しろまゆさんの映画レビュー・感想・評価

しろまゆ

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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.5

濡れ衣を着させられたまんま死んでいくのですか?

時代劇もあまり見てこず、囲碁のルールも詳しくもない。ただただ白石監督作品というだけで見たようなもの。
時代劇=正義が勝つ、という印象を持っていたからか
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.5

窮地に立たされると自分のついた嘘にもすがりたくなる。

事件、報道、ネット社会、問いかけとかではなくこれが我々への現実提示

誘拐事件とその家族、そして報道とネットへの書き込み…怒りの矛先を誰に向ける
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ハピネス(2024年製作の映画)

3.0

生まれてくる意味と死んでいく意味

見た目に反する待ち受ける現実
亡くなるまでの1週間、何をして誰と過ごし何を経験すると悔いが残らないのか。
死への覚悟はできている「でも、死んだことがないから怖いよ」
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.0

彼女はなぜ殺されたと思う?女の子だからよ。

物語は開始数秒で結末を告げる
"未解決事件"であると。

異性関係に難ありという被害者の容疑者と浮かび上がるのはアリバイがある男性ばかり。
募るイライラと
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不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

3.5

猪突猛進の「好き!」

原作から性別を逆転させるほど、主人公の超純粋を演じて見せた見上愛さんの爆発力が光る。
ストーリー自体は純粋なラブストーリーと言えないほど、良い意味で違和感を感じる展開。
そして
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水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.0

JKなめんなーーー!!!

生きづらさとの葛藤と反発
見えているようで見えていない何か、
あの頃のモヤモヤを思い出す。

一人一人異なる主張を持つ生徒を組織としてまとめないといけない先生。
伝わりにく
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.5

最後の芝居をしよう

おふざけとジョークで王道ラブコメ
何に対し偽り、誰のために芝居をし、なぜ自分に嘘をつき続ける。
主演2人のセクシーさは嫌にも目に入る笑
彼らと彼らの周囲のプリテンダーで最後までは
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トラペジウム(2024年製作の映画)

3.0

それぞれの点を結んでできる不等辺四角形

原作未読
自分の夢のため凄まじい行動力を武器に仲間を集め、自己中心的かつ戦略的思考で夢の場所を目指す。

バラバラのところから集まった人
それぞれ目指す形も思
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

静かな自然の音は没入には十分すぎる力

作品内でなにが起こったのかだけを文字起こしするのは比較的簡単。しかしなぜかこの作品はそれでは収まらない。

様々なところで垣間見える対立関係
その互いに共感でき
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バジーノイズ(2023年製作の映画)

3.5

うねり続けた音楽人生

音楽業界の主流になりかけている個人制作と
その延長線上にある仲間との絆
楽曲レベルが本当に高かったと思う。
天真爛漫と寡黙なキャラクターの交わり
原作知らないから引っかかるポイ
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.5

なんで旅をするの?

ノスタルジーさがもたらす黒と白の風景
光を探し、光を見つけ、光を見つめる

登場人物が全員個性と愛おしさを持ち、旅の途中で出会う彼らのやさしさを感じる。

なんだろう…正直すごく
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

2.5

何か一つで大きく変わるものよ

グロさはなく、出血は多いが痛々しさは感じない。それよりも気になるところが多すぎるから。
なんで?どういうこと?それだけを楽しむユーモア作品であってそれがこの作品の持ち味
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貴公子(2023年製作の映画)

3.5

あなたは誰なの?
僕?僕はプロさ。

貴公子のキャラクターが魅力
パクフンジョン監督作品がもたらす至福のガンアクション、それに加えてカーチェイスも印象的なシーン。

ストーリー展開も何々?という流れか
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.0

契約上の執行人

なぜかここ最近見ることの多かったループ系作品のなかでも、どうも珍しい構成展開が気になり鑑賞。

奇妙な関係性の2人はループを繰り返すごとにより奇奇怪怪な関係に。

若葉さんと伊勢谷さ
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異人たち(2023年製作の映画)

3.5

君の大人になった姿を見れてよかった

単純なことだが、人から愛を与えられて初めて人に愛を与えられる。そしてそれに気づくきっかけになるのは喪失という悲しさ。

ハリーが訪ねてきたときからあったモヤモヤ感
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

どんな時も楽しまな

まさに笑って泣いて
見終わった時に温かさとほっこり感を感じられる作品ってシンプルに見て良かったと思える物なんだと思う。

んなバカな、すら感じさせない作中の雰囲気と出演者さんのク
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.5

真実と事実の違い

見事なVFX、アクションシーン
最初のナレーションと説明台詞でギリギリ突き放されず、陰陽道についていけた。
ストーリーはアクション系かと思いきやしっかりとしたミステリー要素も。
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劇場版ブルーロック –EPISODE 凪(2024年製作の映画)

3.0

勝って、カブトムシ

アニメのみ全て見て鑑賞
凪と玲王の2人を主題に話は進むものの、新鮮さに少し欠けた印象。
teamVが好きな人には堪らない内容かもしれないが、アニメ内容がポンポン進んでいくので映画
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

