深夜アニメからきますたさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

深夜アニメからきますた

深夜アニメからきますた

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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

3.0

何か1つだけが画面を支配している事が無く
全てのシーンが次の画面へのパーツという構成だった。

ゆえにワンカット単位での見栄えや面白みは
別段どうという物は無く
作品1本単位の総合点としての秀作を狙っ
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幻夢戦記レダ(1985年製作の映画)

1.5

なかなか良いコンテだと思うし
飛散する石と
大きなメカへの書き込みも味があった。

序盤に何度か出てきたループアニメが
ループに入るまでの時間が短くて見っともなかったし
慣性の法則と重力を
動画として
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

1.5

何かが致命的にダメだとは思わないが
シリアスというよりは堅苦しいだけの作品だった。

序盤から映画的に何も出てこなさそうだなと感じたけど
終始、本当に何も無かった。

中盤からは表情と発声の演技ばかり
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闇の列車、光の旅(2009年製作の映画)

2.5

常に弱めの手ブレ撮影。

上半身ばかり撮ってるし
上半身裸の男がやたらと出てくる。
役者に容姿の魅力を感じなかったし
良い所作もしてなかった。

画は豊富なんだけど
不潔な物とヨレヨレの布ばかりでもあ
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

2.5

まずまずのショットと
豊富な画と
後を引かない的確なカットが最後まで続く。

大げさ具合が
観者の画面期待度を良い意味で下げてくる。

アクションになるとカットは早くなるけど
役者が良い動きができない
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アリス(1988年製作の映画)

2.0

現代となっては賞味期限10分の画面構想としか感じなかった。

色が単調だし
唇の接写カットのしつこさは
勘弁してくれよと。

頭上焚き火と
血がおが屑というのは印象深く残りそう。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

2.5

序盤は退屈。

娘が出ている時間は全部退屈。
ソロライブ中もつまんない。

けど主人公二人が物語を駆け上がっている時間帯は
序盤の退屈さが吹き飛び、同時に画面も走り出す。
相乗効果を感じました。

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ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

2.5

掴みどころが無い画面とか
部屋の中のオブジェクトのデザインから
監督は芸大出身なんだろうなあ
という匂いがした。

街頭や行き交う自動車や家屋などが
映画のために用意された物には見えない。
小規模制作
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パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

3.5

冒頭、えっ?となる時間処理というか
通常の映画ならあるはずのシーンが無い。

冒頭ほどではないけど中盤まで
シーンが欠けたような
妙味のある編集が続いてた。

フィルム撮影なんだろうか
落ち着いた色合
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

1.0

可愛いけど可哀想なワタシを作るための上目遣い。
セクシー100%な表情を作り続ける男優たち。

エキストラをできる限り使わず
フレーム外から何も出さない事で
主演たちだけの青くさい世界が演出されていた
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プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.0

嘘、大げさ、紛らわしい。
そんな表現が合っている作品ではないでしょうか。

シンクで手を洗う…と見せかけて
次のカットは別人が足をシンクで洗っていた。
ここからこの映画の本気が始まる。

それまでは何
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キューポラのある街(1962年製作の映画)

4.0

多くのカットで多人数のエキストラが行き交っている。
なのにクドさは現れず、画面にエネルギーを加えていた。

仕切りの外は機械と人だらけなのに
居るのはスタッフだけという
パチンコ屋の玉を補充する空間が
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アンロック/陰謀のコード(2017年製作の映画)

2.5

驚きは無いが堅実な作品。

堂々と見せてくる割にはつまらない1stカットに加え
バストアップとソフトフォーカスで
表情の変化を画面の主役に据えてばかりの序盤。

ドラマが加速するとそれらの悪癖がどこに
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ファイナルファンタジー(2001年製作の映画)

1.0

宇宙だから色が少ないのには目を瞑った。
シリアス物だから喜怒哀楽が薄く、単調なのにも目を瞑った。
光が少ないのも当時のCG技術として難しいかったのだろうから目を瞑った。

けど、つまらないのは見過ごせ
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ファンタジー・アイランド(2020年製作の映画)

1.5

空間が退屈。

オブジェクトが人に影響を与える事が少なかったのに
立ち話ばかりしてたのが原因じゃないか。

役者も良い動きをしていない。

ターザン:REBORN(2016年製作の映画)

2.5

物理的なハッタリが利いたCGと
仰々しさとシリアスさのギャップに笑いの要素がある。

そういう点でも部族はいい味出てた。

能書きや語りは可能なかぎり削ぎ落としているのだろう。
耳をふさいで観ても
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

2.0

高低差のある時のショットと
何気無いレイアウトがまずまず良かったかなと。

ドラマをマジ語りしてる時の画面が
それらと比べるとつまらなかった。

そういう時間帯が終盤に近づくにつれて増えてしまう。
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ハンナ(2011年製作の映画)

3.5

格好良さや豪快さが100%になりがちな題材だけど
この作品はそういった要素も抑えつつも
カメラが遠目になった際
シリアスさに水を差すような客観性の強い
少しマヌケに見える画面も交えてくる。

