タリホーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

タリホー

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.6


東日本大震災をここまでファンタジーに落とし込んだのは恐らく今作が初めてだろう。あの震災を感じさせる描写ではなく確かな事実として描いたのだ。

「いってきます。」そう言って出かけた多くの人が「ただいま
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.3

良くも悪くも分かりやすい大怪獣プロレス。子供向け映画の枠におさまってしまった印象。

香港のライトアップ盛り盛りの夜景は怪獣バトル映えする。

ゴジラとコングの共闘もいいが、正直芹沢博士が操縦するメカ
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.7

血のつながりは無くても心が通じ合えば親子にはなられる。
しかし、どれだけ長くアメリカで暮らし、英語を話し、家族がいようとも正式な市民にはなれない。

この作品を観て法律の隙間に落ちてしまう人たちがいる
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.6

高校生の頃『秒速5センチメートル』と『言の葉の庭』に出会い衝撃をうけてから新海誠監督に心を奪われた。

様々なジャンルの作品にチャレンジをしてきた新海監督の集大成ともいえる作品。映像も物語も最高だ。
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.6

皮肉なタイトルにどんな意味が込められているのか。
疾走感があり見応えのある作品。ラストシーンにメッセージ性を感じる。

兄は重度の知的障がい者をみて、同じように弟が扱われることが我慢ならない。
そして
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コナー・マクレガー: ノートリアス(2017年製作の映画)

3.6

コナー・マクレガーのドキュメンタリー。ロッキーのようなストーリー性があり面白い。

富と名声を手に入れた後も、貧困時代からの笑い方が抜けないところが良い。

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.1

ファッションとしてのLGBTQではなく、丁寧に苦悩が描かれていた。ディープなシーンもあれど青春ものとして成り立っている。

性的マイノリティではない自分には、主人公の苦悩がリアルなのかは分からない。し
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さがす(2022年製作の映画)

3.4

期待値を上げすぎたか。序盤はテンポが良くワクワクしたが、徐々にテンポが悪くなる。
3つの視点から観て物語が繋がっていくのは面白い。しかし真実がスローテンポで明かされていくことで大きな驚きとまではいかな
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

あまり観ないドキュメンタリー映画。すごく響く。ノンフィクション版『mid90s』とでも言おうか。

悪人が暴力を振るうのではなく、善人であっても環境が暴力を振るわせる。もちろん全てを生活環境や育ち方の
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.9

今作はただのオシャレ映画ではなくて本質的なところをついてる。

歳上の不良に憧れ、小さなコミュニティでの人間関係に悩み、将来への不安を抱きながら夢を見る。
兄貴の人間味と内に秘める苦悩。弟に暴力を振る
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.6

『ジョン・ウィック』と『96時間』かと思わせて、『ワイルド・スピード』と『シャイニング』で、それでも最後は『ジョンウィック』。そんな映画だった。

映像の面白さもさすがルッソ兄弟。ストーリーはおまけ程
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.7

まさにラブ&サンダー。これはラブストーリーだ。
恋愛要素をソーとジェーンだけでなく、ムジョルニアとストームブレイカーも加えてきたところは笑った。

みんなの衣装がめちゃくちゃかっこよくて良かった。しか
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ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~(2020年製作の映画)

3.4

前作以上ににコメディに振り切っているため、ホラーとしては物足りなく感じてしまう。

前作に比べ伏線が分かりにくく、回収した時に伏線だったと気がつく点が良かった。

オープンニングで2発のボールをぶつけ
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ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

3.8

『ホーム・アローン』×『タッカーとデイル』のようなスプラッタコメディ。
アローンにならないためにシッターを雇っても、結局狙われてしまうアメリカは恐ろしい国だ。

序盤から分かりやすく伏線を張っていき、
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リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.5

こんな動きの遅いゾンビ逆に新鮮だ。

今作はルピタニョンゴ史上最も可愛い作品に間違いない。こんな先生そりゃモテるわ。

地味に制作費かかってるのにB級感があるしょうもなさがとても良い。

千年女優(2001年製作の映画)

3.5

構成が面白いが、やや起伏に欠ける印象。映像の美しさと見せ方が素晴らしい。

冒頭のロケットのシーン、ラストでああ繋がるのか。見事な伏線に感服。
亡くなることを前向きに捉え、宇宙へ旅立つ。「行けば二度と
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

トップガン36年ぶりの続編。
オープニングから前作へのリスペクトを感じて感動。あのBGMは血湧き肉躍る。

相変わらず規則に縛られないマーヴェリック。そして歳を取っても最強だとみせつけられるマッハ10
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トップガン(1986年製作の映画)

3.5

観賞したのは小学生ぶりか。あの頃より確実に楽しんで観れたと思う。

無駄だらけなのに全て無駄に感じさせない。そんな不思議な作品。
海軍全面協力の元に制作されたため、マシンの格好良さが際立つ。個人的には
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.8

