もへあさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

透明人間(2019年製作の映画)

3.9

HGウェルズ原作ということで、いわば「お約束」的なプロットでありながら、演出が巧妙でスリリングだし、とにかく恐ろしい。完璧主義者で天才の透明人間に対し、孤立無縁の主人公が知能戦で対抗するところが燃える>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

抱腹絶倒モノでありながら、ふと「これ現実とそう変わらないぞ・・」と気づいた瞬間めちゃくちゃ怖くなる、ものすごく完成度の長いブラックコメディ。ジョナ・ヒルがウザすぎて最高。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

周りから一人前と思われてない悔しさと孤独感がとてもリアルに伝わってきて辛いけど、やがて一人で強く生きていこうという前向きな希望も感じられる、素敵な映画だった。

盲獣(1969年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

変態炸裂の巨大美術が素晴らしい。芝居がかった台詞回しも味わい深く、乱歩のグロテスクな耽美趣味がよく出ていると思う。
一方、視覚をなくして触覚で楽しんでいるはずの二人がずっとパンツだけ履いてるとか、体が
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.8

終始ゾワゾワが止まらない、恐ろしい映画だった。アンソニーホプキンスの演技力がこの複雑で混沌とした話に力強い説得力を与えている。

メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

SFとしての面白さが硬派で綿密な描写で描かれつつ、人類全体への希望が「メッセージ」になっている、泣ける映画だった。好き。

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.3

日本のホラー漫画でありそうな話。後半「彼」があらわれるシーンのビジュアルが最高。

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.5

絶妙な違和感と不快感の表現が素晴らしい。
人種やジェンダー、既存の価値観をかき混ぜ、そんなに単純じゃないぞ、と混乱を突きつけてくれる。その割に後半はちょっと説明的すぎるきらいもあったが・・・
あと、ア
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.4

金持ちエリートの医者夫婦がドツボにはまり、バカで恥ずかしい姿を晒す様を、ひたすら嫌味な演出で見せる。

笑った笑った。

アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.2

ちょっと詰め込みすぎな印象。もっとじっくり描いて欲しかったかなあ。アクションシーンのクオリティは素晴らしく、アトラクション映画としては最高。

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.2

アンドリュー・ガーフィールドのオタク演技が絶妙にリアルでグッとくる。

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.3

心部悪で淡々とした話でありながら、謎のカメラワークや殺人鬼の狂った目の演技、極端な台詞のなさ、殺戮後の色合いの美しさが心に残る。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

3.3

雰囲気はまんま初期北野映画だけど、さりげない不穏な演出はやはり黒沢清。
挙動がいちいち変な大杉漣が最高。

蛇の道(1998年製作の映画)

3.6

話は割とシンプルだけど、カットやロケーションに絶妙な違和感を入れる黒沢清ならではの不穏な演出が冴えている。香川照之の狂気的キャラがいい。

ファイナル・デッド・ツアー(2020年製作の映画)

3.5

売れないバンドと食人オヤジがこんなに相性良く混じり合うとは!わりと緩くて笑える雰囲気の中、バンドマンの健気な姿に、そして食人オヤジの哀愁に涙さえ浮かびそうになった!

ダークマン(1990年製作の映画)

3.5

リーアムニーソンがブチ切れた時の、アルタードステーツみたいなバキバキの映像が最高。

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.8

トビーマグワイアのピーターは闇堕ちしても可愛い!

かあちゃん(2001年製作の映画)

3.8

思わず笑みが浮かぶような、優しい人情話。歌うような台詞回しがいい。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.7

その後作られたあらゆるアクション映画で影響を受けてないと言い切れるものがあるだろうか?というくらいの歴史的な第1作、そしてその世界を拡大し、独特のSF世界を描いた第2、3作。トリロジーを通じて魅力とな>>続きを読む

太陽の帝国(1987年製作の映画)

3.5

戦争の末端にいる兵士や翻弄される民間人たちに対して、国や立場に関わらずリスペクトが注がれている。盗みを働きながら生き生きと暮らす少年の姿は時に狂気を感じるほど激しいが、彼が小さな子供に戻る瞬間が切なく>>続きを読む

サイコ2(1983年製作の映画)

3.5

仕掛けがうまく効いた巧みな脚本、かつノーマンの狂気と情念もしっかり描かれている。アンソニー・パーキンスが前作に続いてノーマンを演じた効果がいい感じに出てる。

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.2

悲しい話だった。
森田剛の死んだ目と、ムロツヨシの配役が抜群。

オールド(2021年製作の映画)

3.2

老いに対する恐怖をわかりやすく伝える、シャマランらしいホラー映画。設定説明やオチはちょっと親切すぎるきらいもあるが・・・

シャマランの描く家族にはいつも泣かされるが、今回もなかなかグッときた。一方で
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アルタード・ステーツ/未知への挑戦(1979年製作の映画)

3.5

荒唐無稽でおとぼけ感なSFなのだけれど、まさにトリップムービー!という映像がめちゃくちゃカッコいい。何度でも観たくなる。

フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

3.9

マイケルダグラスのキレっぷりが終始最高。その痛快っぷりは、世の中のヘラヘラした馬鹿どもをもっとぶっ殺しまくってほしい!と危険な思いを抱きかねないほど。
一方で、ひたすら自分を抑え続けてきた老刑事との対
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仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.6

宍戸錠演じる大友勝利のズッコケ感がとっても残念!

極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)

3.1

リアルすぎてしんどい・・んだけれど、子供が産まれる様には、ただただハラハラドキドキ、ああ、生きてる、よかったあ、などと心揺らされ、普通の感動を覚えてしまった。
こんな映画が作れる人間関係って、どんなだ
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死霊のはらわた II(1987年製作の映画)

3.6

狂気と馬鹿馬鹿しさの塊。そしてスーパーヒーローたる「アッシュ」の誕生譚。ケラケラわらった。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

無気力でぼーっとした現実をひたすらコケにするジャームッシュ節。