フランキーはいつから母の嘘を知っていたのだろう。
実の父親が死んだと知ったとき?
偽の父親が家にやってきたとき?
それとも手紙のやり取りも嘘だと知っていた?
フランキーにとっては、それが嘘かどうかは>>続きを読む
大事なのは過去じゃない。
いまこの瞬間、隣にいる大切な人を愛しなさい。
いまは塗り替えられていくけど、
ともにする時間は希望なんだ。
そんな映画でした。
ソンイェジンが美しかった。
すべては夏のせいだった
ふたり並んで
一本の道をどこまでも ペダルをこいだ
浮き立つ思いに 未だ気づかないまま
避暑地の深い夜のしじまに
ひとり
うごめきだした恋を知る
草い>>続きを読む
挑戦的な映画だ。
なにしろ、聴覚障害者の住む世界を「音」で表現しようとしているのだから。
きっとその「音」は、様々なリサーチをもとに表現されたのだろう。
普段は想像しようとすらしていない「音のない世界>>続きを読む
姉さんが好きだと初めて言われた日、
ひとり寝床に入ったときの表情
寺で待つと書いた手紙を渡して店を出て行った後ろ姿
列車の中で、眠る加山雄三を見て涙を浮かべる姿
私だって女よということば
そして最後の>>続きを読む
生まれ変わりたいと皆んな思っている、
悪党の自分から
醜い自分から
ずるい自分から
明日から変わりたいと、みな思う。
ただ、簡単には変わることは出来ない。
弱いもう1人の自分がいつも近くで待機してい>>続きを読む
外してるようで外してない
アキ.カウリスマキの独特な空気感。
やっぱりツボにハマった。
普通に考えたら有り得ないことが
なんかあってもいいね、と思わせていく不思議な力がある。凍って死んだメンバーが蘇>>続きを読む
「このままこの空気の中に漂っていたい」という余韻に浸った映画は本当に久しぶりだった。この映画を見終わった時に、なにか凍えそうに冷え切っていた身体が再び温められていくような感覚を抱いた。
人は悲しさや>>続きを読む
う〜ん、、、
迫力、インパクト、突き抜けた残忍さ、
コンプライアンスガチガチの映画界への挑戦…、
確かにそれは目的を達成している。
だけどな〜、
なんか、人間を描くストーリーテリングのレベルが低>>続きを読む
これまで映画やドラマで何度も見てきたはずのシーンだ。
娘のお見合い、「長い間お世話になりました」と父に挨拶する娘、娘を思いやるが故の父の嘘・・・。
映画の途中から、ストーリーは読めていたにも関わらず、>>続きを読む
年を重ねていった先にあるのが、「ひとり」であることを受け入れること。そして心の中に大切な人との思い出がある限り、ひとは何ものにも縛られずに自由に生きていける。そんな人たちが、ゆるく繋がり合えるならこの>>続きを読む
2022年初の映画鑑賞。
最後まで誰にも真実は分からない。
異星人はいないのだと、誰にも断定する事はできない。
地球に生きる私たちは、望むことで幸せを得られる生命体なのに、
その事に気付いていない、気>>続きを読む
一度も「好き」という言葉が出てこない恋愛映画。
互いが一度もあいてを抱き寄せない、そのストイックさが瑞々しい。
永遠はそこにないことに気づいてからLOVEは始まる。
いつだって気づきは遅く訪れる。>>続きを読む
やはり、ケン・ローチの映画だった。
最後まで救いがない。
彼が怒りを感じたであろう弱者が報われない社会、その現実を前に、どこまでも主人公のビリーを過酷に佇ませる。
冷徹といってもいいだろう。
暴力性>>続きを読む
仕事にやりがいを感じない毎日を生きて行くことは、そんなに容易くない。頑張ろうと思い1日に向かっても、昼間の現実を前に1日の終わりは徒労感に支配され、朝の目覚めはとても憂鬱な気分になる。そして、これじゃ>>続きを読む
今回もそうだった。
シャキッとしない。この映画は何だったのと一言で言えない。
西川監督の作品を観た後はいつもそうだ。
それは、彼女が自分の映画を単純な納得感に落としこまれることをどこまでも嫌っているか>>続きを読む
娘のジュニ役のイ.レさんが平野美宇さんにしか見えなかった笑
凛とした佇まいがとても素敵でした。
ただ、映画は前作よりもかなり劣化して見えました。
というか、前作をかなり過大評価し過ぎていたことに気付>>続きを読む
なんだろ、なんかいい。
決して熱くならない、冷静な、だけどひたむきな若い人たちの恋し方。
こんな思い方をするのね、今の人たちって。
自分には考えられなかった恋だけど、それが限りなく心地よくって。
今泉>>続きを読む
こうやって少年時代の階段を登っていく場所が自分にもちゃんとあったなと、遠い北欧の物語なのに、感じさせてくれる映画だった。
主人公の少年が演技をしていると感じさせない演出の妙はもちろんだが、彼を囲む大人>>続きを読む
何も足さない 何も引かない
そんなキャッチコピーのCMが昔ありました。それを地でいくような映画でした。
80歳を過ぎてのこの作品。
人の世の不条理と、されどある救いを、
80分に詰め込んだようだっ>>続きを読む
残された家族3人のそれぞれの内面的な葛藤がよく伝わってきた。それにしても辛く重い物語である。家族の自死というテーマ、救いようがない話の先に、何を見ようとしたのか。
映画でやる意味とは?
