ダイナさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ポン・ジュノ アーリーワークス(2008年製作の映画)

4.1

ポンジュノ監督の初期短編3作をパッケージ。大学の課題で5ショットで仕上げろという制約の中まとめた「フレーム〜」はコンパクトながらキチンとした一作。ちぎれた指を拾った男の日常を描いた「白色人」はジョジョ>>続きを読む

ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ビルを占拠した武装集団に立ち向かう1人の刑事の死闘を描いたアクション映画の大大大傑作!舞台となるナカトミ・プラザ、エレベーター通気口ダクトを駆け回り時には梯子を昇降しバンジーをして頻繁に移動しながら手>>続きを読む

マン・オン・ワイヤー(2008年製作の映画)

4.0

世界貿易センターのツインタワー間、地上高約410m の綱渡りに挑戦した男を当時の映像・関係者からのインタビュー、再現VTRにより明らかにしたドキュメンタリー。

綱渡りの映像は迫力満点。しかしそれ以上
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トワイライトゾーン/超次元の体験(1983年製作の映画)

4.0

SFホラーオムニバス映画。各4話を監督したメンツはスピルバーグ×ジョージ・ミラー×ジョー・ダンテ×ジョン・ランディス。豪華すぎるッ!

不穏だけども口ずさみたくなるテーマ曲が印象的。タモリ不在の世にも
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the EYE 【アイ】(2002年製作の映画)

3.2

角膜移植の手術後に怪現象に見舞われる女性を主人公としたアジアホラー。手術後のぼんやりとした視覚。視力が悪い自分としては裸眼時遠くの人を見た時の顔がぼやけるあの感じに似ていて、本作ではハッキリとしない不>>続きを読む

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

敵地の深部で王国を築いた裏切り者カーツ大佐の暗殺指令を受けたウィラード大尉を主人公とした戦争映画。惹き込まれる導入から数人の仲間を引き連れて戦禍の中進むその様子は一種ロードムービーのようにも見えます。>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

足を骨折し自宅での療養を余儀なくされる主人公ジェフリーズの大半の時間潰しは窓の外のご近所観察。ある時、対面のアパート室内の窓を眺めていると喧嘩していた夫婦の妻が姿を現さなくなる事に気付いたジェフは夫が>>続きを読む

ヴァンパイア/最期の聖戦(1998年製作の映画)

4.1

ちょいエログロB級カーペンター映画。武器防具を装備した男達は一見大型動物でも狩るかのような様子。しかし相手は吸血鬼。ニンニクも十字架も効かない本作の吸血鬼達の唯一の弱点は日光ということで、聖なる力とか>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

唐突な困惑の中変装バラシからの敵の残忍性を如実に映した直後にイーサンの狂気のバカンス映像で「あ〜主人公もやべ〜や!」となりIMFの時と場所を選ばない追跡からの冗談交わしながらのミッション内容聞いてグラ>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

前作1979年から2年後の1981年に本作が公開という。シリーズの特徴であるスピード感をこんな所にも感じます。前作から世界大戦が勃発し砂漠化した環境で石油をめぐって暴走族が荒れ狂うという設定。続編でこ>>続きを読む

ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

3.4

麒麟川島さんのラジオでオススメされていた「110分のうち90分がおもんない映画」上手い紹介に乗せられて鑑賞。個人的には90分ずっとつまらないとは思わず普通のコメディといった印象。といえど序盤のシュール>>続きを読む

トレマーズ2(1996年製作の映画)

4.0

ベーコンのいないトレマーズなんて…と思っていたものの個人的には割と楽しめた良作。フレッド・ウォード筆頭に継投・新規キャストも違和感は無し。脅威であったグラボイズが商業的に利用されているという背景、狩る>>続きを読む

エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)

4.2

「ニューヨーク1997(1981年)」から15年、主演カート・ラッセルが制作に参加するほどの熱い希望により実現した本作。カーペンター映画特有の良くも悪くある淡白さは薄まっておりバラエティ豊富な意欲作で>>続きを読む

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

デ・パルマ熱冷めぬ内&新作に備えておさらい最鑑賞。面白すぎる。初鑑賞時以上にハマってるのはある程度の筋が頭にあるからかもれしませんが、中弛みない展開の素晴らしさを改めて感じました。映画版一作目にしてシ>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

禁酒法時代のシカゴに君臨していたギャングに立ち向かう捜査官チームの姿を描いたクライムサスペンス。ギャングのボス演じるデニーロのふてぶてしさが最高です。(演劇鑑賞時のニヤケ顔がムカつく!)少数精鋭vsギ>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

各地廃墟から噴き出る災いを閉じ巡りする日本縦断ロードムービー。深海監督はシナリオにSNSという現代人の密接なアイテムを絡めるのがとても上手いと改めて思いました。自然の描写の素晴らしさは言うまでもなく。>>続きを読む

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

サスペリアの続編ではないのにこのタイトルという。客の興味を惹きつけたいという配給会社の狙いに理解を示しつつもぶん殴りたい気持ちも。繋がり無しという前情報をおさえて鑑賞。ホラー要素ありのフーダニット系ミ>>続きを読む

サスペリア(1977年製作の映画)

4.2

ダリオ・アルジェント監督のホラー映画。バレエ名門学校に入学した女生徒スージーの周囲で起きる不可解な殺人事件。

死に様を演出する際の画作りがとても鮮やかかつショッキングに工夫されていてとても良かったで
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パラダイム(1987年製作の映画)

