タリホーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

タリホー

タリホー

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バンブルビー(2018年製作の映画)

3.5

今までとは一味違うトランスフォーマー。
ドラマとアクションのバランスが良い。

主人公と異星人の交流や家族との不和が丁寧に描かれてE.T味すらも感じる。
原作オマージュのデザインも素晴らしい。

派手
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.5

世界観があり面白いアクション映画であることは間違いないが突出した面白さはない。

序盤は物語に展開があり見応え十分。最新技術を駆使して戦うのも楽しめる。
しかし上空のシーンからのピークアウト感は否めな
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.7

エスターの正体が分かった状態で果たして面白くなるのか疑問だったが、まさかの悪対悪の構図というサプライズに驚いた。

エスターの脱走から家族に入り込むまではかなり設定に無理があり雑さを感じる。
しかし、
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

親子とは何か、家族とは何かを見つめ直すロードムービー。
“家族”を題材にした是枝3部作の最終章とでも言うべき作品。

家族に恵まれなかった人々が織りなす最高の家族ごっこ。家族は血の繋がりではなく、心の
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X エックス(2022年製作の映画)

3.5

ホラー映画かと思ったら恋愛映画だった。おじいちゃんとおばあちゃんの純愛の物語。

前半は不気味さとセクシーシーンで繋ぎ、後半はテンポ良くゴアシーンが続く。

謎の猟奇的殺人鬼ではなく、コンプレックスを
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.8

心優しきいかれた男バリー・イーガン。ストレスがピークに達すると破壊衝動を抑えられなくなる。
そんな彼が恋に落ちた。

2人の心情が丁寧に描かれる訳ではないが、その情熱に説得力がある。

絶対にこんな
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.4

平成初期みたいな大味映画。ちょうどこんな映画が観たかった。

『ジョーズ』のオマージュがふんだんに散りばめられていた。最先端テクノロジーだらけなのにやってることがアナログすぎて無理矢理オマージュしてい
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.7

サメ映画の礎的な作品。

序盤はサメを見せずとも緊張感が保たれる。後半は男たちの友情が育まれ、中弛みしそうになる絶妙なタイミングでアクションが起こる。

シンプルで分かりやすいストーリーで最高に面白い
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.4

ひたすらに尊い。登場人物が皆愛おしい。

うららが自身の心にある嫉妬心に気がつき恥じるシーンでは顔半分に陰を落とす。しかし、漫画を描いてみることを薦める雪がその陰をはらってくれる。雨が降りはじめた帰り
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.1

1号も2号も知らない平成ライダー世代。
圧倒的に大人向けの仮面ライダーだが子供騙しの物語。退屈な2時間だった。

アクションをメインに展開するならそれで楽しめる。中途半端にドラマを入れようとしたことで
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.1

『響け!ユーフォニアム』シリーズ未観賞でも最高に楽しめた。キャラクターの心の揺らぎが繊細に描かれる素晴らしい作品だ。

みぞれと希美のすれ違う友情。
みぞれにとっての希美は、何もなかった自分に吹奏楽を
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

さすが宮崎駿監督。キャラクターを動かさせれば世界一。

これまでのジブリ作品を彷彿とさせるシーンが散りばめられている。これを集大成と取るか既視感のかき集めと取るか。この作品の“色”を感じない。『スター
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.4

夢枕獏原作、フランス制作のアニメーション。原作も実写映画もみていないが、作画は作品の雰囲気にあっていたと思う。

あの時、後輩を助けられなかった思いが彼を変えた。

想像以上の人間ドラマ、ミステリー要
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.3

後半に予算を費やすために前半はほとんどクロエの1人芝居。いい緊張感でもあるがなかなかに我慢の時間。

爆風で舞い戻るクロエと素手でモンスターをボコボコにするクロエが見れただけで満足感はある。

モンス
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.7

エリオは自信家のオリヴァーにコンプレックスを抱きつつも、自身とは正反対の彼に徐々に惹かれていく。

美しい風景と最高のファッション。
マイノリティを否定することのないストーリーだが生きづらさは丁寧に描
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

3.7

事実は小説よりも奇なり。どんなフィクションよりもドラマチック。

準決勝メキシコ戦で苦しい場面。きっと誰もが“敗北”を想像してしまう。そんなとき笑顔で場を盛り上げる大谷翔平。彼は圧倒的ヒーローで主人公
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

どこまで行っても人間と動物でしかない。見世物にし共存している気になっているだけ。動物の本能までは制御できない。そんな現実を突きつける作品。

Gジャンを見てはいけない。見たら食い殺される。見世物にする
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イラックス(2022年製作の映画)

3.2

くだらないパペットものは大好き。
『アタック・ザ・ブロック』×『ジュマンジ』×『グレムリン』な作品。

設定とパペットは素晴らしいがもっと見せ方がある気がする。
ギレルモ・デルトロ監督あたりで長編映画
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ハート・ショット(2022年製作の映画)

