無知Aさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.6

森見登美彦先生が原作という事実が名作である何よりの証拠だ。

初めの入り方からしてもう凄まじい。森見登美彦先生独特の世界観に引き込まれ、魅せられた。

お姉さんは、謎である。謎に恋するという事もまた筋
>>続きを読む

しゃべれども しゃべれども(2007年製作の映画)

2.0

個人的に元々落語が好きなのもあって序盤の時点で面白い作品だなと思った。

原作の小説?を読んでいないので憶測だが、ややあっさりしていた。
主人公に関して言うと自身の落語を見つけるのに幾つかの事を経験す
>>続きを読む

屍者の帝国(2015年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

魂というのは思いや行動を受けて本当に何も無い所から生まれてくるのだろうか。フライデーは、意志を手に入れた。ここで私は、魂が生まれたというふうに初め考えた。

しかしながら、魂というものが何かと考えてみ
>>続きを読む

ぶどうのなみだ(2014年製作の映画)

3.7

監督、三島有紀子さんの世界観に只只感服するばかり。

しあわせのパンと同じ北海道が舞台でのどかで豊かな風景。そして暖かく個性も溢れる登場人物。ストーリー的には、ピリッとシリアスが入りながらも自然が励ま
>>続きを読む

鴨川ホルモー(2009年製作の映画)

3.1

鴨川と聞いて「おっ、京都か。」って思って観た。個人的に、森見登美彦という小説家が好きで、彼の小説の影響で京都大学には面白いイメージがあった。作者が全く違うもののそのイメージ通りの映画だった。

社会に
>>続きを読む

武士の献立(2013年製作の映画)

3.0

上戸彩、演技うますぎるだろ。勿論、話的にも面白かった。その家に産まれたが為に生じる運命というのは現代では減ってきている。けれど、昔は家が優先されて自分の道を選ぶことな出来なくて主人公も武士と包丁侍とい>>続きを読む

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

4.1

しあわせのパンを見た次の日に観たからシリアスさが自分の中で凄く増した。

誰もがかけがえのないものを持っていて大切な人とも何かで繋がっているんだなと思った。例え、何か媒介するものがなくても人は人と直接
>>続きを読む

しあわせのパン(2011年製作の映画)

4.4

凄く暖かい作品だった。家族、仲間という存在の大きさを再確認出来た。お月さんがいるからマーニがいる。マーニがいるからお月さんがいる。照らされていながら照らしている。支えてくれている人がいるから支えられる>>続きを読む

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

3.0

普通に面白いなと思った。けど、なんとも形容できないものがあって考察を幾つか読んでみた。
女子中学生というのが話の中心なんだと書いてある考察があってなるほどなお思った。ある種のメルヘンな世界観に魅せられ
>>続きを読む

月世界旅行(1902年製作の映画)

-

史上初のSF映画。100年以上前の作品でありながら現代の映画と同じように驚きが沢山あった。
私が見たバージョンの大きな特徴としては、映像が無音であり、話を解説する人、ピアニストがいてこの人達の影響があ
>>続きを読む

滝を見にいく(2014年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

初めは、登場人物がバラバラだった。考え方も趣味も特技も。何よりも、それぞれがそれぞれの目的を持ってツアーに参加していた。つまり、目的の違いがあった。

しかし、遭難という出来事に直面して、その状況を打
>>続きを読む

あん(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ハンセン病に対する差別などが主題となる事を前半で予想していたが思っていたよりも凄く深い話だった。
仏教の考えに基づいた話だった。

何かハンデを背負っても何かに拘束されたとしてもそれは身体的であっても
>>続きを読む

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

4.4

ジェンダーレスが目指されている今日で不適切な発言かもしれない。しかし、父親の厳しさと母親の優しさ。過ちに対して叱ってくれる、辛い時に隣で支えてくれるそういった家族、そして、友人。

こういった人がいる
>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.3

シティーハンターが好きで楽しみだったけど海外の実写だという事もあって初めは上手く絡むのか心配だった。

映画を実際に見ているとシティーハンターの下ネタギャグとフランスのブラックジョークは相性抜群で終始
>>続きを読む

26年(2012年製作の映画)

4.1

物凄い作品だった。
まず一つとして、元大統領本人が今も生きている中でこの作品が作られたという事自体、驚いた。

話としては、共産主義を表す色のアカという言葉が使われていて、一つ気になるところがあった。
>>続きを読む

ポンチョに夜明けの風はらませて(2017年製作の映画)

3.3

かの文豪 森鴎外が自身の作品「青年」で以下のように言っている。
"現在は過去と未来との間に劃した一線である。この線の上に生活がなくては、生活はどこにもないのである。"

この作品にこの言葉が当てはまる
>>続きを読む

JSA(2000年製作の映画)

4.0

何でも追求した方がいい。正しい事なのか明瞭にする事が大切だと思っていた。しかし、映画を通して全てがそうであると言えないと考えさせられた。

主人公の結末もその結果だろう。
軽はずみな事は言えないが、映
>>続きを読む

ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)

3.0

主人公vs悪人といった作品は、多い。また、主人公がカーストが高い人物から虐げらるという作品もよく見かける。オタクvsヤンキーともなればこの構図が個人的な印象として強い。

一方、この作品は主人公も悪人
>>続きを読む

蟹工船(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

見える景色が心の持ちようで変わるといった事を作中で垣間見たが、これは確かにその通りだと思う。しかし、全員がこれを実現出来るのかと問われると難しいという事も作品を通して感じた。
主人公は、集団での首吊り
>>続きを読む

花戦さ(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

それぞれに美しいというのは、簡単に言える台詞では無いと考えさせられた。現代の社会では良いか悪いかといった二極化で評価を下そうとする。しかし、本当に大切なのは良さ、美しさを見出そうとする意志であり、伝え>>続きを読む

|<