祈りを伝えよう>>続きを読む
若い感性が心地よい。
深夜の銭湯
東大生の生きがい探し
殺しのアルバイト…
ついつい引きずり込まれていく意外な状況設定の連続。
主人公のココリコ(笑)の、
顔の表情が抜群に良い。
日常の異変を受け入れ>>続きを読む
映画の中には「考えている風」の森達也監督が出てくる。
なんども出てくる。
だけど、一向に思索は深まっていかない。(少なくともそう見えない)
望月氏のドキュメントを邪魔しているようにさえ見える。
何のた>>続きを読む
現職の国会議員なんて、映画の題材になるのか、なるわけがないと心の何処かで思いながら見始めた。ところが、間も無くそんな先入観が浅はかだった事に気づかされる。
これは、ある一人の青年が、政治を志し、政党の>>続きを読む
痛快だ。激しく痛快。
何しろ、カメラの前で堂々と嘘をついている議員たちが、次々と、ローカルテレビ局の記者によってその嘘を暴かれ、頭を下げていくのだから。
怒りを通り越して、あまりのバカバカしさに可笑し>>続きを読む
戦ってる。
みなが守るべきもののために戦っている。
会社の利益、家族、そして曲げてはならない事実のために。
誰が正しく誰が間違っている訳ではない。
最後は何に自分自身が一番納得できるかなんだと思う。>>続きを読む
ママは優しいよ。と繰り返すフィリップ。
ブッチはそれが本当なんだと気付いていない。ブッチは自分がフィリップの最大の理解者になったと思ってる。でもフィリップにとって一番の理解者はママなんだ。
そのくらい>>続きを読む
スピルバーグという監督のことを、私はずっと器用な監督だと思って来ました。あらゆる題材を、毎回、どれも見事な作品に仕上げて来たからです。ただ、この映画をみて、気づいたことがあります。彼は決して器用なんか>>続きを読む
WOWOWで久しぶりの鑑賞。
最初にみた時から17年が経っているが、全く色褪せていなかった。
老婆の回想シーンが、ものすごい上手く、若い二人の物語を引き立たせている。
最後に一人デッキの上にたつ老婆の>>続きを読む
半沢直樹、下町ロケット、ノーサイドゲーム、そしてこの七つの会議。同じ大会議室での、同じ展開のクライマックス。
もはやここまで来ると水戸黄門ですね(笑)
あま、そこそこ面白くみましたけど、
そのうち飽き>>続きを読む
アジア映画の秀作を期待して観たら、
やっぱり、というか、ハリウッド臭が漂う映画でした。良くも悪くも、面白く、あとに引きずらない映画。そりゃそうですよね、アカデミー賞が選ぶんだから。
格差社会をベース>>続きを読む
侍がひとりまた一人と死んでいくたびに、心に痛みが走る。
それだけ、全員のキャラが立っていて、感情移入しているということなんだろう。
野武士との決戦にいたるまでのストーリーは、ただのアクションや戦記では>>続きを読む
涙が止まらなかった。
なんて人間らしい生き方を教えてくれる映画だろう。
寒々しい、息が詰まる管理社会のなかにあっても、人間はこんな風に尊厳をもって生きていけるはずだ。そして、それはおかしな社会に対する>>続きを読む
徹底したリアルに貫かれている。
低所得の家族が描かれているが、これはどんな家族の中にもありうる現実。
社会は加害性を内包している。誰かを自分のコントロール下に置くことで、なりたっているから。
父は反抗>>続きを読む
恥ずかしながらウェス監督の映画を初めて見たのだけど、何とも味わいある映画を撮る人なんですね。
なんといっても全カット計算し尽くされた色彩の鮮やかさ。その中でうごめく人々がいちいち魅力的で目が離せません>>続きを読む
面白かった。
確かに面白かった。
戦艦大和の開発を、技術者の目線から描くという新しいストーリーテリングが成功しているように思えた。
(ゼロ戦は風立ちぬがある)
また菅田将暉と田中泯の演技が良かった。軍>>続きを読む