映画太郎さんの映画レビュー・感想・評価

映画太郎

映画太郎

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

素晴らしかった。役者の芝居も韓国の風景も、そして音楽も素晴らしかった。もしかしたら気がつかないうちに涙が流れていたかもしれない。

観終わってみて「万引き家族」のプロットと同じだと思った。訳ありな人々
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遺体 明日への十日間(2012年製作の映画)

4.5

運び込まれた遺体を車から下ろす時、うっかり遺体を落としそうになる。作業員の1人が叫ぶ。「丁寧に扱ってくれよ 同じ街の人間なんだからさ 自分が同じ事されたらどう思うよ!」

震災をこんなアプローチで描く
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.0

本作からイジメや虐待を取り除いたらどうなるだろう?

例えば、「ストレンジャー・シングス」の子供達が、モンスターを捕まえてしまい、もう1匹のモンスターに立ち向かう。

「こいつなんなんだよ、きっと悪魔
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

原作未読。

個人的には、いい意味で圧倒的タランティーノ大好き映画に見えた。冒頭からそう見えると常にタランティーノらしさを見つけようとする自分がいた。

おかしな新幹線はキル・ビルの刀を持ち込める旅客
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スマホを落としただけなのに(2023年製作の映画)

4.5

原作未読
日本版2作鑑賞済み

まるでスマートフォンの公式CMのように始まるが、常に便利なスマートフォンがあって、依存し切っている様子がPOPに描かれる。今や誰でもしている事だ。

私は前半で、1人で
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カンフーハッスル(2004年製作の映画)

5.0

知っていたのに今まで観なかった自分を呪った。

荒唐無稽に振り切って1回転してるからこそできる最高のエンターテイメント。

呆れて口が開いてしまうほどのアクション。アニメでもやらないようなベタベタなギ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

「コーダ あいのうた」は素晴らしい映画だ。
でも、その前にはっきりしておかなければならないことがある。

「聾唖者(ろうあしゃ)」という言葉は差別的な意味を含んでいるなどのため現在は使われていない。「
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エール!(2014年製作の映画)

5.0

「コーダ あいのうた」は素晴らしい映画だ。
でも、その前にはっきりしておかなければならないことがある。

「聾唖者(ろうあしゃ)」という言葉は差別的な意味を含んでいるなどのため現在は使われていない。「
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RRR(2022年製作の映画)

3.5

「ザック・スナイダー的」というのが第一印象

アンバーな色味で非現実的なアクションをスローでみせていく手法は、「300」で印象的だった。主人公が筋肉質で髭というのは偶然だろう。

銃弾を追うカメラや、
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キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

2.5

私は泣いてしまった。


プロデューサー「そのシーンを捨てろ」

監督「映画のラストだ」

プロデューサー「誰も気にしないさ」

監督「いい加減なことをやれば必ずバレる」

監督「観てる人を侮辱するの
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

5.0

本作はとってもチャーミングだ。オクジャに上半身食べられてるミジャ、陽気な動物愛護テロリスト達、イカレたジェイク・ジレンホール(彼は大抵いかれているが)、Dr.ストレンジの師匠とは全くイメージが違うティ>>続きを読む

アーミー・オブ・シーブズ(2021年製作の映画)

4.5

金庫破り映画は色々あるが、複数金庫があって、金庫自体に物語があるのが面白い。金庫破り物と言うと、厳重な警備をいかにくぐり抜けて金庫にたどり着くかが第一段階になるが、本作はそのあたりはそれ程力は入れない>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.8

「時をかける少女」は筒井康隆の同名小説を初めてアニメ化した。「サマーウォーズ」は「デジモンアドベンチャー」のセルフリメイクと言える。「おおかみこどもの雨と雪」は、ほとんど「北の国から」。「バケモノの子>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

2.0

恋愛のエピソードとしては、ほぼ全部納得できる。胸の内で「そうだよね、そうだよね」とか言ってる。だからこそ逆に辛い。辛すぎて全く共感できない。何年も一緒に暮らした結果、結婚ではなく別れを選んだ2人。「何>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

5.0

どう見ても「ダークマン」だと思っていたのが、伽耶子で、ジョン・ウィックだった。

面白い! こんな映画観た事ない。観る者の想像を振り回し続ける脚本。縦横無尽に動き回るカメラ。派手なアクション。ジェーム
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

5.0

素晴らしい。意義ある映画だ。ハリウッドが作った日本を舞台にした映画で、これほど誠意ある映画を他に知らない。一部の日本人が英語に堪能だとしても。いつも日本人が感じる奇妙な日本語はひとつも出てこない。
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

2.0

原作未読。

まず、主人公の立場が地に足がついていない。場面場面でフォーカスされる人物が変わっていくせいだと思う。こいつが絶対犯人! えー違うのー!っていハラハラ感が全くない。登場人物同士の関係性も、
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

