とぶとかげさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.6

午前十時の映画祭にて鑑賞

「出来が良くて面白いけど、好き嫌いがハッキリ分かれるかも…」と感じた映画。ちなみに自分は微妙な感じ。それはストーリーの片方の柱になるキャサリンとラズロの恋愛模様が普通に身勝
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ウィンチェスター銃'73(1950年製作の映画)

3.5

構成がしっかりした、無駄のない締まった作劇。一丁の銃が狂言回しのようになって、群像劇が繰り広げられてゆくのが変わってて面白い。兄弟の確執という古典的テーマの絡め方も上手く、意外性もあった。先住民の描か>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.8

午前10時の映画祭で鑑賞

何というか、不思議な映画だった。一般的にはたとえ群像劇であっても主人公ポジの人がいて(一応この映画も婦人警官がそうだろうが)、基本その人の視点で物語が見える感じだと思うのだ
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キング・フォー・バーニング(1994年製作の映画)

3.0

もともと長いドイツのテレビドラマを113分に編集したものという情報があり、なるほど予告編に入ってるシーンがなかったから、まあその通りなのだろう。そういった事情もあり、私はミュンスター再洗礼派事件(15>>続きを読む

とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー(2021年製作の映画)

4.0

やっぱり大きい画面で観るのはいいな!3Dも楽しかった!モルカーの何がいいって、怯えたりビビったりっていう、一般的にはマイナスに捉えられがちな感情が、ポジティブというか当たり前のこととして受け止められて>>続きを読む

日本沈没(1973年製作の映画)

3.8

コロナ禍の今観ると面白さ倍増!テーマが胸に迫ること三倍増!NHKグッジョブ!

ファルコン(1999年製作の映画)

4.0

感想は別項目「ファルコーネ」に記入(Filmarksさん、統一して~!)。ゴッドファーザーシリーズ(特にpart3)とセットで観ることを強くお薦め。これが実話だというから恐ろしい。政治が腐敗するとこん>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.0

重い。重厚感という意味ではなく、無印やpart2みたいに、ヤクザ映画的な「エンタメとして楽しめる距離感」を突き破ってリアルに踏み込んできた感じが重いのだ。その理由は言うまでもなく、実際に起きた事件をわ>>続きを読む

桜田門外ノ変(2010年製作の映画)

3.2

桜田門外の変のwiki見たら、かなり史実に忠実に描かれてるんだなあ、と思った。長谷川京子はサービスカットを入れるために作られたキャタクターなんじゃ?とか思ってすみません。実際にこういう人居たんですね…>>続きを読む

ストライキ(1925年製作の映画)

3.5

労働者はみんな一度は観た方がいいよ。こういう時代があって、勝ち取ってきた権利を粗末にしてはいけないよ。

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.8

祝・平日真っ昼間の放映だったのに、Twitterトレンド入り!

面白かった!ヘンな言い方だけど、「日本版アメリカン・ニューシネマ」に「日本版タワーリング・インフェルノ」を足して2で割った感じ。しかし
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

映画が始まってすぐ、主人公と一緒に動くカメラに「あ、始まったんだ」って当たり前のことを思ったんだけど、それは「戦場の疑似体験が始まった」という感覚だったことに、後で気づいた。とにかく約2時間、緊張のし>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

いやあ、コレは好きな人には堪らない、ザ・カルトムービーって感じ。監督はこの絵が撮りたいがためにストーリーをつけたんだろうな、って思うほどで、ちょこちょこ雑なところも見受けられたけど、そんな細けぇことは>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。でもいくつかモヤモヤ。特に3台同時ゴール要求にはアタマ来たわ。モータースポーツへの冒涜としか思えん。クソフォードめ。
ケン役の人が「バイス」の副大統領役の人と同じと知ってびっくり!膨らんだ
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

午前10時の映画祭で鑑賞

いやあ、面白かった!ストーリーはわかりやすいし、仲間同士の友情にグッとくるし、ちゃんと正義が報われるカタルシスもあるし。かといってきれい事だけじゃないリアリティもあるし、だ
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破戒(1962年製作の映画)

4.0

一緒に観た「炎上」より、よほど救いのあるラストで涙腺崩壊。この差は「炎上」の毒母親(リアリティあった…)と「破戒」の凛とした強さを持った女性陣の差だろうか。しかし若い三國連太郎イケメンすぐる。

炎上(1958年製作の映画)

