ハニルくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ハニルくん

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16ブロック(2006年製作の映画)

5.0

ブルース・ウィリス主演の米国アクションで、彼の演技が光るとってもよい話。NYPDの不良アル中警官が、グダグダの夜勤明け状態で、16ブロック離れた裁判所まで、警官の不正に関する黒人の証人を送り届けるとい>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.0

コリン・ファレル主演の米国のSF映画。白人の父、黒人の母の間で養子として育てられる中国人の娘に、中国のベビーシッターロボット「ヤン」を兄として与えて中国文化に触れさせようとする。ロボットとはいっても外>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.0

アリ・エスター監督の『Midsommar』(2019)を彷彿とさせるような、フィンランドの北欧的白いホラーだが、印象としてはスウェーデン&デンマーク映画の『BORDER』(2019)や、アイスランド&>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.2

お父さんの佐藤二朗さんと伊東蒼ちゃんはじめ俳優たちはものすごく好きで、特に蒼ちゃんのお父さん捜索の流れやラストの演技、監督の演出はただただすばらしいの一言である。だが話の結末にどうしてもわだかまりが残>>続きを読む

チェイサー(2008年製作の映画)

5.0

ナ・ホンジン監督の長編デビュー作。その数年前に解決した「ソウル20人連続殺人事件」をモチーフにしているが、それを実話どおりに再現したものではない。キム・ユンソクが善側の役、ハ・ジョンウが悪側の役であり>>続きを読む

ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

4.2

『新感染』の前日譚でありながら、こちらのほうが監督が描きたかったことを描いて作家性が出ている。そもそもこのアニメの評価が高くて「実写化しないか」といわれて、どうせならといって新しい話にしたのが『新感染>>続きを読む

紅の豚(1992年製作の映画)

5.0

これは誰がなんといっても宮崎駿監督の願望の集大成以外の何ものでもない。何よりも自分自身を主人公として登場させて、一番好きなことばかりを集めて詰め込んで、ここまで都合のよい最高の夢の世界をやり切っておき>>続きを読む

バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.0

ドリームワークス・アニメ。どうせ嫌われ者だという肉食系動物たちが、「バッドガイズ」としてこれ見よがしに大きな盗みを働く話だが、主人公でリーダーのミスター・ウルフの体型がルパン三世に似ているため、全体が>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.0

とにかく悪人しか出てこないような作品。ブラックコメディ・スリラーとはいうが、これがまた、ドキュメンタリーでも通りそうな話で、まさに恐怖でしかなかった。家族のいない資産家の高齢者が少しでも精神的に弱れば>>続きを読む

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.9

米英合作の気球冒険映画。イギリスの気象学者ジェームズ・グレーシャーと気球の専門家であるヘンリー・コックスウェルが、1862年9月5日に人類史上初めて気球で上空1万メートルを突破し成層圏に突入した実際の>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.0

評点が高く、絶賛する人も多かったので期待し過ぎたせいか、面白くなかった。もちろん青春の思い出が甘く、そこでの何かが今を作っているということは分かっているが、佐々木がその象徴であるにしても、話が浅くて3>>続きを読む

マイ・ブラザー(2009年製作の映画)

4.1

トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマン主演。戦争の悲惨さと家族の愛について考えさせられるとてもいい映画だった。

米国のある家族で、兄のサムは優秀で父からも愛される幸せな妻子
>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.9

とうてい割り切れない映画であり、おそらくそのことを題名は語っているのだろうと思う。映画をつくる人間の立場に立って考えた時に、当然、明確にさせるべきところをさせなかったということにメッセージがあるはずで>>続きを読む

スペンサー・コンフィデンシャル(2020年製作の映画)

4.1

マーク・ウォールバーグ主演の米国アクション・コメディ。腐敗した警察の悪事を、元警察の主人公スペンサーが、刑務所出所後に厄介になる老人で友人のヘンリーと、同じくその家の居候でルームメートとなる巨漢の黒人>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.1

『ヴェノム』の1、2に続くマーベルの「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」の3作目ということだが、1回モノとしては面白いけれど、ヴェノムのように続編をつくると面白くなくなりそう。血液の病気を治そうと>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

5.0

マイケル・ベイ監督の米国的なものが結晶した最高アクション映画。前作の『6 Underground』は多少現実離れし過ぎで乗れなかったが、今回、特に前半、銀行強盗シーン後のカーアクションは、純粋に「いっ>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.0

マーベル作品としてMCU内のスピンオフ的別のヒーローグループの話。ただし話ははるかに大きくて宇宙を生成させる実質的な創造神のアリシェムが出てくる。ヒーローたちは皆、ギリシャ神話の神々を背景としているよ>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドの最終作として無条件拍手を送りたい。実際、個人的にもうスパイなんかやらずに『Knives Out』(2019)の名探偵をもっとやってほしいなあと思っていたので>>続きを読む

