EDDIEさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

007/ムーンレイカー(1979年製作の映画)

3.6

ワイスピやMIよりも先に宇宙に行ったのはジェームズ・ボンドだったんだぜ!
ロジャー・ムーアになってからお笑い路線一直線な中、本作はほぼお笑い。シリアスなボンドシリーズ観た後だと落差が凄まじい…けど前作
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コーポ・ア・コーポ(2023年製作の映画)

3.0

大阪鶴橋近辺のコーポを舞台に個性的な住人たちの人間模様を描く群像劇。
伝えたいのは「生きてるだけで丸儲け」ということだろう。どんなに辛くても無用な人生だと思っても生きてさえいれば良いことはある。なんだ
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007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)

4.2

シリーズ17作目にしてピアース・ブロスナンの“ボンド”デビュー作。ソ連崩壊前後の時代を描き、007も新規軸へ。バディとの共闘と裏切りなど、現代のMIシリーズに通ずるスパイ物の原型になっているとも感じた>>続きを読む

007/ リビング・デイライツ 4Kレストア(1987年製作の映画)

4.5

超絶おもしれー!
シリーズで上位に来る興奮度。
冒頭のカースタントシーンから絶え間なく飽きさせぬ壮絶なシーンが続く。
良い意味で「まだ終わんねーのか」と畳み掛けるようなクライマックスではニヤけ顔が止ま
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007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)

3.9

シリーズ随一のヒットを飛ばした記念すべき第10作目!
コメディ路線まっしぐらなロジャー・ムーアボンドの良さが光った逸品。
冒頭のスキーで追ってから逃げる壮絶なシークエンスは印象度マックス!そこからパラ
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007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)

3.5

タイトルにある“黄金銃を持つ男”。
その殺し屋の名は「スカラマンガ」!!
一度聞いたら忘れることはない!

その男の名は「スカラマンガ」!!!

なんか聞き覚えある名前だなと思ったら、FF8にある島の
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007/死ぬのは奴らだ(1973年製作の映画)

3.7

ショーン・コネリー復活を引き継いでからのロジャー・ムーア最初の作品。
いきなりボンドが美女とベッドインからスタートしたと思いきや、ブードゥー教のいかにも怪しい黒人組織に潜入。
幾度となくピンチに遭い、
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.8

キャロル&モニカ、カマラ3人の団結。MCUに新チーム誕生…でも前途多難。憧れのヒーローに相対したカマラの“推し”に対する熱意に涙腺が緩む一方、3人が揃うことで興味が分散。特訓のシーンは可愛らしいけど後>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.2

「自分のケツは自分で拭け」
往年のフィルムノワールを継承しながらも現代のテクノロジーを応用する新世代型ノワールと言える。成功率100%の殺し屋も人の子。失敗する時は瑣末な理由なのだろう。落とし前の付け
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花に嵐(2015年製作の映画)

3.4

新入生歓迎!のサークル勧誘。
うわー、ありさ先輩可愛いわぁ。約束ね、とか言われたらそりゃ入部するよね。
……クソ!ありさクソ!朽ち果てろ!
そんなこんななPOVモキュメンタリーは見せ方も内容も実に斬新
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

マイノリティの苦しみを敢えて人間の身近な存在である“水”への嗜好で表現した意欲作。思い上がりの正義が必ずしも人を幸せにできるとは限らない。“普通”の概念を覆し大半が人に言えない悩みを抱えていることを示>>続きを読む

ゴジラ(1984年製作の映画)

3.9

自分が観たかったのはこんなゴジラなのかも。人類の前に立ちはだかる巨大生物、それに対抗すべく動く日本政府。無論、世界各国も黙っていない。初期段階ではゴジラの存在をひた隠しに情報操作する政府。
ゴジラ自体
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ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)

3.7

公害から生まれた怪獣ヘドラとゴジラの大決闘。海洋汚染によって取るに足らない生物が人類の脅威となっていく。
奇抜な演出が脳裏に焼き付く不思議な作品。汚い存在であるヘドラすらなんだか愛着が湧くから不思議。
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ゴジラ FINAL WARS(2004年製作の映画)

3.1

これが2004年の最高到達点!なのか?
人間やミュータントがメインのシークエンス、外国人キャストには吹替というチグハグさ。これの何がゴジラなんだ?という懸念が払拭される瞬間はきっとやってくる。ゴジラv
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ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

3.6

「ゴジラでもビオランテでもない。本当の怪獣はそれを作った人間です」
人間の悪行をこれでもかというぐらい宣告する諦念。「それがあなたのいう科学ですか」今やらなくてもいずれ誰かが破壊を繰り返す。環境破壊や
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

ここ数年の邦画で最高峰の迫力&破壊力。戦後に絶望を抱き苦しむ人々をゴジラの出現が更なるどん底へ突き落とす。ゴジラ登場シーンはずっと楽しい。
ただ戦後の復興から絶望へ移る模様や登場人物の大袈裟な演技にイ
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人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

4.0

井浦新の醸し出す安心感に万歳!
他人に縋り将来を憂う元アイドルライターがおっさんと暮らし輝きを取り戻す。肌の荒れた序盤から前向きに輝く瞬間までを見逃すな。いいよ、テキトーで。

深川麻衣演じる主人公の
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.2

1500万円は大金か、端金か。
「そんなのあり得ないから」と映画監督折村花子を一蹴する露悪的な存在が歪かつ不自然さを醸し出していたが、物語の進行に従い全体構造が見えてきて一貫したテーマ性に溜飲が下がっ
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ナックルガール(2023年製作の映画)

