このレビューはネタバレを含みます
子役のね、ジェイコブ・トレンブレイくん(ジャック)が素晴らしいのなんの!
生まれてこのかた監禁されていた5歳のジャックにとって、6畳ほどの納屋での「中の世界」と、母親が読み聞かせる絵本やブラウン管の>>続きを読む
ブラジャーとパンツ1枚になった杉咲花。手話で思い出を埋める杉咲花。病室で必死に笑う杉咲花の、ちぎれてしまいそうなくらい繊細で、代わりに奥歯を噛み締めたくなるような演技は、最高級に光っていましたね。サイ>>続きを読む
後半突然の二階堂ふみのサービスシーン! ステレオタイプな根性論! 下ネタ! これは女性万人ウケしない!! 狙ってない!
終盤二転三転するストーリー。そして急にバッティングセンターで「ホームラン>>続きを読む
僕のイメージする女子校ってこんな感じ。(女子校出身の人たちからは、怒られそうです)
精神病院を舞台に、キャラクターは皆どこかぶっ飛んでしまっているのですが、むしろ感情を爆発させて、世間体をガン無視し>>続きを読む
何者にもなりきれない若者たちを描くことって、何も描き切らないこととは違いますよね。その意味で登場人物のキャラクターには覗きたくなるような深みがなく、物語としての盛り上がりにも欠け、残念でした。
良か>>続きを読む
僕の中のキャリーマリガンは『17歳の肖像』での、「大人の女性に移り変わる柔らかいジュブナイルな少女」のままで止まっているので、『華麗なるギャッツビー』や本作にと、いつの間にか「いっぱしの女」になってい>>続きを読む
「したっけね」「したっけ」は、北海道の方言で「それじゃあね」という別れの言葉です。子どもらが大層な事件に巻き込まれながらも、別れの際にはかならずこの言葉を使って別れるところは、妙に安らぐ響きがあって好>>続きを読む
タイトルの"怒り"。どうしようもなく巨大な怒りは、きっと物に当たったり、喉が潰れるくらい叫んだところで昇華できなくて、腹の中に巣食い、「ガリガリ」と自分を喰らってくる音を聞くしかない。自分の一部がもぎ>>続きを読む
後半怒涛の追い込みは、「ビュッビュビュッビュ!」とぼくの頬を拳がかすめていくように張り詰めて白熱してます!
あと新井浩文! の素晴らしい演技でうやむやになってるけども、彼が演じた狩野ってタダのクソヤ>>続きを読む
少年兵を取り上げた作品はいくつかありますが、これは傑作です。
12歳になると突然政府軍の兵士として徴兵されてしまう不条理さや、反抗した子どもが両膝を地面につけ無抵抗のまま頭を撃ち抜かれる残忍さなど、>>続きを読む
この映画は多くを語りませんでした。40年夫婦で過ごした部屋を売るとき、なにを想うか。どんな会話をして、なにに怒り、悲しみ、笑い合いながら、お互いになにを思い出すのか。その会話が、陽が良く挿し込む夫婦の>>続きを読む
いちばん初めのトランプのマジック。きっと生で披露されるより、映画やテレビのような録画映像を見せられる環境のほうが引っかかるものでしょう。だけどとても衝撃的で、映画の冒頭にそれをもってこられたことで、あ>>続きを読む
不用意なご近所トラブルには気を付けたいし、いくら身内と言えどもパスワードは見えないようにしたい。思春期の娘はあるべき道をある程度は示してあげるべきだし、大人数のアブナイ人に囲われたら大人しく求めに従う>>続きを読む
片田舎の狭いコミュニティに、警察官の汚職というセンセーショナルさ、そして適度なユーモラスが交じり合って、あまりみられない絶妙にダーティな雰囲気を作り上げていました。
ケビン・ベーコンが肩で風を切る歩>>続きを読む
悪霊がばっちり映る本作は、「しっとりこわこわ」より「びっくらぽんぽん」。すでにそのネームバリューは『SAWシリーズ』に引けを取らないものになりました。良くも悪くも。。。
・働かざるもの食うべからず
・同じ轍を2度踏まない
・親の心子知らず/子の心親知らず
ヒースレジャーの『根が深い悪』を腹に宿した怪演は、一瞬で僕を虜にしましたが、ジャレッドレトのジョーカーは身体も締まって細く、神経質そうで、僕の好きだったヒースとまったく違ったジョーカー像です。
ヒー>>続きを読む
バイクレーサーの男が、付き合っていた女性を探し求めて、アメリカを旅するロード-ムービー?ですね。
すごく接写で人の顔を撮るカメラワークが独特で、ピントも合ってなきゃ映像もブレたりとなかなか不思議なの>>続きを読む
こう、ふとしたときに、自分にベストマッチする映画に出会えるので、いろんな映画を観るのはやめられないです。
物語の語り口、色合い、セリフの折々、すべてがまろやかに優しい。だけど「ショートターム」で生活>>続きを読む
やられちまった騙された!!
