わんわんぱにっくさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.0

「映像が良かった!」より頭ひとつ抜けて良かった。
「そんなデカいロボットが実際に歩けるわけがない」「何言ってるんだ。たかがアニメだろ?」という問答は飽きるほど見たが、「たかがアニメ」の殻を脱ぎ捨て、重
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

壮大なテーマとか大きな山や谷はないけど、「人間ってこんな感じだよな」と思わせる、人間の曖昧な部分を極めて真摯に、極めて繊細に描写する。漫画や映画、小説や音楽に傾倒する人ほど刺さる。色んな意味で。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

期待も不安も喜びも苦しみも営みも過去も現在も未来も全部飲み込んで宇宙ごと抱きしめられちゃった。

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.9

短い手で掴めるものは少なく、短い脚で歩ける距離では届かなかった場所。幼い頃の朧気な記憶、それによって埋まらなかった最後のピースを見つけたとき、始まりの場所へと辿り着く。実話ものながら過不足ない見事な脚>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

時代が孕んだ暴力的なエネルギーは、消えたのではなく今なお蓄積され、かつてよりずっと無秩序に発散されてゆく。
引っかかるところがなかったわけではないが、傑作。

この物語において最も重要な葛藤・決断はス
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.7

トリアーのおもしろ殺人図鑑。
ちょっとだけハサミ男を思い出した。

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.8

沈黙が絶妙な映画。登場人物たちに葛藤が生まれる瞬間を捉え、ショットを切らずに表情を追い続ける。その数秒の間に「今何を考えている?」「次に何と言う?」「もし自分が同じ状況だったら?」とあれこれ考えてしま>>続きを読む

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.7

一糸纏わぬ剥き出しの狂気。
おかしくないシーンがひとつもない!

お引越し(1993年製作の映画)

3.9

近々引っ越しをするので鑑賞(そういう話ではない)。奥寺佐渡子さんの映画脚本デビュー作ということもあり、これまで観た相米監督の映画でもかなり観やすい。映像は、やはりかっこいい。田端智子さんを中心とする役>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.2

くそ最高!!青春時代のすべてをわずか一夜にローラースケートで疾走する!!大好きなミュージック・ビデオを1時間45分ぶっ続けで見たような快楽の大洪水!!間違っても間違ってもまた戻ってくる(戻ってくると信>>続きを読む

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.9

カメラアングルがキモいぞ庵野!
2時間ぶっ続けで90年代の東京を舐め回すような映像は(気持ち悪くて)素晴らしい。
どこにでもいる普通の女子高生。自分の中に生まれた感情に名前をつけられず、答えを求めて街
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