「時代を超えた名曲」だなんて言うけど、それは後の時代になって聞き手の耳の経験値が高まったからこそ言える事で、例えば本作に収められている1960年代のブラックミュージックも、当時の目線で言えば、多くの白>>続きを読む
これはどうレビューすべきか悩ましい。人によっては、どんでん返し系に見えるだろうし、人によっては早い段階で構成上のトリックは概ね見えていて、オチではなく、見せ方やメッセージ性を楽しむ作品と捉えるだろう。>>続きを読む
中国圏では定番の幽霊コメディ。台湾で既に大ヒットとなっているそうだが、日本では劇場とNetflixでほぼ同時公開?
警察官ウー・ミンハンは、未婚のまま亡くなった者を生者と結婚させる冥婚用の赤い祝儀>>続きを読む
1ヵ月のアマプラ無料体験期間を終え、久々に古巣のNetflixに戻ってきた。その最初に観たのがこれ。’70年代のブラックスプロイテーションを思わせる泥臭い犯罪映画を思わせる前半から、「ゲット・アウト」>>続きを読む
生まれつき、人を喰べてしまう衝動を持った少女が、同じ葛藤を持つ青年と出会い、ルーツを探す旅に出るロードムービー。
ホラー映画的な映像表現と、自分探しの青春映画が融合。そして、カニバリズムを社会的マイ>>続きを読む
台湾の女性監督ホァン・シーによるデビュー作。台湾には少し前の日本を思い出させる風景が多く、それを上手く捉えた作品にいつも魅了される。本作も、少しノスタルジックな雰囲気がある下町を舞台にした作品で、男女>>続きを読む
9.11同時多発テロ以降のアメリカでは、テロ撲滅こそが最大の正義であり、中東系民族に対する偏見を助長するような実話映画も少なからず存在した。僕が実話映画をあまり観なくなったのもそれがきっかけだった。>>続きを読む
ピンク色のワーナーブラザーズ・ロゴに続いて、「2001年宇宙の旅」のパロディ・シーン。バービーというとびきりの大ネタを映画化するのだから、導入ではこのぐらいやってしまう方が良い。いやはや何とも痛快だ。>>続きを読む
満75歳から生死の選択権を与える制度「プラン 75」が国会で可決された近未来を描いた作品。この題材でありながら、例えば「arc アーク」みたいにSFっぽい演出を取り入れず、あくまで現代と地続きの世界と>>続きを読む
台湾で起こった、ろう学校でのいじめ事件を題材にした実話ベースの作品。
これが韓国映画ならエンタメ性を加えて、ある程度観易い映画になるのだろうが、台湾作品という事で、やはり描写が徹底的にドライで辛辣。>>続きを読む
公開当時かなり話題になっていたドキュメンタリー映画。日系アメリカ人の監督ミキ・デザキが、第二次世界大戦当時の日本軍による従軍慰安婦問題をまとめている。
最近だとジャニーズによる性加害問題がBBCによ>>続きを読む
「少年の君」や「僕らの先にある道」「素晴らしき眺め」もそうなんだけど、中国の青春映画はどうしてこうも夢中にさせる作品が多いのか?
それはもうハッキリしていて、登場する若者に迷いが無く、どこまでも真っ>>続きを読む
ありがちなお仕事コメディかと思っていたら、時代遅れな中年警察官の挫折と再生を描いた良質な人間ドラマで、予想外の収穫だった。2018年頃から明らかに仕事量が減っていた阿部寛(金融系とCM契約すると他の仕>>続きを読む
アカデミー国際長編映画賞を4回受賞という記録を持つイタリアの映画監督、フェデリコ・フェリーニによる1963年の作品。本作もアカデミーで外国語映画賞、そして衣裳デザイン賞を獲得している。
彼の作品を観>>続きを読む
amazonプライム・オリジナルのロマコメ。婚約を控える2組のカップルが年末のとある出来事をきっかけに、入れ替わった形で惹かれ合うという、王道のストーリー。同じアマプラ・オリジナルで「ティファニーの贈>>続きを読む
パク・チャヌク監督作は「お嬢さん」をはじめまだ3作品しか観ていないけど、所謂典型的な韓国映画とは異なる作風。カンヌ映画祭で監督賞を受賞したのも頷ける、どこかヨーロッパの映画に近い雰囲気を持っている。>>続きを読む
エミール・クストリッツァ監督作を観るのはこれで3本目。彼にとって2度目のパルムドール受賞作で、その地位を確固たるものにした作品という位置付けになると思う。
ナチス侵攻期の第二次世界大戦からユーゴ内戦>>続きを読む
齊藤工が企画・プロデュースする中編映画。一部で声の出演がある以外は、リリー・フランキーによる一人芝居である。
リリー演じるくたびれた中年男が、質素なアパートでカレーの仕込みを始める。写真立てには幼い>>続きを読む