3.3

三吉彩花めっちゃハマってる!前田公輝もかっこよ!日韓共同制作で日本のリアリティラインは逸脱してるけど、イカれまくった悪役伊藤英明も超良かった。細かい所気にし出したらキリがないのでアクションはこれぐらい>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.8

1人の女性の13年間の軌跡を不揃いな時系列で描き奇跡が起きる。法律に翻弄され続けた彼女が法に抗い歌い続ける模様は目頭が熱くなった。
アイナ・ジ・エンドの高音域な歌声に魅了され、イッコ/真緒里や夏彦らと
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こいびとのみつけかた(2023年製作の映画)

4.7

“おかえり”“ただいま”と言える場所が欲しいね。植木屋の主人公、そこで調達した落ち葉がすべてのはじまり。
変わり者の2人にしか知り得ない世界観。それが愛おしく心地良い。
メロドラマとして歌が感情を揺さ
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.8

仲良し3人組が向かった島…そこには恐ろしい秘密が。音の使い方が絶妙でドキドキするにはちょうど良いホラー感。変なタイミングで挟むお笑い要素は鼻についたけど、作中に出る臭いものと掛けてると思えば。
ぶっ飛
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SHARING(2014年製作の映画)

3.2

3.11東日本大震災…歴史的大地震や津波の被害。それを予知した人物がいた?
大学の教員として記憶の研究をしながら、予知夢の永遠命題を追究する主人公。
ドッペルゲンガーの存在や本当にあったのか混乱する曖
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.6

未来には感情豊かなAIが存在する。
想像をかき立てるプロットと子役の見事な演技がたまらない。
結局、汚いのは人間。
都合の悪いことは他になすり付ける…これは未来でも変わらないのも。
SFガジェットや壮
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.3

石油発掘で隆盛を築いたオセージ族とその背景に潜む強欲の闇。マーティン・スコセッシ監督が描く物語は丁寧でわかりやすい一方、話の筋が単純明快ゆえ206分はさすがに長すぎると感じた。
もっとサスペンスフルな
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春画先生(2023年製作の映画)

3.9

春画の世界に目覚め、一途に人を想う模様を変態的に描く。恋のスタンスは人それぞれだけど、「先生のためなら何でもする」スタンスだった北香那の突如の覚醒に大爆笑。クライマックスは笑いが堪えられなかった。エロ>>続きを読む

最終絶叫計画(2000年製作の映画)

3.7

「アカデミー賞絶望!」のコピーも納得のしょうもないホラーコメディ。ゆるいしエロいし知能指数が限りなくゼロに近い。しかし爆笑してしまったら負けよ。あらゆる映画のパロディ盛りだくさんだったけど、成績表のく>>続きを読む

エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.4

冒頭から豪快な爆発などさすがの迫力を見せつけてくれる。滾る滾るぜー!
期待の新キャストも見所満載で“消耗品軍団”の掛け合いも面白い。中盤の船内⚪︎⚪︎⚪︎ツアーは見応え十分。スライからステイサムへ。
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.4

帰ってきたあの3人組!
劇場版は中国だったり留学生だったり韓国企業だったり国際交流が満載。
クドカン脚本の妙が随所に発揮され声出して笑って泣いてと感情大忙し。
やっぱり俺は坂間家が好きだ。
ゆとり第一
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ローグ アサシン(2007年製作の映画)

3.6

「オイシャサンゴッコダ!」
ステイサムの見事な日本語、日本人役の不自然な日本語吹替、不思議なヤクザの集団、そしてジェット・リーの魅せるアクション。これだけでこの映画を観た価値がある。
しかし最後に振り
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終末の探偵(2022年製作の映画)

3.6

現代に生きるハードボイルドでちょっと抜けた探偵役を北村有起哉が演じる。
ヤクザ、移民の強制送還など様々な社会問題を80分でテンポ良く描く。意外にクライマックスの格闘シーンが泥臭く見応えあり。ただある人
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いつも難しそうな本ばかり読んでる日高君(2022年製作の映画)

4.0

前田弘二監督、當真あみ主演7分のショートフィルム。
笑った!やはり変人を生み出し撮らせたら右に出る人はなかなかいない前田監督。難しそうで賢そうな本ばかり読む日高君。彼の心中はいかに⁉︎當真あみの脳内台
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追想ジャーニー(2022年製作の映画)

2.5

1人の男が後悔してしまった過去を追想する。66分の短尺で独特な舞台劇で描くが、役者の演技も舞台発声のように大袈裟で、BGMもずっと煩い。映画というフォーマットでやる必要性をあまり感じず、低予算だからこ>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

4.3

「言葉には限界があるーー」

そうやって詩を紡ぐ…しかし彼は自分の人生や他人に期待をしていない。

だけど言葉に救われる映画でもある。
そんな二律背反を追求するような構成に唸らされた。

本当に凄い映
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.2

人は1人では生きていけないけど、表層的には嘘偽りで固められている。夫婦なんてその典型とも言える作品。銭湯を切り盛りする中、夫が失踪し、1人の男性が住み込みで働くように。
言葉の一つひとつが心に響く一方
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

4.0

過去と現在の自分が同居する異色の構成。演奏シーンなど演劇的な見せ方で好き嫌いは間違いなく分かれる作品。個人的にはアリ。
共存するピアノの黒白の鍵盤のように過去の自分あっての今ということだろう。
クリス
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