ジェームズ・ガン監督に感謝。紆余曲折あり、今作を監督することになったが本当に良かった。
前作は“予告は面白いのに内容は最悪”と自分の中で話題。やっと本物ののスースクに出会えた。

オープニングから前作
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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

3.7

ややテンポの悪さを感じたが、かなり面白くしっかり泣かされた。
クレヨンしんちゃんの映画はスケールの大きなものが多いが、今作はひとつの学園で物語が展開される。吸ケツ鬼の正体を探るミステリーとしてもなかな
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.5

圧倒的歌唱力とダンス。見応え半端ない。

不遇な環境で働きながらも夢を追う若者たち。自分もまだまだ夢を追ってもいいんだと勇気づけられる。


冒頭からのミスリードは見事だった。
しかし、個人的には主人
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映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(2021年製作の映画)

3.1

前作の脚本がかなり良かっただけに期待してしまった。今作は原点回帰か一般的な子供用アニメ。キャラクターは可愛いが、大人が観ても楽しめるという作品ではない。

単調なストーリーで終始退屈。子供用アニメにこ
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陽なたのアオシグレ(2013年製作の映画)

3.2

音楽も映像も良く、鳥や列車の使い方はユーモアがあり楽しいが、ストーリーが平坦すぎる印象。ショートムービーだから仕方がない部分もあるが。

『ペンギンハイウェイ』も同様だが、下手な性描写は無い方が気持ち
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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

3.3

『情けは人の為ならず』
意味:人に情けをかければ、巡り巡って自分に返ってくる。

なぜこうはならなかったのか。多くの人が母親の家に向かい立ち直る勇気を与えたとしても、死んだ人間は帰ってこない。
ラスト
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.7

めちゃくちゃ面白かった。もっと早く観れば良かった。

おじさん、オカマ、女子高生の3人のホームレスがゴミ捨て場で拾った赤ん坊を母親に返しにいく話。スケール小さなロードムービー。様々な人と出会い、それぞ
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.5

『外見が内面か』このテーマの作品は数多くあるが、この設定は新しく面白い。年齢や性別、人種までも変わってしまう。人種が違えば言葉が話せなかったりするのも良いアイディアだ。

様々な洋服が並ぶクローゼット
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.5

ほとんど1人芝居。お金や時間をかけずとも面白い作品は撮れる。

音声だけで事件を解決に導くおもしろさ。徐々に明かされる主人公の過去。強い正義感とそれ故の暴挙。

物事は多面的に捉えないと事実は見えてこ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.5

面白いかどうか分からず見進めた先に待つ面白さ。そして、重々しい音楽と美しい映像が魅力的。

極限まで心情の説明を省いた今作は不思議な緊張感がある。心情をキャラクターに説明させすぎるのは好みではないが、
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空白(2021年製作の映画)

4.7

面白すぎる。完璧とも言える作品に出会った。
一貫した無駄のないストーリーに真っ直ぐ突き刺さるメッセージ。

登場人物はみんな自分の身近にいるようなキャラクター。いつ彼らと同じ境遇になってもおかしくない
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.7

見終わった後、言葉を失った。『隔たる世界の2人』のようにショートムービーだからこそ真っ直ぐに伝わるメッセージがある。

子供は純粋無垢なのに親が差別をするから、それが常態化してしまう。
黒人の少年が拉
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

皮肉たっぷり現代版『アルマゲドン』、こっちの方がよっぽどリアルに感じる。

みんな足の身揃えて世界を救おうとはならない。目先の選挙と支持率しか気にしない政治家と利益第一のIT社長、そしてSNSに踊らさ
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ミックステープ 伝えられずにいたこと(2021年製作の映画)

3.5

亡くなった両親からのメッセージを求めてミックステープの曲を集めていく。

キャラクターが心情を語りすぎないのが良かった。この手の作品は説明しすぎなことが多いため珍しく感じる。

自信がなくい周囲に馴染
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

MCU版スパイダーマンのホームシリーズ3部作の締めくくり。久しぶりにIMAXで鑑賞できて最高だった。


デアデビルのサプライズ登場。ドラマを追ってない身としてはあのくらいでちょうど良かった。

キャ
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音楽(2019年製作の映画)

3.4

7年間で手描き4万枚。ゆるいキャラクターと棒読みの声優、独特な世界観。温かくも狂気に溢れた作品。

不良たちが音楽に目覚め結成した“古武術”。しかし学校には“古美術”というバンドがいる。このネーミング
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.6

綺麗にまとまったオムニバスストーリー。
それぞれの物語りに感情移入し易く、見応えもある作品。

この手の作品にありがちなご都合主義感も“大晦日の奇跡”ってことで見れてしまうのが不思議。

個人的にはザ
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.5

前作でコメディであることはバレてるからと、いきなりコメディ色全開。

待っていましたカーネイジ。強くてかっこよくてイカれてる。クレタス・キャサディのストーリーが想像以上に描かれていて良かった。

前作
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