血縁も法律も常識も関係なく、優しさでつながり合う関係こそ本当の家族だと、さりげない日常のシーンで語ってくれる。穏やかな気持ちになれた。
思ったよりわざとらしいコメディでちょっと肩透かしをくらったが、ことごとくスベっているところが愛らしくもあり。ジャズ調の音楽が妙にかっこよく、へなちょこながらダンスシーンもクセになる良さ。
なるほどよくできたゾンビ映画だ!人種差別や格差問題メタファーの匂わせ方もいい。でもやっぱりマ・ドンソクが全て持って行ってる。
フェイ・ダナウェイの怪演に100万点。
脈絡のない理不尽なブチギレ方はある意味とってもリアリティがあって怖すぎ。
憎々しく恐ろしい殺人一家の面々は、それでも、血まみれになりながら笑う姿が清々しくもある。不思議な美しさを感じた。
思ったより笑えない感じに切なかったけど、それでも諦めないギリアムのその後を考えると嬉しくなる。
ギリアム自身がドン・キホーテであることがよくわかる。
何もかも忘れてワハハと笑える最高に幸せな映画。社会的規範も責任も、倫理さえ退けたところに、愛さえあればそれもいいじゃないか!と極端な人生論を突きつけられる。これは世間からしたら悪かもしれないが、間違い>>続きを読む
現代のアメリカに対する批判的主張を含みつつも全体的には人生賛歌であり、限りなくパワフルで美しい。デヴィッド・バーンの、攻撃的とも言える若々しいパワーと、歳を重ねたことで生まれた精神的余裕の組み合わせが>>続きを読む
数年ぶりにDVDを引っ張り出して鑑賞。
静かで陰惨で、初期ハネケのイヤな鋭さがバシバシ出ている。
何を考えているかわからないような少年の愚行とも言える所業に対し、周りの環境に理由を求めたくなるのが人情>>続きを読む
手のつけられない狂犬のような男と、卑屈な笑いで飼い犬と化している男。行き場のない陰鬱としたどん詰まり。どよんとした町の風景。ずぶっと心の内に刃物を突き刺されたような痛みと引っ掛かりを残す。
簡単に盲信して自ら考えることをしない民衆、細かい主義の違いでわかり合おうとせず無駄に死んでいく「解放戦線」たち。(=左翼運動家)
あらゆる方向で様々な人たちをこき下ろしケラケラ笑い、そして最後は磔で「>>続きを読む
細やかな表情による演出と台詞回しの巧みさが光る名作。シンプルな話だけど、演出による説得力で引き込まれる。夫の最後のセリフ。優しさが痛くも温かいなあ。
可愛いとかっこいいの連続。絶望とハッピー、爆笑と悲涙。やがてまさかの少年漫画的激アツ展開!続きが見たくて寝れない。
爆笑、絶句、感涙!
ストーカーおじさんのねじれた純愛、明らかにいきすぎで「ダメ」なんだけど、愛さずにはいられない。
自殺未遂→ねじ式の流れもよかった。笑
痛い!しんどい!怖い!
男のダメさ、カッコ悪さがこれでもかと描かれていて、精神的にやられる。
田畑智子のキャラが恐ろしいほどリアルで怖かったけど、とにかくピュアで愛おしかった。
深刻な人種問題や独裁国家への批判を、極めてゆるく、カラッとした印象で描いている。そのためただただ馬鹿馬鹿しく、終始笑える。出てくる人物、会話、アイテムの全てがヘンテコで、つい真似したくなる。クー!
怪獣対決モノのアゲ感がしっかり出ていて、ドラマチック演に振った演出がバッチリ効いている。キングギドラがとてつもなくデカくてかっこいい。それだけで満足。
モスラが可愛くないとか、芹沢やりすぎとか、気にな>>続きを読む
何もかもがぶっ飛んでいる。
登場人物全員がバカで愛せず、ただただどうしようもないことが加速していく。その速度にやられて「何を見ているんだ俺は」という気持ちになる。
後半のまさに「取ってつけた」カーチェ>>続きを読む
犯罪者側も警察も、徹底的にプロフェッショナルを貫く姿勢がいい。それに説得力を与える演出と演技。なんといっても主役二人がめちゃくちゃかっこいい。惹かれあい、攻防を続ける二人の姿はまるで恋愛映画のよう。
大変に馬鹿馬鹿しい話なんだけど、結果が深刻だけに笑えないし、主人公たちの馬鹿さ加減もちょっと愛せないほどひどい。見ていてしんどくなる。映画のアイデア自体、結局ダジャレだし・・・
隣人を愛することは美しくも難しい。そのために埒外を切り捨てることの矛盾と疑問。
主人公はどうしようもなく暴力的で自制が効かないダメなやつ。そんな彼の、しかし真っ直ぐな眼差しに惹かれて集まる、これでもか>>続きを読む
絶妙にミスリードを誘う巧みな脚本と演出と、湿度の高いエロスと暴力、ブラックユーモア。パク・チャヌクらしい、どこまでも漫画的で楽しい映画。