3.5

美しい映像のラブストーリーかと思いきや、、
突然の本格アクションは見応えがある。

設定やバックボーンを多くは語らないが、しっかりと想像できる世界観が素晴らしい。

アクション映画のプロローグのような
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.4

ホラーではなくほとんどコメディー。明かりが点滅するところだけがホラーだった。

徹底して話さないニコラス・ケイジ。あまりにも弱すぎる呪いのロボット。ホラーあるあるをやるためだけに無駄死にしに来た若者た
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オールド(2021年製作の映画)

3.5

30分で1年分の時間が過ぎる。アイディアを活かしたホラーとドラマの要素が絶妙。

数多く伏線も張られており見応えがある。ラストは若干あっさり過ぎるがハッピーエンドなのも気持ちが良い。

症例数1人の治
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.8

今回もワンカット風の長回しシーンが凄すぎる。長回しの尺とカメラワークに驚かされる。

全体的な緊張感は前作の方がある印象。パワーアップしたのは殺し方のレパートリーとヤズとニックの活躍だ。

今作もスト
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.7

エアジョーダン誕生の物語。
今ではバスケットシューズ=NIKEのイメージが強いが、これはまだバスケットシューズが白色だった頃のお話。

母の偉大さがエアジョーダンを生み出したと言っても過言ではない。
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グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.7

予想できる展開と予想外の背景。
終盤での情報開示は少し突飛な印象もあるが、序盤から細かい伏線が張られている。

2人名優の演技とBGMによって終盤は緊張の糸が張り詰める。
そして、影や衣装でのベティと
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

さかなくんの自伝に脚色を加えた作品。ほのぼのと優しいストーリーに強い芯を感じる。母親と友人たちの温かさが滲みた。

“普通”という枠からはみ出ることを肯定してくれる作品。

好きなことを突き詰める。ず
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.6

大きな成長ではなく小さな気づきの物語。
大人から見た子供と子供から見た大人。『SABAKAN』に続いて今作も子供の頃を思い出すような作品だった。‘’大人は子供の気持ちなんて分かってくれない”なんて思っ
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ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

3.5

大味のくだらないホラーコメディかと思ったら中身あるんかい!まさか感動させられるとは。

映画の中に入るという設定を上手く活かしたストーリー。B級ホラーあるあると80’sの雰囲気が『ストレンジャー・シン
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

是枝裕和×坂本裕二×坂本龍一。わくわくするビッグネーム。坂本龍一の音楽を映画館で堪能しなければと足を運ぶ。

あらすじも知らない状態で鑑賞できて良かった。冒頭からどこへ向かって行くのか予測できない物語
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.5

「またねー!」「またねー!」を繰り返す別れ際。「楽しかった」の言葉がなくても、その日がどれだけ楽しかったのかが伝わる。

大人が作ったとは思えないほど子供目線が上手く描かれ、自分にもこんな頃があったな
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.7

テンポの良いほのぼのロードムービー。まさか実の親子だったとは、、そりゃ顎も似てるわ。

聖書販売詐欺なんて良いアイディア。たとえ主人公だろうと犯罪者は痛い目をみるのは高評価。

子役の娘役がとにかく可
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.5

前作よりも今作の方が好み。それはきっと自分が夏より冬が好きだからだと思う。
肺の奥を冷やす澄んだ空気を感じることができる。

物語もゆっくりと動き出す。
田舎に帰ってきて文句ばかり言っている人は全員見
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.4

野菜を作り鴨を締め、美味しい料理を作る。周囲の人々と支え合いながらのスローライフ。
田舎生活の理想を詰め込んだような作品。

あそこまででははないが、そこそこの田舎で生活をしているからか惹かれるものは
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.2

“多様性”という言葉が溢れかえる時代で、許されることのない個性。
世の中はこんな個性をどう受容していけばいいのか。

更紗や文、亮は過去に家族のトラウマを抱えている。そんなトラウマが彼らを歪ませてしま
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.8

性別や国籍、肌の色などの差別がない理想の世界。それは生まれる前に全てがデザインできる多様性のない世界でもある。唯一の差別は“適性者”か“不適正者”か。
どんな世界にも差別は生まれてしまう皮肉。
今作は
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ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)

3.3

落第しないよう偉人を集めて後述テストを成功させる。なぜ偉人をわざわざ集めるのか理解できないし、2人の成長もあまりみられない。アホの設定だから納得することはできるが気持ちが乗らない。

偉人に大してスポ
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.8

好きすぎる。猫背の少女たちが妙にリアルで。人間関係に悩みながら青春を謳歌する。ドブネズミみたいに美しい。

日韓交流文化展示会。教室での展示よりも体育館のライブを見てくれ。それが全てだと。

プール、
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