嵐と共に柴又に舞い戻る寅さん、早々に家族と揉めるお約束にほっこりする。
「他の人になくって叔父さんにあるものは暇だよ」
「暇なら腐るほど持ってら、持ってないのは金だけ」
「俺が居なくたって、妹の>>続きを読む
原爆投下後に行われたスピーチの最中、オッペンハイマーの脳裏に過ぎる閃光に燃やされる命、その描写で原爆の衝撃は見事に表現されていた。
それは、史実やデータをなぞる様に広島や長崎を描かれるよりも、余程迫>>続きを読む
ザック版「桃太郎」
ヴィジュアリストとしては一流のザック・スナイダーに必要なのは、優れた脚本だという事が改めて分かる。
何か観たいけど頭使うのは嫌な時にうってつけの作品。
とらやに帰省した寅さんに対して、タコ社長が放つ「もう帰ってきたのか、早えな今回は」が前作を思い出させて笑える。
三郎と寅さんの告白予行演習だけでM-1レベルの面白さ。
沢田研二と田中裕子が出会った>>続きを読む
この作品はその圧倒的なヴィジュアルと音を体感することが最優先事項(なんなら物語の筋は別のメディアから拾ってもいいと思っている。ちなみに、リンチ版は過去に2回程鑑賞したが、それこそ良い意味でヴィジュアル>>続きを読む
冒頭の古典落語「抜け雀」をモチーフにした夢がさっそく面白い。
さらに、オープニング曲のドラマにも寅さんと村人との会話(声)を生かしたパートの挿入など、それまでにない演出にもグッとくる。
人間国宝を演>>続きを読む
「哀れなるものたち」から「ロスト・チルドレン」を連想して久しぶりに鑑賞したら、さらに本作を連想してこれまた久しぶりに鑑賞。やはり、最高に面白い。
忙しなく働く人々、
つながらない電話、
テクノロジ>>続きを読む
原作者と近い世代で、尚且つ生まれ育った地区も同じ身としては、先ず馴染みのある風景と広島弁に持っていかれた。
トランシーバーの玩具と、ニンテンドースイッチが混在する曖昧な時代設定には違和感を覚えたけど>>続きを読む
「哀れなるものたち」を鑑賞して、かつて何度も観た本作を久しぶりに観たくなったので、20年振りくらいに鑑賞。
ゴシックでサイバーパンクなレトロフューチャーワールドの完成度に改めて魅了される。
ゴルチ>>続きを読む
鬼才アリ・アスターの脳内絵巻きをホアキンが怪演、果たして世にも奇妙なホラー・コメディ、一丁出来上がり。
同時期に観た「哀れなるものたち」が生の悦びに満ちた眩しい作品だったのに対して、本作は闇のまたそ>>続きを読む
「THE CREATOR 」が素晴らしかったので、未見だった本作を鑑賞。
所謂、身の毛がよだつ恐怖やグロテスクなモンスター、あるいはホラー、SF映画のカタルシスの様なものを期待したら肩透かしを食う。>>続きを読む
「鬼に金棒、坊主にお経、
明るくいこう、明るく!」
サラリーマンは気楽な稼業だったんだな、というのがよく分かる。
それ以上も以下もない、正月に酒を飲みながら眺めるのにいい映画。
犬で救急車を呼ぶエピソードにドキリとする。
夫を演じる田村健太郎の横顔の演技がいい。
安っぽい邦画にありがちな煩わしい音楽がないのも、物語をより生々しく見せるのに効果的だ。
三船敏郎をも召喚する、当時39歳の勝新の心意気と貫禄が圧巻。
やや単調なストーリー展開は退屈だが、当時の役者、監督、撮影など映画職人たちの仕事を観るのは楽しい。
「タダ働きで善玉してる奴は大嫌いだ>>続きを読む
様々なSF映画や漫画を源泉としたヴィジュアル、ディストピアな世界観、未来像と、「人間らしさ」「生きる意味」といった、王道のテーマを掲げながら、しかし、それらの要素が嫌味なくスッと入ってくる。
丁寧な作>>続きを読む
ゴシックでレトロフューチャー感満載のビジュアル、キャラクターデザインとそれを見事に演じる役者陣の佇まい、全てに映画愛を感じる。
これぞ総合芸術、映画。
モノクロの世界から、覚醒、自由人として羽ばたく>>続きを読む
時折挿入される先住民の言葉(アメリカ語)、北アメリカにライオンなど、やや雑な描写に冷めながらも、我慢。
しかし、散々焦らされた挙句、想像を超えるドラマがない。
役所浩司が上手過ぎて、心を病んでいたが、周りには理解されなかった、リアルなかつての友人を思い出す。
