野崎くんから突然レコメンしてもらって至急で鑑賞。このショットの力強さは動物を信じていることの現れだろうか。神に近い存在としてのロバの視点を通して人間たちの愚かさ、どうしようもなさが描かれてゆくのに、人>>続きを読む
ファスビンダーと同棲していた愛人の自殺の直後に自主制作されたという経緯は観た後に知ったのだが、この社会から排斥された者に対する肯定は、彼自身の懺悔と諦念、それから救済のための儀礼のように見えた(鎮魂と>>続きを読む
Filmarksを主戦場にしていながら、半年ぶりに映画を観た。なので半年ぶりのMark。
この作中の会話ほとんどに字幕がつかない演出こそが近代文明の視線というか、我々が否が応でも近代化された目線でし>>続きを読む
半年遅れのMark
以下、残っていたメモだが全く思い出せない興奮
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おおよそ拳銃から発されるとは思えない発砲音とおおよそ人体から発されるとは思えない打撃音に始まり、映画的快楽の連続である最高の部>>続きを読む
あのマジカルな車中キスのためだけにあるような前半90分の煮え切らなさ。完璧なカットの連続。
やっと外に出たり劇場に足を運んだり出来る気分になってきて、文化的な暮らしを取り戻しつつあって嬉しい。
"ラブソングが街を揺らした頃に
映画館では本当を映したりする"
と誰かが歌っていたが、感動的な>>続きを読む
忌々しき戦前のパターナリズムを、ルンペンを自称する戦後の若者=加山雄三が対象への愛によって打ち砕かんとする姿がなんとも感動的である。
物語は冒頭よりスーパーマーケットと小売店の対比が軸になる。加山雄>>続きを読む
橙の粒子を纏う当たり前のように完璧なカットの連続と流線形のタイムライン
昼間の自然光と夜のネオンはカサヴェテスの花鳥風月
異様な長さで映される能天気なクラブと急速なノワールの振り子がセクシー
私たちの生活の中では数多の選択が不可視化されていて、タイムスリップによって全ての選択が可視化されてゆくのだが、その、選択が与える感動のみで成り立っているような映画だった。終盤の父とのシーケンスはどれも>>続きを読む