ディザスタームービーを批評的に扱うと、どうしてもコメディになるんだろうないう物語は凄く良くできていると思うし、ちゃんと最後まで落としきった(色々な意味で)のは勇気がいるというか、ネトフリだからできたと>>続きを読む
トッド・ヘインズがこういう実話もの撮るんだねぇと思って観た。『インサイダー』より体温低めながら定型は崩さず着実に仕留めにくるのジワジワくる。現在進行形ゆえにスッキリしないし、孤軍奮闘ゆえお仕事チーム系>>続きを読む
短編故に複雑な物語に付き合う事から解放されると、ダイアローグと演技がグンっと前に出てきてべらぼうに楽しいんだけど。一話は古川琴音の役に「キモいキモい」と言いながら観てたし、二話なんて森侑月のハニトラに>>続きを読む
20年振りに観たら音楽はCANだし、映画における移動の気持ちよさはつまってるし、何より後半にかけて親子のような関係から恋する男女に変貌していく様があまりにも見事で(アリスの表情の演技が凄い)『さすらい>>続きを読む
そもそも前半のロードムービー的追走劇と後半の新規コミュニティのユートピア的物語をひとつにする必要があったのか?という疑問が湧いた。
階段を効果的に使われており、人物の上下の立ち位置が印象に残る場面多数あり。主演の女優さんの底知れない表情は一時期の染谷将太に匹敵する凄みあり(褒めてます)。個人的に苦手な話ながら展開の巧みさには感動し>>続きを読む
作家が新しい手法(ビデオ)とどう向き合うのか?という静かな戦いが繰り広げられてる。これ3Dの時もそうだけどゴダールもヴェンダースも新しい手法を一回やってみる精神ってのは信用できるなと。
最近のワイズマンの流れかサシの対話が減り、一人の話を多数が聴く構造が多く、そこで珍しく主人公らしき人物が浮かんでくるわけだが、その市長の主張が作家を代弁するかの如くワイズマンにしては珍しく攻撃的に映っ>>続きを読む
遊園地を老後の縮図にするアイデアで貫いたのに感動すると共に他人事ではないものが近付いてきてる事実に陰鬱とした気持ちになる。ここでも来園客はゾンビ。
『愛のまなざしを』脚本の要請か主演の二人のダイアローグと演技が若干オールドスクールに見えて気になって仕方なかった(斉藤工、中村ゆりは特に気にならないから尚更)。万田監督は『接吻』をベンチマークにされる>>続きを読む
『パナマ運河地帯』運河的なものは冒頭のみ、その後は巨大コミュニティの様々な角度で切り取るというジャクソンハイツやベルファストの始祖となる作品かと思われる。特殊な地域ながらも身近なコミュニティと何ら変わ>>続きを読む
傑作。モノクロ16mmで撮った映像が総ていいんだけど、特に肩越しのショットの美しさは特筆してる。アル中親父のウィル・パットンも最高だし子供二人、特に娘の表情の憂いさはヤバい、最高。機材が撮らした映画と>>続きを読む
ジョン・ミリアスの右っぽい感じもファンタジーで薄まることを発見した。
この時のチャーリーが後期高齢者だとはにわかに信じがたい。
助走的なショーケース映画。砂の惑星なだけに色彩が地味な上にガジェットで売る気もなさそうなので表層な魅力は薄く感じるが、映画館で体感するにはもってこいの音響の強さがあって、低音の重さは家ではきっと感じれ>>続きを読む
ホウ・シャオシェンが後半に語る撮影の方法論が一番興味深かったが、確かにお茶を入れる場面を執拗にインサートするのはちょっと笑えたし、『憂鬱な楽園』のロケ地に向かう電車の風景画がすげぇいいんだよ。俺もあの>>続きを読む
総てにおいて「ちょうどいい」作品で、リドスコがはまった時の気持ちよさを久々に味わった。この人はプロダクションが素晴らしいなと常々思ってて、こういうコスチュームプレイの時やSF設定の時の画面に映るモノの>>続きを読む
