eop421さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

戦慄の七日間(1950年製作の映画)

3.5

どこかで観たことがあるような内容だがまったく思い出せない。自分が開発に関わったものを戦争に使われることに怒りを覚えるウェリントン教授。核兵器の製造を進めるならロンドンの破壊も辞さないと首相を脅します。>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

2.5

話しに無理があるのですがそこをツッコんでは野暮ですよ、という感じの作品です。主人公の二人は余命幾ばくもないのだから大目に見てよ、ということでしょうか(悪人でない人達は大迷惑で可哀想…)。もうすぐ死んで>>続きを読む

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

4.5

16mmフィルムで撮影された巨大建造物、音楽、ナレーションだけで立派なSF作品が出来てしまうのですね。夢の中で未来の人から啓示を受取ってしまった、というような趣きの作品。昨今の世界情勢や気候変動からす>>続きを読む

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.5

あの『ベニスに死す』の美少年の人生がこんなにも過酷な人生を歩んでいようとは知りませんでした。まだ世の中を知らず、頼る者が必要な子供時代に彼のような経験をしたら何を指針に生きていけば良いのか分からなくな>>続きを読む

日の名残り(1993年製作の映画)

3.5

公開当時観に行ったのですが、このなんとももどかしい恋のお話に高校生の自分は?な感じでした。受験前の気晴らしに観に行ったのに気晴らしにならなかったのを思い出しました…。やっと理解できるお年頃になったよう>>続きを読む

ブラザー・サン シスター・ムーン(1972年製作の映画)

3.5

昨今話題になっている某新興宗教団体の方達に見て欲しい、というかこれ見て顔洗ってでなおして来いと言ってやりたくなりました。ドノヴァンの甘〜い感じの曲と時代もあったのかと思いますが、いささかロマンチックに>>続きを読む

陸軍中野学校(1966年製作の映画)

2.5

日本にもスパイを養成する所があったのですね。スパイ養成所に行ってしまい消息を経つ主人公、三好君。いつまで経っても帰ってこない婚約者を探すため、陸軍の参謀本部でタイピストとして働く雪子さん。この二人が繋>>続きを読む

黒水仙(1946年製作の映画)

3.0

ヒマラヤ山麓に尼僧院を開き、子供達の学校と医療施設を任された主人公クローダー含む尼僧達。志は高くとも、過酷な環境と暮らしの違いやらで困難に苦しみます。信仰心が薄れる者、男に恋する者、彼女達に心の変化を>>続きを読む

白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

1.5

観ていて途中で嫌になってくる醜い人間の欲望のお話です。欲望のままに不誠実なことすれば罰が下るんでしょう。愛と憎しみは表裏一体なんですね。非常に怖いはなしです。エドウィーナの豹変はちょっと驚きました。演>>続きを読む

ソングス・フォー・ドレラ(1990年製作の映画)

4.5

いつまでたってもDVD化してくれないので捨てられないVHS。時々観たくなって観るのですが、昔の四角いテレビならよくても最近の横長のテレビだと映像が潰れてしまってなんだかなな感じ…。擦り切れてるのか映像>>続きを読む

エクストロ(1983年製作の映画)

2.5

82年製作のホラー。チープさ丸出しなとこもあるのだけど、グロなシーンはやけに気合入っていたのかなかなかの完成度。その差がチグハグでなんだか奇妙。普通アブダクションならそのままの状態で地球に帰されるだろ>>続きを読む

私はパスタファリアン: 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教のお話(2019年製作の映画)

3.0

リチャード・ドーキンスの著書でFSMのことを知りました。既存の宗教を批判するパロディと思いきや、真剣に宗教として信じる人達がいて驚いた。何を信じるかはその人の自由。でも信心深くない私から見ると理解はで>>続きを読む

夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.0

初のケン・ローチ監督作品です。なんだか手が出なかったのですが、『イギリスから来た男』での回想シーンがこの作品から引用されいると知り観たくなったのです。
当時のありのままのイギリスの街の風景、人の暮らし
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第三の男(1949年製作の映画)

3.0

最初と最後の葬儀のシーンが重なるところが皮肉。作中の登場人物や背景等、この作品の陰鬱さが滲み出るように感じました。モノクロだからこその光の具合が印象的。追跡のシーンは面白かったです。迷路のような下水道>>続きを読む

哀愁の湖(1945年製作の映画)

2.0

男から疎まれる女のタイプ、ナンバーワンなエレンさん。好きな男を独占するために彼の弟、自分の子供(お腹の中)まで殺してしまうのです。ビョーキですね、ここまでくると…。夫から別れると言われると自殺行為に及>>続きを読む

キャッチ22(1970年製作の映画)

4.5

マイク・ニコルズの作品は"エンジェルス・イン・アメリカ"しか観たことなかったが、とても好きな作品なのでこちらも期待が大きかったかな。期待を裏切らない傑作です、私的には。冒頭の夜明けの静けさから、それを>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

久し振りに鑑賞。映画館の大画面で観るのは初めて。冒頭からして40年も前の作品とは思えぬクオリティに改めてビックリしてしまう。洋画にありがちな、可笑しな"日本的なもの"には時代を感じてしまうけど。
"こ
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

4.0

世にはまだ観ぬ傑作がまだまだあるんじゃないの?と思えて仕方ないです。大人の事情やなんやかやで封印されてしまった良作が埋もれてたら、掘り返さねばなりませんよほんとに…。
55年前の作品とは思えぬ壮大なス
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ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

