あまりに淡々と登っていくため、
どの山も死と隣り合わせだということを忘れてしまう。
自分にストイックで周りには優しい。
そんな彼の姿には憧れを抱かざるをえない。
面白くないと呟いていた前半は面白く、
面白い状況であるはずの後半が異常につまらない。
それが対比のように思えて印象的だった。
1人の少女の証言が、判決のすべてを左右する状況がありえるのだろうかと、
どうしても引っ掛かりを拭えなかった。
全体を通して不思議な雰囲気があり、
それが良さではあるが、少し怖いと思ってしまった。
アートの価値とは何なのか。
より分からなくなった。
アーティストと、彼らの作品を取り扱う画廊の人々の考え方には、大きな溝があるような気がした。
岡田准一がひたすらにかっこいい映画。
全体を通して、少し大袈裟だった気がした。