hirobeyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

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初のアキ・カウリスマキ監督作品。

場所はフィンランドの首都ヘルシンキ。偶然出会った男女のラブストーリー。あまり台詞も多くなく、役者の表情も喜怒哀楽は乏しいのは、監督独特の演出のようだ。シンプルなスト
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(2023年製作の映画)

4.0

北野武監督の本能寺の変近辺を描いた最新作。

とにかく加瀬亮の織田信長が素晴らしかった。岡田准一、キムタク、小栗旬、海老蔵など多くの役者がやったけど、本作の振り切った感じは、案外当たりなのかもしれない
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.8

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ロストケアの前田哲監督、広瀬すず主演。
原作は同名漫画。

鑑賞中ずっと「水は海に向かって流れる」というタイトルの意味を考えていた。
水が海に向かって流れるというのは、至極自然な現象。川の水が1箇所に
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宇宙兄弟#0(2014年製作の映画)

4.0

大好きな「宇宙兄弟」の前日譚。
久しぶりにムッタとヒビトを楽しんだ。
こんな作品があったとは。
ムッタはやっぱり面白いし、賢い。
No.6!

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.3

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1972年のアンデス山脈への飛行機墜落事故を描いた作品。事故から50年を機に製作された。

ウルグアイのラグビーチーム45名がチャーターした空軍機がチリに向かう途中、アンデス山脈に墜落し、およそ2ヶ月
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.7

週末ならぬ終末感満載。
全編これでもかと不安要素が散りばめられているが、決してフラグ回収というわけでは無いから、すっきりする作品では無い。
ネットが機能しないと何も出来ないという現代社会の闇は分かりや
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桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

4.1

全盲ろうの大学教授福島智氏の大学入学までを描いたドキュメンタリー的な作品。氏は、全盲ろうで初めて常勤の大学教授になられた方とのこと。本作で初めて知ることができた。

母が、指点字という技法を開発してい
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.9

2024新年の最初は、アマプラで配信されていた本作に。

流石におっちゃん1人で劇場は憚られた作品。

やったことのあるTVゲームが、スーパーマリオブラザーズとマリオカート。ということで、この作品の世
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ほかげ(2023年製作の映画)

3.7

ほかげ=火影
火の光。灯火のこと。灯火に照らされてできる影のこと。

照明の灯りをできるだけ少なく、当時の灯りに近づけた暗さが印象的な作品。内容も、終戦間もない混乱期の人物を描いていて、物理的な戦争は
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.3

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この雰囲気はとても、A24らしい作品。ただ、ちょっと分かり難い。

出演者数は登場人物数に比べて少な目😝

同じ顔の男たちという副題。
確かに、そこは観ていて面白いとは思ったが、物語の中でその違和感に
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市子(2023年製作の映画)

4.3

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全くノーマークだったが、フィルマでの評価が高かったので、急遽、日曜午後に劇場へ。

とにかく、川辺市子役の杉咲花と恋人の長谷川義則役の若葉竜也の演技がとても素晴らしかった。また、中村ゆりのやつれた感じ
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.5

ニコラス・ケイジが落ちぶれたハリウッドスターご本人を演じた異色作。

ニコラス・ケイジのこういう振れ方は、さすがニックといったところ。

若きニックとのやりとりも面白い🤣

帰れない山(2022年製作の映画)

4.3

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劇場で観れず漸くレンタルで鑑賞できた。
原題は、"八つの山"。

都会育ちと山育ちの2人の青年の友情と生き様を描いた良作。

北イタリアのモンテ・ローザの山麓の美しさと、山小屋の暮らしが丁寧に描かれて
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あなたへ(2012年製作の映画)

4.1

高倉健と降旗監督との20作目であり、健さんの遺作となった作品。

亡くなった妻を故郷の海へ散骨するロードムービー。

寡黙な男が似合う健さんは、どこまでも渋く格好いい。オジサンの一人旅であっても絵にな
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湯道(2023年製作の映画)

3.7

♨️湯に入りたくなった。

湯に関わる人びとのハートフルコメディ。

湯道って、やり過ぎだけどなんだか面白い。どんなこともこだわり続ければ道になるのかなと😆

🎬男湯のシーン。手前の人の頭越しのカット
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.9

金曜日の仕事終わりに、丁度時間が合った本作を鑑賞。客は5人で男は自分だけ。初のレディースデーに納得。

監督リドリー・スコット&主演ホアキン・フェニックスと来れば、劇場鑑賞するしかない!と気合が入って
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.0

岸辺露伴は動かないTVシリーズの劇場版。何とルーヴル美術館が舞台。ようやくアマプラで鑑賞。ただ、中盤から何度か寝落ちしてしまった。テンポはTV版の方が良かったかも。

ルーヴルの天井絵は素晴らしい。こ
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母性(2022年製作の映画)

3.6

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戸田恵梨香と永野芽郁のハコヅメコンビが母娘で共演するミステリー作品。

