていないヒロイン
糞ダサミサイルなど
それらが真剣一点の映画にさせず多味としている。

序盤は画面の奥行
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.0

撮ってる物は汚らしいが、見せ方は下品ではない。
終盤以外は。

超ロング状態でヒロインが初登場。
ひと味違うと画面が語りかけてきた。

白人の嘘臭さが良い塩梅になっていて
字幕には表現されないユーモア
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.0

冒頭のスローモーションでプリントを舞わせるカットしか印象に残らず。

良い物も出てこなかったが、不愉快な物も出てこなかった。

登場人物が高校生という設定なので
強い画を出さないで勝負したのだろう。
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インターステラー(2014年製作の映画)

2.5

喜怒哀楽のバランスが悪い。

深刻な感情の時間帯が大半以上であり、非常に単調。
これではアクションも出てこない。

黒人に合計3回ほどブラックホールと言わせる等の
台詞のユーモアは見られたが。

宇宙
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

2.5

序章である掘っ立て小屋以上のものは出てこないし
以降は同じような事を繰り返し見せている。

レイアウトや美術、照明の面白さが出ていない。
華やかな容姿の役者もおらず
静止画としての弱さが目立つ。

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フェリシーと夢のトウシューズ(2016年製作の映画)

1.5

中割り、モデリング、彩色、それらに問題は無い。
それ以外の部分のレベルが低い。

質量と慣性を描けておらず、軽薄な表現しか出てこない。
動きではなく、どう動かすかの部分に面白みが全く無い。

コンテも
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クリスティーン(1983年製作の映画)

3.5

「ダサい」と「くだらない」の綱渡りをしている作品。

どちらかに振れ過ぎてしまえば娯楽性が著しく損なわれてしまう。
非常に危うく、いつ落下してもおかしくない様相。
が、その綱渡りを見事完走している。
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あん(2015年製作の映画)

3.0

長回しとザックリとしたカット。
音声や音を繋ぎにしている。

華の無い容姿のキャストらと建物。
そこに光線と樹々で色を添えている。

桜や自然の撮り方が押し付けがましい。
他の物はそんなことはないのだ
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キャロル(2015年製作の映画)

3.5

客観的な画の作品。

センターに人物が置かれていることが非常に少なく
フォーカスが曖昧。

窓越しのショットが強い。
車窓の水滴や、曇らせ方、2つの窓を画面内に収められてたり。
撮り方の真似だけなら簡
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トルナトーレ 我が映画人生(2012年製作の映画)

-

監督の映画を称賛する映画ではなく
監督を関係者が称賛する映画。

画面はずっとオッサンのバストアップかフェイスショット。
カメラが1台しか用意されてないのだろう。角度が変わらない。
実際の映画からの流
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ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

1.0

モーションキャプチャーのアニメなのだろうが
動きが良くない。

初動と慣性が甘い上に、関節が足りていないような機械的な所作。
動画としての面白みはない。

ゾンビの運動能力や見た目と音声は良かったと思
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

2.5

見た目のギャップ映画。
主人公がイケメンでスポーツマン体型だったら?
生徒たちが偏差値の高くなさそうな高校生だったら?
それだけで娯楽性が激減だろう。

太っちょながら高い運動能力を披露しつつ
リズム
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ロリータ(1962年製作の映画)

2.5

レイアウトと所作が素晴らしい。

会話ヘビーな作品だが、レイアウトによる静止した情報と
所作による流れている情報がそれを感じさせない。

通常、レイアウトに力が入った場合
視覚的にうるさかったりするは
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パッチギ!(2004年製作の映画)

3.0

濃縮された喜怒哀楽。

群衆、暴力、所作、顔…
それら全てのアクションで
素晴らしいデフォルメな動きがあり、
次の動作を自然と期待させられる力がある。

台詞の聞き取りにくさが
次に話す言葉が朝鮮語な
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.0

カメラを動かしたり揺らしたりする事で
画面を映えさせる事に成功している稀有な作品。

ガチャガチャ編集だが他の作品と比べると
鬱陶しさを感じることは少なかった。

撮り方と表情の作り方だけでヒロインが
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

1.0

この映画のタイトルが「ネバーエンディング・ストーリー」ではなく
「アトレーユ」だったら全くヒットしてなかっただろう。
ただそれだけの商品。

これは本当の出来事なんです。私は演技をしています。
と訴え
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ディセント(2005年製作の映画)

2.0

映さないのではなく、映せない。
画が具体的になると、白ける物だから映してないのだろう。
その辺りが弱い。

カメラぶん回し+ガチャガチャ編集が多い。
特に地上で。

暗い洞窟で迷っているという設定上、
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劇場版AIR(2004年製作の映画)

1.0

ロングショットの線が壊れており、正視に耐えない。
かといってフルショットもアップも醜い線。

動画は締切に間に合いそうになかったのか、多くがコマ送り。
そうでない動画は壊れている、
もしくはただ描いて
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

5.0

役者らしい顔の持ち主が主人公1人。
強めの演技をする登場人物が主人公1人。
中流層の住宅街が色付け薄く撮られている。

映画の材料として難しい素材。
そして撮り方は一見簡素なように見えるが、
引用困難
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.5

シンプルな情報にこだわった映画。

何が映画にとって装飾過剰になっているのか、
をパロディにした作品なのだろうか。

寂しさを感じる画面だが
面白さに必要な物しか残していない、のが原因というか狙いか。
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裏窓(1954年製作の映画)

3.5

視線の持ち主と、視線の先が繋がっているという証拠が
冒頭と最後にしか出てこない。
なので違和感がある。その違和感自体が味。

窓の中の様子は宛ら作中作。
窓枠を活かすという発想からそれは窺い知れる。
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アメリ(2001年製作の映画)

1.5

執拗に顔を映し続けている作品。

動感や変化に大きく欠け、色も2時間見せるに値する物になっていない。

表情で読み取らせようという遊びがしつこく、
極めて単調。

120分の映画ではなく
上映時間30
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リング(1998年製作の映画)

3.5

誇張された真剣な演技。
説明的すぎず、物足りなさもなく、いい強度で収まっている。

台詞ヘビーなシーンは変動性を補完させるため
背景を動かす画になっていた。
自動車内で会話させつつ移動したり、雨や波を
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ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

2.0

ヒロインも爺も自分の世界に浸って気持ち良くなっている。

好意的に言えば、電子画面がダレ場になっている。
理想を言えば、電子画面が退屈なので代案を用意すべきだった。

ヒロインがスタントをやっていると
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ザ・ウォーカー(2010年製作の映画)

2.5

編集は良いが、画面も動きも温度も一本調子なのが辛いところ。

切れ目を感じさせない編集になっていて、繋がりが良い。
ややフェードアウト過多だとは思うが。

くどい色作りではあるが、面白くはあると思う。
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.5

彼と彼女はスターではないので、最上のミュージカルをしなくても良い。
という意味付けに甘えた商品。

中盤からはミュージカルうんぬんではなく、
日常シーンからも所作が消える。
口喧嘩のシーンの連続切り返
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サバハ(2019年製作の映画)

2.0

画は及第点だが、所作に面白みが無い。

背景美術や色作りと台詞が強みになっているが
所作が弱く、画面の変化を期待できる物になっていない。

終盤に入ると強みだった点が消え、ドラマを畳むために
顔ばかり
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

5.0

B級の匂いを味にした大作。

窓に貼り付いた食パンを仰々しく見せたり
1体の死体が流れてきたと思わせきや、
時間差で大量の死体をマヌケに撮って流れさせるなどのユーモアも光る。

キャッチボールのシーン
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