コブラさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

危険なメソッド(2011年製作の映画)

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心理•精神分析の大家を特異な観察眼をもつ映画監督が分析。

「ヒストリー•オブ•バイオレンス」「イースタン•プロミス」の後に何故こんな伝記文芸メロドラマを...という戸惑いと、キーラ•ナイトレイの過剰
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THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

2.8

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ざ・きらー繋がりで観てみたら...

「アジョシ」大好きアジョシが撮った韓国Vシネ。スタイリッシュ(笑)なスローモ•コマ送り多様の既視感に満ちたクソダサアクション。クソ適当なエンディング。ビデオ映画と
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

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初殺までの21分間、じっくりたっぷりねっとりと自分語りしといてからの「ファック!」にお茶吹く。

ゴトの失敗で報復された恋人の惨状にやっとフィンチャーみ出てきたなと構えてると、その後の報復への報復にも
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.8

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バカアクション浴びたくて劇場以来久々の鑑賞。したら思いの外刺さりましてね。

まだ何者でもないエグジーがチンピラから車の鍵をくすねて街を暴走→中指おっ勃てながらポリから逃げるカーチェイスがワイの琴線に
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

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事が起きたらマフィア壊滅させちゃうレベルの暴力装置がしれーっと良きパパ良き夫を演じているという狂気。

そんなんを体現しまくっているヴィゴとそれを引き出したクローネンバーグの名コンビ爆誕祭。

夫婦の
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

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ヴィゴの湯けむりフルチンバトルの事しか書いてなかったので観直し修正。

クローネンバーグ作品中で最も優しい話、と「デッドゾーン」を観るまでは思ってた。凄惨で陰惨な事を描いてはいるんだけども。

アンダ
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

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かなり前に、「ヘア解禁ニューマスター版」って煽りパケ写に食指と触手が動いてDVDレンタルしたのが初見。面白いどうこうの前にこの映画の見方がわからなかった。

あまりに低体温だし俯瞰視点というか、倫理的
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ネットワーク(1976年製作の映画)

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人死すらエンタメ消化する理念なき拝金メディアと、扇動されやすいメクラな消費者=視聴者。

ラジオ、テレビ、ネット、SNSへと媒介は変われども、この相思相愛の関係は変わらないっすねえ。

怒れる(&イカ
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キラー・スナイパー(2011年製作の映画)

4.0

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フリードキン追悼でポチってたレンタルアップDVDを鑑賞。円盤販売はおろか配信もなし。傑作なんすけどね。

ミニマム•クライム•ブラック•コメディ。
底辺レッドネッカーの伸るか反るか、もあるけども詰まる
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

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寡黙なじぃじが諦めない。

一本道(ではないが)を行ったり来たりする間に拉致された女性達に戦う力と尊厳を取り戻させ、ナチはスッキリさっぱり皆殺し。この爺もうフュリオサやろ。

大別すれば無双系だけど、
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ラビッド(1977年製作の映画)

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ポルノスター、マリリン・チェンバースを起用した吸血鬼映画。吸血=生殖のメタファーらしいのでまあそういうことか。

「シーバース」に続きまたもやエクスプロイテーション映画。そしてまたもやパンデミック展開
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デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

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クローネンバーグの長編商業監督デビュー作にして割と営業みの強い仕事であったとの事。

芸術分野の補助金を国からせしめてエログロジャンルムービーを撮った事で🇨🇦議会において是非を議論されたり批評家から相
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戦慄の絆(1988年製作の映画)

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初見。
双子の産婦人科医の死体が発見された事件(事故?)から着想を得たクローネンバーグのツインズ映画。

怪奇映画として結合双生児を描いたのはデ•パルマだけど、クローネンバーグは一卵性双生児の精神の結
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

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トラウマ克服チャレンジ3

強い精神的負荷が肉体に及ぼす影響。クローネンバーグ作品に以降も形を変えて頻出するモチーフの原点かね。コレより前の作品「ファイヤーボール」しか観たことないからわかんないけど。
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フューリー(1978年製作の映画)

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初見。

「キャリー」のヒットを受けて撮ったサイキックもの。っぽい感じだけど今作はホラーではなくてSFっすね。組織による能力の管理だもの。

同じ力を持つ者同士の共鳴、幼さゆえの能力と精神の暴走、果て
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ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

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デ•パルママラソンやってみて初見時と一番印象が変わった映画がコレ。

契約によって弱者を拘束するジョービズ界の搾取構造やら、盗作問題やら、なんでも(死すら)ショーアップしエンタメ消費するメディアと無責
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.7

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キャラクターに興味持てなくて今日の今日まで全く通ってこなかったタートルズ。
だって可愛くもカッコ良くもないしさぁ、、、。

なんて劇中の人間達と同じ様にこの子達の事を遠ざけていた事を猛省。タートルズの
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イグジステンズ(1999年製作の映画)

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初見。

「イグジステンズ」なるVR型糞ゲーにまつわるアレコレ。

ヴァーチャルとリアルとが相互に影響干渉しあって作中のキャラクターも我々鑑賞者も一体何が真実なのかわからなくなる、という割と紋切り型な
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.1

