chsyさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

chsy

chsy

映画(648)
ドラマ(11)
アニメ(0)

エヴォリューション(2015年製作の映画)

4.0

ある島の小さな村と近くの病院、それを取り囲む海が舞台。撮影はスペインのテネリフェ諸島で行われたという。 砂浜とは違い豊かな生命力を内在する岩礁が原始のままの海を美しく表現。水中の映像がゆらゆらと海水以>>続きを読む

1984(1956年製作の映画)

4.0

『動物農場』に続き、ジョージ ウォーエル原作の映画を鑑賞。
原作未読。

ディストピアの描き方はアニメーションに比べてよりリアルなはずだが、どこかコミカル。
今では突っ込みどころ満載だが、小説の出版当
>>続きを読む

聖なる酔っぱらいの伝説(1988年製作の映画)

4.5

HOLY DRINKERのLEGENDです

日本語タイトルの大きく踊るポスターの隅に横文字の原題を目にして、ヤケにその意味が深く入って来る事がある。
この作品もその一つ。しかも、邦題は全くの直訳で何
>>続きを読む

ジュリエッタ(2016年製作の映画)

4.5

バッチリ決まる「懐メロ」オチ

貴重なスペインが舞台の映画。
マドリッドに住む主人公ジュリエッタが落ち着きのある独白で自身の半生を語る。彼女の後悔と悲しみが通奏低音となる回想型の作品です。

真っ赤な
>>続きを読む

人間の値打ち(2013年製作の映画)

3.8

欲深な人間がそれ故に何かを失うとか、 貧者が最後には報われるとか、そういう事は起こらず、金持ちは金持ちのまま、貧乏人は貧乏なまま…いや、それ以上の不運に遭ってしまう。
さて、ここでの「人間の値打ち」と
>>続きを読む

神聖なる一族24人の娘たち(2012年製作の映画)

4.5

なんという面白い映画!
今も独自の宗教、世界観の中で生活する ロシア西部マリ・エル共和国のマリ人の女性たちを主人公にした作品。
そこで生まれ育った彼女たちの日常は未 だ豊かな自然の恩恵の中で、伝統的な
>>続きを読む

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.8

あのエル・トポの監督が23年ぶりに 作った作品、と聴けば観たくなるのは当然だが、すぐさま、また訳の分からない展開なんだろうなーと予想し、映画館へは足が向かなかった。
が、次の作品に取り掛かっているとい
>>続きを読む

エディット・ピアフ愛の讃歌(2007年製作の映画)

4.9

Non, Rien de rien (…そう言いたい)

ピアフの伝記だけに、ストーリー自体が ドラマチックなのはもちろんだけれど、
さて、どのように描かれるのか・・・
評判通り、マリオン・コティアー
>>続きを読む

ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.8

アメリカのレビュー投稿サイトで満足度 99%なんて書かれてましたけど、うん、なるほど納得。観て本当に良かった。
アメリカのヒューマンドラマお決まりの 友情とか愛とかセリフで連発することもなく、この作品
>>続きを読む

わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

4.8

タイトルから、自分探しのロードムー ビーを連想する方が多いでしょう。
確かにそういう面もありますが。
どちらかと言うと、どん底まで落ちた女 性が再起をかけてとてつもなく大きな壁に挑戦する物語。
原題「
>>続きを読む

パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.5

この映画の中で活躍する人々は皆、人生 を真面目に生き、偏見のない柔軟な頭で考えようとする人々だ。
ウエールズ州ブレコンビーコンの丘陵地 帯、緩やかな丘の連なり、こんななーんもないところで鉱山だけが唯一
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

レビューの中である程度SFや宇宙の知 識がなければ本当の面白さは分からない、というような意見が多く、その点まったく無知の私は、自分に理解できるのかな?と半信半疑で見始め た。

結果は、まあ大丈夫でし
>>続きを読む

サンドラの週末(2014年製作の映画)

4.5

自分ならどうするだろう。
夫の行動は無理強いなのか?
監督は夫の立場をフランスに根付く民主 主義、権利意識の象徴としたのではないか。彼は正しい。
最後まで自分の権利のために主張すべき だし、そこで負け
>>続きを読む

ある子供(2005年製作の映画)

4.8

ストーリーはシンプルで描き方は非常に リアルだった。
正直、ここまで描き切った作品とは予想 していなかった。
不遇と言っていい人生に身を置きなが ら、他の世界を知らず育ってきた主人公ブリュノ。
彼の子
>>続きを読む

チャッピー(2015年製作の映画)

4.2

見どころは製造されたばかりのまるで赤 ん坊のように何も知らないチャッピーが、製造者とギャンググループに育てられながら、その中での絆を通じて意識を形成してゆくところだが、 「三つ子の魂百まで」よろしく、>>続きを読む

パプーシャの黒い瞳(2013年製作の映画)

4.5

美しい映画だった。
まるで吐息のように流れ出る彼女の言葉 からは、森の湿度を含んだ生身の体温が伝わる。
この映画の製作は、閉じ込められた歴史 を深い森の中から探り当てようとするような作業で、まだ手付か
>>続きを読む

ランデヴー(1976年製作の映画)

4.5

クロードルルーシュ監督の名作「男と女」のリマスター版上映時に付録の様について来たこの作品。なんの先入観 もなく座っていたら予告なしでいきなり上映が始まった。フェラーリが石畳を走るタイヤの音、エンジンの>>続きを読む

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

4.0

ニューシネに感動した過去が蘇る

「過去」から何かを受け取る物語。この邦題のお陰で危うく見逃すところ だった。
原題はCORRESPONDENCE
宇宙の神秘と悠久の愛を掛け合わせた物 語。
教授
>>続きを読む

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

4.0

言ずと知れた古典「高慢と偏見」のパロディ。原作自体が、何度か映画化されている人気作。さてどのようにゾンビが絡んでくるのか…あまり期待せずに映画館へ。
予想以上に面白い作品になっていた。ゾンビとの戦いが
>>続きを読む

TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

3.0

「朝」が好きな私には長年憧れの場所。もし地理的条件が合うなら是非働きたい場所でもあった。
舞台は多くのトリビアがあり、年季の入った職人芸の宝庫にして「世界一」の冠付き。更に今(2016秋)は最終判断が
>>続きを読む

シーモアさんと、大人のための人生入門(2014年製作の映画)

4.0

シーモアさんはSW観ただろうか?

芸術を志す人には観て欲しい作品。そうでない私にも響くものはあった。
「大半の人は内なる源泉を利用する方法を知らない。宗教が腹立たしいのは答えは我々の中にはない、と思
>>続きを読む

|<