EDDIEさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ウォール街(1987年製作の映画)

3.8

「金ってものは後で悔やむことをさせるものだ」
証券マンのバドは憧れの投資家ゴードン・ゲッコーと儲け話を画策し実現に向け動く。しかしバドは欺瞞ばかりの世界だと悟ってしまう…欲に塗れることの愚かさとやり直
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幻滅(2021年製作の映画)

3.9

“ペンは凶器…そして人を滅ぼす”
文学に魅せられ詩人になると誓った一人の若者。彼は欺瞞、恥辱、強欲に塗れた社会の汚さを知り、溺れていく。
人間の成功とは一瞬の輝きではない。傲慢さを纏ってしまえば全て水
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レスラー(2008年製作の映画)

4.9

生涯プロレスラー、ランディ・“ザ・ラム”・ロビンソン!
落ち目の元スターは長年の身体の酷使とステロイド常用で生命の危機に。ただ彼の死に場所はリングの上、文句言えるのはファンだけだ!
ダーレン・アロノフ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.2

自宅の中のほぼワンシチュエーションな構成ながら、役者の表情や些細な動きまで堪能でき大満足。
主人公の贖罪を描く物語に終盤は感情が揺さぶられっ放し。アカデミー主演男優賞のブレンダン・フレイザーは流石だが
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.1

シャマランがやりたいことを詰め込んだ究極の選択映画。当事者からは批判と共感が両方得られる複雑さを孕む。
4人の訪問者の役割は劇中に明示されるが、恐怖の訪問者たちの存在が性的マイノリティが常に何かに怯え
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映画 ネメシス 黄金螺旋の謎(2023年製作の映画)

3.0

毎回同じ悪夢を見て目が覚める。その繰り返しに頭を抱えるアンナ。その仕掛けとは…身の回りで巻き起こる身内の不幸は夢か現実か。
そんなSF設定とキャラの掛け合いに身を任せた。暗号通貨や仮想空間描写は付け焼
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.7

有望株か、時代を変革させる逸材か。
ビジネスで革新をもたせるにはルールを破る覚悟が必要だ。そしてありきたりなプレゼンではなく、相手の心をも動かせなければ成立しない。
MJという偉大な選手の可能性を信じ
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ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男(2018年製作の映画)

3.1

かのドイツ国総裁を暗殺した元兵士に舞い込んだある依頼。タイトルから想像するトンデモ感は皆無の重厚なドラマ。
兄弟の絆は良かった。ただ主要人物の視点をもう少し減らせなかったかな?イマイチ作品に入り込めず
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日本統一5(2014年製作の映画)

4.4

侠和会が内部分裂!
氷室と田村が違う刑務所に入ったことで大きなドラマの転換期に。
荒くれ者・大宮が組の雰囲気をかき乱す。三上の親分は弟分を取るか、会の体裁を取るのか。そしてこれは氷室と田村の未来の姿か
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スリーパーズ(1996年製作の映画)

3.0

ブラピ、デニーロ、ホフマン、ベーコン、クラダップ…豪華俳優陣が織りなす復讐劇。なのにあまり面白くない。
147分の長尺の大半はモノローグや法廷劇。記憶の多くを占めるのはケビン・ベーコンの異常的な怪演ぐ
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.7

トム・クルーズ&キャメロン・ディアスの豪華タッグによるラブコメアクション。
“ありえない”展開の連続と畳み掛ける笑いの要素、そして迫力満点のアクションを頭空っぽで堪能できる丁度いい代物。
巻き込まれ型
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プロメア(2019年製作の映画)

3.3

突然変異の炎を操る人種バーニッシュ。
彼らは世界の半分を消失させたが…マッドバーニッシュの出現により再びその恐怖がやってくるのか。
大まかにはそんな内容ながら、黒幕が初登場シーンから予想できてしまう単
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ドリームダンク(2023年製作の映画)

3.9

またもや邦題で損してる系バスケ映画ここに爆誕!🏀
原題“Chang Can Dunk”は体格で劣るアジア系移民主人公のチャンがダンクができるかという話。なんだけど、ダンクができるかどうか以上に奥行きの
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ボストン・キラー:消えた絞殺魔(2023年製作の映画)

3.7

1960年代に実際にあったボストン絞殺魔事件を題材に、事件を追う新聞記者をキーラ・ナイトレイが演じる。
自らの信念に従い事件を追い続ける主人公と男性優位社会での向かい風なやりづらさが印象的。全体的なト
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.6

奇蹟の少女ベネデッタはおいたデッタ。
修道院という聖域を舞台に、自らの“聖域”を見習い修道女バルトロメアに差し出す。神の意思か、自己満足か。
純真無垢に育った場合、性の悦びを知ると歯止めがきかないのか
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.7

「今を懸命に生きてるか?」
そう問われている気がした。
ケツのある仕事なら懸命にやるし、夏休みが終わるとなれば宿題やらなきゃってなるわけで。
余命がわかったらあなたはどう生きる?
黒澤明の往年の名作1
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パディントン(2014年製作の映画)

3.5

ペルーからロンドンへ。人間社会に移り住んだクマのパディントンが苦労しながらも新しい家族たちとの絆を深めていく模様を楽しむファミリームービー。
実写映画の中にクマのCGが入り込む違和感はほとんどなく、と
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テトリス(2023年製作の映画)

4.4

世界的人気ゲームの権利関係を巡る争いのドラマ勃発!テトリスの裏にこんな史実があったなんて…!
ゲームアニメーションとレトロな音楽の融合。観る者を飽きさせない見事な演出に、2人の男の“許されざる”友情が
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Single8(2023年製作の映画)

