takaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「全滅は避けなければならなかった・・」
何という悲しい選択

ベトナム人一家と出会わなければ変わらなかったかもしれない

そして、早くに真面目に生きる選択をしてたなら

子を想う気持ちが互いに分かり過
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.0

ギンレイホール二本立て

一級サスペンススリラーの傑作
コピーにある様に正しく"体感型"
最後までずーっとスリリング! 

まずブラックボックスの頑丈さと取り扱いの厳重さに驚く
大人数で取り囲み開封の
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

待望のジョーダンピール最新作

さすがと言うべきか、ホラー映画とは一概に呼べない作品
そしてやっぱり想像力も必要に

主演はゲットアウトのダニエルカルーヤ
図らずも農場の跡を継ぐが経営は難航
明るい性
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奇跡(1954年製作の映画)

4.5

こちらも宗教と信仰の話
時折ユーモアを感じさせる喜悲劇でもある

舞台は農場一家とその周辺のみだが、宗派の対立、科学と信仰の縮図として描かれていた
原作者が牧師(プロテスタント)ということでそれらしさ
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

5.0

素晴らしい映画体験

ジャンヌダルク異端審問の一部始終

無声映画だけど表情のクローズアップ多用と迫真の演技の連続で全く飽きさせない
合間に字幕が表示されるがそれは最低限
画力のみで魅せる完成形

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女っ気なし(2011年製作の映画)

4.2

めっちゃ気になったけど観に行ける上映時間帯じゃなかったのでDVDを購入

「遭難者」と「女っ気なし」どっちから観るべきか悩んでたけど、普通に「遭難者」から始まったのでそのままに
この二作品は繋げて一作
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ノロイ(2005年製作の映画)

3.6

女神の継承や呪詛の流れで観てみた
これも怖いし良く出来てる!

テレビ番組やビデオ撮影を上手く取り込んだモキュメンタリー
15年前位の心霊バラエティってこんなだったなと懐かしくなる

言い方に厳しい女
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U・ボート ディレクターズカット(1981年製作の映画)

4.5

ペーターゼン監督が亡くなったと聞いて

実は初鑑賞
大傑作を前にして言うのも変だけど、潜水艦映画にハズレなし!
コレ言いたかった笑

潜水艦の特性上、必然的に主観映画となり没頭出来るのが面白く感じる第
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ソング・オブ・ラホール(2015年製作の映画)

4.0

パキスタン音楽は、イスラムスーフィズム音楽カッワーリーのヌスラト・ファテ・アリ・ハーンぐらいしか知らない程度

パキスタンがイスラム化したのが割と最近の出来事で驚く
1977年のクーデターを期に、ある
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真昼の暗黒(1956年製作の映画)

3.9

これは悪夢かブラックコメディか

実際の冤罪事件、八海事件がモデル
冒頭「現実の事件そのままの再現ではない」とあるのは、当時まだ係争中だった最高裁からの圧力の名残りか

原作は正木ひろし「裁判官」
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ジプシーのとき(1989年製作の映画)

4.0

とても音楽的な作品
冒頭からカオス
ホドロフスキー感ある雑多で情報量の多い画作りも好き
七面鳥がキモ可愛い

ユーゴスラビア、石灰売りのジプシー一家
村の祈祷師的存在で孫思いの祖母、帰還兵の叔父は常に
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黄色い星の子供たち(2010年製作の映画)

4.0

ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人一斉検挙ヴェルディヴ事件
「サラの鍵」と同じ題材でほぼ同時期の公開
こちらのほうが少しだけ早い

僅かに生き残った人の証言に基づくもので、合間にはヒトラーをはじめと
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.0

とても好きなタイプの作品
予備知識無し
エミール・クストリッツァ作品も初めて

3つの真実と沢山の寓話からなる話

戦時中のとある村が舞台だけど絶妙にコミカルで面白い
かと言ってコメディと呼ぶまではい
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名もなきアフリカの地で(2001年製作の映画)

3.9

原作はユダヤ系ドイツ人作家シュテファニー・ツヴァイクの自伝小説

ユダヤ人迫害が本格化し始めたのを機に、ナチスドイツからケニアへ呼び出された母と娘は、先に来ていた元弁護士の夫と合流する

ケニアのロン
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サラの鍵(2010年製作の映画)

4.2

フランス警察が行ったユダヤ人一斉検挙
"ヴェルディヴ事件"知らなかったです

まさかフランスで?と思ったが、親ナチ政権のナチス占領下
フランス当局が取り締まる側になったことで僅かな記録のみに止めたのも
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

3.8

濱口竜介作品2本立て

「天国はまだ遠い」

こちらも想像する楽しさを味わう作品
少しずつわかってくるが、興味は増すばかり

ファンタジーでありシュールなコント

見どころは、3人?のカメラを挟んでの
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

3.9

濱口竜介作品2本立て
「偶然と想像」のオムニバス形式が大変素晴らしかったので短編(中編?)2本を

「不気味なものの肌に触れる」

わからないことが心地良い
説明は最小限というか殆ど無い

触れそうで
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夜と霧(1955年製作の映画)

-

観るのが遅過ぎた

最低限の修復が施された映像
詩的表現を駆使したナレーション、映像とシンクロする音楽、パッケージデザインなどでアートを装ってみても到底補える内容ではなかった

豊かな自然と鉄条網を挟
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ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言(2020年製作の映画)