4.2

寺が燃えただけで(美しかった)、人が死んだりしないのに(病死とナレ死はあった)、思ってたより暗く、性格悪く、救いがない映画だった。とても良かった。

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.5

普通に面白かった!多少戯画的誇張(軍人のキャラ付けとか)やご都合主義っぽい展開もあったけど、冒頭のCG、後半の会議部分だけでも観る価値ありと思う。特に会議シーンは舞台劇のような長回し、長せりふの応酬で>>続きを読む

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.5

すごく良かった…最後の方はダダ泣き。フィクションだけど、虚実ない交ぜ(といいつつ、ほとんど実話だったりして)になった展開は緊迫感とリアリティに満ちていて、一時も目が離せない。大統領選に向けての工作のく>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.8

全然悪くなかったんだけど、むしろいい映画だと思うけど、一緒に観た「ドゥ・ザ・ライト・シング」が良すぎて…だってKKK団の白人たちがわかりやすくアホばっかりなんだもん…これだけ単独で観てたら違ったんだろ>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

カタルシス満載!この映画がつまらないって言うヤツはおらんやろ、って感じ。ジェイムス・ブラウンの牧師はサイコーだったし、アレサ・フランクリンは超カッコよかった!まー所々マッチョ風味なところはちょっと気に>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.5

30年前の映画とは思えない、現代とリンクしすぎてて衝撃的だった。本当の敵は別なのに、なぜそっちへ憎悪が向かうのか?やるせなさ満載のストーリーなのにセンチメンタルの欠片もなく、乾いた雰囲気なのがまたいい>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

ここんとこ「タクシー運転手」や「1987、ある闘いの真実」、「バイス」「記者たち」等々政治映画を観る機会が多く、「日本では全然こういう映画つくられないよなー」と感じていたので、今、こういう映画が日本で>>続きを読む

イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

4.0

「さらば青春の光」等のくら~いブリティッシュ・ユースシネマの系譜につながる一作。本作も期待を裏切りません!主人公・モリッシーのヘタレぶりが実に現代的なのが新鮮でした。「はじまりの物語」なのでThe S>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.0

★酷評?気味なので閲覧注意

アニメーションとしての映像は圧倒的。見たこともないような、という陳腐な言葉しか思いつかないけれど、ディズニーアニメに世界が席巻されるなか、間違いなく日本アニメの底力を見せ
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主戦場(2018年製作の映画)

5.0

めっちゃ面白かった!平日なのに満席、これがこの映画の注目度を裏付けている。

内容については面白いから是非観て!としか言えないが、監督の地道で丁寧な取材と検証により、日本が20年以上かけて徐々にこうい
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記者たち~衝撃と畏怖の真実~(2017年製作の映画)

3.8

「バイス」と同じ出来事を、新聞記者の視点から描いた正統派の社会派映画。劇中のセリフにも出てくるけど「大統領の陰謀」ですなぁ。でもこの映画でのワシントンポストは政府に踊らされる側だというのが皮肉。テンポ>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

4.0

実在の人物、史実を扱った作品としては、ずいぶん意欲的な作品だと思った。戯画的に描かれながらも、ゾクッとするようなシリアスさがあり、同時に人間ドラマでもある。作品の政治的ポジションはハッキリしているが、>>続きを読む

Tommy/トミー(1975年製作の映画)

4.0

いろんな意味で結構強烈な映画だけど、いーんです!THE WHOの「TOMMY」の映画化というだけで観る価値あり!ピンボールウィザードのシーンは興奮するよ~

未知との遭遇(1977年製作の映画)

2.5

「午前10時の映画祭」にて鑑賞

いやまあ、今2019年ですよ。この映画が公開されてから42年も経ってるわけです。だから自分の感想は、色々あった42年間を無視した感想なんだろうなぁとの自覚はあります。
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

確かに差別の描写はぬるいのかもしれない。現実はこんな牧歌的な人情物語に収まるようなものではなかったのかもしれない。

でもだからこそ、ぬるい日本人である自分には「自分が差別をしてるんじゃないんです。し
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.8

「午前10時の映画祭」にて鑑賞

カメラがほとんど銀行の内外から動かないのに目を離せない展開とか

マスコミ報道やゲイに対する偏見等について考えさせられる社会派の側面とか

閉鎖空間での群像劇としての
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大統領の陰謀(1976年製作の映画)

3.8

「午前10時の映画祭」にて鑑賞

圧力に屈せずウォーターゲート事件を追求した新聞記者たちを描く社会派映画であり、中心となる若い記者二人の成長物語でもあり、その二人を厳しくも大きな度量でサポートする上司
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.0

映画に出てくるおにぎりとかが、やたら美味しそう。観るとフィンランドに行きたくなること間違いなし。