映画は遠い過去のはなしさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

映画は遠い過去のはなし

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港のマリィ(1949年製作の映画)

2.5

◎端正でクールだけど、あどけなさの残るマリー。

◎恋人役マルセルがどうにも情けなくて、女々しく嫉妬深い。しかもあっさりと別の女性に鞍替え。

◎せっかくのジャンギャバンなのに、渋いわけでもなく、初老
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荒武者キートン/キートンの激流危機一髪!(1923年製作の映画)

3.3

◎長閑だけど脱線したり落ち着かない列車の旅から、キャンフィールド邸での駆け引き。そしてロケーションが崖から列車、激流、滝へと続く怒涛のアクション。
展開もわかりやすく、要所要所でギャグを織り交ぜつつ明
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.1

◎ 激しい荒波を背景に、浜辺に佇む一台のピアノ。ニュージーランドの手付かずの大自然。
エイダ(ホリーハンター)の凛とした表情とマイケルナイマンの流麗で美しい旋律、フローラ(アンナパキン)の舞いが素晴ら
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ビーン(1997年製作の映画)

2.8

◎映画が公開される前から、TV版が深夜に放送されていたのでよく見ていた。

◎体は大人、やっていることは子どものビーン、動かずともそこにいるだけで最凶ハプニングフラグ立ちまくり。
でも肝心なところで、
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.3

◎極力抑えた会話劇、象徴的な海、キタノブルー。これも「ソナチネ」と同じ、常に死がつきまとっている。

◎ラストの岸本佳代子がたけしを見つめるシーンからの抱擁、海をバックに捉えたロングショットが私的ハイ
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TAXi(1998年製作の映画)

2.4

◎予算の都合なのか、それともこれがフランス流なのか、カーチェイスだけど爆破シーンが殆どない。マルセイユを気持ちよく滑走するスマートなカーアクション。でも中弛みがなぁ。

たそがれの維納(ウィーン)(1934年製作の映画)

3.0

◎維納(ウィーン)の当時の上流階級の社交場を窺い知れて、華やかな舞踏会やオペラ、ウィーンフィルまで堪能できる。
美男美女に豪華な衣装で、ストーリーよりも雰囲気で楽しむ作品かな。

◎スキャンダラスで女
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キートンの蒸気船/キートンの船長(1928年製作の映画)

3.2

◎計算し尽くされた仕掛けとキートンの超人的な身体能力に、この先何十年経っても変わらない感動と笑いを与えてくれる。

◎真っ先にドリフのコントを思い出してしまった。ラストの嵐のシーンはドリフのコントのエ
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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

3.0

◎地元ケーブルTVの名作シリーズでタイミングよく放映されていたので鑑賞。おそらく過去にも視聴している。

◎圧巻のラストのダンスシーンはちょっと食傷気味だったけど、音楽、美術セット、色使いからダンスシ
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フル・モンティ(1997年製作の映画)

2.4

◎失業、離婚、ジェンダー、自殺…さまざまな問題を抱える6人+子供1人。舞台となるシェフィールドのロケーションもイギリス特有の陰鬱でどんよりとした雰囲気。
しかし、彼等のやってることはおバカで荒唐無稽だ
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.7

◎友人宅数人で観た記憶。

◎脚本も良いけど、やっぱジャックニコルソンの演技力でここまで面白くなるのはさすが。
愛すべき憎めないキャラ。

◎ヘレンハントのTシャツずぶ濡れシーンが最高に綺麗だこと。
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聖週間(1995年製作の映画)

2.9

◎ナチスドイツ占領下のポーランド、ユダヤ人によるワルシャワゲットー一斉蜂起。行き場のない一人のユダヤ人女性と彼女を匿った友人家族の運命。

◎アンジェイワイダの中で初めて観た作品だけど、後に観た「灰と
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レ・ミゼラブル(1998年製作の映画)

2.8

◎小説未読、ミュージカル未見。

◎追跡劇、無償の愛、贖罪

◎彩度低めの映像と俳優陣の重厚な演技が作品の雰囲気を盛り立てている。特にジェフリーラッシュの直立からの川へ身を投げるシーンが印象的。

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

3.0

◎これでもかと映し出される浅間山、白樺、北軽井沢の自然をバックに日本初の総天然色カラーで彩られた二人のストリッパーのコテコテ極彩色衣裳を遠景で捉えるショットが斬新。

◎笠智衆演じる校長先生の見事な一
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ニノチカ(1939年製作の映画)

3.1

グレタガルボの陰と陽に共産主義と自由主義への風刺を上手く絡ませ、粋なラブコメディへと昇華させたアイデアが見事。

◎グレタガルボの鉄仮面と機械声からの「グレタガルボ笑う」以降、お姫様のような振舞い、表
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喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)

3.3

◎この作品は以前「二十四の瞳」を観て感動して同監督の他の作品や高峰秀子をよくチェックしていた時に観た記憶。

◎戦前から戦後にかけて灯台守として働いた夫婦の年代記。
15箇所の灯台オールロケ、ロードム
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ザ・エージェント(1996年製作の映画)

2.8

◎普通の女の子っぽいレネー(名前呼びにくい)だけど、キュートさと笑顔が素敵だった。

◎受賞は逃したけど、トムも頑張っていた印象。キューバグッディングJRは言わずもがな。

◎ブルーススプリングスティ
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奇跡の海(1996年製作の映画)