自分に無償の愛をくれたのは誰か、この空は本当に広いのか、そんな事を思わずにはいられない。
寅さんがノーベル医学賞を受賞する夢と、とらやにて満男に買ってきた紙風船でいじけるくだりで、既にそこいらのコメディ映画を凌駕する。
そして、渥美清の酔っ払い演技は天下一品だ。
もう堅気には戻れないと悟>>続きを読む
寅さんとふみが出会う瀬戸内海の景色、2人が再会する大阪の街並みに何とも言えない昭和の趣きがある。
ふみを見た時の芦屋鴈之助の「ごっつキレイな子やな」は台詞ではなく、本音のように思えるくらい、松坂慶子>>続きを読む
鑑賞したタイミング的に、元旦の地震や羽田空港の事故を連想する。
あれらは、自然災害や事故だけど、しかし予期せぬ出来事は突然襲ってきて、人生を翻弄する。
今日をどう生きるのか、、そんな陳腐だけれど、普>>続きを読む
欲望と葛藤しながらも、どこまでも愚直で垢抜けない田舎侍、そんな以蔵を勝新が見事に演じる。
天誅に置いてけぼりを喰らった以蔵が、慌てて駆けるシーンで、初めて劇中で音楽が流れた時のカタルシス。
邦画史>>続きを読む
拳と拳が打ち合う音、蹴りが空を斬る音、お馴染みのあの効果音は、発明だと思う。
その後のジャッキー映画(主にカンフー映画)のベースになるプロットが完成されている。
本作のTV初放送で初めて見た整形>>続きを読む
博とさくらのマイホームが初お披露目。本作以降、とらやに次いで、度々この家でドラマが繰り広げられる。
その新居に、寅さんのために部屋を用意する兄想いのさくら、
亡くなったテキヤ仲間の常吉に線香をあげに行>>続きを読む
最新作を鑑賞する前に過去作のおさらい。
栄養は無いけど、たまに食べるとウマいジャンクフードと同じ。
最新作を鑑賞する前に過去作のおさらい。
栄養は無いけど、たまに食べるとウマいジャンクフードと同じ。
最新作を鑑賞する前に過去作のおさらい。
栄養は無いけど、たまに食べるとウマいジャンクフードと同じ。
「世にも奇妙な物語」で見た事があるような、無いような、何となく馴染みのある日本的、アジア的なホラーの感触は、自分の中のA24に対する期待値を大きく下回った、、
プロット自体はシンプルなので、描き方の>>続きを読む
「身銭を切って学ばない人間は恐ろしい」
何気ないCGの使い方や、エモーショナルなシーンでのカメラワークなどにもセンスを感じるし、
ヒッチコックなどの古典を想起させるBGMがいい。
危機的な状況下で>>続きを読む
いつの時代にもある親子の関係。
家族が一緒に居られる時間がどれほど尊いか、しかし、大抵はその時間が過ぎ去ってから、その事に気がつく、ごくありふれた庶民の感情を描くから感動が残る。
「とうとう宿無し>>続きを読む
リリーの登場だけでテンションが上がる。
せっかちで行き当たりばったりの寅さんが何度も再会するリリーは運命の女性。
しかし、2人は結ばれないからこそ、そこにはロマンがある。
「お前が芋食って屁をこい>>続きを読む
プロット、編集のテンポ、キャラクター設定などが韓流ぽいなあと思いつつ、
「リメイクで更に面白くなりそう」と思ったのだけど、
そもそも、本作がリメイクだったのか、、
何か観たいけど、頭使う作品は避けた>>続きを読む
80年代、米ソ冷戦時代によくイメージされた世紀末感が懐かしい。
ツインタワーのあるNYの景色や、まるで、その後に実際に起こる9.11を予見したかのような、飛行機が高層ビルに突っ込む描写に驚くが、裏を>>続きを読む
公開当時は松田優作のカッコ良さだけが刺さったのだが、
時を経て改めて観ると、今更ながら日本人豪華キャストに驚く、、というか、ホントに「組」でまとめたんじゃなかろうかという布陣。
リアルブレードランナ>>続きを読む
武将達の愛憎や覇権争いを描いたフィクションが、2023年の今だからこそ、現実世界の様々な出来事とオーバーラップして、計らずしもブラックコメディとしての強度が増している。
ヤクザだろうが、武将だろうが>>続きを読む
スタローンやシュワルツェネッガーの全盛期(80’s)ストライク世代としては、本作でプレイバックされる懐かしい作品の数々に、自分の少年時代もオーバーラップして感慨深いものがある。
シュワちゃんのポジテ>>続きを読む