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あのさぁ、、、シチリア5大ファミリーの一つだかなんだか知らないけどその程度の戦力とボスの器でマッコールさんに挑んだの?
アイツら “もののついで” に滅殺されててマジでくさ。

という。
溜飲と尿酸値
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キャリー(1976年製作の映画)

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トラウマ克服チャレンジその2。

無垢さと美しさと不憫さと恐ろしさと高速回転する“ろくろ”の上でも平然とロマンスをかます特異な三半規管が同居するキャリー•ホワイトというキャラクターをスクリーンに顕現さ
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.3

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直喰いしていたコカインを鼻から吸引する事を学んだり、子熊ちゃん達にも(コークの)英才教育をしちゃう頑張り屋さんの母熊が、愉快に人体を齧ったり裂いたりミンチにしたりしてそれでも元気に生きてますっていうシ>>続きを読む

AKA(2023年製作の映画)

3.5

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ネトフリオリジナル🇫🇷産無双もの。

対象に潜入して汚れ仕事を請負い、任務の為とあらば人質だって容赦なくぶっ殺すマン(とはいえ冒頭で女性記者殺したのなんで?)が、潜入先のマフィアのキッズと交流したり、
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.7

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タイラー•レイクシリーズのアクションはとても良い。

代名詞になった長回し風アクションの緊張感と没入感は尋常でなく、123分の尺が90分くらいに感じる。ガンアクションも実践的タクティカルアクションとい
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

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ドラゴンブレス弾ぶっ放しアクション観てちょっと「ホットライン•マイアミ」買ってくる!ってなる。

丹念にシリーズを予讐復讐して臨んだ結果、予想を超えて乗れてる自分がおりまして。

1作目のエポック性は
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デッドゾーン(1983年製作の映画)

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ジョニー...悲しいね。


物語のエンディングってのは大概にして主役となるキャラクターの選択とその結果であるけども、クリストファー•ウォーケン演じる超知覚能力を持ってしまった男ジョニーのソレはあまり
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アサシン(1993年製作の映画)

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1億作は作られたニキータ•リメイクの中でもやっぱりコレが一番ですな。なんならオリジナルより好き(小声

ブリジット•フォンダの美しいさと不安定さ(弱さ)のバランスがとても良いし、なんたって掃除人ハーベ
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復讐の記憶(2022年製作の映画)

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「とある理不尽な理由で家族を殺された老人の復讐」ってなに?ハッキリと「旧日本軍に家族を殺された」っていうべきじゃないの?物語上の秘匿じゃないし。老兵無双大好きマンなので予告でホイホイされたけどこの宣伝>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.5

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初回は仕事終わり公開初日鑑賞。ライフ0だったからか久々に中ごろで思いっきり寝散らかした。
という事で2度目の鑑賞。シネマシティ極爆にて。

eスポーツ界の猛者がリアルレースにチャレンジ。って事で連想す
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悪魔のシスター(1973年製作の映画)

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初見。
サスペンスかと思って見始めたらいつの間にホラーになってた。

↑フィルマでホラー分類されとるのね。

結合双生児がなんらかの理由によって分離し、うち一人がモンスター化するというホラー映画は「バ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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一層テレビドキュメント→ 二層「アステロイドシティ」のメイキング → 三層 戯曲「アステロイド•シティ」というレイヤー構造。

一層二層のモノクロ画面から三層目のアステロイド•シティに物語の視点が変
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めまい(1958年製作の映画)

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デ•パルマ &クローネバーグ マラソン中なので、二者に影響を与え過ぎた偉大なる一本にちょっとヨリミチ。

ドリーの発明を筆頭とする後続への技術的な影響と、身の内にヒッチコック的なるナニを持つ映画人の魂
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ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

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自分の前からいなくなってしまった人の残された声。すがる様にソレを聴き続けるトラヴォルタに「うう、わかるぞ( ; ; )」なんて気持ち寄せてると直後にブーってお茶吹く事になる。

えっ?それ使うんです
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殺しのドレス(1980年製作の映画)

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トラウマ克服チャレンジその1。

人体破壊描写は割とエンタメとして消費してしまう方なのだけど、動脈やら腱やら皮膚の薄い部分やらをスパスパ切る、スーっと切るっていう描写がもう絶対的に無理で大概オエエエっ
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

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立川シネマツーの限定リバイバル上映。極音にて。

西部劇に目覚めたのが「クイック&デッド」。んでマカロニ沼にハマるきっかけは間違いなくコレ。マカロニじゃないけども。

公開当時もシネマシティだったかな
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ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

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休日にぼーっとスマホとアレ弄ってたら、かつて内容がさっぱり頭に入らず寝落ちした「ヴィデオドローム 」が4Kヘと肉体を変容させ各地で脳腫瘍をばら撒いているという。一番近い劇場は あつぎkiki。上映まで>>続きを読む

アメリカン・ギャングスター エクステンデッド・バージョン(2007年製作の映画)

4.0

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エクステンデッド版は初見。
って言ってもどこを追加したんだか、わからないくらいには久々の鑑賞。たぶん劇場振り。4K盤にて。

70年代NY。仲介を通さない現地直接買付という掟破りの流通販売網を独自に築
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