takaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.0

フランセス(サンディ・デニス)になら飼われてみたい笑

冷たい雨の中、子犬の様に佇んでいるずぶ濡れの青年を拾う
ひと言も言葉を発しない従順で芸達者な青年は気まぐれで猫みたいでもある

施しと見返り
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《ジャンヌ・ディエルマン》をめぐって(1975年製作の映画)

4.0

メイキングの様でメイキングでなかった

主に監督アケルマンとジャンヌディエルマン役セイリグの議論で構成
セイリグのインタビューでは自身のフェミニズム論が語られ、室内セットでのリハは映画本編を思い出して
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.5

バカしか出てこないw

テーマも興味深いしワンカット(風?)ということで楽しみにしていたのだけど・・

序盤は割とワクワク
加害者側視点は新鮮だし、時代と逆行するレイシスト&反フェミニズム女子会は各々
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魚影の群れ(1983年製作の映画)

3.8

二本立てじゃなかったら多分観てないやつ

だけど・・ネットリ泥臭〜い人間ドラマと、スリリングなマグロ漁がリアルで全く飽きさせない秀作でした!

オールロケの臨場感溢れる映像と音も素晴らしかったがやはり
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お引越し(1993年製作の映画)

4.3

古いけどそこまで古くない作品
「こちらあみ子」を鑑賞してから気になってたやつ

田畑智子のデビュー作ながら素晴らしい演技!
ミキプルーンの人は若くて刈り上げで打たれ弱かった笑

離婚寸前の夫婦の娘レン
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.0

マーベルの中で一番好きなシリーズ
前二作とエンドゲーム辺りまでの知識でも置いて行かれることなく十分楽しめた
(ウィルポールター何やってんのw 新キャラでいいんだよね?)

何よりこの世界観がたまらな
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

ずっとピリピリ胃が痛いw

雰囲気は大好き!
だけど、あまり親切ではない作りか
前もって調べていたほうが良かったかもだけど、知らない故のドキドキ感を味わえたのでヨシとしたい


冒頭からアカデミックな
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.5

こーゆーのこそIMAX で見たい!

勝手にドキュメンタリータッチの文芸作品と思っていたら、あまり説教臭くなくて拍子抜けしたのは良い誤算
身構えてた気持ちも何処へやら、動物目線の起伏に富んだロードムー
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.4

イタリアにあんな雪深くなる絶景の山々が存在するのは知らなかった
尾根歩きの空撮が素晴らしく、こちらまで良い空気を吸っているかの錯覚に

対照的な幼馴染の2人の友情と生き方を、大自然の特に"山頂"に絡め
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.2

音楽が物語にとても上手く溶け込んでいた
前作の短編は未見だけど、共通してピアノがフィーチャーされているので作り手の得意分野なのだろう
ピアノの繊細かつダイナミックな音の魅力も溢れている


人と人との
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.8

モンゴル映画のイメージを覆す意欲作
タイトルも鑑賞欲をそそるとても良い邦題!

扱ってる内容だけに踏み込んだ部分もあるが、全体的には素朴な印象
逆にそこが新鮮なところでもあり・・


モンゴルといえば
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

4.0

モノクロ映像の美しさと白煙漂う退廃的カッコ良さが際立つ
それゆえ、本当の苦しい部分は描かれていなかった様に感じた
見方によってはヒーロー視してしまう層も居るかと思う(実際カッコ良かったし)

とにかく
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.2

気になったので観てきた

やはりとても難しい問題
この殺人犯を断罪できない現状に闇の深さを知る
今作では"穴に落ちる"と表現していたが、誰もがなり得ると思う


エンド曲「さもありなん」のごとく、人類
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ダーリン(2019年製作の映画)

3.8

あの「ザ・ウーマン」の続編があったとは!
速攻レンタルしたw

「襲撃者の夜-食人族」〜「ザ・ウーマン」の流れを汲むジャックケッチャム原作の食人族シリーズ
2018年に亡くなったケッチャムの意志を引き
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.8

映画作品としてとても満喫してしまったことに自己嫌悪・・
戦争映画を楽しんでしまう感覚に近いか


実話ベースの胸糞ドラマをエンタメ仕様に落とし込んだ衝撃作で大傑作(と呼んで良いと思う)

ストーリーも
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.2

真っ黒からいきなり蠢く物が映りビックリ😱
外科医ってやっぱ凄いなとしみじみ思う
今作ではオペが日常茶飯化した故の気の緩みと怠慢が全てなのだが

空気も会話も独特で異質な世界
腕時計やバイク、わき毛、煙
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修道女(1966年製作の映画)

4.0

前置き長っ笑

冒頭テロップ、今作は小説が元で史実ではなく実情と捉えるのは危険
修道院はお金がものを言い必ずしも信仰心ありきではなかったが、強制的に入院させても良いことなどなく最終的に神の怒りを買うと
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.9

「タクシードライバー」の脚本を手掛けたポール・シュレイダー監督のセルフオマージュ的作品
関連作にブレッソンの「たぶん悪魔が」が挙がっていて妙に納得

音楽はダークアンビエントの重鎮Lustmord!
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

タクシー運転手シャルルと同じく仕事続きのウィークデイ
90分の"小旅行"に同乗させてもらった気分

話したくて、聞いてもらいたくて仕方がない92歳のお婆ちゃんマドレーヌ
決してグイグイくる訳ではなく終
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ディーモン/悪魔の受精卵/神が殺せと云った(1976年製作の映画)

