eddiecoyleさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.4

時間毎の変化に乏しい上にカット数多めなので時間軸の入れ替えが分かりにくいのが難だが、現代的なスピードで進むシークエンスと飽きさせないレベルでぶっ混むエピソードの多彩さ、つまらないと踏んでた斜め上を越え>>続きを読む

デニス・ホッパー/アメリカン・ドリーマー(1971年製作の映画)

3.3

さすが『ラストムービー』を作った男、ドキュメンタリーの作劇的な面をバリバリに押し出したら『コックサッカー・ブルース』になっちゃったというのがなんとも時代性を感じずにはいられない。

ラストムービー(1971年製作の映画)

3.5

映画を撮る行為がフェスティバル的な快楽に繋がるなんて撮ってる側の発想だよな。メタの構造に無垢な目線を放り込むと「演技」の要素が消え去って残虐性が露呈する発想もヤバいが、そこにジャンプカットで作り手の作>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

あのタイミングでゾンビ撮るというのは批評的にならざるを得ないわけだが、ひたすらロメロに寄せつつ主演にメタな台詞を言わせても、結局やりたかったWi-Fiゾンビという現代人へのメタファー以上のものが見えな>>続きを読む

緑の山(1990年製作の映画)

2.0

原発持ってる国ならどこも同じ事してるんだねレベル。映画としてはなんだか。

山の焚火(1985年製作の映画)

3.1

人の感想見たもんだからおっぱい出るまでがピークだったが、やっぱりあの日焼け跡はいただけない。

我ら山人たち(1974年製作の映画)

3.4

パンニングに異様に執着する作品で、メガホン持って朗々と歌い上げるおっさんにも、車上にカメラ据えても、会議のテーブルのど真ん中でも、ラストはガキども集めての(この時は720゜)360゜パンのオンパレード>>続きを読む

座頭市二段斬り(1965年製作の映画)

2.9

夜でも異様に明るいライティング、かといってキツくない影の黒みと相まって画面がチープに見えるのがツラい。故に加藤泰ばりの仰角も活きてこない気がする。

アラモ(1960年製作の映画)

3.1

砦モノでは一番のビッグバジェットではないかと思われる、外の人(馬)海戦術のスケールがかなりヤバイがそれが見所ってのもあれな訳で(これの対極が『肉弾鬼中隊』か)。162分版を観たが(長めの暗転は編集点?>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

1.8

最後のシークエンスが演技、画、カット割、全部苦手、ちょっと観れないレベル。タイトルの意味を伝える流れだったんだろうけど、その前の蒼井優とイモの部分とを入れ換えれば観れる気がする。

太陽の帝国(1987年製作の映画)

3.4

歴史が前後はするが、スピルバーグ版『風立ちぬ』。ボケみがかった映像は好みではないが、空襲の場面になるとキレッきれになるのが微笑ましい。後半になると宗教がかるというか、聖書に寄っていく感じはトム・ストッ>>続きを読む

奴らを高く吊るせ!(1968年製作の映画)

3.7

設定が面白くて、前半は牛泥棒meets.イーストウッド、中盤から復讐者イーストウッド。前半の自信のルーツから初めて後半はもう『許されざる者』の方向を向いてるし。まぁこれ思って「西部劇論」めくったら同じ>>続きを読む

新・平家物語(1955年製作の映画)

3.4

カラーの溝口としては『楊貴妃』を思わせる箇所も多数あるが、土地が持つ雰囲気を解放できる点で本作が圧倒している。史劇をトレースしていく作劇なので話がドライブしないもんだから雷蔵の眉ばかり気になるが、ラス>>続きを読む

兄弟仁義 関東命知らず(1967年製作の映画)

2.8

サブちゃん主演、鶴田浩二はしゃべらなきゃかっこいいんだが。久保菜穂子目当てで見たが病人の役で色気封印、しかし相変わらずの美人度MAXで鶴田浩二に抱き抱えられて亡くなる直前の表情なんかはチョーエロカワで>>続きを読む

座頭市鉄火旅(1967年製作の映画)

3.9

初勝新座頭市。仕込み刀の物語がウィンチェスター銃'73を思い出させるが、ラストの流れはまるでイーストウッド『許されざる者』で、夜の宿場の殺陣がジャックNグリーンの画に見えてくるのが恐ろしい。不勉強なの>>続きを読む

殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

3.3

初コルブッチ。雪山とかヒロインとかラストとか分かりやすいカウンター設定。マカロニ特有のクローズアップ描写に覚悟が足りないのはカメラが手持ちで辛抱がないからか。ただ駅馬車に死体を乗せるパンクな表現には嫌>>続きを読む

クレオパトラ(1963年製作の映画)

1.6

ながら観なので気がつくとリズのおっぱいの見せ方が変化してる。そして全くエロくない。

銀座化粧(1951年製作の映画)

