たっきゅんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

たっきゅん

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飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.5

自分にとって1番良い選択を取る判断を自分で下すのは難しい。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.6

「いつもほんの少し間に合わない」
地元の海岸が出てきてうれしかった。

緑の光線(1986年製作の映画)

3.4

修行が足りなかった。それに尽きる。金獅子が刺さらないなんて。自分が恥ずかしい。

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.1

多方面に良い影響も悪い影響も残す本作は、初めて観たのはたしか18ぐらいの年だった。2回目の鑑賞。トラビスが荒んでいって、正義感が変な方向にいく様もよいし、それが結果として収まりが良い感じになるのも見や>>続きを読む

斬、(2018年製作の映画)

3.3

良い部分も多いけど、演技してる感が出過ぎてる気がする。塚本晋也作品なので期待値もやっぱり高いってのもある。

MEMORIES(1995年製作の映画)

3.5

短編3つで非常に見やすい。バカバカしさと緊張感のバランスが良い。アニメーションとしての映像美も十分。

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

これほどまでの歴史超大作は、今後現れないかもしれない。世界遺産で、国際的な観光名所である紫禁城を貸し切らせて撮影させたというところが、中国共産党がこの映画に大きな期待を寄せるものだった証だろう。そうい>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.8

この映画を表現する言葉を持ち合わせていない。なにもないようでいて、良い意味でも悪い意味でもすべての時間、なんてことない一人一人の人生の美しさが淡々と流れる。不思議なほど、なんでこんなに染みてくるのかっ>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.3

今までのエヴァンゲリオン作品と比べて異常なほど絵が多く、新しいカメラワークが目立つ。途方もない気合いと努力で、シリーズのラストにふさわしい圧倒的な映像作品として完結させている。後半の内省的な内容から分>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.2

世界観やストーリーが抜群に良い。良い意味で邦画らしくない。サクセスやらエンタメやら差別やら、色々詰めてるけどよくまとめたなという印象。最高。

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.3

有名なカルト映画。鉄男と同じ、脳で観るタイプの映画。ここまで息遣いや鼓動を早められる映画はそうそうない。

ホームワーク(1989年製作の映画)

3.5

ただひたすらに宿題について聞くドキュメンタリー。聞いていけばいくほど、どこかおかしく狂っていて怖くなる。ラストの子のカメラに対する恐怖と、子供たちが抑圧されている状況に対しての恐怖が絡み合う。イランの>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.0

シリーズ最終章。マイケルという人間をこれまで観てきて、非常に感慨深いラスト。今作ではマイケルの弱さが際立つ。これまでの業を背負い込んで、家族を守ろうとする。三作合わせて、良いシリーズでした。

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.3

ヒューマンドラマとはよく言ったもので、1人の人間の思想が出来上がる軌跡や変遷が肉薄して描かれる。エドワードノートンの演技力の高さが2人の人間を成立させている。彼の思想の多くは血の通わない憎しみによるも>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.4

狂気だらけの世界。音楽学校という芸術系の、いわゆる一般的な人が分からない閉鎖的な世界を舞台にしていること、狂っているようでいて、普通の人の感情に沿った行動を取れているような点によってリアリティを持ち、>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.3

1人の男の人生を、淡々と、じっくり観ていく。ギャング映画のお手本のような展開と心理戦も、過去を背負って、新しい一歩を踏み出すような当たり前のストーリーも、こうもドラマチックに映せていることに感動。美し>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.9

怒涛のエンタメ。テンポは凄まじいものがあるが、詰め込み感があって非常に長くて疲れる。一回も笑えるところがなかったので、そこのセンス的にも観るのがかなり苦しかった。変人とか変わり者って自分で思ってる人の>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.4

ポツダム宣言受諾から玉音放送までの1日。覚えるのが大変ではあるから、予備知識があると良い。全体に漂う凄まじい焦燥感の中、場所の切り替わりが多いのでテンポ良く進む。その時に生きた人間たちの葛藤、魂に震え>>続きを読む

ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.0

初めてのベルナルドベルトリッチ。教養主義の俺には、かなり刺さる。5月革命から置いていかれて、夢の中にいる3人。家の中と外、夢と現実の対比、美しいカットと、刺激的な設定や展開が織りなすテンポで一気に引き>>続きを読む

田園に死す(1974年製作の映画)

4.1

とんでもない異質さ。異様。映像や音楽の純度の高さに幾度となく驚く。映画の中の映画のギミックは意外とキャッチーに楽しめる。圧倒的に後半がおもしろいので、前半を頑張る必要がある。映像の中にある無数の比喩表>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.0

ファンタジーかなってくらい意味の分からない絶妙な違和感で構成された映画。ストーリーとしては少しずつ解決に近づいていくのだが、絶対に見失う。不思議で癖になるイカれたおかしさで、あっという間に観てしまう。>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.2

差別というのは、絶対にしてはいけないということと同時に、誰しもがやってしまうものだという認識を持たないといけない。そこを忘れてしまうと自己の正当性を根拠に「俺のは差別ではない区別だ」という、自分勝手な>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.7

この映画が初めてのリンクレイターで、初めて自分にとっての特別な映画に出会えたと思えた作品。思い出すだけで、うっとりしてしまうほどに美しい。現代ラブロマンスの頂点とも言えるシリーズ。

野火(2014年製作の映画)

4.6

ここまで圧倒的なインパクトのある映像を前にすると、今まで観てきた映画は一体なんだったんだと思わされる。自然の静寂と銃器音の緩急。地獄、という場所を撮ろうとすると、きっとこういう絵になるのかなと思う。ハ>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.4

今作のクラリスが1番美しい。洋服も最高。まあ、ストーリー展開としても一級品なのは間違いないんだけど、もうなんといってもレクターが神。この悪のカリスマ感は世界の映画達に多大な影響を与えているだろうな。ラ>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.5

衝撃的傑作。圧倒的にエッジの効いた美的映像を前に、体を動かすことが出来ない。ショッキングでもあり、神々しくもある。映像美、音楽、ストーリー、あらゆる面から見ても非凡。たまらん。

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.5

ジュリーのゆるいカッコ良さ。全体としてテンポも映像もストーリーも最高。菅原文太との戦いの次元の違いから、死を背負った男の生き様溢れるラストの闊歩。死ぬときにこそ、そいつの生き様が出るっていうのは、平家>>続きを読む