りっくさんのドラマレビュー・感想・評価 - 3ページ目

りっく

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名探偵ステイホームズ(2022年製作のドラマ)

2.8

これを観ると同じようにインドア志向の天才青年が警察に頼られて謎を解決する「ミステリと言う勿れ」がいかに演技や演出が優れていたかがよく分かる。

2週にわざわざ渡って引っ張るようなタネも仕掛けもなく、実
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ノンレムの窓(2022年製作のドラマ)

3.7

三木聡ワールドを思わせる第一話、解約までの複雑なプロセスを迷宮に見立てた第二話も面白いが、オプションで無駄に長い横文字を覚えて客を捌くコーヒー店員をテンパりながら演じる松岡茉優のエピソードがいい。>>続きを読む

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ミステリと言う勿れ(2022年製作のドラマ)

2.8

菅田将暉のキャラクターの面白さがあって最後まで見れたが、特に全体の構成の歪さが最後まで整理できなかった印象を受ける。1話が密室劇として滅茶滅茶面白かっただけに尻すぼみ感は否めない。

特に伊藤沙莉だか
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アバランチ(2021年製作のドラマ)

4.3

本作と『新聞記者』を比較すると、横浜流星と福士蒼汰、木村佳乃と米倉涼子、そして渡部篤郎と田中哲司のキャラクター造型、あるいは権力という巨悪に立ち向かう正義、「内調」の描き方など、藤井道人ドラマの共通点>>続きを読む

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恋せぬふたり(2022年製作のドラマ)

3.6

アロマンティック・アセクシャルを扱いつつも、疑似家族でもない「家族(仮)」という互いに無理のない幸せな生活のカタチを探る普遍的な物語。岸井ゆきのと家族との関係、あるいは高橋一生と元カノである菊池亜希子>>続きを読む

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17.3 about a sex(2020年製作のドラマ)

5.0

思春期の性にまつわる問題は多くのドラマや映画で描かれるものの、それは問題提起や人生を狂わせるものとして表層的に散りばめられることのほうが多い。

本作は性の話という、子供にとっても、そして大人にとって
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30までにとうるさくて(2022年製作のドラマ)

4.2

男性中心の理不尽な社会の中で、ストレスを抱えながら生きていく働く女性たち。キャリアウーマンたちが居酒屋で仲間たちと愚痴り合いつつ、人生の岐路で悩みながらこれからの道を歩んでいく系のドラマは近年連発され>>続きを読む

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おいハンサム!!(2022年製作のドラマ)

3.7

吉田鋼太郎が一家の長として人生の訓示を示し、その道導をもとに三姉妹がそれぞれの人生を歩むという家父長コメディであるが、家族のグルーブ感が説教臭さを消すことに成功している。特に父と娘たちを見つめるMEG>>続きを読む

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前科者 -新米保護司・阿川佳代-(2021年製作のドラマ)

4.2

出所したての相手への想像力が働かず、自分がなりたい保護司の理想像を序盤から完膚なきまで破壊され、行政や司法の間で自分の無力さを痛感し、それでも相手に必要とされる存在になることで人間関係を構築していく女>>続きを読む

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今ここにある危機とぼくの好感度について(2021年製作のドラマ)

4.5

タイムリーでもあり、普遍性も兼ね備えた、ブラックユーモアたっぷりの見事な作品。現在置かれた教育・研究機関である大学の状況を踏まえつつ、その腐った組織の中で愛想笑いを浮かべながら媚びへつらうことしか取り>>続きを読む

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キングダム: アシンの物語(2021年製作のドラマ)

4.0

https://www.shimacinema.com/2021/07/24/kingdom-ashin-jeon/

Netflixオリジナルドラマ『キングダム』のスピンオフということで、本シリーズ
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俺の家の話(2021年製作のドラマ)

4.5

西田敏行は人間国宝。
福島出身の西田敏行が震災後のハワイアンリゾートでマイウェイを歌う回は神回。

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クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)

4.5

自分の力で好きなものを見つけ、のめり込み、極めていく様。孤高の美しさ。
教わることで世界を切り拓いていく。
学校で嫌がらせを受けても、そいつらに迎合する必要もないし、そこだけがコミュニティではない。
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ペペロンチーノ(2021年製作のドラマ)

4.0

震災によって時が止まり、過去に閉じ籠もることもあるかもしれないけど、同じ境遇の人々とゴールを設定し、前を向いて生きていこうとする人間の弱さと強さを誠実に描いた好編。

震災から10年という節目での意義
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六畳間のピアノマン(2021年製作のドラマ)

4.0

第1話の上司による部下への強烈なパワハラ描写とそれによって引き起こされる悲劇に横っ面を張り倒され、第3・4話の「ピアノ・マン」の曲と「ビール」等のアイテムによって、善い行いや優しさは不特定多数の人々の>>続きを読む

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今際の国のアリス(2020年製作のドラマ)

3.7

「ライヤーゲーム」「神様の言うとおり」といった不条理ゲームに強制参加させられるディストピアSFサバイバルものを日本で映像化すると、演出が必要以上に戯画的になったり、リアリティラインが甘く設定が破綻して>>続きを読む

