Dさんの映画レビュー・感想・評価

D

D

悪は存在しない(2023年製作の映画)

-

濱口竜介と私を繋ぐ言葉を取り上げられてしまった……良くも悪くも。
彼のインタビューを沢山読んできたけどドライブマイカーから3年経ってやや志向が変わったように感じる。
この映画が会話によって成立している
>>続きを読む

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

結構コメディでびっくりした
いわゆる相手が浮気してたらどうしますか?相手にバレなきゃ罪ではないですか?問題

まあ一時の気の迷いなら…という保留に対するアンチテーゼとして、子供というのが消えない問題の
>>続きを読む

不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

身体の距離、交わらない人間の境界、不気味なものや隠したいことは怖いが、触れればわかる、怖くなくなる

これ、濱口竜介か??原案はどっちなんだろう?
ハッピーアワーの中に苦手な場面あるなと思ってたのだが
>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

次いつ見れるかわからないから忘れないように全部書きます

岡本英之さんの曲
https://on.soundcloud.com/7QFWD7Ht9DV75Pxg7
-----
一緒にいるために変わりた
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

何が真実しかわからなかったら自分の頭で考えるしかない。ネットリテラシーを身につけさせるよい映画。観客に考えさせる余地の残し方、塩梅が丁度良く、純粋に楽しく過ごせてよかった 音楽うるさすぎて面白い

>>続きを読む

零落(2023年製作の映画)

-

原作読んでないが、浅野いにおも映画になるとこうも刺激のない作品に…

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

-

ノーラン作品に出てくる男女完璧すぎて鬱 エリートの中には本気でこれに憧れてるのもちらほらいて尚鬱

ダークナイト(2008年製作の映画)

-

バッドマンが街壊しすぎて税金高くなって治安悪くなってる説

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

-

行って帰ってくるだけなのにこんなに面白いのがすごいんだよってパパが言ってました

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

アリアスター予習

統合失調症+カルトってこれだから嫌だよねって映画 どこまで幻覚や夢遊病でどこからオカルトなのかわかりづらいが、オカルトとされてること全部アニーや人間がやったことだとすると怖すぎる
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ほんとうに素晴らしかった
原作と三宅監督のいくつもの配慮が長い時間をかけられて作中の随所に埋め込まれそれが心地よさとして観客を包んでいる パンフレットのインタビューで監督が「映画は即効薬にはなりません
>>続きを読む

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

-

映画本編の脚本が面白そうで観に行った。実際王国の概念は新鮮な言語化で私の記憶に残った。

しかし、いやーー「映画を観に」行ってしまったのできつかった。これは講義だ。
台詞を体に染み込ませることで役を獲
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

-

木漏れ日映画

人はそこまで職業から独立した心で生きられないのではないかと思う一方で、このような他人の鏡にならない生き方をしたいとも思う

ヴェンダースが令和の日本の価値観をあまりにも的確に捉えていて
>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.9

何が為されているのかその全てをわかりきれていないがそれでもすごく好きで何度でも観たい
濱口竜介の考えていることや大事にしていることに本当に全幅の信頼を置いています 今回は不穏な展開が多いんだけども、そ
>>続きを読む

メランコリア(2011年製作の映画)

-

惑星がぶつかって地球滅亡ってのは不可抗力によって理不尽に世界が崩壊して死ぬという意味で、元から世界は理不尽で人生とは死を待つだけの時間であると知っているジャスティンにとってはそれは何の意味も持たないこ>>続きを読む

アンチクライスト(2009年製作の映画)

-

トリアーだが、本作の女性に関しては追求するものとか大事にしてることとはなくただ自分を悪魔的だと考え情緒不安定でそんな自分の行動に振り回されて更に情緒不安定になっている。

自分を悪魔的だとする考えは論
>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

-

見たくない将来に蓋をしていた若者たちが順に向き合い始める話。私には無かったが、こうした記憶を持つ人たちのための映画なのかもしれない。
何にも執着しない「透明な」生き方は格好良さげに見えるが取りこぼすも
>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