ジャケットの2人の写真がキーだった。

母性という言葉は、一般に子を思う母の無償の愛を指すと理解していたが、鑑賞後はなかなか奥が
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.9

阿部サダヲと岡田健史がダブル主演のサスペンス。

タイトルの"病"が絶妙な本作。病は感染するもの…。

死刑囚榛村の"人たらし"の面と猟奇的な面が良く表現されており、さすがは阿部サダヲと言ったところ。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.2

ノーマークだったが、娘から意外と大人向けで面白いとの情報が入る。フィルマで4.1ポイント。丁度用事が済んだこともあって急遽劇場へ。

水木しげる氏の生誕100周年記念作品。

鬼太郎の父と水木のバディ
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理想郷(2022年製作の映画)

4.0

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ご近所トラブル😱
2010年に実際にスペインで起こった事件を元にした作品。

前半はご主人目線、後半は奥さん目線という構成だった。

スペインの過疎の村に、スローライフの理想を求めてやってきたフランス
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.9

安定の池井戸作品。
"シャイロック"とは、シェークスピアの"ベニスの商人"に出てくる強欲な金貸しのこと。

これは、いや、これもなかなか面白かった。性善説・性悪説いろいろ考えさせられる。政治と金の問題
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.4

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残念ながら、テレビ版は観ていないので、懐かしさは共感できていないが、先日、NHKで吉岡秀隆のファミリーヒストリーを観たので、何となく本作をチョイス。

離島の青い海と空と緑の草原の景色がとても美しい作
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.5

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劇場では鑑賞できなくて、ようやくレンタルにて。

例によってあまり情報を入れていないまま。実話を元にした作品。ストーリーとしてはシンプルながら、山本氏の生き様に深く感動した。

山本幡男氏のことを知る
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.9

岩井俊二原作・監督作品。
と言いつつ、あまり岩井監督の作品を観ていないことに気づく。なので監督らしいという部分は不明。

3時間作品なので迷ってはいたが、たまたま時間が空いたため、上映最終日に予定外で
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隠し剣 鬼の爪(2004年製作の映画)

4.4

「たそがれ清兵衛」に続く、藤沢周平原作、山田洋次監督作品の第2弾。

東北の下級武士・片桐宗蔵と女中きえの身分違いの恋、そして藩命による同門の狭間弥市郎との真剣勝負を描く。前作同様、静かで深みのある内
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バグダッド・カフェ 完全版(1987年製作の映画)

4.0

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有名な「バグダッドカフェ」の完全版をDVD初鑑賞。と言っても実はジャケットのタンクの画像とスコアが高めという以外は、全く情報を入れなかった。

"コーリングユー"が流れる。有名な曲がこの映画のテーマソ
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正欲(2023年製作の映画)

3.9

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タイトル以外、情報を入れずに鑑賞。

「霧島部活やめるってよ」の朝井リョウ原作。性欲ならぬ正欲とは。

印象的な映画だった。

磯村勇斗。こういう社会問題を扱う作品が本当に多い。彼が、精力的にこういう
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

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小学生の頃から、多くのゴジラを観てきた身としては、本作も当然外せない。ということで夕方の劇場へ。

前作の政府筋から描いた庵野シン・ゴジラとは打って変わって、戦後の"特攻崩れ"目線で描かれている。
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.8

前日のややモヤモヤ感の残る劇場鑑賞から、一転して完全貸切状態での鑑賞となった。やはり時間さえあえば平日がいい。

「月」に続く石井裕也監督作品。

俳優陣がなかなか豪華だなという印象。佐藤浩市、窪田正
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

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予告を観て、劇場で観ようと思っていた作品。CGや音響はさすが。ただ、どこか既視感も。
ついでに、劇場で観るリスクが。それは後述。

たまたま、「キル・ビルvol.2」「たそがれ清兵衛」に続いて、女の子
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たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

4.5

とっくに観たつもりだったのだけど、初鑑賞だった。これは名作。

藤沢周平原作、山田洋次監督の3部作第1弾。2003年の日本アカデミー賞受賞。

先日観た「ジョン・ウイック:コンセクエンス」の真田広之と
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

4.3

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キル・ビルvol.2 。
これは、もともと1本の作品を、2つに分けたとのこと。したがって、本作のエンディングで、全編のキャストが紹介されている。

vol.1とvol.2を強いて比較すれば、修行時代や
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.2

このあまりに有名な「キル・ビル」を漸くDVDにて鑑賞。

ああ、タランティーノ監督作品!らしさに溢れていた。また、日本愛が強いことも改めて感じた次第。アニメパートもあって全く飽きさせない。これは人気が
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

スコアが高目だったので鑑賞してみた。

RPGゲームが原作とのこと。ゲームをやった人向きの作品だと思っていたので、やらない側としてはあまり期待していなかったが然に非ず。これは単純に楽しめた。展開も飽き
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