冒頭の車内定点カメラ長回しに『拳銃魔』を思わせるも、中盤に展開するフラッシュバックに必要な手法とわかって感心するやら残念だわと微妙な心持ちになるが、銃撃戦の分かりにくさに引っ掛かっても、現代でノワール>>続きを読む
俺が子供をつくらなかった理由みたいなものがうごめいていて「わかるわぁデヴィッドリンチィィ」って気分になったが、故に自分の闇みたいなのを暴かれた感じがして全く好きになれない。
とにかくヘヴィな話が次々展開されていき心身への圧が凄すぎて、瀧内公美の美しさに気持ちを持っていかないと厳しい状態。それにしてもタイプな顔をされている。台詞回しも俺の好み、たまらん。
管制室映画として安定の面白さ。ロバート・ショウの演技は延々と観ていられる。
思いのほか良かった。ジョニデとビルナイとの切り返しとか悪くなかったし、不変のジョニデ、海外進出ニッポンオールスターズ、美しすぎてバランスを崩す勢いの美波と俳優も良かった。しかし國村隼の演技は延々と観て>>続きを読む
『コメディ・フランセーズ 演じられた愛』と入力して「演じられた愛?」と思ってしまったが、リハーサルや本番より舞台制作や経営会議など周辺のシークエンスのほうが面白かったのは、この王立劇団に興味を持てなか>>続きを読む
「時間」ってセリフがちょいちょい出てくるのにたいして時間のサスペンスでもなく物語内で時間が重くのし掛かる訳でもなく。アナ・デ・アルマス目当てなので彼女の出番がピーク。
ソクーロフによるタルコフスキーへの鎮魂歌。動くタルコフスキーも凄いがトニーノ・グエッラもスベン・ニクビストも動いててキャーってなるなど。あとソクーロフのナレーションの声がささやき口調で異様に刺さる。
SFとノワールの親和性っつーか、今ノワールを本気でやろうとするとSFの設定を借りるのが一番違和感がないの、『ブレードランナー』の頃から言われてるけど、それをまざまざと思い知らされた感じで。記憶というか>>続きを読む
思いのほかフランス映画でちょいちょい発生するバカンス映画でこれはこれで良いんだよな。ちゃんとバカンス映画を撮れる監督はフランスで評価されるよねと『ソナチネ』を思い出しながら考えてた。
例えばStonesのドキュメンタリーと比べて当事者たちの加齢具合が天と地の差があって、エピソード含め涙なしには観られなかった。
山火事モノの傑作『オンリー・ザ・ブレイブ』を彷彿とさせると思いきや、ホルト-ギレン組の殺し屋二人組の顛末が軸になってるのにひっくり返った。前者を期待すると肩透かされるが、後者の話だと気づいた瞬間からべ>>続きを読む
クラプトンという歴史が知れて良い。ソロでのステージフライト的なメンタルとかもうたまらんだろうに。
観てて恥ずかしくなる演出があるのよ日本のドラマや映画には。
アタマとケツのネガ反転、盲目の市の世界観を表現してるって言われて初めて気付いた。溜池で釣りをしている市の元に近づく平手の足と市の目と鼻と耳のクローズアップを交互に入れる場面は痺れた。
ルイスの作品だけに吉田広明も「西部劇論」では一切触れないで「B級ノワール論」で語ってしまってる。確かにスコットが牢屋の中でしか安らげない描写や『拳銃王』の悲哀、町の連中の力になびく姿、強い格子の影を纏>>続きを読む
もっと知られるべき歴史ではある。驚きの連続だが不思議と感動はしなかった。
一つの事象に翻弄される密室サスペンスではあるが、ビーチという結構大きめの密室が用意されてるのでカメラが豪快に動かされるのは気持ちよかった。しかしシャマランに時間の大切さを教わるとは。