daruma38さんの映画レビュー・感想・評価

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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.6

人事異動で意に沿わない部署に配属となった中年刑事。身につまされる設定。
新しい任務にサボっていやいやするか、それとも努力して習得するか。
努力は報われる。娘との関係修復もできほっこりできる映画。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.4

前作を観たのは若かりし36年前。トム・クルーズと同年代としては見た目が老けても(今ももちろんかっこ良いが)、前作のイメージのままのトム・クルーズが見られて至福であった。アイスマンもいい具合に歳を重ねカ>>続きを読む

1941 モスクワ攻防戦80年目の真実(2020年製作の映画)

3.0

ソ連の学徒出陣青春群像の映画。
エンターテインメントの要素は余りない。それにしては、登場人物の内面を描ききれていないように思う。
T34のようなラストを期待していたのだが、いたってプロパガンダ的な最後
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.7

ゾンビ映画と知らず鑑賞。生存本能100%の映画。
ファンドマネージャーの父親役が危機に際して、後半しだいに頼もしくなってくるのがよい。絶対日本ではこんな映画は作れない。
自称偉いさんがラストまで生き残
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パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

3.0

ご存知菅さんのダメさ加減以上に、大手マスコミが国民をミスリードしていくダメさを浮き彫りにした映画。戦前と何ら変わらない。

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

映画館で見たのは初めて。外国映画のような冒頭のタイトル部分から引き込まれた。
戦闘はないが、この時代に武士であるまいし、兵隊に切腹させるシーンが印象に残り、戦争の残酷さを感じさせた。
所長の坂本龍一に
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カウラは忘れない(2021年製作の映画)

3.8

強制労働もなく食糧も十分配給された収容所。なぜ銃殺されるとわかっているのに脱走を企てたのか。また、一部の者の考えに引きずられたのか。
捕虜を認めない戦前教育と集団内の同調圧力のせいであろうが、戦前の日
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キネマの神様(2021年製作の映画)

3.5

沢田研二、歳を重ね、ダメ親父役のいい味出している。
そして、まわりに迷惑かけるが、人として理想的な最期を迎える。
こんなハチャメチャな役を、志村けんならこう演技し、映画館で涙を出しながら、ここで笑った
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粛清裁判(2018年製作の映画)

2.9

群衆3部作というチラシに釣られて映画館へ。現在の日本でも冤罪裁判があるのだから、旧ソ連なら尚更だろう。
スクリーンの文字を追うだけで精一杯。双方とも長々と主張しているが、結局筋書きどおりなのだろうか淡
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.7

働けど働けど暮らし楽にならず。どこにでもある共働きで夜遅くまで働いている家族。ひとつ歯車が狂うと、生活に余裕がないものだから、吸い寄せられるように破滅へと向かっていく。

父母息子娘、みんな悪人でなく
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

パラサイトと遺伝子操作の映画パラサイトイブを連想。でも韓国語ではキセンジュンは寄生虫のこと。よく見るとポスターのパの渦巻きも気持ち悪い寄生虫のようだ。

家族四人が集まっての酒盛りの段階で、これは社長
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.0

この映画に期待し、BSでシャイニングを観て予習、復習済み。シャイニングは精神的にキリキリくる映画であったが。
この続編の評価をどう書こうか迷っていた。やはりシャイニングは越えられない。続編としては観る
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.2

現代から見ると悲惨な時代であったとしても、それぞれの居場所で慎ましくかつ逞しく生活していた人々。それがよく描かれている映画。反戦を声高に主張する映画ではないが、何回観ても新たな発見があり、心に残るベス>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

3.9

戦争物と深刻に考えず観る、戦車が主役のロシア製アメリカ風アクション映画。
上映時間の7割以上は戦車、戦車、また戦車といった具合いでメカマニアにはたまらない。
ロシア映画は初めてであったが、お堅いのでは
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

3.3

今は亡き寅さんを再認識する映画。
メロン騒動のくだりは記憶にあった。
目新しいことはみつおが脱サラして小説家になっていること。初恋の後藤久美子が出演していること。
娘が母がいなくても素直に育っており、
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.2

1を観て感動し、2でも大いに期待して映画館へ。
寝不足と吹き替えであったことが影響したのか、不覚にも上映から始めと数回断続的に眠ってしまった。
そのためストーリーについては十分に理解できず、しまったと
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フューリー(2014年製作の映画)

