観ていて「この監督、死ぬ気?」と思えてくるほど、イメージが異様に極ってる。
神話の域に突入した伝説の一本!
このレビューはネタバレを含みます
古谷実の『ヒメアノ~ル』の筋は、主人公やその同僚が身分不相応ないい女に惚れられて、その幸せを味わう裏で森田は標的をヒロインに据えながら殺人鬼として覚醒していく、というものであった。
映画でもその点は変>>続きを読む
3.7かも知れないし4.1かも知れないがやはり5.0なのが『キラー・エリート』。
黒沢さんにして「映画における『面白さ』という仮面をぶち壊し以後の映画を常に脅かし続けるドス黒い負の中心」であり「サム・>>続きを読む
登場人物がブッ生き返してくる映画。
明解な結末に達することなく晴れやかな生命力に突かれる音楽のような映画。
ナチュラルの概念がない、映画のルールに恐ろしいほど従順な映画。
「レッツゴー!」と若大将が叫びながらキックオフするシーンで始まる強烈なダサさが乙。
クソ疫病神の青大将こと田中邦衛がベンチに寝ながら「お>>続きを読む
嗚呼、嘆かわしいほどに素晴らしい。
だが、決してこの映画を「教典」とは呼びたくない。
自分に出来るのは、この映画を、演出を、お手本にしたいと慎ましく祈るのみである。
「孤独」に「あわれみ」を感じていけ>>続きを読む
活きた言葉が台詞となり、マシンガンのように撃ち込まれる。自身が戦地で泥と弾丸にまみれて尚、いや、より一層に輝度を増したサミュエル・フラーの魂の清らかさに、敬服の念が噴出。
立ち位置(国)が違うだけで、>>続きを読む
省略と経済性の極致。
アメリカ時代のラング作品の中でも1,2を争う傑作。
採点不能もしくは5.0点。
作品のあり方が、あまりにも映画史(「正統」とされてきたもの)とかけ離れている。
「映画として」整えられていかない造りに、逆説的に「映画ってこうあるべき」って思ったりした。
快作。
『あ、春』とも互角に戦えてしまうような作品。
気持ちいいが、その非の打ちどころ無さが逆に欠点(?)
世界観を抱えきれていなかった印象。
おバカなテイストはその点が、作り手を紙一重のところに放り投げる。
いかに普通に台詞を言わせないか、の口実を拵えきるのが至難の業だったに違いない。
おそらく普通な台詞>>続きを読む
この「再生」される「劇」に乗れるか、に本作を楽しめるかがかかっている。
自分は正直そこまで乗れず、クローズ・アップの多さに太刀打ち出来なかったのは自身のコンディションの問題でもある。
この題材で映画が>>続きを読む
『素晴らしき哉、人生!』に並んで、自分も含めて、思い悩んだ人に薦めたい映画。
ストレートに人生について言及する映画なんて、聞いただけでも下品な気配が漂う。そんなテーマを抱えながらも、素直に(?)聞き入>>続きを読む