ハニルくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ハニルくん

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私立探偵エイブ 折り紙殺人事件(2020年製作の映画)

3.0

アダム・ブロディ主演のカナダのコメディ映画ということになっているが、笑えるというよりは痛い話であって、かなりシリアスに主人公を哀れみながら観てしまった。脚本だけを考えればギャグの連続なのだと思うが、主>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.1

日本ではウルトラマンや仮面ライダーのシリーズによってすでに試みられていることだが、何度もリブートされたそのすべてをパラレルワールドとした。2018年の『Spider-Man: Into the Spi>>続きを読む

アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!(2021年製作の映画)

4.9

アダムス・ファミリーのアニメーション映画第2弾。キャンピングカーでアメリカ全国名所を巡る旅物語であるとともに、ウェンズデーの思春期の悩みを描いていて、彼女が愛らしく前作以上に感動作だった。「自分が家族>>続きを読む

Infinitum: Subject Unknown(原題)(2021年製作の映画)

3.1

イギリスのSF映画。コロナ封鎖中にアイフォンだけで撮影されたということで、人がほとんど出てこない特殊な作品。SFというよりも実験映画的であって、量子力学の世界の物質のあり方は、あらゆる可能性が同時に存>>続きを読む

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

3.9

ラスベガスのコンテナのような狭い操縦室ではるか中東の人々を殺していくというドローン攻撃の実態を初めてはっきり描いた映画として評価されるが、極限まで嫌悪感が募る最高の問題作であり、嫌戦争映画。戦争という>>続きを読む

ドローン・オブ・クライム(2017年製作の映画)

4.1

カナダ映画ということだが、舞台は米国で、CIAに雇われて働く契約ドローンオペレーターとその家族の話。2015年の『Eye.In.The.Sky』のような最新鋭の戦争映画を期待していたら、あまりに悲しく>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

5.0

ディズニー&ピクサー。霊界で、生まれる前の魂が人生の動機を獲得するための場所があるという設定。「スパーク(きらめき)」というものを感じて生まれる準備を終えるということだが、主人公はジャズ・ピアニストに>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.1

2017年の『ワンダーウーマン』の続編で、1984年の話となっている。魔法の力で願いをかなえることは嘘に過ぎないため、それがどんなに力強くても、真実の力の前に人間の心は従うようになるという話。最初はす>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

5.0

アメリカとニュージーランドの合作SFアクション映画。主演はクロエ・グレース・モレッツ。80分の作品だが、ほとんど短編のように短く感じたのは、第2次大戦の爆撃機の中でだけ話が進むからで、特に中間は飛行機>>続きを読む

2067(2020年製作の映画)

2.0

オーストラリアのSF映画。なんかやたら登場人物のメンタルが弱くてみんな叫んだり、パニックになるばかり。まあ、地球から植物が完全に消え、酸素がなくなって人類が滅びるのだから無理もないが、そのわりには解決>>続きを読む

ファイナル・プラン(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

「正直な泥棒」というなんともひねりのない題名で、リーアム・ニーソン主演の定番追跡アクション映画。リーアム兄さん自体は動きが鈍いし、どうしてこの人はいつもプロフェッショナル要員ばかり演じるのかよく分から>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

クリストファー・ノーラン監督の傑作SF。おそらくは実に子供じみた発想が大人の力で実現して傑作となった。マイナスの時間軸を持った物質に反転することによって、未来から過去に向かって生きている人たちと出会う>>続きを読む

ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

3.1

メイジー・ウィリアムズ、アニャ・テイラー=ジョイ、チャーリー・ヒートン主演のX-MANネガティブバージョン。ミュータントの子供たちが集められて病院風、刑務所風の施設に閉じ込められているが、やがてそれぞ>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

5.0

これは一瞬も息が付けない、すごい恐怖の傑作殺人カー・スリラー。題名は「不安定な」という意味。車の警笛は強く鳴らしてはいけないという映画。一度、車の警笛を強く鳴らしたがために、たまたま人生を放棄するくら>>続きを読む

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

5.0

もう語り尽くされた人類の終末ものかと思ったら、今のコロナ事態もあるせいか、これまでに見たことがないリアルさだった。隕石によって人類がほとんど滅びるという話なのだが、本当に起こりそう、というよりは今実際>>続きを読む

架空OL日記(2020年製作の映画)

3.0

バカリズムがそのままOLを演じ、監督・脚本・主演をした実験的映画。それ以外は最初から最後まで何も起こらず、ふつうの銀行OLの日常を描いていく。微妙なおかしさがあるが、あくまでもそのふつうの実態がおかし>>続きを読む

記憶屋 あなたを忘れない(2020年製作の映画)

2.9

人間の悲惨な記憶とさらに相手に通じない片思いと嫉妬の話。記憶に関する話は重要であるが、しかし、あきらめ切れない片思いと嫉妬の話はやはり納得はできない。愛はいいが執着は愛ではない。

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.2

劇団『ヨーロッパ企画』による70分のSF小品だが、アイディアと撮影がすごい。二つの部屋にあったモニター同士が2分間の時間差でつながって、時空を歪める通信を始めることによる珍騒動を描いた。ただ、モニター>>続きを読む