-

この映画の証言者に直接的に関与した人はいないが貴重な証言の数々

罪と反省
どこまでが罪で共犯者となり得るのか

全体主義の中、否定し反抗するのはまず無理だっただろう
反ナチ分子として収容所送りにされ
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リーベンクイズ/日本鬼子 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白(2001年製作の映画)

-

人はここまで残酷になれるものなのか・・
これも語り継がれるべき負の遺産

加害実態の貴重な証言
各々立場の違う14人の中国での実体験
一つ一つが非常に重く衝撃的で、ありとあらゆる残忍な行為が行われてい
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Studio 666 スタジオ666(2022年製作の映画)

3.8

再レビュー
日本では劇場スルー作品、期待値上げずに観たら面白かった!

フーファイターズが曰く付き物件で10枚目のアルバムをレコーディングをすることに

やっぱりデイヴ、ドラムの音にこだわっていて笑
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海と毒薬(1986年製作の映画)

4.5

原作は未読
モノクロだけどそこまで古い作品ではない

捨てる=死
病院内の権力争いの道具になる患者たち
医者側の都合で優先度も順番も変わる
患者から見た医師は神になり得るし、
医師らは自らを神と錯覚す
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ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

-

アラン・レネ監督作品
"無関心の恐怖"という言葉が印象的

冒頭セリフは台本を朗読しているかの様
音楽は軽やかに聴こえなくもないが、やはり重たく不気味ですらある

「すべてを見た」というフランス人の彼
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トゥーマスト ギターとカラシニコフの狭間で(2010年製作の映画)

3.8

砂漠のブルース
自由のためにギターで戦う

トゥアレグ族は迫害と抵抗の歴史
西アフリカの5つの国に散らばることに
本来は遊牧民だが自由もままならず、貧しい若者はカダフィ政権時にリビアで軍事訓練を受けた
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77BOADRUM(2008年製作の映画)

4.0

これは現場で観たかった・・ていうか参加したかったw

ニューヨークのブルックリンブリッジパーク内
螺旋状に77台のドラムセットを配置
有名無名のドラマーが77名! 視聴者は78番目
中央にはミキサーな
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.9

甘酸っぱくほろ苦い青春コメディ
面白かった!

ネイディーンのあの感じ、当時を思い出して微笑ましくなる一方、黒歴史がフラッシュバックし叫びたくなるあの感覚が襲ってきて自分にもグサリときた笑

グレる反
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.5

初トリュフォー

主人公の映画好きの少年アントワーヌは12歳
子供ならではの浅はかでずる賢い悪事の数々
少年がそう至る経緯には理由があった

両親の不仲、特に当たりの強い母、父はユーモアがあり良き理解
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.8

舞台挨拶回 
監督たちの期待値上がるコメント通りしっかり怖かった

若干スロースタートだけど、それは掴みと溜め
タイも仏教が主流ながら多神教で親近感が湧くと共に、言語や景観、風習(お葬式が斬新!)など
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.0

決して"良い"話ではないけど素晴らしい作品
原作を読みたくなる

前情報も何も知らず観たため、あみ子のことは活発な女の子程度に思っていたが、やはり軽度の障害持ちなのだろう
イジメも無くはないが同級生は
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セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)

4.0

4Kリマスター完全版

鑑賞は自己責任でという警告は伊達じゃなく人を選ぶ作品
倫理観は置いといて、映画としては割とまともな作り
吸引力も持続するので先の展開が気になるし、音楽もブリブリアナログシンセサ
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.0

超楽しかった!
カッコイイ人しか出て来ない笑
ライアンゴズリング、こんなにマッチョだったっけ⁉︎
アナデアルマスは自分的MVP!
ノータイムトゥダイで物足りなかったところを充分堪能
クリスエヴァンスは
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アイガー北壁(2008年製作の映画)

3.9

実話ベース

アイガー北壁(別名、死の壁)、スイスの4千メートル級の難所
ナチスドイツがベルリン五輪に先駆け国威発揚のため登攀者を募る、征服の暁には金メダルをと(主人公トニーらは純粋な冒険心からであっ
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.9

沖田修一監督作品

山崎努と樹木希林の真骨頂(初共演というのは意外)
草木、虫、鳥、フクロウ、猫、池の魚など自然を愛でる穏やかな作品

モリの登場シーンから笑う
30年間家や庭から出ず動植物に話掛ける
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アルピニスト(2021年製作の映画)

4.5

怖さを感じる中枢に異常があるのだろうか、それとも長年の経験の積み重ねによる慣れなのか・・

無謀としか言えない断崖絶壁へ挑むカナダの青年マーク
壮大過ぎる絶景の中で"点"として映るマークの存在感はひた
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.8

ずっとやり過ぎ、テンション高杉w
R18作品、エログロに振り切ってた笑
血の量も尋常じゃない・・

たまにチープさは感じるものの、痛いシーンや損壊シーンは直視出来ないほど工夫が施されていた
それらにド
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真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

4.8

なるほど、ずっと観てられる!
1958年7月3〜6日に行われたニューポートジャズフェスティバル
写真家の監督(28歳⁉︎)らしい切り取り方で、演者も観客も非常に生き生きしている
そして皆さんとってもお
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