eddiecoyleさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

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黄金(1948年製作の映画)

2.0

極端に動きのない画にマックス・スタイナーのド派手な音楽付けてスゴいことが起きてる感を出すのがチョー苦手。

世紀の光(2006年製作の映画)

3.4

相変わらずカメラが動き出す瞬間が震えるほどカッコいいんだけど、キスして勃起するのが素晴らしくて泣いた。

兵隊やくざ 大脱走(1966年製作の映画)

2.9

ここにきて、今まで引き伸ばされてきた戦況がやっとこさ悪くなってきて一安心。成田三樹夫はこの後ターミネーター化してシリーズに貢献するべきだと思う。

真昼の不思議な物体(2000年製作の映画)

2.9

観てる最中トッドソロンズ『おわらない物語 アビバの場合』思い出して観終わった時の気分がソクーロフの時のそれと同じだった。

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.0

とにかく画を見せたい欲が強いから、物語のシンプルさと裏腹に上映時間がべらぼうに長くなる上に話が一向に進まない。映画が走り出す引き金になる復讐に至る感情が発生するまで50分を要するんだからしんどい。ルベ>>続きを読む

剣鬼(1965年製作の映画)

4.0

雷蔵の朴訥とした表情と裏腹な展開を感情の揺れとか情緒すらおいてけぼり食らわす編集ですっ飛ばす気持ちよさよ。修得したのが居合なもんだから一太刀する度にいちいち鞘に納める面倒すら美学にする殺陣が意外に忙し>>続きを読む

山河ノスタルジア(2015年製作の映画)

3.4

ジャ・ジャンクーってやってる事がすげぇポップだなぁって思うんだけど、なんかゴダール的な何かを一見すると文芸作みたいなフェイスでやっちゃうのが気持ちよかったりで。前半の三角関係のベタベタな流れとかチャオ>>続きを読む

パリは燃えているか(1966年製作の映画)

3.0

映画で見てきたパリにシャーマンと兵士を置くビジュアルの異様さに『戦国自衛隊』を思い出すもこちらは史実だっつーこの何とも言えない異物感や、駐留ナチスの緩やかに敗北していく様が他の戦争映画と一線を画すのも>>続きを読む

チャイナ・ゲイト(1957年製作の映画)

3.3

集められた兵士が敵地に潜入して作戦を遂行する愚連隊もの。白人目線の異国感が『地獄の黙示録』を思わすが、冒頭のキャミソール姿がエロいアンジー・ディキンソンが中国人のハーフだった事が最大の衝撃。この手の映>>続きを読む

ショック集団(1963年製作の映画)

3.1

止める女のいうこと聞かないからこんなことになるんだよ。

光りの墓(2015年製作の映画)

3.8

映画館での急な眠り病でほぼ覚えていないブンミおじさん以来のアピチャッポン作品。「虫の音が響く作品は音響を褒められる」という金言よろしく冒頭から虫が鳴り響き工事の音に水車の音に風の音と意味もわからずソニ>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.5

ゆっくりと移動する空撮に通奏低音の如しサントラ付けて不穏な空気を出しちゃってもうそれだけで持っていかれるのよ。で、メキシコまでの移動にやたらと時間割いての世界観の提示とか嫌いじゃない。トンネル突入での>>続きを読む

追憶の森(2015年製作の映画)

3.1

『ジェリー』を非常にわかりやすく噛み砕いた印象。シンプルなだけにラストのオチも効いてるかと。『永遠の僕たち』よろしく渡辺謙の役は加瀬亮にさせたかった気もするが、それだとわかりやす過ぎるか。樹海の高低差>>続きを読む

兵隊やくざ 脱獄(1966年製作の映画)

2.6

色々好きな画面があったりではありますが、この愛は本物だ、と確信に至るラスト、これこそこの作品の全て。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.5

『蛇の道』との二本撮りでこちらは監督自らの脚本、物語の責任から解放されたからか己の資質が隙間からこぼれ落ちまくってる。それによって観る側の映画的記憶が呼び起こされるのにどう転がしても黒沢清の映画でしか>>続きを読む

サミュエル・フラーのシャーク!/ザ・シャーク(1969年製作の映画)

3.2

アフリカの港町にジャジーでムーディなサントラを流し続けて異国情緒も違和感もぶっ飛ばすパンクスピリッツ。引きのアクションでのスタントダブルの無駄なまでの吹っ飛び方もパンク。

最後の切り札(1942年製作の映画)

3.1

ほとんど真昼の室内なのでノワールにしては画面も中身も黒くないが、サイレントを観てるかのような画面の連鎖。同僚がやたらと無邪気。

マン・ハント(1941年製作の映画)

3.9

国策映画なんだろうなって感じのラストを除いて正にマン・ハントな一本。地下鉄の件はサスペンス映画のベンチマーク。洞穴での軍人将棋的腹の探り合いは非常に映画的でたまらん。杖から隠し刃を出すゲシュタポから『>>続きを読む

