小林卓也ソトのガクエンさんの映画レビュー・感想・評価

小林卓也ソトのガクエン

小林卓也ソトのガクエン

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アパッチ砦(1948年製作の映画)

3.0

馬と人の映画でした(最高に褒めています)。騎乗練習のときの統制されていない馬の群れ、統制された馬の列、人が落ちてなお疾走する馬の群れ、アパッチ族の馬の群れの速度。人はただ馬の運動に付き従い、生きて死ぬ>>続きを読む

田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

2.0

かなり時間をかけて見終えましたが、よくわかりませんでした。

ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

コリン・ファレル主演でウォッチリストに長く入れていたものの、ようやく見ることができました。すさまじい映像、素晴らしかったです。まったく気づかなかったんですが、『聖なる鹿殺し』の監督なんですね。これも予>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

2.5

中で繰り広げられるドラマも、時折挟まるギャグも、また事実との接続も、どれも面白く見ることができました。アマプラの日本語字幕しかなくて、反映されるのが遅いなどの不満がありましたが、映画に対する不満ではあ>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.0

とても面白かったです。思いのほかストーリーが込み入っていたのか、あるいは僕の理解力の問題なのか分かりませんが、話の全体をしっかり把握するのが結構難しかったかもしれません。ともあれ、ときおり時系列が異な>>続きを読む

美しすぎる妻の友人(2021年製作の映画)

1.0

うーん。他の方々がレビューされている通りの感想を持ちました。なんだろう、変に長回しがあったり、無意味なカットが多くて、とはいえ、現実世界の情景の多くはこの作品の映像と同じように意味のないものばかりだと>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

難!

とはいえ一気に見終えたので、面白かったし、全体の流れは分かったのですが、個々のシークエンスを理解するのは難しいですね(もう一周すれば分かるだろうか……)。

発見だったのは、逆再生の映像という
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.0

「サイコパス」と一口に言ってしまえば簡単ですが、道徳心の欠如、行動の異常を映像としてどう見せるのか、役者がどう演じるのかは難しい問題です。ジェイク・ギレンホール演じる主人公は、目的(スクープを撮る)に>>続きを読む

ラブストーリーズ エリナーの愛情(2014年製作の映画)

3.0

タイトルからは想像できない重いテーマを描いています。あまりに説明が足りないな、エンディングこれなの?と思いましたが、調べると、「~コナーの涙」という男性主人公側の視点の作品があってひとつということなん>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.3

拒食(そこに至る過程での過食)もそうですが、自傷行為であることに加えて、自分の行為が直ちに結果に結びつく達成感でその瞬間満たされることが、依存につながるんですよね。この主人公の場合、異物を飲み込むこと>>続きを読む

乙女の汚れた裸(2013年製作の映画)

1.0

これは全くわからない。ストーリーも誰が誰かもわからない。

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.0

続編ものが前作を上回ることは稀というのは映画あるあるですが、個人的にはやはり前作の方が楽しめました。ただ、今作もコンパクトに、一気に見終えるだけの集中力のある作品だと思います。
鐘が鳴ってヴェノムふた
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シングルマン(2009年製作の映画)

3.5

とても静かな作品でした。静かとはいいつつ、二人で夜中に全裸で海を泳ぐシーンの強さ(冒頭から度々描かれる水中の沈黙と対照的)と美しさが良いですね。
「ノクターナル・アニマルズ」を見て真っ先に頭に思い浮か
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.5

映画とは何かを深く考えさせられる作品でした。

映画というものは、何から何まで作り物、すべてが紛い物の芸術です。「妻と娘がレイプされて殺される」シーンを映像として描いても、それは単なる偽物であり、偽物
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

素晴らしい作品を見てしまいました。理知的に理解したくないという感情に浸ります。
「ブロークバック・マウンテン」といい、「ラブ&ドラッグ」といい、ジェイク・ジレンホールは良い作品に恵まれていると思います
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

2.5

他人と何らかの関係を結ぶことへの忌避感、フォビアゆえに、関係を結びえない他人(ワンナイト、売春婦、男性)と強迫神経症的に性的関係を持つ。だから、今後の関係性が生じてしまう同僚との行為では不能になるよう>>続きを読む

マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

2.9

ホドロフスキーがタロット占いをしにたびたび出てくるので、親族か関係者なのかと調べても出てこないので、本当にタロット占いをしに来ているだけだということが分かりました。
何にせよ、クリエイターの苦悩、それ
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.5

思っていた以上に楽しめました。宇宙ものでマット・デイモンが出てるだけで「インターステラーやん」と思っていましたが、ジェシカ・チャステイン(マーフ!)まで出てきたので驚きました。ドナルド・グローヴァ―(>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

『バイス』のアダム・マッケイが監督ということで、保守系の政治家の振舞とか考え方が的確に描かれていました。しっかり伏線回収も、オチもついていてすごく面白かったです。
気候変動問題のパロディなんだけれど、
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

『フランシス・ハ』のように日常と演劇とが自然と行き来する感覚で、良い映画でした。『ハングリーハーツ』の静かなアダム・ドライバーも良いですが、激昂する彼の演技は単純に心打たれます。

スカヨハとアダム・
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