4.0

先日、BSで視聴。
まず、シャーマン5台とティーガの戦闘シーンは迫力があり圧巻。無機質な鉄の塊に守られているようで、一瞬で吹き飛ばされる人間のはかなさが表現されている。全体を通して、銃弾や砲弾が光線銃
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.0

母親の殺人により、残された兄弟に何にでもなれる自由が母から与えられた。しかし、冷たい世間の中、自分で人生を切り開いていくことは相当困難が伴う。

15年たって、次男が作家を夢見て三流雑誌で奮闘している
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決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

3.0

西川きよしを筆頭に吉本芸人が多数出演。その割にはコメディの要素が少なく、ドタバタ喜劇を予想していたのに肩透かしのいたって真面目なストーリー。討ち入りまでの費用が賄えるかどうかがテーマであるが、結末がわ>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

観賞して数日後でも、脳内で再生できるほどの衝撃的な映画。すぐには感想がまとめきれない。
悲しみ、悔しさ、やりきれなさを内に隠し、満面の笑顔と発作的にはじける笑い声。これが耳を塞ぎたくなる位痛々しく、心
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.8

綾野剛が出演しているので尖った演技を期待し、あらすじも知らずに観たのだが、映画館になぜか小学生の家族連れがいたのが気になった。これはR指定でなかったか?

冒頭の死刑執行シーン。ロープが意外と太いこと
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アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場(2017年製作の映画)

4.0

連合国側の戦争映画のようなハッピーエンドではない。
T34や自動小銃、機関銃、対戦車戦、塹壕戦がリアル。しかし、召集兵の現実を見せられ、悲しい映画であった。

中年の主人公ロッカは、家族との休暇の後も
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.2

広大な宇宙空間での物語。だが、内面の葛藤を主題とした作品である。密室でのシーンも多く全く予想外であった。

伝説の宇宙飛行士である父の後を追っていくロイ。筋書きどおりの進行である。念願の父と対面してか
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.6

さらっと上澄みだけの政権内部を描いたドタバタコメディと思いきや、考えさせられる映画である。

この総理、国会議員になる前(小中学校時代)はいたってまともであり、議員となってから、政治のしがらみとかで最
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ヒンデンブルグ(1975年製作の映画)

3.0

BSで視聴。
全長245メートル、ちなみに戦艦大和が263メートルなので、巨大な飛行船だったとわかる。それなのに、空に浮かんでいる場面が少なく期待はずれ。

着陸時に一瞬で爆発という筋は変えられないた
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

俳優としての行く末に苦悩するディカプリオと相棒ピットの贅沢なコンビの映画。

ディカプリオの演技の極めつけは、共演した8歳の俳優(あえて女優と呼ばない)から「私が生きてきて一番よかったわ」と悪役の演技
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.6

人生について考えさせられる映画。あら筋も知らず入り、先入観なしで観たのがよかった。
人生は線か、それとも輪か?
シンバは父親が好きで尊敬していたのだろう。悩みながらも輪を選んだ。故郷で父親の後を継ぎ、
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.2

認知症メインではなく、家族のあり方がテーマの映画である。認知症は観客にクスッと笑える程度に描いており、悲壮感は全くない。
これほどまで娘たちに心配される父親は幸せだろう。発症前の父娘、母の仲のよさがう
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

3.2

藩を会社に置き換えてたらこうなるという映画。高速参勤交代のように突拍子もないストーリーではなく、きわめてオーソドックス。
ストーリー重視で見ずに、細かいことは気にせずに、素直に役者の演技を楽しむ。映画
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

聞きしに勝る、自由がない東ドイツの体制。死者に黙祷しただけで反逆者になる?国民の心の中まで支配する国の恐ろしさ。ここで生活するには、嘘、裏切り、密告、沈黙とおよそ生産的でないあらゆる保身術を身に付ける>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.4

TOKIOは刺激に満ち、人でも何でも飲み込んでしまう都市。雪が降ろうが水没しようが、バイタリティに溢れ、人はしたたかに生活していく。それが精密な都市を背景によく描かれていた。

終盤の逃走劇では、人柱
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

すでに1日1回上映となってしまったが、是非とも見たかった映画。番宣さえ見たことがなくネットで知ったくらいだ。この映画、リアル過ぎてよく制作、上映可能になったものだ。というか、そんなことを考えてしまうこ>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭VFXシーン。
大和が傾く時、46㎝主砲砲塔が軋みながらすべて下向きに回転し、重力を計算し作っていることに驚いた。
また、米軍の飛行艇での飛行士救出、それを口を開けて見ている大和の乗組員との対比。
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