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

4.0

化学物質の影響で地球が巨大な昆虫、甲殻類、両生類の住処となって人類が95%死に絶えたという一見、SF特撮人類終末サバイバルものだが、内容やテーマは主人公の成長物語であり、まあ、子供向けの冒険ものといっ>>続きを読む

獣の棲む家(2020年製作の映画)

3.1

Netflix作。アフリカで民族同士の戦争で難民となった夫婦がイギリスで亡命申請中に、審査期間として住み始めた家で怪奇現象に襲われる話。周囲のイギリス社会の異常さや病み具合のほうが不気味ではあるが、そ>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.1

Netflix作のジョージ・クルーニーが監督・制作・主演を務める人類滅亡未来SF映画。原作小説は『世界の終わりの天文台』。既視感があり過ぎるが、映像のクオリティが高いし、最先端の装備と未来世界において>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

病気の娘の保護という役割に依存する、いわゆる「毒親」と化した母の束縛と脱出を描いた、「Run(逃げろ)」という題名そのままのサイコスリラー。ただ、もっと幸せな母娘像を描いてから後半で反転するかと思いき>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

アンソニー・ホプキンス主演でイギリス・フランス合作のアカデミー賞6部門ノミネート、主演男優賞と脚色賞受賞映画であって、同名の「アンソニー」老人を演じたホプキンスの演技が抜群であることは間違いない。そし>>続きを読む

あるアスリートの告発(2020年製作の映画)

5.0

Netflix配信作。米国体操連盟性的虐待事件を伝える衝撃のドキュメンタリー。オリンピックの花形スポーツである女子体操で、80年代以来行われてきた性的虐待が、米国体操連盟自体によって隠蔽されてきた。そ>>続きを読む

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.0

事故物件住みます芸人・松原タニシによる同名ノンフィクション書籍の映画化。「恐い間取り」とはいうけれど、映画の中では間取りは特に関係がない。残念ながら、おそらく書籍とドキュメンタリーが限界なのであって、>>続きを読む

デンジャー・ゾーン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ロボット兵士たちによる戦争が一般化した時代に、米国軍によって開発されたAI搭載アンドロイド兵士が、上官として主人公と作戦を共にするが、それは実は、そのアンドロイドが主人公を利用してプログラム外のクーデ>>続きを読む

マークスマン(2021年製作の映画)

3.1

リーアム・ニーソン主演。ニーソンがそんなに強くない海兵隊出身者の老人でありながら、妻を失い、農場も失い、家も焼かれ、しかし、マフィアの悪漢たちに追われるメキシコからの不法移民の少年を助けて一生を終わる>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.9

アクションスリラー映画というより、アクションコメディのように見えた。最高の爽快過激アクションであり、プロデューサーが『ジョン・ウィック』のデヴィッド・リーチ監督だが、キアヌ・リーブスの『ジョン・ウィッ>>続きを読む

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

4.0

ホワイトスパイクと呼ばれるエイリアンの侵略で総人口が50万人を切ったという30年後の未来から、援軍を求めて兵士たちが時空転移してやってくるという事態を描いたSFアクション映画。話題作であり、期待して観>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

5.0

アベンジャーズのマーベル映画。スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウ誕生の秘密を明かす、かなり激しい巨大アクション映画だが、はっきりいってアベンジャーズとまったく関係なく面白い傑作。スカーレ>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

2.9

前作の事態の最初の発端とその後、そしておそらくは終結を描いてはいるが、内容的には怪物は最初から認識されるものとなっているし、前作を超えるものはなかったので、1発ネタをなぜ2発やったのかなあという思いに>>続きを読む

アイス・ロード(2021年製作の映画)

4.0

リーアム・ニーソン主演。もはや定番過ぎるくらいのリーアム兄さんアクションだが、兄さんの動作が遅く鈍くなって物足りなくなっているのに対して、今回は起こってくる事態の規模と回数と悲惨さで刺激を引っ張ってバ>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.0

子供っぽいけれど、米国怪獣映画の進化形として最高だった。何よりもメカゴジラがすごい。怪獣たちよりも人類の技術のほうが万能である。小栗旬さん演じる芹沢蓮が鳴かず飛ばずでひたすらかわいそう。白目演技に終わ>>続きを読む

ザ・スイッチ -KILLER SWITCH EDITION- 絶叫完全版(2020年製作の映画)

3.0

アメリカのB級ホラー・スプラッター映画であり、『13日の金曜日』とか『スクリーム』のパロディであり、ジェイソンのような怪力殺人鬼と優しくおとなしい少女の魂が入れ替わってしまうというコメディである。怖さ>>続きを読む

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.9

マッツ・ミケルセン主演のデンマーク映画。マッツはデンマーク人なんだなあと思った。ブラックコメディだとはいうが、これは大人向けのクリスマス映画というべき。はっきりいって起こっていることを考えればとうてい>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

5.0

徹底して現実に近づいたバットマンとキャットウーマン。キャットウーマンに至っては、途中までキャットウーマンだとも思えず、猫を飼っているふつうのオネエチャンかと思った。

そもそも力が支配する男性原理的な
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