深夜アニメからきますたさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

深夜アニメからきますた

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サイコ(1960年製作の映画)

3.5

3つの見せ場をいかに面白く感じさせるかのために他を犠牲にしている。

シャワーシーンの辺りは草が生えた。
引用されすぎた為にそういう風に観えたのだろうか。

階段を上るカットは、背景のピンボケ具合が素
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.5

デジタルを活かしたクッキリとした、だが慎ましやかな色作り。

派手なアクションがあるわけでないのに、常に何かが起こりそうな画面。

空間の切り取られ方、ちょっとした所作
あるいはカットの間などから
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.5

旅映画。

上品な画は出てこないが、とても豊富なロケーションと色。
そして、いつ暴力をふるうか読めない乱暴な所作で溢れている。

画面がやや停滞しても、活力ある方言がアクションを補完している。

死霊のはらわた(2013年製作の映画)

1.5

ゲロ顔射は素晴らしかったが、全体的にアクションが足りない。

オリジナルは床下の怪物がユーモラスだったが、
今作はお淑やかだった。

本気で怖がらせようと作るのも良いとは思うけど
結果面白くないのでは
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フラワーショウ!(2014年製作の映画)

1.0

繋ぎに囚われない作りも結構だが、問題なのはつまらないという事。

ヒロインが顔で同情を誘ってくるのも痛々しい。
良い点は庭のデザインとノートの描き込みくらいだった。

ザ・サイレンス 闇のハンター(2019年製作の映画)

2.5

アクション性が薄すぎた。手話だけでは間に合ってない。

音を立ててはいけないという緊張感はあるが、そのために犠牲にした要素が多すぎる。

ホラーとしても恐怖の対象物の姿が明確な事と、
襲われてもどうな
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

1.5

プロットは良いと思うが、アクション性が薄い上に
顔の芝居付けをやりすぎ。

気に入ったシーンは外でのめった刺し。
あれくらいの温度の画を増やしてほしかった。

もっと面白くできた作品だと感じる。

マネーボール(2011年製作の映画)

3.5

能書きばかり垂れているが、主役が頻繁に癇癪を起こす事によって
アクション性が補完されている。

煙草を吸っている人物はいないが、代わりにヒマワリの種を食べさせて
所作を作り出している。

ほぼ室内か球
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

4.0

怪物を実際に見たことの無いスタッフが作ったのだろう。
リアルさが無い。

運び屋(2018年製作の映画)

4.0

華が排除されている。
あるとすれば2台目の自動車くらいか。

名シーンも無い。
印象的なカットとしては、ヘリと主人公の自動車を望遠で撮ったものくらいだった。

編集で勝負したロードムービーということな
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失楽園(1997年製作の映画)

2.5

ヒロインのコスプレ映画とも言える。

二人は常に正装。
普段着姿を見せては上品さが損なわれ、不倫が悪目立ちし過ぎるからだろう。
所作や表情、声色や台詞に上流階級感が演出されている。

惜しむらくは濡れ
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百円の恋(2014年製作の映画)

2.5

恋と題されているが、アクション映画だろう。

前半は怠惰のアクションで
後半は解放のアクション。

画的には下品なものが撮られているが
感情的なフェイスショットは避けて撮られている。

試合が出てくる
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映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

2.5

画が非常に豊富。

アニメーションとして格別な物は出してないが、
デザインとドラえもんの道具を用いた視覚効果を高速消費している。
そしてまた次の視覚情報を供給…と、画面から作っている作品。

ゾウの鼻
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バーレスク(2010年製作の映画)

2.5

安易にフェイスショットを撮ってない。
ダンサーたる身体性を見せるためだろうか。

中盤までは良かったのだが、以降は同じ画が多かったのが残念。

キャビン(2011年製作の映画)

2.0

ストーリー設定が秀逸。ゲーム映えしそうだ。
脚本は別に面白くない。

暗闇の視認性が悪すぎて、ディティールが伝わらない。

司令室のおっさんがエロを眺める顔と
子どもの映像に悪態をつく姿には草でした。

オオカミ少女と黒王子(2016年製作の映画)

1.5

凡常への抗いが会話シーンでのロングショットや
人物へ簡単にフォーカスしない点から覗える。

しかし映画を作ろうとすればするほどに原作性は薄れ、
原作性を損なわずにあろうとすれば映画から離れていくという
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バヨネタ -不屈のカムバック-(2018年製作の映画)

