バロウズさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

バロウズ

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スピーシーズ2(1998年製作の映画)

3.0

腹を突き破る超ダイナミック出産!

今や「XXX」だの「XXXXX」だの訳の分からない紛い物の続編が量産されているシリーズですが、こちらは正統続編。
主人公のマイケルマドセン、ヒロインのマージヘルゲン
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スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)

3.1

発情しまくりの美女エイリアンが男漁りをしてはぶっ殺していくSFエロティックホラー。
マイケルマドセン、ベンキングスレー、フォレストウィテカー、ミシェルウィリアムズとキャストは割と豪華。クリーチャーデザ
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.1

切り取られた耳から始まる奇妙な世界。
デビッドリンチの映画の中ではシンプルで分かりやすい。でも人にオススメするとなると…少し躊躇してしまう。

切り取られた人間の耳を発見した青年(カイルマクラクラン)
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セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

4.3

「スリービルボード」で高い評価を得たマーティンマクドナー監督のクライムコメディ。やっぱりこの監督只者ではない。
サムロックウェルの魅力がこれでもかと炸裂した作品。こんな奴身近にいたら絶対嫌だけど、いた
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ノー・ワン・リヴズ(2012年製作の映画)

3.7

チンピラどもに命を狙われるごく普通の夫婦の話…かと思いきや、ストーリーにツイストがあって最後まで目が離せなかった。
北村龍平監督だけあって残酷描写は過激。血飛沫ブッシャーなシーンはテンション上がった。
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ザ・リング(2002年製作の映画)

3.3

今やすっかりネタキャラと化してしまった貞子さんの記念すべきハリウッド上陸作。
監督は「パイレーツオブカリビアン」シリーズのゴアヴァービンスキー。
Amazonプライムビデオにて久々に鑑賞。とりあえずナ
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

1.8

平山夢明著の原作小説は非常に面白かったです。殺し屋ばかりが集うダイナーに売られた主人公が、生き延びるために自らの知恵を振り絞る。その中で殺し屋たちの生き様を目撃するうちに自身も成長していく秀作でした。>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.7

ヒトラー擁護発言で世界中を敵に回したラースフォントリアー監督の、ある意味贖罪のような映画だった。ブルーノガンツをキャスティングしたのも意味有り気。

凄惨な殺人シーンの合間にゴシック建築様式の解説やら
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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008年製作の映画)

3.9

原作コミックや前作は未見。一応話は繋がってるみたいですが、人間(?)関係なんかはすんなり把握できました。

相変わらずギレルモデルトロのモンスターの造形は秀逸。グロキモクリーチャーのオンパレードで最高
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アンダーワールド(2003年製作の映画)

3.2

吸血鬼vs狼男の全面戦争!
ビジュアルはどう見ても「バイオハザード」+「マトリックス」
種族の間の葛藤とかも「ブレイド」っぽいし、今となっては既視感ありすぎで新鮮味はありません。
主人公の生い立ちとか
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ゲーム・ナイト(2018年製作の映画)

3.5

友人達で集まって推理ゲームを楽しむつもりが、いつの間にか本物の犯罪に巻き込まれてしまう…というクライムコメディ。

二転三転するスリリングなストーリーに、誰が犯人なのか?と推理モノも混ぜつつ、ベースと
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

-

「ミッドサマー」ディレクターズカット版公開を記念して。
アリアスター監督の原点とも言える短編。YouTubeで見れます。
開幕早々自慰シーンから始まり、そのオカズにしていたのが…。

歪みに歪みきった
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7

上映終了間際だったので鑑賞。
清々しいまでに王道ミステリー映画。

スマホとか出てくるから現代の設定なんだろうけど、妙に古めかしい画作りはアガサクリスティーをはじめとした「古き良きミステリー」を忠実に
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

あらゆる常識が通用しないドラッグムービー。
白夜で太陽が一日中沈まないって時点で現実離れしてるし、目の前で凄惨な光景をみせられても「驚かせてごめん、でもこれが祭りの伝統だから」の一言で全部片付けられて
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.1

イギリス、ヨークシャーの寒々とした灰色の空と荒野のように、主人公ジョニーの心は荒れ果てている。アルコールに依存し、行きずりの男と乱暴なセックス。実家の畜産業も困難を極める。
そんな中、住み込みの仕事に
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

限りなくミニマムな映画。
セリフや音楽は最低限かそれ以下。登場人物の名前すら記号化されている。
シーツを被った幽霊が、時代の移り変わりを眺める。ほとんどそれだけ。
それだけなのに、宇宙の始まりから終わ
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

3.4

金のかかったB級戦争ホラー。しかもナチ物。
こんなグロ満載のジャンル映画に40億近くも使わせちゃうんだから、JJエイブラムスは太っ腹ですね。

冒頭からバタバタ人が死んで血とゲロの混沌状態、からの空中
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.8

同性愛矯正施設の実態を暴いたノンフィクションを「ザ・ギフト」のジョエルエドガートンが映画化した作品。
ルーカスヘッジス演じる主人公はキリスト教徒の両親に同性愛者であることをカミングアウトしたことで矯正
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.8

