マリちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

マリちゃん

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歌姫 魔界をゆく(1980年製作の映画)

4.1

表現衝動100%。
出来ちゃった映画。
あんな唐突さで登場人物を故人にしてみたいものだ。

その後の蜂の巣の子供たち(1951年製作の映画)

4.5

前作に増して奔放で、清水宏らしさを堪能できる1本。
個人的にはなぜか混ざってる青年がツボ。なんでいるの?でも佇まいは説得力ある。彼には蜂の巣の子供たちに劣らぬ純粋さがある。

蜂の巣の子供たち(1948年製作の映画)

4.6

ロングめのショットでトラックバック。その撮り方が子供たちの身長と本当に相性がいい。大人だらけだと画面の上が詰まって清水宏らしくなくなってしまう。
名前が分からないけど、あのジャガイモのような少年の口の
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DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

3.7

カッコいいところはクソカッコいい。後はそのしわ寄せで頑ななフィックスの1シーン1カット。
完璧ではないけど作品トータルのインパクトを限られた予算の中でどう作るか、という計略をこんなにも大胆に打ち出す三
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仕組まれた罠(1954年製作の映画)

4.4

ラングの中では圧倒的な力作とは呼び難いまでも、「好き/嫌い」で言うとかつては最も好きだったラング作品。
ミニマムな要素でここまで面白く見せるラングの達人的手腕が拝める1本。
マンションの一室における5
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.7

一端の美しさのために全体がある。その退屈さと潔さに幸あれ。

オースティン・パワーズ(1997年製作の映画)

4.5

超遅いタンクローリーに絶叫しながら轢かれる警備員のギャグ最高。

ウォーターボーイズ(2001年製作の映画)

4.8

6年ぶりに再見したけど、こんなに傑作だったのかよ。
クライマックスで弾けるように盛り上がって、キャッチーな主題歌でうきうきと終わるエンディング。
これって陰気の i の字すら纏わない最高のエンターテイ
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悪魔の毒々モンスター(1984年製作の映画)

4.1

B級中のB級映画。
無理のある構成に比して、ムダに殺陣が極まりまくっていて面白い。
適当に撮られている風なのに、異常な熱量をたぎらせていてクセになる。
何回も出るテーマ曲に乗せた謎のダイジェストは明ら
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プロデューサーズ(1968年製作の映画)

4.2

人気のない舞台は収益の審査も甘くなるので、不当に利益を得るべく100%コケる舞台を作ろうとする話の筋が圧倒的に面白い。
それを手練れたコメディ監督が手掛けた映画。

キャロル(2015年製作の映画)

4.2

素晴らしい映画だけど、自分には高尚すぎる。
でも最後、何か分からない揺れ方してるのがいいね。

セーラー服と機関銃 卒業(2016年製作の映画)

3.8

力作。この映画の橋本環奈はよかった。脇役のチョイスの見事さから、この映画の厚みと才覚を感じる。
何度かドキッとさせられるオリジナルの演出もあって素直にすごい。
怪異的な強靭さを誇る先行作品が存在するな
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哀しい気分でジョーク(1985年製作の映画)

5.0

もし「コメディアンの性(さが)」の説明を求められたら、自分は「本作のビートたけしを見てくれ。それのことだ」と伝えたい。
不真面目なことは真面目にできるけど、真面目なことは真面目にできないのだ。
瀬川昌
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喜劇 急行列車(1967年製作の映画)

4.6

この映画を観れば瀬川昌治が当国随一の喜劇映画作家であることがよく分かる。
コメディは大きく2種類に分別できる。
1つは、狂いのない的確な視座に貫かれたもの(つまりは演出意図と観客の反応がほとんど一致す
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FULL METAL 極道(1997年製作の映画)

4.7

ただただ面白さを追及した類いの映画。
映画のクライマックスとあらば悪役は真っ二つに分裂しようと問題ではない。はい、私もその思想に賛成です。
三池さんは血の噴射が大好物みたいだ。たしかに「噴射」はたまら
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殺し屋1(2001年製作の映画)

4.9

天才かよ三池崇史。
『デスプルーフinグラインドハウス』と同種の映画的興奮を覚えた。
塚本晋也が大日本人化したときは『大日本人』ファンとして、そのルーツを見れてコーフンした。

魔女の宅急便(2014年製作の映画)

4.1

気持ちよく時間が過ぎた。
これぞ面白い商業映画!

ビッグ・マグナム黒岩先生(1985年製作の映画)

4.7

不良の校内暴力という当時では大衆的な、分かりやすい過激さを題材に取り上げつつも結果として過激になりすぎ、もはや大衆的でなくなってしまう70年代東映的な85年の東映作品。
企画に天尾完次、脚本に掛札昌裕
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トーキョービッチ,アイラブユー(2013年製作の映画)

2.6

『曽根崎心中』を原作にした演劇をベースとしている映画らしい。その情報から痛切な悲恋を期待してしまった。
菅田俊の車の音がいい。

血涙の志士(1928年製作の映画)

3.8

この時期の映画が今でも「見れる」って感覚を持たせるのは、やはり凄まじいことなんだな、と。

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.6

去年のクリスマスイブに鑑賞。
あっという間のハッピーアワー。
もはや弘法の域に入っているかのような監督の演出の豊かさが終始画面を埋め尽くしている。
濱口監督の中でも到達点と呼ぶことが許されるであろう圧
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ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

3.8

映画館で観れば好きになれたのかも。
凄いことやってるんだけど、クライマックスのアクションが入ってこない。緩急の緩が弱くて(カット数が多いアクションシーンが序盤から度々来るので)クライマックスの凄さも量
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.6

西川美和さんの作品初鑑賞。
1本では西川さん像が掴めきれず。
別のも観る。

みんなのいえ(2001年製作の映画)

3.6

職人/アーティスト論争を三谷作品で見られるとは。

花芯の誘い(1971年製作の映画)

3.5

ヒロインがレイプのショックで記憶喪失になり、医者から「外国では同様のシチュエーションでショックを与えれば症状が改善した事例がある」と言われ、ヒロインの婚約者と兄が逡巡しつつもその療法に賭けるという話の>>続きを読む

妻三人 狂乱の夜(1972年製作の映画)

3.5

小沼勝のコメディセンスが光る。
序盤が素晴らしく面白いけど、中盤から失速してしまった。

OL官能日記 あァ!私の中で(1977年製作の映画)

4.4

ラストの展開と勢いが素晴らしい。
カルメン・マキ『私は風』に乗せた疾走感の肌触りは、『雪の断章ー情熱』の斉藤由貴の出奔のシークェンスに連なっているに違いあるまい。

縄と乳房(1983年製作の映画)

4.0

エンディングで「いい映画観たなぁ」と沁みる1本。
地下の拷問部屋の志麻いづみは、見事なまでにドSの表情をしていた。
志麻いづみの旦那の変態ぶりはこれまた見事で、バリバリの変態ってこういう人たちなんだろ
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