大量のデ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.0

画面の繋ぎと役者の運動性が良かった。
非現実的な色にも
ストーリーとの相乗効果を感じた。

けどラスト10分は声の演技が全面に出て
運動性が薄れてしまっていたのが残念。
序盤でも悪目立ちしてた潰れた黒
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ゾンビーバー(2014年製作の映画)

3.0

驚異と人間を同一ショットにいるのを少なくしていた点が
良い嘘臭さと
良いもったいぶりになっていると思う。

メイキング映像を見せてくる点以外は
質素な面白さに溢れていた。

ずっと前から好きでした。告白実行委員会(2016年製作の映画)

1.0

他の良作を強く参考にしていたのだろうか
望遠の使い方が全体のクオリティから浮いていた。

中盤まで目への接写が多くてウンザリ。
以降は出なくなったので、コンテを描いた人が変わったんかな。

肘と膝がカ
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.0

多くの映画は観客を気持ち良くさせるために
股間を弄ってきたり
あるいは観客が自ら股間を擦りたくなる
そんな仕掛けを施してくる。

けどこの作品はミロのヴィーナス像を
そっと見せてくる感じ。

ミロのヴ
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.0

小物1つ1つに気を惹かれた。
とりわけ懐中時計の写真の微妙なナルシズムには草。

シリアスとコメディが良い塩梅で混じり合ってて
想像力を掻き立てられる。

冒頭のシーンで
自動車がカメラ手前に進路を取
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

2.0

便利な美術も、容姿も演技も良くはない役者という
厳しい材料の中
平時の撮り方で決定打を与えないまずまず多彩なショットと
見せる物が少ないなりの的確なカットの間が良かった。

顔芸キャラと絶叫と
負傷メ
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

2.0

これ見よがしなやり方に耐えれるほどの画面ネタとは思えない。

シーンの繋ぎも放棄気味で
巧みさも面白みも新鮮さも無い。

美少女だけが救いだった。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

極力、視線の先を1画面に映さない事によって
サスペンス性がとても高まっていた。

けど暴力が薄くなってからは
語りが悪目立ち始めてしまった。
石の壁を背に、プロポーズした場所に何か埋めただのと
二人で
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.0

近年のコメディ邦画にしては珍しく、
セリフによる念押しが無いのでクドくない。

役者の顔芸や所作や口調によって期待値を下げつつ
画面は中々立派というギャップが巧み。
ロングショットでもスカスカになって
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

1.0

退屈というより寒い。

手ブレカメラでソフトフォーカスさせて
バストショット。
そのままズームさせてフェイスショットにしてみたり、
カメラを振って次に喋る人物を映す。
能書き垂れてる人間しか映すものが
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ラストスタンド(2013年製作の映画)

3.0

橋の上での熱い血闘。
煽りのカメラで空が映ってる。

その爽やかな青空が、二人の熱さへの冷やかしとなっていて
血闘を少し何だかマヌケに見せてくる。

そういった絶妙な塩梅が満載で
フルタイム楽しませて
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

画面の主成分が分散していて
1点に絞らせていない。

フレーム外の使い方に感嘆。
視線、フレームイン、ドアからの入場…。

それらもフレーミングや色や
レイアウトが優れているからこそ
映えた事なんだろ
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MERU/メルー(2014年製作の映画)

2.0

映画というよりテレビ番組みたいな感じだったけど
山を活かした危険なアングルがキマっていた。

デジタルの高解像度のおかげか、
雪がちゃんと画面の色として成立してたし
粒粒まで映っていて生々しかった。
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プロメア(2019年製作の映画)

1.5

動画量はとても豊富だけど
動いているのはエフェクトやビームとか爆発が主。

それらもキャラも直角的に動かしていてるから
すぐ飽きちゃう。

キメのカットばかり。
アップが多すぎる。

そして画面の連続
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TENET テネット(2020年製作の映画)

1.5

題材を活かすための
間をすっ飛ばした繋ぎ。

色は小便カラーのフィルターと潰れ気味の黒。

高速カットに加え、アングルを目まぐるしく変えてくるので
冒頭で画面酔いした。

美術自体は良いんじゃないかな
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江ノ島プリズム(2013年製作の映画)

1.5

人物を追いかけてる時の撮影に
面白みが幾分あった。

ロケ地の魅力なのか
ショットが少し優れているのかは分からないけど
この手のジャンルにしては画面もマシなのかなと。

観客は小学生を対象にしているか
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

2.5

美人無し、コメディ無し、ハデな物を撮らない、濃い演技無し。

ノンフィクション性を高めるために
画面の表現域を極度に狭めているけど、
そういった制約の中ではよく撮れていた。

カットが画面やシーンの賞
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キック・アス(2010年製作の映画)

3.5

軽く見える光と色作り。
その軽さが題材との相乗効果があった。

能書きや感情を撮ってる事が最小限で
爽やかな印象。

FPSのシーンが気に入りました。