赤ちゃん仮面の殺人鬼再び!
死の無限ループから抜け出せたはずのビッチ女子大生が、オタク学生たちの開発した次元なんたら装置がどうたらこうたらで再び無限ループに巻き込まれてしまう。
続編、というより後編と
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

婚約者を殺されたイビョンホンが殺人鬼のチェミンシクに復讐するお話。
その復讐の仕方がエゲツなくて、殺人鬼体内に発信器を取り付け現在位置を把握、しばらくしたら半殺しにしてまた解放する。これを何度も繰り返
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

とにかく撮影技術が凄い!と素直に感動。
これどうやって撮ったんだろう?撮影は物凄く大変だったんだろうなー感じたし、ラストの展開はわかり切ってるんだけどやっぱり涙腺が緩んでしまった。

ワンカットという
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ミック・テイラー 史上最強の追跡者(2013年製作の映画)

3.9

オーストラリア産拷問ホラー「ウルフクリーク/猟奇殺人谷」の2作目。
オーストラリアの北西部にあるウルフクリーク国立公園をテリトリーにし、よそ者を拉致監禁拷問するのが大好きな殺人鬼、ミックテイラーおじさ
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ELI/イーライ(2019年製作の映画)

2.8

難病モノ、幽霊屋敷モノかと思わせといてまさかの展開。

見るからに怪しい療養施設や胡散臭い医師のおばさん(リリテイラー)と雰囲気はバッチリ。
「ELI」と「LIE」「317」とかの言葉遊びや、息子を見
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

これは映画館で見なきゃダメなやつ。
カーレースに命をかけるマイルズ(クリスチャンベイル)と彼をサポートするシェルビー(マットデイモン)、2人の友情とフォード社の思惑が交錯する。
レースシーンが迫力満点
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

文句無しの圧倒的面白さ!「笑い」と「狂気」が同居した怪作。
日も当たらないような半地下で暮らす貧困層の一家が、裕福層の家庭を徐々に侵食していく様をポンジュノ監督お得意のブラックユーモア満載で描きつつ、
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.8

Netflix製作、サンダンス映画祭グランプリのクライムコメディ。
どこか冴えない主人公の中年女性ルースは空き巣に入られた上、大切な銀食器とノートPCを盗まれてしまう。警察は役に立たないので自ら犯人探
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サウスパーク/無修正映画版(1999年製作の映画)

4.4

この映画がR指定という事自体ギャグのように思える。完全にMPAA(アメリカ映画協会)に対する皮肉ですね。
切り絵風アニメのほのぼのとしたタッチとは裏腹に、内容はブラックユーモアと社会風刺に満ち溢れてい
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.2

「静」と「動」がはっきり分かれたような映画。
大気圏から宇宙空間に抜け出した時の轟音が止んでパッと静かになる感じが最高にリアル。
宇宙空間の描写が物凄く徹底されていて、そこだけ見ても作り込みが半端ない
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

「シャイニング」から40年後、過去のトラウマからアル中になっていたダニー(ユアンマクレガー)と、彼と同じ特殊能力をもつ少女、そして彼らをつけ狙う集団との死闘を描く。

キューブリック監督版を原作者のス
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.7

ケンローチ監督ということである程度は覚悟していましたが、まさかこんなにもツラい映画だったとは…。

イギリスの低所得家族、フランチャイズの運送業に勤める父親に介護職の母親。それぞれ家族の為に身を削りな
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私は「うつ依存症」の女(2001年製作の映画)

3.5

「精神科医は抗うつ薬を売り捌くドラッグディーラー」というセリフが印象に残る。
原題は「Prozac Nation」抗うつ薬大国とかいう意味合いでしょうか。今や日本も同じようなもんですね。
かつてアメリ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.4

緊急通報コールセンターに勤める主人公アスガーの元にかかってきた一本の電話をめぐるサスペンス。
カメラはコールセンターからほとんど出ず、主人公の顔のアップを中心にしており、ワンシチュエーションモノに近い
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.6

ビッチな女子大生が何者かに殺される1日をひたすら繰り返す無限ループ物。青春ホラー版「恋はデジャヴ」「オールユーニードイズキル」みたい。

主人公がかなりのビッチで性悪なので色々な人物から恨みをかってお
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.6

命綱無しのロッククライミング(フリーソロ)に命を懸けるアドレナリンジャンキーな主人公に密着したドキュメンタリー映画。
アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門受賞作。

主人公のクライマー、アレックスオノ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.3

野心に溢れる新人黒人警官がユダヤ系白人警官とタッグを組み、白人至上主義団体のクークラックスクラン(KKK)に潜入するお話。

コミカルな冒頭のシーンから軽い気持ちで見始めましたが、スリルと笑いと問題提
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.7

アカデミー作品賞受賞作。
黒人差別が色濃く残る60年代、黒人たちが安全に旅をできるようにと発行されたガイドブック「グリーンブック」という物の存在を知ったのは初めてだったのでそこは興味深かったです。
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