タイトルからスリラーっぽい作風をイメージするけど、実際は「きみに読む物語」辺りのニコラス・スパークス原作物に近い恋愛中心の物語。そして、'60年代のアメリカの田舎町を舞台にした死体の話という点で、大雑>>続きを読む
2009年公開のスリラーの名作「エスター」。何故か10年以上の時を経て、その前日譚が登場した。「ゴーストバスターズ」や「インディ・ジョーンズ」もそうだけど、一旦幕を閉じたシリーズや、単発作品だからこそ>>続きを読む
amazonプライムのオリジナル映画としては珍しい日本製作の作品。森絵都の小説「カラフル」が原作で、2010年にはアニメ映画化、2019年には「ホームステイ ボクと僕の100日間」のタイトルでタイで実>>続きを読む
「ゲット・アウト」や「アス」と同じプロデューサーによる作品らしいのだが、あまりプロデューサーで映画を選ばないので、そこに価値があるのかどうかは良く分からない。その2作に比べると、やや評価が低いようにも>>続きを読む
ソル・ギョング演じる全身麻痺の大富豪と、「最後まで行く」で強烈な印象を残したチョ・ジヌンが演じるチンピラによるバディ・ムービー。
その設定から、明らかにフランス映画「最強のふたり」を思わせるのだが、>>続きを読む
「サマータイムマシン・ブルース」の原作や、「四畳半神話大系」の脚本で知られる京都の劇団、ヨーロッパ企画による長編劇場作品の第2弾。
今回もお得意の時系列系で、同じ2分間が何度もループするという話。決>>続きを読む
これまでに何度も書いてきたように、僕は喧嘩や怒りを題材にした映画が大好きだ。それは人間の最も正直な感情だからなのだと思う。そして、居心地の良い共感や、人間の美しい部分だけを描いた映画ばかりがヒットする>>続きを読む
ジョーダン・ピール監督作品を観るのは、これで3本目。社会問題を比喩的に取り込むホラー作りが上手い監督という印象で、これまでの作品では「森の中の屋敷」「地下」が舞台となり、今回は「牧場と空」という広大な>>続きを読む
イギリスのボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバーであり、近年はソロとしてトップ10に同時に何曲も送り込んでしまうほどの人気を誇るハリー・スタイルズが主演。彼は警察官の役で、美術館のキュレータ>>続きを読む
amazonプライム無料体験期間を利用した、amazonオリジナル映画レビュー2本目。'50年代のアメリカで放送されていた大人気ドラマ「アイラブルーシー」を題材にした実話映画なのだが、これってマーベル>>続きを読む
amazonプライム無料体験期間という事で、amazonオリジナル映画を中心に鑑賞を開始。最初に観たのはインド製作の「パラヴィの見つけた幸せ」。他のインド映画の例に漏れず、これも字幕が追い付いていなか>>続きを読む
「孤狼の血」辺りから顕著なんだけど、最近の白石和彌監督作品は、韓国映画の影響を強く感じさせる。エンタメ性を意識したバイオレンス(作品によってはアクション)、警察が絶対的な正義ではない、司法の話が必ず入>>続きを読む
人里離れた場所にある、亡くなった人の魂が集まる小屋と、そこで働く職員。あれ、この設定って、1999年に公開された是枝裕和監督作品「ワンダフルライフ」にそっくりなのだが???
と、思って調べてみた所、>>続きを読む
アメリカのND・スティーヴンソンによるグラフィックノベルを原作とする、Netflixオリジナル・アニメ。元々はディズニーによって制作が始まった経緯を持つらしい。
中世の騎士道の精神を持つ国家が現代に>>続きを読む
11歳の少女と、31歳の父親の、リゾート地での思い出。映像には体系的なストーリーが与えられず、ホームビデオの映像を多用している事もあって、淡い記憶のような形で紡がれている。
その手作り感覚の映像や、>>続きを読む
ジョナ・ヒル主演・脚本による、人種問題をテーマにしたコメディ。
ジョナ・ヒル演じるユダヤ系の青年が、ユダヤ教の集会でクセの強い冗談を浴びせられる冒頭から、台詞の情報量が膨大でめげそうになるものの、結>>続きを読む
カールじいさんと、今は亡き奥さんの半生を描いた冒頭から、風船を付けた家が空に上がる冒頭の20分が素晴らしいけど、それ以降はイマイチ、、、と思ってしまうのは、この邦題のせい。
原題は「Up」で、「家」>>続きを読む
「カーズ」の名脇役メーターが主人公のショートフィルム。その第4弾の舞台は東京だ。
世界観は「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」にそっくり。道幅が狭い日本の公道でレースとなると、やはりド>>続きを読む