3.2

◎夫であるヤンの考えていることと、妻であるベスの行動には共感できない。鬱な監督さんだけに。でもエミリーワトソンの演技は凄かった。

◎チャプターごとに流れる綺麗な景色とロックミュージックに心が浄化され
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鬼火(1963年製作の映画)

3.4

◎演技、演出、音楽、全てに無駄を排除した無機質さ。感情や悲壮感さえも感じさせない。只、虚しさと虚無感が全体を支配している。

◎モーリスロネの抑えた演技と淡々と繰り返されるサティの単調なメロディ。
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

2.5

◎ある温泉施設にてたまたま放映されていたので鑑賞。

◎大泉洋なんだけど、彼らしくない。コメディかと思ったけど、そうでもなかった。

◎小説が元だけに登場人物が多く、ハイテンポでゴチャゴチャ感が気にな
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アンナ・オズ(1996年製作の映画)

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◎現実のパリと夢の中のヴェネツィア。正反対の生活。

◎ショートのシャルロットが可愛い。

◎観た記憶が全くないのでスコアなし。

虹をつかむ男 南国奮斗篇(1997年製作の映画)

2.6

◎続編だけど、前作のキャストやストーリーが継承されていない。
映画愛も前作より少し冷めてる。

戦国自衛隊(1979年製作の映画)

2.9

◎SFアクションというよりかなりイカれた男たちの熱い熱い青春人間ドラマ。角川製作の執念を感じる。

◎少年兵薬師丸ひろ子の一突きが鮮烈。

◎いくら近代兵器があったとしても、あの組織力と数の前では多勢
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釣りバカ日誌6(1993年製作の映画)

2.7

◎浜ちゃんが社長に間違われての高待遇!宴会での裸踊り、講演会でスピーチさせられたり、スーさんのオトボケと浜ちゃんの能天気さは何回見ても飽きさせない。

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

3.0

◎冒頭から8分にもわたるワンカットシーン、登場人物が入れ替わり立ち替わり。長回しで有名な「黒い罠」の話が出たり、卒業2のトンデモ企画の話だったり。

◎ハリウッドの定石、バイオレンス、ヌード、ハッピー
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恋人たち(1958年製作の映画)

3.3

◎退屈な人妻の現実逃避。
恋は一夜にして変わる不安定さ。
20分に渡る月夜の下での二人の綾瀬は、現実から切り離されて甘美でなんとも幻想的。二度と味わうことはないであろう幸福で刹那的な時間。後に訪れる破
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アルマゲドン(1998年製作の映画)

2.0

◎これもローマの帰り、機内で観た。

◎苦手なマイケルベイ&ジェリーブラッカイマー。PVやMVのような映像を連続で見せ続け、観客が退屈しないよう無駄なエピソードやドラマを要所要所に詰め込む。その場限り
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スライディング・ドア(1997年製作の映画)

2.9

◎これはローマからの帰りの機内で観た。そう言えば、この作品の舞台であるロンドンと地下鉄にもこれを観るほんの数日前に滞在して乗っている。

◎地下鉄に乗れたヘレンと乗れなかったヘレン。二つのストーリーが
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GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)

1.9

◎これもロンドンに行く機内で観た。

◎中途半端にリアルで巨大なイグアナ。形と言い、生態と言い、本家のゴジラとは全く非なるもの。リアルなイグアナなので、本来のゴジラの特性であるキャラ的魅力も皆無。
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6デイズ/7ナイツ(1998年製作の映画)

2.2

◎ロンドンへ行く途中の機内で観た。

◎アイバンライトマンだけにかなりライトでゆる〜い無人島サバイバル。都合良く豚さんや孔雀が出てきます。きれいな滝もあります。
セスナ機が壊れますが、これまた旧日本軍
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フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

2.0

◎冒頭10分過ぎで観る気が失せてしまった。
リュックベッソンの頭の中から取り出した材料に、それぞれ違うテイストの原料をゴチャ混ぜにし、味の一貫性のない食べ物を食べさせられた感じ。

◎俳優有りきの稚拙
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影武者(1980年製作の映画)

3.5

◎「どですかでん」から今作、「乱」「夢」へと続く黒澤colorの芸術。

◎色彩、画面構成、人物配置、衣裳、隊列、ラストの無常感、圧倒的スケール。

◎「乱」の製作費にあてがうために予行演習的に作られ
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四万十川(1991年製作の映画)

3.7

◎これは「鉄塔武蔵野線」「絵の中の僕の村」同様、けっこう印象に残っている作品。少年の視点、夏の思い出、成長、日本の原風景だったり共通点が多い。

◎昭和30年代の四万十川の大自然。小さな食料品店を営む
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ファースト・ワイフ・クラブ(1996年製作の映画)

2.6

◎ネームバリュー最強の三人。個性発揮、楽しそうに演技をしている。

◎ゴールディーホーンは「永遠に美しく」とキャラ被ってる感じ。

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.3

◎持たざる者がアーバンライフを夢見て、砕かれて、本物の愛を手に入れる。

◎「少年の町」の不良役で熱演した少年ミッキールーニーが、今作では日本人風の風変わりなオッチャンへの変貌に!浦島太郎的な衝撃だっ
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