兄弟で解決しなさい

コップに満タンに入っている水
それが2時間かけて空っぽになるような、
そして徐々にズームアウトし、水を抜いている正体が見えてくる。

プロレスの知識なくとも十分楽しめるし、先の展
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.5

新感覚アニメーション

これを新感覚としか表現できない自分に納得はいかないが、鑑賞直後の素直な感想

文化の違い、善悪の捉え方、子供と大人
それら感覚のズレに段々と引き込まれていく。これは笑って良いの
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.0

膨大な見所とむちゃくちゃな函館

コナン平次キッドの共演
これまでの登場人物も、そして別場所からの登場も。

当然ながら黒組織主体系とは異なり、事件謎解きがしっかりと。そして大岡紅葉も恋愛要素を盛り上
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

5.0

沈黙も大切なんだよ。

シンプルかつ繊細な心情の変化
言葉数が多かれ少なかれ、そこに関心があるかで異なる。それをアングルや仕草、表情で魅せてくる作品。

不思議な感覚、ヒューマンドラマなのだがほんとに
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毒娘(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラー?ヒトコワ?胸糞?
わたしには爽快なドラマに感じたよ
※虫嫌いは⚠️

まず赤いオープニングのタイトルの出しかたまでで心をグッと持っていかれた。(ちょっとi aiと重なった…笑)
ちーちゃん登場
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

人生における空白
あの時のあの人は今どこで何を。

ファーストカットでバーで話す3人
彼らのイニョンを想像させて始まるストーリー
視線でのやり取りを客観的に受け取る。
縁の複雑さ。想いやタイミングそし
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.0

人生で大切なのは決断と選択

盲目の主人と認知症のその妻を介護
自分の息子と暮らすため、夢を叶えるために耐え続けたこの仕事もあるタイミングで人生丸ごと崩れていく。

盲目の主人にバレないように自分の母
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

胸を張り裂く爆音

オッペンハイマーのみのストーリー展開かと思いきや、ストローズの立ち回りも多く描かれており、その二本軸で進行していく。その中で光るカラーとモノクロの使い分けは視覚情報として非常に良く
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.0

文学的で芸術的な大人のストーリー

超豪華俳優陣と予告の絶景にすごく惹かれた。作品自体も演技力と構成が特に素晴らしく、一人一人のキャラを端的に伝える力は絶品。
ただ自分がこのストーリーに共感できる力が
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.5

誰のせいなの?誰が悪いの?なんのための破壊なの?

原作未読
風刺のきいたストーリーに引き込まれていくが、ほんとに120分⁉︎と思ってしまう厚みというか情報量に少し混乱。ただ間違いなく後章は楽しみだし
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i ai(2022年製作の映画)

4.0

涙でしか咲かない花もある

「奇」の映画
奇才、奇妙、奇怪、奇想天外、、、
そして境界線を取っ払うという奇跡。

まさにライブMCのような熱のこもったセリフは、観ている我々を作品の中に引き込む。

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

あなたにはこの法廷がどう見えた?

法廷での証言の一つ一つに心が感情が乱されていく。
悪者を探す法廷内と映画鑑賞者、全ての推測からそれを見つけ出そうとする。でもあくまでもそれは推測に過ぎず、真実とは限
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.0

自己愛が強いのは悪いこと?

自分が一番可愛いと思っている人がほとんどの社会で、その自己愛を他者に押し付けても決して交わることはない。

お節介な母親の行動にそこまで感情移入できなかったが、息子の動き
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.5

今から見にいく予定の人、レビュー見るのは映画鑑賞後のほうが良いよ!

前情報は何もいらない、入れてはならない。

港岳彦脚本作品!ドラマで大ヒットした原作小説を2時間でおさめ、かつ物足りないと思う部分
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変な家(2024年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

変な映画

作品全体を通しての不穏な雰囲気作りはとても良かった!主演3人にも満足、とくに栗原さんは予想通りのお人。笑

ただ個人的にフィクションとはいえ都合が良いのは嫌い。殺すまでの無駄な時間、あんな
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

4.0

let's fly!

さすがイルミネーション
安定の映像クオリティとシンプルに楽しませてくれる作品を生み出してくれる安心感

渡り鳥の家族愛
はじめての経験と成長
なんとてグウェンの愛おしさ
このキ
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映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

3.0

ヒーローはだれ?

ドラマがあったなんてしらず、未見で鑑賞。ドラマ未見だからしょうがないのだが完全に物足りない印象。
表面的なつながりしか見えず、そこまで入り込めなかった。

ラストは安いドラマかのよ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

犬は私の言葉を全て理解している

少し宗教的なのかオチの解釈ができていない部分があるが、それでも痛みと愛は存分に感じられた。

なによりもダグラスを演じ切ったケイレブ・ランドリー・ジョーンズの凄まじさ
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