1.0

つまらない映画を撮ろうという狙いで作ったのだったら
それは成功していると言える。

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

3.5

主役は主人公ではなく現象。
見せ場になると主人公は黙り、現象にフォーカスが絞られている。

とても面白かったが、記号性が強く
再視聴性に乏しいのが玉に瑕。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

2.5

グリコのオマケ商法的作品。

映画のオマケを主軸に据えて構築されている。

映像がオマケより目立ってしまわないように、
本体は引き立て役に徹している。

グリコの場合は、本体とオマケが釣り合った物にな
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.0

フレームへの感覚が秀逸。

フィックスでのフレーム感覚が優れている作品はそう珍しくないだろうが
カメラを振ってもここまで優れたフレーミングが続く作品は稀有だろう。

ただ、会話が発生している時の画面と
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

ころしや!~プロの俺がロリっ娘に殺しを教える事になった件について~

という邦題にした方が誤解が無いだろう。
画面は序盤がピークで、後は繰り返しが主になってしまっていた。

この作品を名作足らしめてる
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ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区(2012年製作の映画)

-

全編、特に第1話の色彩と影が優れていた。

がしかし、第2話と第3話が
表現をきつく縛って作られた作品であり
時間あたりの画の幅が狭すぎる。

監督に作品を通じて、延々と興味の無い話題で
ドヤ顔されて
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アバウト・ア・ボーイ(2002年製作の映画)

2.5

分相応な作り。

面白い画でもないし、お話が優れているわけでも無い。

だが、監督がそれに気づいていて、
何とか退屈させないように辛労している。

同じ画は可能な限り出さないようにされているし
作品の
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.5

計算高き滑稽さ。

主人公が運転する自動車を襲おうとする暴徒。
微妙にスピードを落とした自動車。暴徒が破壊せんと自動車を叩く。

主人公は映画を面白くするため、暴徒に自動車を殴らせようと
アクセルを緩
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.5

雑味が無い。

画にならない物を、基礎演出だけで見せ物に仕上げている。

平時は、画に飽きられる前にささっとカットを入れているが
長いと感じさせるカットでは、必ず小さな何かを起こしている。

ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.5

追う映画。
それは何だか粗暴な刑事の画面外にある目線の先だったり、足取りだったり。

悪人の足取りは追っていない。
主人公の刑事の足取りをカメラが追っている。

飽き防止のために、時折サングラスをかけ
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

2.5

用意された画の割に
上映時間が長いのが大きなマイナス点。

芝居やカッティング
ストップモーションと語りは印象的ではあったが。

カサブランカ(1942年製作の映画)

2.5

ほぼ酒場の中を映しているが、狭さや息苦しさを感じさせない。

スーツと軍服と女性の洋服の対比が非常に面白かった。
ただ、所作には面白みを見いだせなかった。

日の名残り(1993年製作の映画)

4.0

漫画のベタのような漆黒のスーツと、真っ白なワイシャツによる
見事なコントラスト。
そこへロウソクの淡い赤い炎や、館の調度品が計算高く並べられている。

素晴らしいレイアウトだった。

控えめな味だが、
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

2.5

同情を誘いまくってくるが、空想の中では絶頂前に現実に引き戻されるし、
失禁まではさせなかったので、最後の一線は守ったと言えるのだろうか。

手持ちカメラが、等身大を演出している反面で
ジャンプカットは
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トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)

2.0

序盤の追いかけっこの走り方に呆然。
まるで捕まえる気が無いようなフォームに見えるし、画的に見っともない。

役者の声に魅力が無い上に、所作も面白くできていないし、動きも少ない。
ずっしりと重いはずのバ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.5

壁に貼り付けた写真とメモのデザインが素晴らしい。
何かの作品から引用した表現なのだろうか。

不言実行のキャラのスマートさと、シャープな影と色使いは
観者すら知的になっていると錯覚させる力があった。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

1.0

顔芸大会とドラマ的叫びの演技を収めた作品。

惨めなレイアウト。
人物でしか空間を埋めれていない。

ロケ地自体は豊富だが、色も光も単調の最高峰。
そして顔と口元ばかりが画面に出しゃばっている。

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スモーク(1995年製作の映画)

2.5

煙草の煙と吸う所作でどれだけ勝負できるかという作品。
厳しい自戒の中、よく撮れているとは思うが、画面の娯楽性は低い。

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.5

俯瞰の雨傘以上のものは出てこなかったが、
色使いと所作と歌声に面白みがあった。

列車のトラックバックのカットの終盤で
おっさんが手前からフレームインしてきたのも面白かった。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

2.5

葬式のような単調さ。
アクション無しで見せるに値する画になっていない。

監督のさもしい狙いが滲み出ている商品。