マリちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

マリちゃん

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私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)

4.5

恐くはないけど忌ま忌ましい。
ブードゥーを的確に映画に組み込んだ最好例かも知れない。

遊星よりの物体X(1951年製作の映画)

5.0

SF映画においてその影響力を考えると、『メトロポリス』があり、次いで『遊星よりの物体X』がある、というくらいに重要な作品なのではないか。
これをサイエンス・フィクションと呼ばずして何をそう呼ぶのか。
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エロ将軍と二十一人の愛妾(1972年製作の映画)

4.9

鈴木則文の作家としての紛れもない最高傑作。
「主体性ゼロの無思想派」を自称した娯楽映画監督・鈴木則文が、警察から上映禁止の措置を受けた問題作。
目の眩むような力業によって筋の通ったこの荒唐無稽さは只事
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パンツの穴(1984年製作の映画)

4.6

「下品こそ この世の花」と謳う、呪われた詩人(?)鈴木則文。
『パンツの穴』は、彼が永きに渡り比類なき軽蔑・迫害の対象とされてきた、あるモノの権利を解放すべく世に放った映画である。
そのあるモノとは、
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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

あの眠くなるような非アメリカンなフランス映画の雰囲気で始まり、その土壌に腰を据えながらも劇的展開は紛れもない黒沢清映画。
それにしても、ここまで黒沢さんの演出の純度が高く結晶化された作品はなかったかも
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.7

どこまでも謙虚だけど遠慮なくパンチを打ってくる。監督の人柄が出てる。すごいです。

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.7

このコンパクトさゆえに4.8に出来ない自分は臆病者なのか。振り返ったとき相当凄いはずの映画。

怒り(2016年製作の映画)

4.7

この骨太さ、このスタイリッシュさ、李相日は現代の小林正樹なのか?
画面の充実ぶりは、間違いなく現代邦画の最高峰。

君の名は。(2016年製作の映画)

4.3

『シン・ゴジラ』くらい好き。
しみじみ、ラブストーリーっていいなぁ、と。

王手(1991年製作の映画)

4.6

ラストカット、どんだけ硬質なんだよ阪本順治。

魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE(2004年製作の映画)

4.2

快作。
21世紀に作られた邦画コメディのベストテンに入るんじゃないかと思える出来。
『嗚呼‼花の応援団』や『ビッグ・マグナム黒岩先生』に連なる漫画原作・学ラン不良モノの名作。

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

5.0

『座頭市物語』と肩を並べる日本が誇る最高の娯楽映画の一本。
中川信夫の古典/時代劇に対する教養とセンスが強靱すぎる。

四谷怪談 お岩の亡霊(1969年製作の映画)

4.2

痺れる描写が散見される。
三隅も森一生もほれぼれするほど上手い。
森一生の版は『四谷怪談』の登場人物たちが、何故このように行動するかについての説明が多かった。観ていて神話的に進んで欲しいという欲求があ
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四谷怪談(1959年製作の映画)

4.3

他の版と比較して、斬る者(伊右衛門)の哀しみが強くにじんでいる

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.3

難点を指摘することも出来るんだけど、日本でこれ以上のことを出来るチームはいないし、これ以上は無理なんじゃないか、とすら思う。
映画を観る歓びを感じました。

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.9

初めて『サイコ』を観たときのようにビクビクしながら鑑賞した。
画面の黒、影、暗がりに狂気の潜伏を感じる。
画面内で監督が悠々と息づく、世界レベルの作家の業を見た。

ドッグヴィル(2003年製作の映画)

3.6

エンディング「Young Americans」の恐るべきパッケージ力

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.9

初めてキューブリックを尊敬した。まだ2本しか観てないけど。
人類規模のコメディ。
とてつもなく大胆なエンディングと、そこへの音楽の付け方。監督としては名誉の「曰く付き」シーンとなったのではないか。
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.8

暴力反対。でもどんな映画よりも戦争が落とした生な影を提示している。
車に掲げられた「田中角栄殺す」宣言の衝撃。
天皇にパチンコ玉をぶつけた男・奥崎謙三の衝撃。
この衝撃、経験しないと損です。

SEX発電(1975年製作の映画)

4.3

主人公は科学者。セックスの時に発する熱をキャッチして電力に代える。それに成功すれば天下の好色を誇る我が国(イタリア)は世界一の資源を手にしたも同然だ!
このアイディアの突進力だけで爆進する穴ぼこだらけ
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姑獲鳥の夏(2005年製作の映画)

3.3

前半はかなり面白い。しかし後半の真相解明のシークエンスが長過ぎる。
実相寺組であっても、回想の退屈さの壁を越えられていないことを目の当たりにして、気を付けねばと思った。

HOME 愛しの座敷わらし(2012年製作の映画)

3.5

映画<TVドラマ的な演技・カメラのあっさりとした方向性に激怒!の振る舞いを誘発されるものの、シンプルな約束事をシンプルに守っていく展開に最後はちょっと感動してしまう。
4年前の自分なら「悪」として憤慨
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輪廻(2005年製作の映画)

4.3

後半がずっと息のつけない見せ場の連なり。
監督役の椎名桔平さんの鬼畜っぷりを清水監督は楽しんで演出していたに違いない。あんなに緊迫感のある表情の優香さんをはじめて見た。
コンテの厳密さと演技の力強さの
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.4

斜に構えた脚本家の主人公が、亡き親に会った時の反応で無垢な子どもに戻ってしまうのが感動的。
「え?行っちゃうの?」はいつ見ても泣ける。

ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.5

あのターミネーターがこちら(主人公)の側に付くのは相当アツい。ドラゴンボールでベジータが味方に付くよりもアツい。なぜならターミネーターは作中でも新型の敵に劣らぬ最強クラスのキャラクターだからだ。魔人ブ>>続きを読む

ターミネーター(1984年製作の映画)

4.6

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の次に観たので、「未来から来た男」がアクション映画に降りてくるとこうなるのか、という2作の偏差が見れて面白かった。
こちらも最強の商業映画の1本だと思った。

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.5

見直す度にこの最強の商業映画の偉業が見えてくる。
しかし、「これでいいのだ」とまではまだ思えない。