Denkishinoさんの映画レビュー・感想・評価

Denkishino

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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

よく理解はできないけれど、感覚的に不思議な納得感のある映画でした。

雰囲気が妙に好きで、特に音楽の効果がとてもあったように感じました。
逆再生にも関わらず不快でなく、シーンとの相性がよく練られたもの
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.0

ずいぶん評価が高いので鑑賞。

疑惑渦巻く裁判が進むなか、善とされる道へ進むその過程は清々しい感じがします。
これが事実であるというのは驚くべきことだし、この裁判で明るみにでたことの倍以上、隠されてい
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花戦さ(2017年製作の映画)

3.4

華道の世界で今でも続く家元、池坊。
家元三十一世、頂法寺僧侶の池坊専好を描いた作品。

安土桃山のとき、天台宗の僧侶である専好は信長への進物として花を生けるよう言われ、岐阜へ赴くことになります。
そこ
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.7

何って、シャーリーズセロンの良さでした。

アクションがとてもリズム良いのが印象的。
ストーリーも謎めいた不死の原因と不死身であるからこその事柄と相まって、なかなか面白いものに仕上がっていました。
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.8

初めどうかなぁと思いながら観始めましたけれど、なかなか楽しめました。

なんてことないストーリーですけれど、そのなんてことないことをしっかり作っていました。

なかなか良いのは、ひとりだけ過去の人間を
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.7

この作品がNetflixでというのは、本当に映画はまた革新期なのだろうと思います。

舞台は1970年代のメキシコ。
題名のローマは、メキシコシティにあるコロニア・ローマという場所の名前のことだそう。
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

龍から一市民へ
清王朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の物語。

社会の教科書では必ず出てくる人物ですね。その生涯は壮絶でした。日本も深く関わるこの最後の皇帝。歴史のあれこれに微妙な感覚を覚えはするものの、あ
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

大富豪の障害者と、その介護人との物語。
作内では一年くらいの話でしたが、モデルの2人は10年の長きにわたっての関係だったそうです。
とてもわかりやすい映画でした。感情移入もしやすく描写も親切な映画。ち
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アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

3.7

アルカトラズ刑務所からの脱獄。

1962年に起こった実際の脱獄事件を扱ったもの。逃げた3人は今でも行方不明で謎多き事件として有名です。
当時の警察は劇中と同じく、海を渡る際に溺死したと判断。その理由
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GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)

2.0

ゴジラではなかったかなと。何故ゴジラを選んだのかなと。
そして、キングギドラさんはポケモンよろしく「かみつく」の攻撃しかしません。
正体バレてからの弱いこと弱いこと。もう少し抵抗するのかと思いました。
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.8

久しぶりに頬を引っ叩かれたというくらい良い映画でした。こういう映画を探して、色々観ているんだろうなと思います。

遊女の子供である主人公の小豆子は、親に捨てられ京劇の劇団に入れられる。そこからの壮絶な
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

これは、難しい。心の整理が難しい。
子供の頃のいじめや、青春時代の難しい心模様。大人になっても、それは必ずや誰しも引きずっているものだと。
ゲイだからというわけではないんです、たまたま男性相手ってだけ
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.6

原題は「12年間の奴隷」
自由黒人であったソロモン・ノーサップの伝記による作品。

終始、奴隷制度の理不尽さと凄惨な状況が流れます。時折の無言のシーンと、夕暮れのシーンはとても綺麗で凄惨なシーンとの対
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BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)

3.0

ううーん、原作大好きで、何度も読み返しているんですが…広さとカオス感が足りない…!

かつて繁栄した世界は、ネット端末遺伝子という遺伝子をもつ人間のみがネットに正規アクセスでき、制御できました。
その
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わらの犬(1971年製作の映画)

3.8

サムペキンパーらしいと言っていいでしょうか。暴力が暴力を呼び、後にはその痕跡だけが残る形容し難い作品。
後半の20分のために、あの惨事のために、前半があるようなものに感じました。
主人公は田舎にはほぼ
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サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

3.3

サイドエフェクト、和訳は副作用。
そのお題の通り、抗うつ剤による副作用のおはなし。
と思いきや、最後まで観るとなかなか凝った話になっています。精神病院に入ったら、私は正常と叫んでも疑われてしまう。ミロ
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スリーパーズ(1996年製作の映画)

3.5

4人の青年の過去への復讐劇。
なかなかの役者陣を揃えての今作。とてもとても惜しい感じがしました。
ナレーションベースで進むのですが、それが少々説明過多な感じがあります。ちょっと詰め込みすぎた気がするん
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U・ボート(1981年製作の映画)

4.3

潜水艦の有名映画。多分、皆さん一度は何処かで聞いたことのあるテーマ曲。

駆逐艦からのソナー音は恐怖に尽きますね。艦の軋み、水圧の恐怖。でもゴツゴツとしたアナログな艦内には、なぜか愛着が湧きます。Uボ
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.7