さざなみ(2015年製作の映画)

2.8

「ビデオテープを棄てられない理由が昔のAVに未練があるから」ってのと同じような精神状態のダンナにキレるシャーロット。この人の無表情の怖さを上手く利用したオゾン作品の時と同じ系譜。亭主はあれぐらいバカが>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

4.0

90年代後半の何故か世界的にスナッフムービーものが流行った(『8mm』『ブレイブ』)時に黒沢哀川から発生した正に高橋洋な作品。空虚を可視化させたような黒沢清の造るアンゲロプロス的空間演出が素晴らしくお>>続きを読む

嗚呼!おんなたち 猥歌(1981年製作の映画)

2.8

何言ってるかわからない内田祐也。それを取り合う女達が接近してから急激におもしろくなってきてストンと終わらせる。演技する俳優のドキュメント的な映画が持ってしまう側面が強烈に匂ってきた。

ヒッチ・ハイカー(1953年製作の映画)

3.8

真性ファムファタールことアイダ・ルピノが女を出さずに銃と車とおっさん3人で仕上げたノワールが実に男臭い。フランクラブジョイにそっくりなワイドショーコメンテーターを知ってる。フランクタルマンの面構えが実>>続きを読む

湖中の女(1946年製作の映画)

2.8

誰かがやらなきゃいけなかったオール主観の実験。結果的に映画には合わないことが判明、今となってはテレショップかAVを観ている気分に。しかしAVは主観ものに限る。

ボディ・ガード(1948年製作の映画)

3.1

ロッキー以外で精肉工場観た記憶があまりない。食品偽装を扱った先見の明のある作品。お肉ノワール。

国境事件(1949年製作の映画)

3.3

顔のクローズアップの後ろに相対する人物を入れ込んでやたらダイナミックな画面にするパンフォーカスをお得意とするマンの面目躍如。

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.1

ナビで設定されたルートをストリートビューで見ていくような興奮を得られる作品。すべてのカットが無駄に引き伸ばされる事なく素晴らしいリズムで編集されているから、無駄な感情の揺れを起こさずストレスなく没入で>>続きを読む

拳銃貸します(1942年製作の映画)

3.4

殺し屋と刑事を手玉にとるヴェロニカ・レイクも天然系ファムファタールか。殺し屋レイブンすげぇカッコいいんだけど貧乏すぎるんだよなぁこいつ。車椅子のじじい社長のラスボス感がニコラス・レイ本人っぽくて大好き>>続きを読む

ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

4.0

よくある回想ものと思いきや中盤から視点が入れ替わって複雑な展開をみせるへんちくりんな傑作。ここでのジーン・ティアニーは天然系ファムファタール、死を追ってる刑事まで虜にするなんてある意味究極。ここでのク>>続きを読む

深夜の告白(1944年製作の映画)

3.8

バーバラ・スタンウィックより娘のほうがタイプ。最後の展開からもう一回ひっくり返ってその娘が実は…的なことも考えながらも。スタンウィックが土屋太鳳に似てる。マクマレイのマッチの着けかたがやたらカッコいい>>続きを読む

ミルドレッド・ピアース(1945年製作の映画)

2.3

冒頭からジョーン・クロフォードの毛皮の肩幅が二人羽織クラスで驚愕する。娘が奇跡的なクズで『河内山宗俊』の時も思ったけどクズの肉親はろくな目に合わない。

母よ、(2015年製作の映画)

1.8

映画製作と母の介護の場面が交互に行ったり来たりでそのリズムが眠気を誘う。映画撮ってる最中にあんなに母親に会いに行けるのやらとか思ったら映画が止まってしまうので沈黙、お陰でよく寝た。

幸せをつかむ歌(2015年製作の映画)

3.9

冒頭のライブシーンからもう場末のバーでやってるバンドには思えないタイトな演奏に泣く。ギブソンを売ったとステージで知ったあとの「Drift Away」に泣く。立ち止まる娘に「Walk On」と呟くメリル>>続きを読む

河内山宗俊(1936年製作の映画)

3.8

この贅沢な奥行は凡百な3D映画を軽く凌駕するほどの気持ちよさ。中村翫右衛門の現代劇的な台詞回しが死ぬほどカッコいい。クソな弟と風俗堕ちになりそうな姉という命をかける対象が問題じゃない、かける事に躊躇が>>続きを読む

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

2.1

2ヶ月前に観てるのに恐ろしいほど何も覚えていない。おそらく美女が出てなかったからだろう。

恋多き女(1956年製作の映画)

3.5

寄せて上げて谷間で勝負、カサブランカから14年のアラフォーイングリッドバーグマンは素人臭がすっかり抜けたがまだまだ美女。しかしジャンルノワールそしてフランスには空騒ぎがよく似合う。

悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)

2.4

ジーン・セバーグは古くならない、いまだに新しい、結局誰も追い付けない。デボラ・カーはどことなくゾーイ・ベルに似てる。