3.0

『めし』と同じ年に公開されてるんだが、こっちはガンガン子供を話のフックに使って映像にもガシガシ使ってるし、夫の不在とか『めし』と相対してる双生児の赴きなんだが、そこまで面白くもなかったのがつらい。ラス>>続きを読む

ミスター・ノーボディ(1974年製作の映画)

3.5

レオーネの息がかかりまくってるのが画から伝わる「俺の屍を越えていけ」。伝説のケリのつけるものと背負うもの、トニーノ・ヴァレリは背負うつもりだったのだろうか、という疑問をペキンパーの墓を見て思う。

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.7

ノワールをディストピア感が阻害する感じに見えたのは画面の好みの問題。イチモツ状に置かれる野菜と果物、生肉、二人がりんごを食うカットバック、愛してるという直球 、結果的に浮かび上がるチャールトン・へスト>>続きを読む

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.8

ライアンオニールといいイザベルアジャーニといい、感情を表に出さない=クールというタイプキャストを臆面もなく演じている。途中の列車サスペンスとは真逆でカーアクションが始まるや否や、物語に従順でなくなるあ>>続きを読む

狙撃者(1952年製作の映画)

3.5

実は真性かまってちゃんが「お前もかー!」と狙撃しまくる、サンフランシスコなのに解放感ゼロ、閉鎖感MAXの最初から最後まで侘しい気持ちにしかならないのに、ドミトリクでは一番の面白さなのがたまらない。一体>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

1.8

1時間ほど経った時点で、全ての感情が抜け落ち、最後にはもう義務感しか残っていなかった。

切腹(1962年製作の映画)

2.6

お屋敷マリエンバートで。お屋敷映画ってゾクゾクするよねぇ、と観出したが、動きのない人々と回想のダイアローグというシネフィルが恨み嫌う要素で映画が推進していくのはまぁ良しとして、後半のチャンバラの切れの>>続きを読む

ストレンジャーズ 地獄からの訪問者(2018年製作の映画)

2.2

この手の作品を見慣れてないので作法がよくわからないが、画面が理不尽を楽しめるほどの面白味に欠けるのは痛い。結局クリヘン見たさで観始めたもんだから、彼女の分厚さに萌える前半が終わると、急速に興味が薄れて>>続きを読む

秘密調査員/秘密捜査官(1949年製作の映画)

4.2

だめだ、ギャングを追い詰める捜査モノってだけでたまらんのだけど、画像の省エネ化でワンカットの情報量の増加がかえって面白味を増すという、B級ノワールの醍醐味が炸裂しててもう最高。

疑惑の渦巻(1949年製作の映画)

3.3

そんなに数は観てないのだけど、あえて王道を外していくプレミンジャーは苦手かもしれない。とはいえ最後の空間の使い方とか嫌いになれないし、ジーン・ティアニーって小松菜奈顔の元祖だし、チャールズ・ピックフォ>>続きを読む

影を追う男(1945年製作の映画)

3.4

ドミトリクでは『十字砲火』よりおもしろい。ラスボスの顔が影に落ちた状態で引っ張った挙げ句、顔ばれした瞬間の「で、お前誰やねん」感は、最近のサスペンスに馴らされてる身としては最高にひっくり返えった。

誘拐魔(1947年製作の映画)

3.3

同伴踊子や象のブレスレットって状況、最近観てるぞこれって思ったらシオドマク『罠』のリメイクなのね。ノワールも英国が舞台になるとゴシック増しのコメディ増しになるのが不思議で仕方ない。

パニック(1946年製作の映画)

3.1

『仕立屋の恋』の元ネタながら覗き見る場面は最小限。それよかメインの流れはフランスの下町で起きる『牛泥棒』。集団心理の無責任さが流されるラストの胸糞悪さは一級品。公開年の割には古くさく感じるのはデュヴィ>>続きを読む

仮面の男(1944年製作の映画)

3.2

ピーター・ローレとグリーンストリートの腹の探り合いを長回すとこでのカメラの導線が思いの外動いてて面白い。回想ありきのシナリオだが、回想が物語を停滞させるってよく聞くけど、そんなことなくない?

初恋(2020年製作の映画)

3.3

いい顔の役者が勢揃いな上、内野聖陽のオーバー演技が普通に見える程作品中のデフォルトのテンションが高い中、一番良かったクローズアップがベンガルだったのには笑った。小西桜子は評判の割に「上目遣い怯えた表情>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.1

主役のぽちゃ子を見てると『中条あやみ風美女に「おじさんって結局、磯山さやかみたいな女が好きなんでしょ」とぶっきらぼうに言われたい』欲望に駆られてしまった。

血ぬられた情事(1949年製作の映画)

3.5

バーバラ・スタンウィックが超絶美人度マックスでファムファタールなのに健気なのが尚更良い。

夜は千の眼を持つ(1947年製作の映画)

3.1

エドワード・G・ロビンソンを楽しむにはもってこいの設定。