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その街のこども(2010年製作のドラマ)

4.5

震災をこのようなアプローチで描けるのかと感動した。不幸は誰に降りかかるか分からないが、震災後もその街の子どもたちは自分の力ではどうすることもできず、ただそれを受け入れることしかできない。そんな街を見ず>>続きを読む

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マンダロリアン シーズン2(2020年製作のドラマ)

4.6

前半はマンダロリアンとベビーヨーダのロードムービーがメインなり、各地でミッションをクリアしていく冒険活劇的な楽しさいっぱい。もはや子連れ狼的な父親と息子のような関係性に萌え、父性本能をくすぐる場面ばか>>続きを読む

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逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!(2021年製作のドラマ)

4.5

形式的なハグではじまったみくりと平匡が、やがてそのハグが不安の共有や理解、または癒しや喜びという人間の体温を感じるスキンシップやコミュニケーションとなっていく過程を描きつつ、大切な人とさえ触れ合えなく>>続きを読む

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岸辺露伴は動かない(2020年製作のドラマ)

4.4

原作漫画へのリスペクト、天才漫画家と編集者へのバディもの、世にも奇妙な物語的なミステリーやサスペンスとしての面白さ、そして現代への批評性が、完璧なバランスで融合した傑作。高橋一生をはじめとするキャスト>>続きを読む

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この恋あたためますか(2020年製作のドラマ)

3.6

今どき珍しいほどベタベタなラブストーリーで大甘な着地をしたにもかかわらず最後まで楽しく観れたのは、天才社長とヒロインに振り回される常人に感情移入する構図が視聴者と共有されていたから。

そこに映画界で
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あのコの夢を見たんです。(2020年製作のドラマ)

3.8

想像力=創造力の源である妄想で繰り広げられる本作は、だが決して主人公の願望通りに繰り広げられる甘ったるい世界ではなく、むしろ妄想のなかでも傷つき、それをヒロインが時に叱咤し、時に翻弄し、時に優しく包み>>続きを読む

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共演NG(2020年製作のドラマ)

4.0

テレビ東京のくせという自虐的な視点から大物キャストを起用して身の丈に合わないドラマを製作する過程でのコントロール不能なドタバタ劇、それをまとめ上げていく現場の熱量や役者という生き物の性、さらには日本の>>続きを読む

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こもりびと(2020年製作のドラマ)

3.7

引きこもりった息子と、余命わずかな父親を描いたドラマ。ドラマパートの中に、実際に引きこもりから社会復帰した人々の体験談を聞くセミナーに武田鉄矢が参加するというドキュメンタリーパートを混ぜることで、地続>>続きを読む

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ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー(2020年製作のドラマ)

4.3

現在と過去の度重なる不幸の記憶を交錯させ、双子の兄を持つ弟に降りかかる数々の悲劇、そのルーツとなる祖父のファミリーヒストリー。そんな呪いを背負って生きることを宿命づけられた人生において、何を真実として>>続きを読む

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ザ・ボーイズ シーズン2(2020年製作のドラマ)

4.4

スーパーヒーローもの、そしてそれが体現しているアメリカという国の風刺劇として最高。シーズン2はホームランダーとブッチャーの関係から父性や父権を浮かび上がらせつつ、ナチスという強大な悪を文字通りフルボッ>>続きを読む

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東京タラレバ娘2020(2020年製作のドラマ)

3.0

3人が再び集う多幸感、それぞれが年月を経て変わった箇所と変わらない箇所を確認するだけでも嬉しいものの、テレビシリーズではそんなに大きく気にならなかったが、その間に主にTBSを中心に働く女性の生き方を描>>続きを読む

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おカネの切れ目が恋のはじまり(2020年製作のドラマ)

4.2

おそらく本作が予定通り進んでいても今クールを代表するドラマになったことは間違いない。だが、たった3話で視聴者の心を掴んだ、まるで太陽のような三浦春馬の不在、その太陽が沈んでしまう夕焼けの寂寥感、だが太>>続きを読む

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レンタルなんもしない人(2020年製作のドラマ)

3.5

誰かがそばにいるだけで心が軽くなることがあるのに、自分のために時間を使わせてしまうのは忍びないという自己肯定感の低さや、弱味を見せたくないという思いから、誰にも頼むことができない。

その瞬間だけ、誰
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半沢直樹 続編(2020年製作のドラマ)

5.0

悪いオヤジたちの顔面力と外連味たっぷりの演出、名台詞の応酬、それをナレーションを挟みながら小気味良く展開させる全体の作劇は「仁義なき戦い」を彷彿とさせる。

密室劇、会話劇が多いにもかかわらず、まるで
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アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋(2020年製作のドラマ)

3.3

医療ドラマは数あれど病院薬剤師という仕事や立場にスポットを当てた新鮮さがあり、求められた役割の範疇を越えたところにある理想の患者への向き合い方との葛藤や苦悩は真に迫るものがある。最終話のそれを追い求め>>続きを読む

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