Eijiさんの映画レビュー・感想・評価

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男はつらいよ 旅と女と寅次郎(1983年製作の映画)

3.5

嵐と共に柴又に舞い戻る寅さん、早々に家族と揉めるお約束にほっこりする。

「他の人になくって叔父さんにあるものは暇だよ」

「暇なら腐るほど持ってら、持ってないのは金だけ」

「俺が居なくたって、妹の
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

原爆投下後に行われたスピーチの最中、オッペンハイマーの脳裏に過ぎる閃光に燃やされる命、その描写で原爆の衝撃は見事に表現されていた。

それは、史実やデータをなぞる様に広島や長崎を描かれるよりも、余程迫
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.2

ザック版「桃太郎」

ヴィジュアリストとしては一流のザック・スナイダーに必要なのは、優れた脚本だという事が改めて分かる。

何か観たいけど頭使うのは嫌な時にうってつけの作品。

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(1982年製作の映画)

3.8

とらやに帰省した寅さんに対して、タコ社長が放つ「もう帰ってきたのか、早えな今回は」が前作を思い出させて笑える。

三郎と寅さんの告白予行演習だけでM-1レベルの面白さ。

沢田研二と田中裕子が出会った
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

この作品はその圧倒的なヴィジュアルと音を体感することが最優先事項(なんなら物語の筋は別のメディアから拾ってもいいと思っている。ちなみに、リンチ版は過去に2回程鑑賞したが、それこそ良い意味でヴィジュアル>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋(1982年製作の映画)

4.0

冒頭の古典落語「抜け雀」をモチーフにした夢がさっそく面白い。
さらに、オープニング曲のドラマにも寅さんと村人との会話(声)を生かしたパートの挿入など、それまでにない演出にもグッとくる。

人間国宝を演
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

5.0


「哀れなるものたち」から「ロスト・チルドレン」を連想して久しぶりに鑑賞したら、さらに本作を連想してこれまた久しぶりに鑑賞。やはり、最高に面白い。

忙しなく働く人々、
つながらない電話、
テクノロジ
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.6

原作者と近い世代で、尚且つ生まれ育った地区も同じ身としては、先ず馴染みのある風景と広島弁に持っていかれた。

トランシーバーの玩具と、ニンテンドースイッチが混在する曖昧な時代設定には違和感を覚えたけど
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ロスト・チルドレン(1995年製作の映画)

5.0

「哀れなるものたち」を鑑賞して、かつて何度も観た本作を久しぶりに観たくなったので、20年振りくらいに鑑賞。

ゴシックでサイバーパンクなレトロフューチャーワールドの完成度に改めて魅了される。

ゴルチ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

鬼才アリ・アスターの脳内絵巻きをホアキンが怪演、果たして世にも奇妙なホラー・コメディ、一丁出来上がり。

同時期に観た「哀れなるものたち」が生の悦びに満ちた眩しい作品だったのに対して、本作は闇のまたそ
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モンスターズ/地球外生命体(2010年製作の映画)

3.4

「THE CREATOR 」が素晴らしかったので、未見だった本作を鑑賞。

所謂、身の毛がよだつ恐怖やグロテスクなモンスター、あるいはホラー、SF映画のカタルシスの様なものを期待したら肩透かしを食う。
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香港クレージー作戦(1963年製作の映画)

3.0

「鬼に金棒、坊主にお経、
明るくいこう、明るく!」

サラリーマンは気楽な稼業だったんだな、というのがよく分かる。
それ以上も以下もない、正月に酒を飲みながら眺めるのにいい映画。

ほつれる(2023年製作の映画)

3.9

犬で救急車を呼ぶエピソードにドキリとする。
夫を演じる田村健太郎の横顔の演技がいい。

安っぽい邦画にありがちな煩わしい音楽がないのも、物語をより生々しく見せるのに効果的だ。

座頭市と用心棒(1970年製作の映画)

3.5

三船敏郎をも召喚する、当時39歳の勝新の心意気と貫禄が圧巻。

やや単調なストーリー展開は退屈だが、当時の役者、監督、撮影など映画職人たちの仕事を観るのは楽しい。

「タダ働きで善玉してる奴は大嫌いだ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

様々なSF映画や漫画を源泉としたヴィジュアル、ディストピアな世界観、未来像と、「人間らしさ」「生きる意味」といった、王道のテーマを掲げながら、しかし、それらの要素が嫌味なくスッと入ってくる。
丁寧な作
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

ゴシックでレトロフューチャー感満載のビジュアル、キャラクターデザインとそれを見事に演じる役者陣の佇まい、全てに映画愛を感じる。
これぞ総合芸術、映画。

モノクロの世界から、覚醒、自由人として羽ばたく
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

2.7

時折挿入される先住民の言葉(アメリカ語)、北アメリカにライオンなど、やや雑な描写に冷めながらも、我慢。

しかし、散々焦らされた挙句、想像を超えるドラマがない。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

役所浩司が上手過ぎて、心を病んでいたが、周りには理解されなかった、リアルなかつての友人を思い出す。

自分に無償の愛をくれたのは誰か、この空は本当に広いのか、そんな事を思わずにはいられない。

男はつらいよ 寅次郎紙風船(1981年製作の映画)