いやー、真なるB級アクション映画としては上出来でした。全編一人称視点の、思いきり最近のFPSゲームの影響受けまくった映画でしたね。
「こ、これがプレステ5か。まるで実写だ」を地でいく感じですね。

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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.8

いい出来のSF映画でした。Netflix限定というのだから、勿体無い気もします。埋もれてしまう。すごく静かで、たまにバイオレンス。緩急の感じはよくある雰囲気ではありますが、エイリアンがなかなか良い。そ>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.6

久しぶりのレビュー。
衝撃的な内容ではありました。「カトリック教会の性的虐待事件」として、この映画の指す実際にあった、今でも起こっている事件として問題は解決されずにいます。
ただ映画としてはどうなのか
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美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

3.7

2018年、一発目。
原題 WALKABOUT。
放浪というような意味と、アボリジニーの通過儀礼として、英雄の足跡を辿るように何ヶ月も放浪する儀式が有るのだそうです。

開始から不穏で、これはまさか?
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マーシュランド(2014年製作の映画)

4.0

マーシュは沼地の意味。原題はグアダルキビール湿地の事なんだそうで。要は沼地で起こる事件のお話。
スペイン映画のゆっくりとした重々しい雰囲気。低評価で驚いたのですが、結末を考えれば確かにと…。でも私は何
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.8

映画音楽制作のドキュメント。
ハリウッドでの映画音楽が主な内容でしたが、それでも映画音楽制作の現場はなかなか観られるものでは無いので、とても興味深い内容でした。
一通り映画音楽の歴史も説明してくれるの
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.4

前田高地の戦い。ハクソーリッジと聞いて外国での戦争かと思っていましたが、既に戦地は沖縄。現に、学のない私はハクソーリッジって何処だ、と思っていました…。
内容として、戦争の悲惨さに重きを置き、その中で
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.3

ミュージカルはなんだか苦手で、特に日本人のやるミュージカルはどうしても観ていられませんが、この作品はそう言った私の様な方も、騙されたと思って観てみると良いと思います。日本人ミュージカルは、思うに欧米人>>続きを読む

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

3.6

原題は「Correspondence」
文通って事なんでしょうか。調べたんですが、日本語以外は疎くていけません。
最冒頭。女性といちゃいちゃした後、一人の男性がホテルの一室から出て周りをキョロキョロ、
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秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)

3.2

清水玲子の原作漫画「秘密-トップシークレット-」の実写化映画。
原作は未読のため、映画でのみの感想です。
まず目を見張るのは、映画のセットや衣装の美術関連。生田斗真の着る衣装はなかなかにスマートで格好
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

君の名は。の人気に少し隠れはしていましたけれど、こちらの方が断然、内容があると思います。
戦争アニメですけれど、その悲惨さをひたすら描くのではなくて、日常の生活の有り様を。これはとても好感でした。どこ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.4

近年、良作なSFが多くてとても嬉しい限り。久々の劇場で、やはり映画は映画館ですね。田舎のレイトショーはお客が私ひとり。まさかの、たったの1300円で貸し切り。

さて、かの有名なブレードランナーの続編
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.0

サバイバル映画と銘打っていますが、そうであって、そうで無かったです。
雪の中の閉塞した、空気の止まった感じ、音の詰まる感じ。荒野の音の広がる感じ、把握出来ない空の感じ。これらは田舎に住んでいる私自身と
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.6

大流行りだったものを今頃鑑賞。
ただの高校生の恋愛ものなら、ここまで流行らなかったでしょうね。観て納得しました。色彩の強めの画面は印象深く、田舎の風景よりも、都会の風景の方がとても情緒的に感じました。
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草原の実験(2014年製作の映画)

3.7

セリフの無い、心地よい風の音が印象的な映画です。
結末は正直タイトルで読めてしまったところはありますが、それでも綺麗な映像と自然の音で観る映画として良いものです。草原での実験なんて、あれくらいしか有り
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スモーク(1995年製作の映画)

4.5

一軒のタバコ屋から始まる、そこで暮らす人々の数奇な繋がり。
このDVDのパッケージ。このシーンをパッケージにするとは、なかなか粋な計らいです。ここが原作の部分だそうなので、当然なのかもしれません。一連
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悲しみは星影と共に(1965年製作の映画)

3.6

第二次大戦中、ナチスドイツ占領下のユーゴスラビア。
ユダヤ人迫害が日に日に強まる中、眼の見えない男の子と姉の二人暮らし。母に先立たれ、父は収容所へ送られたまま行方不明。先行きのわからぬまま日々を生きて
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スケア・キャンペーン(2016年製作の映画)

3.3

ドッキリ番組の中に本当の殺人鬼が…。海外のドッキリ番組はかなり過激なモノもありますね。ネットなどで観ていると、目の前で人が殺されるドッキリや殺人鬼が延々追っかけてくるとか。そんな過激なドッキリ番組を製>>続きを読む

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