”この映画の結末を未見の人に話さないでください”と、ナレーション。ははぁ、とラストの5分間にはグルグルと騙されました。
法廷パート以外にも、弁護士役のチャールズ・ロート>>続きを読む
バイオレンスが横行する映画ですね。田舎での猟奇的な婦女暴行、警察から容疑者への執拗な取り調べ、男から女への暴力……。
メインの刑事がコミカルな掛け合いを時にするけれど、それがまたバイオレンスとの対比>>続きを読む
みんなでちっちゃくなっちゃって、偉い人の脳にできた血栓を取り除きに行こうぜ!っていうSFです。1966年と、今から50年前の映画ですが画面から目が離せないくらい面白い。
画作りがとても丁寧なんだね。>>続きを読む
僕が大学の文学部に進学し、いちばん最初に衝撃を受けた作品が、中沢けいの『海を感じる時』でした。港町の情景と、性を知る少女の感情、そして"女の血は争えない"母娘の心的関係が、あり得ないほど瑞々しい筆致で>>続きを読む
見ごたえのあるロードムービーです。ゲバラ青年、約2年の南米放浪の旅は、貧困で苦しむ人やハンセン病患者との出会いを通して、社会の現実を身に刻むこととなる道のりだったんですね。
アルゼンチンを飛び出して>>続きを読む
熱を出すと、些細な物音が騒音のように聞こえてくることがありますね。神経の乱れとかなんとか。天才ボビーフィッシャーも、チェスに集中しきるあまり有り得ない音や声が聞こえてきてしまいます。次第に日常生活でも>>続きを読む
クリストファーノーランの長編デビュー作。デビュー作と言えども、ノーラン節さく裂の時系列かき混ぜ系です。
彼はなんでこう、人の脳みそをあざ笑うような話を描くのができてしまうんでしょうね。人が人なら「て>>続きを読む
第二次チェチェン紛争下、ロシア兵に目の前で両親を殺され、しゃべることができなくなってしまったチェチェンの少年と、彼を保護したEU職員の女性を描いた物語。
絵を描いてコミュニケーションしようと試みるシ>>続きを読む
大洪水の中、片田舎のモーテルに足止めを喰らった5組の宿泊客が、誰かによってつぎつぎに殺されてゆくミステリー。
純粋なミステリーとしてももちろん、オープニングの伏線をしっかり回収するおもしろさもあり…>>続きを読む
酔っ払って記憶を無くした後にふと目覚めると、焦りと不安と共に、続いている酔いの心地良さをしみじみ味わうことが好きな僕です。
この映画の中盤の展開で注目すべきは、まさにその感覚のように、すてきなホロ酔>>続きを読む
まさにマジックショーを観ているみたいにトントントントン会話が重なり、話が進む。
高飛車で皮肉屋の奇術師と、美貌と度胸を兼ね備えた占い師。互いの嘘を暴き暴かれ、次第に2回りも下のお嬢さんへの恋心に気づ>>続きを読む
良質なサスペンス。不気味な主観のオープニングから、事件に巻き込まれ、巨大悪に追われて、あのラストに集約する——お手本のような起承転結が、まったく飽きさせません。
とくにオープニングのフラグを回収する>>続きを読む
「母親が3歳の時に亡くなって以来、歳のとった父が母親代わりだった。マイナーリーグに所属する父親は、おとぎ話の代わりに野球の話をよく僕にしてくれた」
そんな語りとともに、画面に広がるは大人の背も越す一>>続きを読む
大好きな池脇千鶴がまたやってくれました。『ジョゼ虎』のように、やるせなくて、ぼくの心の隅をかすめ取っていってしまう映画に出会えて、しばらくベランダで、夕空を見るともなしにたそがれてしまいました。
池>>続きを読む
なにかが・追ってくる、イット・フォローズ。
かならず歩いて追ってくるヤツはとても不気味。走って逃げても、車で何キロ先に逃げても、24時間休まず歩いて追ってきます。この”着実に近づいてくる”っていうの>>続きを読む
新海監督の描く街並みと空は、やっぱり美しいです。風景描写からキャラクターの感情や、メッセージを感じ取らせられるアニメーションはなかなか無いと思います。
前半はコミカルな青春劇、そして後半はシリアスな>>続きを読む
ポケモンに興じておりますが、映画も変わらずボチボチ観ております。。。
さて、特にゴジラファンでもない僕はただの怪獣ものを観ようと、ぷらぷらノー天気に映画館に向かいましたが、なんだか残念な気持ちになる>>続きを読む