ハニルくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ハニルくん

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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.1

娘を失った寂しい羊飼い夫婦に起こった奇跡か、怪奇か。ヤギ飼いのペーターのいるスイスの山とも違う、アイスランドの寒々として広大な山の雄大さに圧倒されながら、その中で飼われている羊がある日、人知を超えた存>>続きを読む

宇宙人ポール(2011年製作の映画)

4.8

イギリス人のSFオタク男2人が、米国ネバダ州のエリア51付近の宇宙人スポットを訪ねるオタク旅行中に、ホンモノの宇宙人ポールと出会うという夢のようなコメディ。親友同士と知られるサイモン・ペッグとニック・>>続きを読む

キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

3.9

大好きな前作の続編をつくってくれたことは感謝ではあるが、前作の飛びぬけた面白さをまったく再現できなかった典型的「残念な2」作だった。キックアスがかなりムキムキの格闘家に成長し、ヒットガールがかなりふつ>>続きを読む

TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

2.9

フランスのSF映画。いわゆるキューブのような仕掛け部屋脱出モノであり、キューブならぬさらに狭いチューブであり、さらに人数もほぼたった一人である。最初にどうやら殺人鬼らしいアダムという男性の車にヒッチハ>>続きを読む

ワイルドシングス(1998年製作の映画)

4.0

ご存知、マット・ディロン主演の大どんでん返しもの。出てくるのはスクールカウンセラー、教授、刑事、女子生徒たちだが、何も信じてはいけない。結局、種明かしとなる場面はその時に見せずに最後にまとめて見せると>>続きを読む

キック・アス(2010年製作の映画)

5.0

断然、ヒット・ガールのクロエ・グレース・モレッツとビッグ・ダディのニコラス・ケイジが主演のヒーローコメディ映画の最高傑作。はっきりいって個人的にキック・アスのほうはどうでもいいし、ヒット・ガールが悪者>>続きを読む

ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

5.0

チェコのプラハで撮影されたイギリス・ドイツ合作のフライト・アクションであり、傑作バンパイア・ホラー。飛行機内のアクションとゾンビ系映画が大好きな私としては、これはもう最高である。

バンパイアに夫を殺
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.8

とりあえず、すべてハッピーエンドにして、すべての人間という人間を救ってくれた、ということに感動した、というか、ほっとした。まあ、これまでのすべてのバージョンを悲劇として終わらせていたため、ある意味、そ>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

題名の意味は「未来が有望な若い女性」。キャシーは有望な医大生だったが、親友のニーナが同級生のアルにレイプされ、それを苦にして大学を辞めた時に自らも共に退学。裁判で解決せず、ニーナが自殺した後は、そのシ>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

最高のオタク的な残酷やりたい放題映画。設定は、囚人となった特殊能力者たちを、国家のための特別な自殺任務に当たらせるというお馴染みの話だが、前回の『Suicide Squad』の作り直しのような感じ。囚>>続きを読む

ヴォイジャー(2021年製作の映画)

4.1

地球環境が破壊される中で、人類の存亡を懸けて、宇宙船で86年掛けて、30人の優秀な子供たちを、地球型惑星に移住させるという話。86年かかるため、3世代を経て到達する計画であり、第1世代の少年たちは、ほ>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.1

M・ナイト・シャマラン監督の待望のスリラーSF作だが、かなり寓話的要素も多くてよかった。穴場ビーチに閉じ込められたまま、子供はどんどん成長し、大人はどんどん老いていく。というか予告編を見てしまうと、主>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.9

ライアン・レイノルズ主演。ゲームを愛する人々にとっての最高の感動娯楽作。RPGをやる人なら誰もが「モブキャラに意思があったら」ということを考えるだろう。現実世界の主人公2人のAIプログラムを盗作して作>>続きを読む

こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

5.0

2021年中国興行収入第1位で、全世界でも900億円で2021年の全世界公開映画興行収入第1位に輝いた。中国の人気喜劇女優であるジア・リンが、自らが18歳の時に、不慮の事故で享年48歳で亡くなった母と>>続きを読む

ホムンクルス(2021年製作の映画)

2.0

漫画が原作。人間の心の歪みが形象化されて見えてしまう超能力というのは映画にするのにとてもよいモチーフなのに、残念ながらそれを充分活かせていなかった。最初のロボットの中の少年というアイディアが斬新だった>>続きを読む

フィンチ(2021年製作の映画)

4.0

トム・ハンクス主演でほとんど人間がトム・ハンクスしか出てこない終末映画。あとはロボットと犬。近未来、太陽フレアの異変で地球のオゾン層が破壊され、生物を焼き尽くす紫外線と日中の異常高温の中で、屋外の生物>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

5.0

伝説的に有名な『Dune』は知っていたけれど、これが初めて観た作品。美しく素晴らしい壮大SF映画だった。また別の『スターウォーズ』であるとともに、はっきりいってしまうと、『ナウシカ』である。もちろん1>>続きを読む

プロジェクト:ユリシーズ(2021年製作の映画)

