kayupanさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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うまくいってる?(1975年製作の映画)

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共産党のビデオ映画製作する過程で、極左タイピストがゴダールを代弁して映像分析・再構築する話。

パート2(1975年製作の映画)

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ビデオの2画面で映される、ある家庭のドキュメンタリー風映画。露骨な性的描写と、詩的な登場人物の台詞で、現実の矛盾と違和感が描かれる。

ジェーンへの手紙(1972年製作の映画)

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『万事快調』の主演ジェーン・フォンダのベトナム反戦活動の写真を中心に、構図や表情の選択等からメディアの意図を分析している。記号論の講義と思って見るとおもしろい。"活動中の闘士に意図的にピントを合わせ、>>続きを読む

万事快調(1972年製作の映画)

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ラジオ特派員の妻と喜劇監督の夫が、食肉工場のストに巻き込まれ、生き方が変わる話。1968年5月革命後の話で、コマーシャルフィルムで生計を立て政治映画を構想する映画監督は、ゴダールと重なる。あらかじめ映>>続きを読む

ウラジミールとローザ(1970年製作の映画)

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実際にあった暴動で起訴された活動家に対する裁判をシュールで過激に描いている。ファシスト的な差別発言をする裁判長が滑稽に映る。

イタリアにおける闘争(1970年製作の映画)

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マルクス主義に呼応するイタリア女子大生のドキュメンタリー風映画。時系列がバラバラで断片的に繰り返される映像が不気味。

プラウダ(真実)(1969年製作の映画)

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プラハの春と呼ばれたチェコで、ソ連が軍事介入し民主化が抑えられた頃の作品。"修正主義者の言う社会主義は社会帝国主義のことだ"。アメリカとソ連への批判的立場がチェコの景観とともに語られる。

ブリティッシュ・サウンズ(1969年製作の映画)

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イギリスの自動車工場を資本主義の象徴として、マルクス共産党宣言の朗読と子供の復唱、階級闘争的なビートルズの替え歌。イギリス内部の革命運動が描写されている全編英語の作品。

ありきたりの映画(1968年製作の映画)

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草むらの上で、共産主義思想に基づく社会改革を学生3人と労働者2人が議論している。デモ関連の映像が挿入される。「アメリカとは資本主義の形態が違う。彼らは奴隷のように働く中南米の安い原料がある」。タイトル>>続きを読む

たのしい知識(1969年製作の映画)

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1968年学生運動による5月革命と同時期の作品で、哲学や共産主義、性的描写、ロック、アニメ、科学などゴダールの衒学的な知識の断片的なばら撒き。それに伴うコラージュのような映像とクラシックピアノの旋律が>>続きを読む

メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

4.0

過去の政治事件の真相を探る女の話。「右か左かの区別は完全に時代遅れ。」ゴダール の政治観が登場人物を通じて語られる。

シャルロットとジュール(1958年製作の映画)

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男が自分の部屋で女に持論を述べる話。ゴダールの思想のバラマキとそれへの嘲笑が面白い。

水の話(1958年製作の映画)

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洪水の道をドライブする男女の話。アフリカのリズムが唐突に入ってきたり、登場人物のナレーションでエンドロールしたり実験的。

男の子の名前はみんなパトリックっていうの(1959年製作の映画)

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1人の男に同じ日にナンパされた女2人の話。コントみたいな話だけど部屋に掛かってる絵や流れるクラシックとジャズがかっこいい。

世界の全ての記憶(1956年製作の映画)

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フランス国立図書館の話。フランスの哲学、芸術、歴史の文系感。

ヴァン・ゴッホ(1948年製作の映画)

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絵だけで映像になるのが画家の出力とブレてなくて面白い。現代音楽みたいなBGMも奇妙さが助長されていて良い。

ヒア&ゼア・こことよそ(1976年製作の映画)

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中東戦争やファシズムについて、色々な視点から、様々な映像効果を使って描かれている。戦争映像や写真の引用、テレビを見る家族の一歩引いた視線、性的描写がカオティックに挿し込まれ、淡々としたナレーションで首>>続きを読む

じゃじゃ馬馴らし(1929年製作の映画)

4.0

気性が荒くて誰も手をつけられない女が、さらに豪快な男に強引に手懐けられる話。鞭も馬のメタファーか、物がじゃんじゃん壊れるコメディ。

マクベス(1948年製作の映画)

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魔女の占いを信じて欲に取り憑かれる暴君の話。

オーソン・ウェルズの オセロ(1952年製作の映画)

4.0

勇敢な将軍が、臣下に騙され妻への嫉妬に駆られて全てを失う話。

ハムレット(1948年製作の映画)

4.0

王子が、父である王を殺し妃を妻にした叔父に対し、父の亡霊に会い復讐を使命とする話。絵画の題材にもなるオフィーリアのシーンなど狂気と混ざる美しい場面が多い。

ロミオとジュリエット(1936年製作の映画)

4.0

争い合う両家のわだかまりが、子同士の恋愛と死によって変わっていく話。歴史背景や詩的な比喩表現が、今見ると改めて興味深い。

はだかの女王(1934年製作の映画)

4.0

サーカス団に兄妹のように育てられた孤児。大人になり、男が殺人の冤罪で囚われると、女が巨額の弁護士費用を捻出するためミュージカル女優になる話。

リラの心(1932年製作の映画)

4.0

殺人事件で逮捕された容疑者を冤罪だと考えた刑事が、自ら探すべく真犯人と思われる娼婦に近づくが、恋愛関係になってしまう話。