伊勢崎婦人さんの映画レビュー・感想・評価

伊勢崎婦人

伊勢崎婦人

ソウ6(2009年製作の映画)

4.0

主格が内部にいる構造はかなり好み。ホフマンが徐々に焦るシーンは人間味溢れて良い。
それにしてもデスゲームのアイデアが尽きないのは本当にすごいと思う。殺し方のテーマパークに来たかのようで楽しい

健康"超"分析:知られざるオナカの世界(2024年製作の映画)

3.6

腸内細菌のことについて良い学びになった。
それにしても便の移植は衝撃

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

5.0

興奮と哀愁、憂鬱などの感情が入り交じるとんでもない鑑賞後感 最高!
SF×青春な本作は後章でド級の展開の連続を迎え、一時も休む暇がない。
主人公一行からは微笑ましい青春を感じる中で、世界は混沌に溢れて
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.8

良かった。プロデューサー(ジミー)がボブ・マーリーの息子な点もあって結構忠実に描いているんだなぁと思い楽しめた。
作中数多くいる子供の中で若干ジミーが優遇されている点もプロデューサーの人間味があって良
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.8

とんでもない構成力と、場面の繋ぎのセンスに脱帽。
これだけドタバタした内容なのにテーマが一貫していて、よくまとまっている所がやばい。
ハナがギンさんにブチ切れるシーンでは、かなり長い時間固定カメラだが
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.3

本筋はかなり王道なので物足りないかと思いきや、人々の優しさに心温まりおもわず旅に出たくなるような映画だった。
この映画は話の構成がとてもキレイでスっと入り込んでくる。王道とはいえ、ジミーとアミの不器用
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blue(2001年製作の映画)

4.0

ローファイな雰囲気の淡い青春映画。
田舎の風景と少し背伸びした学生達が良い雰囲気を出している。最小限のカメラワークで彼女らの日常を覗いているような感じ。

小さな世界で生きるしかない学生時代だからこそ
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.4

これほんとに凄い なんでバカリズムがOLの格好してるのが馴染んでるんだ。
全く気にならないほど人間観察力が優れていることが分かる。
この映画の面白いところは、ただリアルなOLを描くのではなく、ありそう
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毒娘(2024年製作の映画)

2.9

終盤は少し面白いけど、期待していた身からするとこれはダメかも…
個人的に気になった点は、単調なぶつ切りの場面繋ぎとカメラワーク。画角は漫画のような静止画で見るのであれば分かるが、映画としては微妙な所が
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.7

ラストシーンに心を鷲掴みされた。弱さを見せられる家族を持つことがどれだけ大切か教えてくれる映画。
プロレスラーの頂点を目指す熱血ものかと思いきやとんでもなく重いストーリーで驚いた。アイアンクローという
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

4.8

これは凄い。シリーズ通しての理不尽感は健在でとても面白かった。
また、この作品を観た後では過去のオーメンシリーズの印象が180度ひっくり返る。これが凄く面白い。
個人的にはオーメンの過去編として、ほぼ
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

4.5

箱を開けたら問答無用で拷問が始まる理不尽感がたまらなく良い。
予想外な事にドロドロな夫婦関係にフォーカスした内容でなかなか新感覚だった。
とにかく魔道士のデザインが良すぎる。彼ら見たさにあと何回か見る
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

まあ凄い映画 今年観てよかった映画の5本指に入るはず。
ただ、この作品を100%楽しむためには前提として原作小説を読む必要がある。
勿論、未読でも物語の大体の流れは分かるし、圧巻の映像美があるので充分
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

原作は途中で止まってるので新鮮な気持ちで楽しめた。
SFとしてはツッコミどころ満載だけど、変わり種の青春ものとして見るとめちゃくちゃ面白い。
浅野いにお特有のスっと懐に入り込んで心を抉ってくる展開が堪
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東京物語 4Kデジタル修復版(1953年製作の映画)

4.3

小津安次郎は日常を芸術にする天才だと思う。
噂によるとお茶を混ぜる回数まで指定するほど細かく指示があるらしいが、それにもかかわらず演技が自然に見えるのは彼が人間の心理に対して造詣が深いのだなと思う。そ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

IMAXで見るなら星5。恐らく鑑賞後感が全然違う。
どのくらい違うかと言うと、お子様ランチに旗が立ってるか否かくらい違う。本質的な面白さは変わらないけど満足度が全然違うということ。
肝心の内容は、案の
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.9

初めてSTARWARS見た時に近い衝撃。最高の映像体験。
世界観に引き込まれて一瞬のうちに時間が経っていた。
魅力に溢れたキャラクターや、無機質で大迫力の乗り物、砂の民の使用する細かなアイテムなど見所
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

5.0

猫派だけど観てよかった。リュック・ベッソン版ジョーカー
物語の構成がめちゃくちゃ分かりやすく、スっと頭に入ってくる。過去編でとにかく悲惨な人生を見せた後、ドッグマンとなって社会に復讐してゆく展開は犯罪
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.8