3.8

寅さんがノーベル医学賞を受賞する夢と、とらやにて満男に買ってきた紙風船でいじけるくだりで、既にそこいらのコメディ映画を凌駕する。
そして、渥美清の酔っ払い演技は天下一品だ。

もう堅気には戻れないと悟
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男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981年製作の映画)

4.0

寅さんとふみが出会う瀬戸内海の景色、2人が再会する大阪の街並みに何とも言えない昭和の趣きがある。

ふみを見た時の芦屋鴈之助の「ごっつキレイな子やな」は台詞ではなく、本音のように思えるくらい、松坂慶子
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.6

鑑賞したタイミング的に、元旦の地震や羽田空港の事故を連想する。
あれらは、自然災害や事故だけど、しかし予期せぬ出来事は突然襲ってきて、人生を翻弄する。

今日をどう生きるのか、、そんな陳腐だけれど、普
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人斬り(1969年製作の映画)

4.0

欲望と葛藤しながらも、どこまでも愚直で垢抜けない田舎侍、そんな以蔵を勝新が見事に演じる。

天誅に置いてけぼりを喰らった以蔵が、慌てて駆けるシーンで、初めて劇中で音楽が流れた時のカタルシス。

邦画史
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少林寺木人拳(1977年製作の映画)

3.8

拳と拳が打ち合う音、蹴りが空を斬る音、お馴染みのあの効果音は、発明だと思う。

その後のジャッキー映画(主にカンフー映画)のベースになるプロットが完成されている。


本作のTV初放送で初めて見た整形
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男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(1980年製作の映画)

3.8

博とさくらのマイホームが初お披露目。本作以降、とらやに次いで、度々この家でドラマが繰り広げられる。
その新居に、寅さんのために部屋を用意する兄想いのさくら、
亡くなったテキヤ仲間の常吉に線香をあげに行
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エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

3.0

最新作を鑑賞する前に過去作のおさらい。

栄養は無いけど、たまに食べるとウマいジャンクフードと同じ。

エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

3.0

最新作を鑑賞する前に過去作のおさらい。

栄養は無いけど、たまに食べるとウマいジャンクフードと同じ。

エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.0

最新作を鑑賞する前に過去作のおさらい。

栄養は無いけど、たまに食べるとウマいジャンクフードと同じ。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

2.8

「世にも奇妙な物語」で見た事があるような、無いような、何となく馴染みのある日本的、アジア的なホラーの感触は、自分の中のA24に対する期待値を大きく下回った、、

プロット自体はシンプルなので、描き方の
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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.2

「身銭を切って学ばない人間は恐ろしい」

何気ないCGの使い方や、エモーショナルなシーンでのカメラワークなどにもセンスを感じるし、
ヒッチコックなどの古典を想起させるBGMがいい。

危機的な状況下で
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東京物語(1953年製作の映画)

4.0

いつの時代にもある親子の関係。

家族が一緒に居られる時間がどれほど尊いか、しかし、大抵はその時間が過ぎ去ってから、その事に気がつく、ごくありふれた庶民の感情を描くから感動が残る。

「とうとう宿無し
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男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(1980年製作の映画)

4.0

リリーの登場だけでテンションが上がる。

せっかちで行き当たりばったりの寅さんが何度も再会するリリーは運命の女性。
しかし、2人は結ばれないからこそ、そこにはロマンがある。

「お前が芋食って屁をこい
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.3

プロット、編集のテンポ、キャラクター設定などが韓流ぽいなあと思いつつ、
「リメイクで更に面白くなりそう」と思ったのだけど、
そもそも、本作がリメイクだったのか、、

何か観たいけど、頭使う作品は避けた
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.6

80年代、米ソ冷戦時代によくイメージされた世紀末感が懐かしい。

ツインタワーのあるNYの景色や、まるで、その後に実際に起こる9.11を予見したかのような、飛行機が高層ビルに突っ込む描写に驚くが、裏を
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.7

公開当時は松田優作のカッコ良さだけが刺さったのだが、
時を経て改めて観ると、今更ながら日本人豪華キャストに驚く、、というか、ホントに「組」でまとめたんじゃなかろうかという布陣。

リアルブレードランナ
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(2023年製作の映画)

3.6

武将達の愛憎や覇権争いを描いたフィクションが、2023年の今だからこそ、現実世界の様々な出来事とオーバーラップして、計らずしもブラックコメディとしての強度が増している。

ヤクザだろうが、武将だろうが
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スライ:スタローンの物語(2023年製作の映画)

3.8

スタローンやシュワルツェネッガーの全盛期(80’s)ストライク世代としては、本作でプレイバックされる懐かしい作品の数々に、自分の少年時代もオーバーラップして感慨深いものがある。

シュワちゃんのポジテ
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