3.8

ドイツ&スイスの人類終末SFだが、英語である。何より役者が素晴らしかった。美しいヒロインであるブレイク役のノラ・アルネゼデールがかなり必死のアクションと苦境を体当たりで演じているし、あとは子役が最高で>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.8

聴覚障害者家族の中で唯一の健常者コーダの愛と旅立ちの物語。母親が、生まれた娘が聴者であることを知って「がっかりした」、なぜなら娘と分かり合えないのではないかと思って、という率直な告白にショックを覚えた>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.0

新しい青春映画として、メチャクチャ評価と前評判の高かった米国映画だが、これが米国のふつうの高校の姿だとしたら単に気持ち悪い。なぜそこまでLGBTQにこだわるのか、性的に乱れることに集中するのかがよく分>>続きを読む

彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)

4.0

クロエ・グレース・モレッツ主演のとてもよい映画。原題は「脳が火事になっている」。彼女の2014年の『If I Stay』のように入院映画だが、話の展開は似ている。最初は主人公の行動などを見ながら統合失>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.1

『インクレディブル・ファミリー』だ、『アダムス・ファミリー』だと、家族愛を機軸にした米国のファミリー冒険アニメは多いが、ここまで古典的普遍的家族の価値を徹底して追及した作品を見ると、正直、圧倒されて涙>>続きを読む

オールド・ナイブス(2022年製作の映画)

2.9

女子供までたくさん含めた無辜の市民120人の命よりも、CIA要員である1人の恋人の命のほうが大事と判断した、CIA要員である男の話。CIA要員である以上、その男も恋人の女も国家と国民のために命を懸けて>>続きを読む

ブラックライト(2021年製作の映画)

4.1

前評判があまりよくなく、リーアム兄さんが老いたという話ばかりだったのでまったく期待せずに観たら、とっても面白かった。劇中でも「お祖父さん」として孫との関係が中心だし、要員仲間からも老いて格闘の技術が落>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.9

シェイクスピア俳優として有名なイギリスのケネス・ブラナーの監督兼主演によるハンサム過ぎるポアロの第2弾で、2017年の『オリエント急行の殺人(Murder on the Orient Express)>>続きを読む

ムーンフォール(2021年製作の映画)

2.9

「ハリウッドの破壊王」ローランド・エメリッヒ監督の『Independence Day』や『The Day After Tomorrow』、『2012』に連なるSFアクション・ディザスター映画。ますます>>続きを読む

アダム&アダム(2022年製作の映画)

5.0

Netflix作のかっこいい米国SFタイムトラベル・アクション娯楽映画だが、「アダム」という主人公が、ついていない人生の中で、子供の頃の自分自身と会い、死んだ父親と会い、自らに対する愛を発見する感動作>>続きを読む

アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.1

「死霊館ユニバース」(The Conjuring Universe)の第2弾。第1作の前日談の位置にあり、1971年に、看護学生たちの手によって、呪われた「アナベル人形」がウォーレン夫妻の手元に渡るの>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

私設諜報機関「King's Man」の創設の背景と動機を明らかにする100年前の物語。同じく第1次大戦を描いた2019年の『1917』のように、戦争について考えさせられ、父と息子のかけがえのない絆が美>>続きを読む

アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

3.0

「死霊館ユニバース」(The Conjuring Universe)の第4弾であり、アナベル人形を作った人形職人とその家族を襲う悲劇が明かされる。シリーズ第2弾の『Annabelle』(2014年)で>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

パーム・スプリングスというのは、カリフォルニア州南部のソノラ砂漠にある都市で、リゾート地らしいが、その地で砂漠の不思議な現象に巻き込まれて、1日の無限ループにはまってしまった3人の話。最初は他の米国の>>続きを読む

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.2

ディズニー&ピクサーアニメ。邦題は『2分の1の魔法』。テーマは亡くなった父の愛を見つける話かと思いきや、実は兄弟愛だった。血の繋がった兄弟愛、姉妹愛については、日本には作品が少なく米国的なテーマなのか>>続きを読む

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

4.9

南北戦争退役軍人役のトム・ハンクスとインディアンに育てられた少女の深い愛情を描いた、とってもいい作品。観ていて、「この娘はインディアンに生まれたほうが幸せだったのかもしれない」と思ったが、最後のほうに>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

いかにも黒沢清映画らしいという怪奇演出がほとんどなかったのが残念ではあったが、その分だけ真摯に歴史問題に取り組んだということがよく分かった。日本の生体実験という戦争犯罪の実態を知った主人公夫婦がそれを>>続きを読む

ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

3.0

イギリスの恐怖映画。ZOOMで交霊術をするということで、全編がZOOM画像であり、今の状況ゆえにそれがリアルであるということでは怖かった。ただし、このパンデミック時代が終われば、すっかり価値がない映画>>続きを読む

すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.3

ケビン・コスナー主演。米国の田舎における家族の物語だが、息子が落馬事故で死んで、その嫁が再婚していくことによって最愛の孫が自分の孫ではなくなるという悲劇を描いたとても胸が痛い作品。孫と嫁が新しい夫に虐>>続きを読む