やばい!飽きる暇がないくらい面白い!
2転3転する展開や、キングスマンのようなバカかっこいい戦闘が癖になる。
最近のApple配給映画の中では1番好み。
macシリーズが多く登場していていい宣伝になる
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.2

ここまでタイトルと中身がぴったりな作品はそうそうないと思う。
めちゃくちゃ心に染みる。素晴らしい。

予告に登場する焼肉屋でのシーンで既に泣いてしまっていたのですが、本編通して杉咲花さんの演技に引き込
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.5

怪異の原因になった怪異の原因になった怪異…
土地に残った穢れの根源を辿ってゆく物語が怖いだけでなく、ミステリー的な面白さがあってとても良かった。
あまりにも理不尽な呪いや、個人的に苦手なおばあちゃん
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

カンヌらしく、案の定謎解きの面白さを売るような映画ではなかった。
夫が落下死した一連の事案を裁判によって疲弊してゆく親子と共に描く。
とにかく裁判の生感が凄い。まるで本当に現場で傍聴しているような臨場
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

序盤→面白い
中盤→飽きてくる
終盤→超面白い

監督のやりたいことを詰め込んだであろう一作。
各シーン常に狂っていて面白いが、自分の体がだんだん狂気に慣れてきて次第に飽きが来る。
飽きて疲れたと
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

4.2

アニマトロニクスが実写で動いているだけで感動。めっちゃ可愛い
ストーリーも女性警官の立ち位置が不自然ではあったものの、比較的シンプルで綺麗にまとまっていて良かった。
ゲーム原作の中でもかなり面白い方だ
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.8

2時間半素晴らしい音楽を楽しめる映画。
ストーリー自体はほとんど無いに等しいので後半少し疲れてくる。
序盤から中盤の場面のつなぎがすごい良かった

サイコ(1960年製作の映画)

5.0

映画として完成されすぎていて怖い。
ヒッチコックはとんでもない天才だと思った。
派手な演出で脅かすのではなく、観客に想像させる怖さがあり、そこがとても好き。
思いのほか急展開が続き、変に間延びしないの
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.3

ただ絶滅を待つだけとなった世界に現れた希望。生命の尊さは人類の共通認識なのだなと思いました。
友人のおっちゃんが主人公一行を庇うシーンと終盤の戦場のシーンはかなり良い。
手持ちのカメラが臨場感を増して
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

初めは自身の幸福のみを考えていたベラが次第に成長し、社会性を身につけて人を思いやれる人間になってゆく。
美しい世界や残酷な世界を経験し、思考を深めてゆくベラ。エマ・ストーンの圧倒的な演技力によりものす
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.6

なかなかおもろい。
結局、生みの親より育ての親かと言いたいところだが、盲目のおっちゃんも充分毒親なんだよなぁ。肉親があまりにも凶悪すぎるので、おっちゃんの印象がめちゃくちゃ上がってしまった。
大人に振
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.7

タイトルのフォント、最後の笑顔がとても良い。
田舎の風習的な恐怖も感じるが、個人的には紙一重でギャグになっている印象。
謎を残して映画は終了するが、他人の不幸の上に幸せが成り立っているというかなりスト
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.7

単なるおしゃれ映画ではなく、かなり心に重くのしかかる作品。

終盤はかなり重めであるものの、中盤まではコミカルで笑えるシーンも多い。
衣装のセンスもいいし、何より主人公らの乾いたやり取りがめちゃくちゃ
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.6

まるでストリートの落書きのようなアートスタイルは近年の3Dアニメの流行りだが、この作品は手書き感をかなり感じる仕上がり。
肌の質感やあえて雑に書かれた背景画あったりと、見ていてかなり目新しい。
ストー
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.9

この小さい生き物たち可愛い。

物語はシンプルなものだが、撮影を通してマルセルとディーンの関係性が変化してゆくところがとても良い。彼らの軽快なやり取りは見ていて心地いい。
マルセルを思うおばあちゃんに
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

4.5

原作ゲームをプレイした人は必ず観るべき。
個人的に、最も完成度の高いゲーム原作の映画。

ゲームでの数々の名シーンを見事に映像化しており、なおかつストーリーもめちゃくちゃ分かりやすくなっている。

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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.2

やや展開は読めてしまうものの、王道ホラーミステリーといった展開で面白かった。
墓場鬼太郎を読んでいた身としては、ラストこう繋がっていたのか!と切なくなった。
中盤の湯浅政明ばりに動く戦闘シーンがめちゃ
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バービー(2023年製作の映画)

3.8

2001年宇宙の旅のオマージュから始まる本作。バービーというモノリスが女性のロールモデルとして社会に広まっていたことに対し、猛烈に批判するシーンがとても良かった。
サントラが豪華で超いい。
フェミニス
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