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.1

現代の最先端のドローン戦争がどのような事態にまで行き着いているかを描いた傑作。ヨーロッパのロンドン、米国のラスベガス、アフリカのナイロビをモニターでつないで履行される一つの作戦だけを描いた。はるか上空>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.9

1978年のゾンビ映画の定番のリメイク作。2002年の『28 Days later…』で衝撃的に登場した走るゾンビでもう一度定番をやりたかったのだろう。でもゾンビの決まりは守っていて、ちゃんと噛まれて>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

5.0

もはやアクション俳優となった伊澤彩織の立ち回りを見る映画だと思ったが、彼女が女優として日常演技もしなければならないことによって生まれた、かわいらしい声と子供のようなしゃべり方、ぎこちない台詞回しにギャ>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

4.0

マーベル・コミックの映画化であり、すっきり分かりやすく面白いダークヒーローの誕生。本来は漫画スパイダーマンに登場するヴィランだったらしい。人間を食べたがるのが玉に瑕だが、それは所詮は「文化の違い」の範>>続きを読む

死霊館(2013年製作の映画)

4.0

ご存知、有名な米国の心霊研究家であるウォーレン夫妻の実話をもとにした「死霊館ユニバース」(The Conjuring Universe)の歴史的第1弾。何より実話ということ最後に実際の写真が出てくるの>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.2

カナダのドゥニ・ビルヌーブ監督のSF映画。本当に示唆に満ちて深い発見をもたらす名作だった。いわゆる「文化の違い」、特に「言語の違い」によって、世界の見え方自体がいかに変わるか、という構造主義的テーマを>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.0

モルテン・ティルドゥム監督。『ハンガー・ゲーム』の美しいジェニファー・ローレンスさんと『ジュラシック・ワールド』のクリス・プラットさんが主演で、「宇宙船内で極限状態に置かれた男女の愛と運命を描いたSF>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

5.0

メル・ギブソン監督。第2次世界大戦の沖縄戦で一人で75人の命を戦場から救い出した米軍医務兵デズモンド・ドスの実話を映画化した戦争ドラマ。「真の勇敢さとは何か」ということを問いかける。かなり泣いた。>>続きを読む

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

5.0

多少難解だが、しかし、基礎知識があれば第1作のすべての疑問まで解決される感動大作。

エルサとアナの姉妹の住むアレンデール王国はノルウェー民族のキリスト教国だが、アナの恋人となる山男のクリストフはトナ
>>続きを読む

アナと雪の女王(2013年製作の映画)

4.1

アレンデール王国の王女であるエルサとアナの姉妹の話。姉のエルサは雪と氷を操る魔法使い、妹のアナはふつうの女の子。二人が王宮に隠れて暮らしていたところから、エルサが女王に即位するとともに、その本来の能力>>続きを読む

ブレイブ・ロード~名もなき英雄~(2017年製作の映画)

5.0

トルコ映画。韓国戦争に国連軍として参戦したトルコ軍の若き軍曹シュレイマンが、北朝鮮軍によって皆殺しになった村で一人生き残った戦災孤児の少女を引き取り、「アイラ」と名づけて部隊で共に暮らすうちに、トルコ>>続きを読む

オキシジェン(2021年製作の映画)

4.0

フランス語Netflix作。2010年のスペイン映画『Buried』、2012年の米国映画『BRAKE』に続く、閉所恐怖症者泣かせの閉じ込められサバイバルホラー。期待しないで見たこともあるが、とっても>>続きを読む

ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

4.0

3DのCGで作り直した『カリオストロの城』だといっていい、そっくりのストーリーだったが、とりあえず、ルパン3世はこれからも健在であるということがやりたかったのだろう。でも日本アニメの極端な動きが実在感>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

4.9

中国系女性のキャシー・ヤン監督作。マーゴット・ロビーの魅力炸裂のいわゆる今流行りの「ガールクラッシュ」である。アメコミヒーローモノの悪役であったハーレイ・クインが主役となって、何よりカッコイイし、純粋>>続きを読む

アナザー・ワールド 異次元の怪物(2020年製作の映画)

1.9

ロシアの恐怖映画ということだが、ファンタジーに近い。映像はきれいだが、恐怖というものとは違う気がした。母を亡くした子供が主人公で父親とその後妻、後から生まれた妹、ガールフレンドと共に不思議な経験をする>>続きを読む

シライサン(2020年製作の映画)

3.0

夜よりも昼間に見るお化けの顔がメチャクチャ怖い。エンドロールに秘密があって、映画の中で行方不明になった女性が、映画の脚本として名前を出している。という話。

ブラック・ボックス(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

これもまた藤子不二雄的SF短編的世界である。黒人の主人公が事故で妻を失い、脳を損傷したために記憶が思い出せないのだと思っていたら、実際には息子を失ったマッド・サイエンティストである女性医師によって、そ>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

5.0

なかなかすごい作品。気分が悪くなる胸糞映画ではあるが、鋭いテーマではあった。最終的に青年になる主人公(『Spider-Man: Far From Home』のトム・ホーランド君)の、父母が初めて出会う>>続きを読む