5.0

懐かしっ レクター先生中毒でハンニバルシーズン3まで一気見する受験生が出来上がった 6年前 愛情点で星5

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.4

今後も何回か見直したいですが、初見のメモとして。

濱口竜介の映画はどれも、人を使って何かをやる、のではなく、この人たちがいたらこうなる、を描いているような印象がある。

全然5時間という感じはしなか
>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.5

色んなところで言われているように、これはフェミニズム初心者にも伝わるようにハッキリかつポップに作られた映画だ、ということは承知した。だがだからこそ後半半ばの「女性の置かれている状況の言語化」はもう少し>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.0

戦争映画でもちゃっかり悪趣味、が他作品と比べると主人公の感性がまとも。冒頭の「人種差別は許さん。(どの人種も)すべて平等に価値がない」がキューブリックの姿勢を代弁しているよう。(とはいえ、実際にはめち>>続きを読む

ロリータ(1962年製作の映画)

3.2

男の独占欲をキューブリックの悪趣味全開で描く。
滑稽で惨めな男と冷たい女たちの目。
「敵」をよく体現した得体の知れないクィルティ。

結婚を認めて大金を渡したのは何故?あれは愛だった、そこで初めてロリ
>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.2 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

4.2

過激さを増していく性生活。ただvol.1の方が趣向に富んでいたのは確かで、主人公の余裕のなさも増していったことも伺える。
彼女に降り掛かる不幸は、必ずしも彼女の性的奔放さの報いではない。だが彼女はそれ
>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

4.0

セックスと釣りとフィボナッチ数列。インテリの遊びという感じの映画。
まず画と音楽が良い、チャプターの出し方一つ取っても上品で洒落ている、下品なピンク映画っぽさが全くないのはすごい
内容、今でも十分すげ
>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.7

トリアーは、人間は自分の願望や信念を貫くために関係のない他人を(苦しみながらも)犠牲にするもの、と捉えているんだろう。ある意味道徳を全く信じていない。その結果として自分にも降り掛かる不幸も自分の責任と>>続きを読む

ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)

3.0

セックスワーカー蔑視に対峙しようとしている映画。明確なメッセージはなく、ドキュメンタリー的作りになっている。

世間の蔑視がセックスワーカーを追い込んでいる、と言う。
成人の自由な選択の結果としての売
>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

1.0

性欲を他人と共有して満足している事例。水遊びはセックスだ それは単なるカモフラではなく恋愛の一つの形と解釈した。作り手の意図がどうあれ、そうとしか思えない

個人の性的嗜好の多様性や葛藤を描いて何らか
>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

起こらなければいいなと思うことばかり起こる異常な日常。右手を失った程度では誰も驚かず、みな口を揃えて良かったと言う。絵を描けないなどと嘆くことはできない。いつまでも悲しみに甘えて心を閉ざし続けることは>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます


「あそこのコーラは3回に1回、温かいのが出るよね〜」良すぎた、何だあの子供


映画としては
やりたいことが不完全な気がしてしまった 怪物は誰だ?と問うのであればもっと一人一人を細かく描いてほしいし
>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

4.6

あの人だけが、人を愛する資格を持っていた


マネージャーをすると言ったあのチャーミングな女性でさえもヨンヒに同情している存在で、ヨンヒの孤独は変わらない ドイツの美しい公園で先輩が「二人なら寂しくな
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

見直し。

逃げずに、自分を守らずに、自分の声に耳を傾けることはなんて難しいのだろう

大切だったはずの人を傷付け失ってしまうことの後悔はなんて鋭さなんだろう どれだけ考えても望むものは戻らない、考え
>>続きを読む

悪人(2010年製作の映画)

-

古いので映画としてはヤバいところが色々あるが、個人的に好み

ぼろぼろになりながらも会いに行かなければならない大切な人が欲しい、誰も馬鹿にしない人間になりたい

情緒がぐちゃぐちゃになり、自分が好きだ
>>続きを読む

あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

4.0

誰も傷つけない人、というのだろうか、まっすぐで悪意のない、他者を信じ続けている人を、一本の映画でこれほど徹底的にさっぱりと描ける監督はいないのではないか。とても高い技術のように思う。

最近、丁寧な映
>>続きを読む