4.0

やっと彼らの良さが分かる年頃になったようです。若い頃は退屈だな、と思っていんです。私の世界には属さない類いの音楽、という認識でした。その認識が覆されるって凄く面白いことですし、こういう瞬間が来るから音>>続きを読む

スーパーマン III/電子の要塞(1983年製作の映画)

3.0

3作目も観てしまえ、と思い鑑賞。ロイスさんが最初と最後だけしか出ておらず、スーパーマンというかクラーク・ケントとの絡みが無く寂しい感じ。代わりに高校の同級生、ラナさんが出てくるのですがロイスさんにはか>>続きを読む

スーパーマン II/冒険篇(1981年製作の映画)

4.0

一作目が良かったので続編も、ということで鑑賞。お目当てのテレンス・スタンプもね。
メガネっ子のクラーク・ケントが本当に可愛らしくて好き。ロイスさんの無茶振りも良いですね。スーパーマンのあれでロイスさん
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スーパーマン ディレクターズ・カット版(1978年製作の映画)

4.0

今迄観ようと思わなかったのですがテレンス・スタンプが出演しているらしいので観てみました。安心して観ていられる勧善懲悪的な作品です。たまにはこういったお話も良いものです。悪役もちょっとマヌケなとこが安心>>続きを読む

ストリート・オブ・クロコダイル(1986年製作の映画)

4.0

絶賛スランプ中ななか、クエイ兄弟の短編が見放題だったので久しぶりに観てみました。時間が短いのと、これといった内容もない(あるんだろうけど…)ので今の私には丁度良かった。ボンヤリ観てられるのでストレスが>>続きを読む

ZAPPA(2020年製作の映画)

5.0

只今映画スランプ中でして…。非常に困惑しております。観るものほとんどまともに最後まで観れないので好きな作品を再度観るという感じ。そんな中、やっと時間ができたので観に行ったのがこの作品。『ビルとテッドの>>続きを読む

アンジェリカの微笑み(2010年製作の映画)

3.0

美女の幽霊に魅入られてしまった若者のお話。幽霊話しですが映像的な怖さはまったくありません。しかし一人の若者がジワジワとおかしくなっていく様は少々怖くもあります。疑問はなぜイザクが選ばれたのか?というこ>>続きを読む

花のようなエレ(1971年製作の映画)

2.5

純粋っていったい何なんだ?という話しなのでしょうか。主人公ファブリスが聾唖で知的障害のある美しいエレに出会います。彼女に純粋性を見出すのですが…。
愛する母親にも純粋性を求めているのですが、若い男と出
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賭はなされた(1947年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

サルトルが映画の脚本を書いていたとは知りませんでした。本も途中で挫折したので彼の哲学の本質などよくわかりません。有名な哲学者が映画の脚本書くなんてあまり聞いたことがないので興味本位で観てみました。>>続きを読む

寄宿舎 悲しみの天使(1965年製作の映画)

4.0

同性愛が世に受け容れられやすくなる前のお話。同性愛には厳しい神学校が舞台です。
転入してきたジョルジュが友人のルシアンとアンドレがマズイ関係であることに気が付きます。それをローゾン神父に言いつけるので
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ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年製作の映画)

4.5

『奇跡』というか『奇跡過ぎる』お話です。UFO形の生命体とボロアパートの住人との交流を描いています。
UFOと言わずロボと言ったほうがシックリくるかな。夫婦のロボと3兄弟のおチビちゃん達が可愛らしいで
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

2.5

おっかないサイコな奥様のお話です。
結論から言うと、頭の良さと執念を他に振り向けられたら良いのにね、ということです…。病気です病気。
リストラされ家でゲーム三昧、挙げ句若い女の子と不倫なんて旦那も旦那
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

反ファシズムの活動家として英雄と称えられている父親アトス。その死の真相を息子のアトス(同姓同名)が探るお話です。息子のアトスが父親の愛人であるドライファから犯人を探して、と依頼されます。ジュリオ·ブロ>>続きを読む

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

4.5

バイオリンを習う男の子とロードローラーを操縦する若者の交流を描いた作品です。
タルコフスキーの処女作です。光の見せ方などのこだわりがこの作品から既に出来上がっているような…。それに役者もこの作品にピタ
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きみが死んだあとで(2021年製作の映画)

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学生運動とは何だったのか?を知りたくて観てみたが、観てもなんだかよくわからなかった…。
とにかく関係者達のインタビューが聞き辛くてストレスだった。お年を召した方ばがりなので仕方ない面もあろうことは承知
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ランボー/地獄の季節(1971年製作の映画)

3.0

フランス人なのにセリフがイタリア語である違和感が有りすぎ…。他でも書いているがこれなんとかして欲しい。と言っても昔の作品ですからね、無理でしょうけど…。

詩を読むのが苦手というかあまり好きではないの
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if もしも・・・(1968年製作の映画)

2.5

よく思うことなのですが、先生達も昔は子供で生徒だったわけですよね。当たり前ですが…。こういった作品の頭の固い偏屈な先生を見ると不思議な感じがするのです。生徒だった頃のこと忘れてしまったのかな?と。
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イギリスから来た男(1999年製作の映画)

3.5

父親に犯罪を再び犯させまいとする娘。なんとか止めさせようとするものの結局罪を冒してしまうのです。この失望感、ジェニーの人生ついてまわるとは悲しいですね。そこのとこ、父親であるウィルソンはもっと早く気が>>続きを読む