5.0

久しぶりに観直してみた。
初めて観た時より印象が強かった。クラリスとレクターの信頼にも似た関係は勿論、時々映る捜査資料の酷たらしさ、レクターが脱走した時の芸術的犯行現場、終盤の暗闇の死闘。そして今回観
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スパイの妻(2020年製作の映画)

2.0

勝手に期待して観たけど、期待外れだった。根本的に話が面白くない。スパイ感とか、終戦直前感とか、あまり感じなかった。つまり何が進行していて、どこに興味を持っていけばいいのか迷子になってしまう。また、いく>>続きを読む

ドアロック(2018年製作の映画)

3.5

「ベッドの下に誰かいた」都市伝説を派手なサイコホラーに拡張。

都市伝説では、ベッドの下にいたのは誰なのか? まで語られていない。そこを最初から容疑者を何人か立てているところが新しい。

現代の個人
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

万人には勧められないけど、凄い。

シム・ウンギョンの芝居が凄い。セリフは少ないものの表情の緩急で見せる芝居には圧倒された。

官僚の松坂桃李は寒色、新聞記者のシム・ウンギョンは暖色で分けられているの
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来る(2018年製作の映画)

5.0

公開から随分後になって本作を観たのと、バカみたいに文章が長いのは、多分「アレ」のせいだと思う。


冒頭、妻夫木聡の夢に少女が登場する。全体を通して少ししか登場しないのに存在感が凄い。素晴らしい映画は
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.5

最初に、と言うかTrailerを見た時に「もしかしてニューヨーク1997?」って言う印象はあった。

ゾンビ映画以外で似てるシーンがある映画。
・隔離された地区(ニューヨーク1997)
・元軍人の主人
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初恋(2020年製作の映画)

3.0

「アウトレイジ 」や「孤狼の血」がある今の時代のヤクザ映画としては少し霞んでしまう。ただ、独特のキャラクターやコミカルとも言える演出は三池崇史監督ならではだと思う。物語の時間的に、ほぼ深夜なので画面が>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

2.5

原作未読

とにかくキスシーン多過ぎ。

本作は、アニメとかでよくある、ヘタレな男の主人公の周りに何故か美少女が集まってくる「ハーレム物」の女子高生版だ。彼女に女友達は多分いなくて、決まった男達が常に
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

1.0

キャスティングに魅力を感じない。基本的に安い(大安売り)「羊たちの沈」その物と言ってもいい。ただ原作がそうならどうにもできない。そもそも映画業界にいる人間が「羊たちの沈黙」を知らない訳がない。
また、
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キングダム(2019年製作の映画)

3.0

原作未読

スケールは凄いし、VFXやワイヤーアクションも凄い。本当にマンガみたいなアクションを実写で見せてくれるのは気持ち良かった。なのに。主人公だけがバカでバカみたいテンションが高い。そして今時の
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.0

原作未読

キャストは本当に豪華。日本中のベテランの役者をかき集めた感がある。芝居も皆さん素晴らしかった。
ところが映画としては残念だったと言うしかないのが残念だ。事実や原作が偉大でも映画がそれを描け
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.5

何も期待せずに観たら、期待通りだった。

最後の方の犬のシーンは「オーメン」。オーメンのラストの山犬のシーン意外の何物でもない。当たり前ではあるけど「オーメン」の緊張感には遠く及ばない。

落下シーン
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.0

正直言って、監督じゃないにしてもギレルモ・デル・トロの名前がクレジットされてる以上期待するなと言う方が無茶だ。結果、期待値を上げ過ぎてしまった。ストーリーと演出は今一歩かなと。

ただ、クリーチャー達
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シロメ(2010年製作の映画)

2.0

うわーくだらねーーー 笑

みたいな感じで観てた。一周回って心霊スポットでパフォーマンスするももクロがカッコよく見えてきた。

古い映画だけど、確実に人気があるももクロ、あるいは人気があるアイドルグル
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AI崩壊(2020年製作の映画)

2.0

「やっぱり日本人は近未来SFとか向いてないのかな…」と言うのが第一印象。

コンピュータと人間の攻防を描いた映画は昔からあるけど、本作に一番近いのは、米国防総省が開発したAIが目的を達成するために人間
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

Boy Meets Girl、ディザスター、巫女、成長と再会と言う点で、「天気の子」は「君の名は。」とそれ程変わらない。そもそも新海誠作品には少年と少女の出会い(大抵少女に特殊な事情がある)は必要不可>>続きを読む

恐怖人形(2019年製作の映画)

2.5

大中小の人形を用意した手間。
大中小の人形達運んだ手間。
逃げる時は一旦転ぶ。
人形焼かれて精神病むとは思えない。
犯人の長台詞を黙って聞いてないで、殴るか逃げるかしようよ。
人形(大)は絶対ドアから
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