4.5

1978年、スターウォーズに魅せられた高校生は文化祭で映画作りをすることに。
メンターとなる先生の存在、課題だらけから成長する模様、何より映画作りをしている彼らの姿が眩しすぎて微笑ましく観入ってしまっ
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あなたに降る夢(1994年製作の映画)

3.8

イボンヌ役のブリジット・フォンダに400万ドル級の100点満点をあげたい!
人の良い警官チャーリー役のニコラス・ケイジがなんと宝くじで400万ドルを引き当てる!?そんな宝くじを巡って繰り広げられるロマ
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グランド・ジョー(2013年製作の映画)

3.9

ワケあり中年おっさんと少年の邂逅。
犯罪歴ある男は今や真面目に働き、街で人々に仕事を与える立場。家庭に問題のある少年役を演じたタイ・シェリダンが素晴らしい。
ニコラス・ケイジ版『グラン・トリノ』は、未
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.1

「ニコラス・ケイジの夢は終わらねえ!」
彼の存在というブランドを活かしたアガるアクションコメディ。過去出演作の登場は嬉しいが、それ以上にバディムービーとしての魅力も満載。
好きな俳優との共演、そんな夢
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.1

ゆる〜い殺し屋生活を送る2人にとって最大の敵は「支払い期限」!?
今回ちさと&まひろが対峙するはゆうり&まことの殺し屋兄弟。さらには田坂&宮内ら2ベイビー祭りにキャラへの愛着が“ビジュ爆発”!
渡辺哲
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リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)

4.1

アルコール依存症で職を失った脚本家と娼婦。堕ちるところまで堕ちたら這い上がることはもう不可能なのか…お互いの弱い部分を補うこともできない。ただ一緒に過ごしたいと思うだけ。
これも一つの愛の形と口で言う
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アダプテーション(2002年製作の映画)

3.8

実在の脚本家チャーリー・カウフマンが主人公。新作の脚色執筆に勤しみながらも思うように上手くいかない。
ニコラス・ケイジが双子を一人二役するが、双子のドナルドは架空の人物。
作中で取り上げられる蘭の花は
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.7

恐怖の三姉妹とドラゴンの襲来。
“本当の家族”となった義兄弟たちと正義の活動を繰り広げるビリー。“全か無か”の精神はやや押し付けがましい。
今回の出来事を通して少し大人になれた…のか?エンタメとしては
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Winny(2023年製作の映画)

4.5

本当に悪いのは誰?
表の事件としてWinny開発者の金子勇氏の裁判が映し出され、裏では警察の裏金問題が表出する。金子氏を逮捕する“正義の”警察官の正当性とはいかに。
そうして事の根本的発端が蔑ろにされ
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

4.5

「ちょうどいい」は至る所に転がっている。高望みをすれば欲なんていくらでも出てくる。だけど“いま”にきちんと目を向けよう。
全てのキャラに命が吹き込まれ、“インセプション”のような迫力ある映像とアクショ
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日本統一4(2014年製作の映画)

3.8

氷室と田村がそれぞれ別の刑務所で服役する二者視点。田村はムショにいながら三上のおじきの盃を受ける話が。
そこで登場した小沢和義に激上がり(個人的にめっちゃ好きな俳優)!!しかもゲキツヨ!!
一方の氷室
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.9

“鬼滅の刃×牡丹と薔薇”
純愛映画っぽいタイトルながら、異能と呼ばれる能力者同士のバトルもの。
今田美桜と髙石あかり見たさだったのでさほど期待してなかったが意外によくできていて楽しめた。
主人公の親友
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.2

ヒーロー誕生、そして継承。
強き者の秘訣は“優しさ”である。
「何がなんでもだ」
そんな精神で意地でも意思を継ぎ、最後まで戦い抜くこと。
人は一人じゃない。大切な人が朽ち果てても心に残り続ける。そんな
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シティ・オブ・エンジェル(1998年製作の映画)

4.0

天使と人間が恋をした。
2人はどのようにして惹かれ合い、どのようにして結ばれたのか。思い出補正もあるかもしれないが、悲恋の物語は自分の心の中に十数年に渡り刻まれ続けている。これは事実。
涙を流すという
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.5

彼女に手を出そうと啖呵切ってきた野郎を返り討ちにして害悪扱いされたニコラス・ケイジの純愛映画。
「バッファロー・ハンティング?」
「バッファロー・ハンティング?」
不必要なほど同じセリフを繰り返す模様
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ゴーストライダー(2007年製作の映画)

2.9

無鉄砲ダークヒーローここに見参!
不死身のオートバイスタント野郎は悪魔の呪いで本当に不死身の体に…疾走感あるバイクでの滑走は見応えあるも見所はすべて前半で終了。
ゴーストライダーのフォルムは嫌いじゃな
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屋根裏のアーネスト(2023年製作の映画)

3.5

冒頭シーンがとても好き。
屋根裏に棲みつく幽霊。彼を全く怖がらない少年との出会いを機に運命が大きく変わる。
CIAがアーネストをあれだけ問題視する意図はイマイチ不明だがホラーコメディとして楽しく観れた
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死体の人(2022年製作の映画)

3.9

“死”を考えるということ。
死体役ばかりで芽の出ない役者とデリヘル嬢の交流。なぜ彼は死体演技を追求するのか。
役者の演技の凄まじさを素人目でも感じられる構成に舌を巻く。
誰にも必要とされない…そんなこ
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