ゆうきさんさんの映画レビュー・感想・評価

ゆうきさん

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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.5

確かに主人公は人を見下すようなタイプの黒人だが、黒人の話だからと一線を引くのはもったいない。
映画のラストシーンに対する監督の言葉を解釈すると、「これからも免罪符のような作品は売られ続けるが、差別はな
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.8

アリアスターの最高傑作だと思う。

映画好きにとって、監督がリストを公表してるため、あの映画を参考にしてる!っていう答え合わせができるのも楽しい。

内容は、カフカ的な不条理を描いていると思った。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

「ロブスター」以来の監督のファンだが今作がベスト。
フェミニズムの観点から考えてもグレタガーウィグの「バービー」より全然好き。

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.3

カウリマスキのしるしがしっかりついた映画だった。

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

キューブリック版を観たかったのが本音。
なぜなら下記のようなポイントに集中して描いただろうし、今作のようなラブストーリーにはしなかっただろう。
もちろんリドリー・スコットのある意味ざっくりとした視点も
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

上映時間の長さについて触れている人が多いが、スコセッシは盟友の編集者と組んでキャリアの後期に明らかに編集のテンポを遅くしている。
私がそれを確信したのは「ギャングオブニューヨーク」や「アビエイター」あ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

語るのは野暮だと思うのでとりあえず評価だけ。

21世紀のヴィム・ヴェンダース作品で一番好きかもしれない。
言うまでもなく役所広司の演技は素晴らしかった。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

学生時代にトロントでホームステイをしていた時、NBAの試合が滞在最終日の前日と重なりホストファミリーとの時間を優先したのを思い出した。その時に出された近所にある中華料理の出前の味が非常に不味かったのも>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.8

ストップモーションを少しドキュメンタリー風に描いている感じが可愛らしい。

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

4.0

度が過ぎた承認欲求が迎える非肉な結末は現代に蔓延する病みたい。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.0

クローネンバーグの久しぶりの新作なので楽しみにしていた。
彼の映画や芸術に対する向き合い方が描かれているように思った。

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

5.0

この映画を観て共感できるような恋愛人生を送れて良かったと思っている。
同じ月を見ながらパララルワールドに思いを馳せる2人の姿は切ないし、ラストシーンはもう最高過ぎるだろう。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

5.0

いわゆる映画通だけどベストムービー。

本作は決して道徳の教科書のような映画ではない。
例えばフォレストガンプとはKKKの結成者の名前から取られている。
主人公のIQが低いところも含めて非常にアイロニ
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

ヌーヴェル・ヴァーグを逆にアメリカで現代的にやってみたのが「パルプ・フィクション」(三文小説)だと思っている。

タランティーノが10作目(引退作)で何を描くのか本当に楽しみ。

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

5.0

「誰も知らない」と悩んだがベストムービーに選んだ。邦画を観るきっかけとなった作品かもしれない。
「スワロウテイル」もいいぞ。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

5.0

今となっては生き方のヒントのようなものを教えてくれたベストムービー。

初めて観た時は良さが全く分からなかった。
不思議と当時のTSUTAYA Discusのレビュー評価は圧倒的に高く、芸術映画ばかり
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シックス・センス(1999年製作の映画)

5.0

初めて大人の映画に触れた感覚を今でも覚えている。

当時ラストシーンが予想できて面白くなかったとドヤるような世間の声も少なからず聞いたものだが、本作の素晴らしさはどんでん返しそのものではないと思ってい
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

5.0

映画人生のスタートを切った作品。

映画におけるショーンのような人に「教科書や本に書かれていることは難しいことでも答えられる。しかし自分は何がしたいのか?というシンプルな質問には答えることができない青
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

フィンチャー作品ということで中学生の頃観て衝撃を受けた。今でこそ資本主義社会に対するマッチョイズムとか色々語れるようになったが、学校に行かず家で映画ばかり観ていた当時の自分は社会に反発し立ち向かう姿に>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

5.0

初めて観た時スピルバーグのユダヤ人・映画人としての使命を感じたし、究極のヒューマニズムを描いていると思った。そもそも映画産業が始まった当時の業界人の多くはユダヤ人だったから。

当時「ジュラシックパー
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

5.0

都会の陰鬱とした閉塞感と孤独により闇堕ちした主人公を描いていると安易に表現しがちだがそれだけではない。
まず「ジョーカー」に似ているなど今の若い世代にも響くのは嬉しい。しかし当時の時代背景を知っていな
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.5

「プロミシングヤングウーマン」の監督×バリーコーガンということで観た。クィアスリラーと呼ばれてるみたいだが、前作の主人公と異なり大義もなく共感できないサイコパスな主人公が逆に魅力的に感じるし最高にゾク>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

空港で閉まる扉はもう天国への扉に重なる。
本編はレディオヘッドの「Videotape」じゃないけど、天国の門で流されるビデオテープを観ているかのよう。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.5

スピルバーグの自伝的映画。
彼は初めてスクリーンで観た列車事故に恐怖を覚え、そのトラウマを克服するために自ら列車事故の映像を撮影する。
残虐趣味のある作風に納得した。
いじめや家庭問題に加えて、ディス
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

3.9

シンプルで力強く問題を提起するダルデンヌ兄弟節が炸裂している。

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

人の不在が他者に与える影響はただでさえ計り知れないが、それを多感な時期に経験してしまう主人公への影響はさらに計り知れない。
きっとそれは悲しみや喪失の姿で、薄い粘膜のように寄り添うのだろう。

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.8

アクション映画を好んで観ない(あまり価値を置かない)自分でも質の高いアクション映画としてシリーズ通して楽しめた。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

黒人だったらスパイク・リーとジョーダン・ピールのファンになっただろう。と考えていたら自分も有色人種であることに気が付いた。
日頃から人種に強いアイデンティティや誇りを持てることが少し羨ましい。

そも
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

「ミッションインポッシブル」シリーズは昔から追い続けてる一番好きなアクションシリーズの一つだ。次回作の公開延期が残念。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

テーマが難解だと言われてるけど、強いて言うなら芸術や創作が心を癒やすことがあるみたいなことだと思う。
しかし野暮なことは考えず、ヴィジュアリストであるウェス・アンダーソンの作品はただその映像に没頭し味
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.9

社会的意義があると思うし、映画として面白かった。
欲を言えば、誰にも加害者になる可能性があるということをさらに突き付けてもっと感じさせてほしかった。

AppleTVのドラマ「パチンコ」もいいぞ。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.9

フィンチャー自身の「プロフェッショナル」。
心の中で色々突っ込みながら観るのが楽しかったし、正しい見方だと思った。

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