3.4

カーペンター監督作ホラー映画。悪魔復活の伝説を最新科学で解明するという試みで廃屋教会に集まった教授と学生達が大変な目に合う話。これぞカーペンター!と思わされる特徴的な電子音楽やハロウィンで見られた個人>>続きを読む

フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

4.2

中年男性がロサンゼルスで不満を爆発させながら街を練り歩くバイオレンス映画。主人公Dフェンス男をマイケル・ダグラスが演じていて、普通の見た目なばかりに暴走っぷりがとてもギャップがあり強烈に映って良かった>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

5人という少人数チームで制作されたデヴィット・リンチ作品。主演ジャック・ナンスの強烈なビジュアル(というか髪型)が印象深いです。ほぼほぼの作業をリンチが担当しているというのが驚きですが、もっと驚くべき>>続きを読む

BEANIE MANIA -全米を狂わせたぬいぐるみ-(2021年製作の映画)

4.0

90年代後半に大流行した「ビーニーベイビーズ」というぬいぐるみシリーズについてのドキュメンタリー。可愛らしい動物ぬいぐるみ誕生の経緯から流行した理由、ブームの終焉までを当時の映像資料や関係者へのインタ>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

盲目の退役軍人役を演じたアル・パチーノがアカデミー主演男優賞に輝いた本作。瞳を動かさない演技、盲目による所作の機微がリアリティをグッと増していて素晴らしい。クリス・オドネル演じる「苦学生」という世代も>>続きを読む

ザ・ビッグ・シェイブ(原題)(1968年製作の映画)

4.2

スコセッシの短編。鏡やトイレットペーパー、蛇口のアップ、白色のバスルームという清潔感あるシチュエーションで男が髭を剃る。その行為自体は我々の日常となんら変わりはなく身近に感じますが、緩やかに異常な進行>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

パーティに向かうドライブシーン、右から走ってくる車をパンで追う映像にてちょうど中央に電柱を捉えたところでパンの移動が止まります。何気なく印象付けられた電柱の存在感が後の事故で「あの時の!」と思い浮かぶ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

金がかかっているだけあるVFXやアクションシーンの迫力がたまりません。「そんなレスキュー方法ある!?」「動物どうやって匿ってたの!?」「お前ら不死身なん!?」という違和感棒で立ち向かった所でラージャマ>>続きを読む

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.2

謎の惑星に突然飛ばされた野郎2人のヘンテコSFロードムービー。地球への帰還を手探りする2人に襲い掛かる困難、踏んだり蹴ったりの旅路にて駆け引きを学び土地の習わしに身を委ねていく様が面白いです。過酷な環>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトルから石油を巡って血が流れる争い…を想像していましたが、いや確かに石油を巡って最終的に血が流れてはいましたが、vs構造でやり合うというよりかは1人の男の破滅への道程にフォーカスを当てた壮大骨太な>>続きを読む

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

4.0

ダリとブニュエルがそれぞれ見た夢に出てきたシンボルを組み合わせようと言う話から制作された映画。組み合わせという意図が介在しているこの内容に夢本来が持つ純粋さは無いんじゃないのとは思いますが、そういう前>>続きを読む

ウォーターボーイズ(2001年製作の映画)

4.3

ノスタルジー感じる学園の雰囲気はthe青春、塩素の匂いが漂ってきます。仲間集めからシンクロ発表まで異常なテンポの良さが素晴らしく、ギャグも好き。シンクロがメインではるもの下積み・練習が魅力的で、特訓i>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

再鑑賞。巨大なタンクローリーが放つ存在感は本作をモンスター映画と捉えたくなります。衝突危機以外のスリル、心理的な追い詰め方が面白く、危険から逃れる手段を模索しながら立ち向かうマンの姿が良いです。窮鼠猫>>続きを読む

ヒドゥン(1987年製作の映画)

3.5

「ゼイリブ」「遊星からの物体X」「ターミネーター」を想起させるSFアクションホラー。基本的には液体金属表現のないT-1000を追跡するみたいな展開が終始なものの特徴的なのは主役となるバディ関係。歪に描>>続きを読む

マンダレイ(2005年製作の映画)

4.3

ドッグヴィルの続編。セット内での舞台劇のような演出、コミュニティの中で思惑交差しながらアメリカ社会の闇を浮き彫りにするストーリー、前作を経て心境に変化が生じたキャラがどう動くか…という実験的な試み、魅>>続きを読む

トイズ(1992年製作の映画)

4.5

子供心で見ると楽しいけども大人目線で見るとなんとも不気味に感じる世界観は「ミッケ!」を読んでいるような。チャーリーとチョコレート工場の最序盤の工場入り口で人形が踊っているシーンが好きな人はまず気にいる>>続きを読む

死霊のはらわた II(1987年製作の映画)

4.2

シチュエーションは前作とほぼ変わらないにも関わらず焼き直し感が無くパワーアップしていて面白かったです。主人公も仲間も敵もみんなエネルギッシュをビンビンに感じさせる躍動感、主人公アッシュ演じるブルース・>>続きを読む

ヘルレイザー3(1992年製作の映画)

3.0

1、2と同じくスロースターターな進行。こういった進行はフラストレーション溜まりまくりですが、前作までは後半の斜め上へのぶっ飛び具合にそれまでの展開関係無く夢中にさせられました。が、本作は斜め下というか>>続きを読む