4.0

のっけから無差別殺人と展開が早い!
十人十色の撃たれ演技を堪能、下手な人も居れば達人も居たw

刑事ピーターのまわりに都合よく類似事件が勃発
しかも犯人は皆「神のお告げ」と残し息絶える

今作は90分
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.8

素晴らしい密室?劇
舞台作品がベースというのが納得の会話劇でもあり、俳優たちの素晴らしい演技と脚本、構成で最後まで魅せてくれる

99%、272キロの巨漢チャーリーの自宅内で完結
よりにもよって部屋が
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.8

とにかく先を欲してしまう映画

ホームインベージョン物?
目的は? カルト? 黒幕は?
ジャンルは何? ディザスター? 社会派?
などなど、ずっとハテナが頭をグルグル
自分ならどうする?も、突きつけて
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MOOG モーグ(2004年製作の映画)

4.0

もしこれにキャッチコピーを付けるなら、
"私は回路基板の夢を見る" か・・笑

moogシンセサイザーの産みの親、ロバート・モーグ
主に彼の自宅や工場でのインタビュー、各アーティストのライブ映像などで
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アイ・ドリーム・オブ・ワイヤーズ(2014年製作の映画)

5.0

ツマミとワイヤーに取り憑かれた愛すべき変態たち
電子音楽バカと機材フェチに捧ぐ最高のドキュメンタリー
モジュラーシンセの魅力を端的に表したタイトルが素晴らしい


誕生からの歴史が細やかに語られ大変勉
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マネーボール(2011年製作の映画)

3.9

原作譲りのタイトルが秀逸
派手さはないが、惹きつける魅力がありずっとドキワク状態!
同じくスポーツ映画の秀作「フォックスキャッチャー」も手掛けた伝記物に強いベネットミラー監督作品
実際プレーする側では
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(1990年製作の映画)

4.0

お花畑、着物、ゴッホの油絵、戦死者の顔と赤い犬、血の池、突然変異の花〜放射性物質まで様々な"色"が織りなす夢の数々
ILMの時代を感じる粗いCGが悪夢的摩訶不思議感を引き立てる

いかりや長さんの鬼は
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

-

さすがに分が悪かったか
例えるなら前課長と新課長の違いレベル

直前に黒澤版を見た影響もあるが、意外性は少なく優等生的な作品に感じた
オリジナルに忠実で綺麗に纏まっているだけに薄味感は否めない
リメイ
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生きる(1952年製作の映画)

5.0

リメイク版の前にオリジナルを

大変素晴らしい映画だということは勿論、"生きる"心構えを得る点でももっと早くに見ておくべきでした
黒澤監督ということで身構えていたが、至ってわかりやすい映画らしい映画
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.9

笑いとアクション、ちょこっと涙も
ニコケイ尽くしで贈るエンタメ作品

客観的に自身を分析したような自虐ネタが多いのだが、何故かいつものケイジよりカッコ良く見える
本人役のためか過去作が次々とよぎりスタ
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アンフレンデッド(2015年製作の映画)

3.6

怖オモロかった!

PC画面のみで完結する手法、「サーチ」より前にこれがやってました

死者が復讐するというかなり無理ある話なのだが、強引に丸め込まれてしまう強度がある
低予算の極みだけど飽きさせない
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

これは斬新!
様々な仕掛けにニヤリとなる
見せ方も上手いが、二転三転する謎解きも非常にスリリング

全てPC画面のみで構成
娘の成長に合わせてOSが変わったり新たなSNSも追加されていく
壁紙やスクリ
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The Son/息子(2022年製作の映画)

4.0

注目のフローリアン・ゼレール監督作品
紛れもない傑作「ファーザー」に続き今回は息子の話
それぞれ、"病い"を扱っているところも共通
今作のアンソニーホプキンスは頭脳明晰な祖父役として出演
俳優陣皆素晴
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クローズ・アップ(1990年製作の映画)

4.8

非常に多層的内容で見(魅)入ってしまう

関係者本人達が演じる再現と実際の映像がミックスされたドキュメンタリー
その手法と"映画"が内包された題材、そして事件をほぼリアルタイムで追えたことも神がかって
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.8

MENやエクスマキナとの共通点が意外と多くてビビる
目と耳が喜ぶ非常にアーティスティックなSFスリラー

今作もやはり女性が大きくフューチャー
各々問題を抱える科学者や元兵士らで組まれた女性だけの偵察
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スラッシュ・メタル/攻撃とスピードの暴虐史(2006年製作の映画)

4.5

㊗️ Testament、Exodus、Death Angel、カップリングでの来日公演決定‼︎
今もなおベイエリアスラッシュを体現する3バンドの組み合わせに歓喜!

OPはExodusの"Bonde
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.9

前は「コーダ」〜「エール!」の順だったので
今回は迷ったけど今作〜「オットー」の順にしてみる


泣いたし笑った!
リメイクも納得の素晴らしい脚本

妻の死にリストラと不運続きのオーヴェは近所でも有名
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