Eijiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.7

公開当時は松田優作のカッコ良さだけが刺さったのだが、
時を経て改めて観ると、今更ながら日本人豪華キャストに驚く、、というか、ホントに「組」でまとめたんじゃなかろうかという布陣。

リアルブレードランナ
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(2023年製作の映画)

3.6

武将達の愛憎や覇権争いを描いたフィクションが、2023年の今だからこそ、現実世界の様々な出来事とオーバーラップして、計らずしもブラックコメディとしての強度が増している。

ヤクザだろうが、武将だろうが
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スライ:スタローンの物語(2023年製作の映画)

3.8

スタローンやシュワルツェネッガーの全盛期(80’s)ストライク世代としては、本作でプレイバックされる懐かしい作品の数々に、自分の少年時代もオーバーラップして感慨深いものがある。

シュワちゃんのポジテ
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ある日どこかで(1980年製作の映画)

3.5

自己催眠によって、過去へタイムトラベルをするという、ロジックも何もない夢日記を映像化した様な、中二病のような作品だけど、大林宣彦の作品を連想させる不思議な魅力を纏っている。

まるで、少女漫画から飛び
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男はつらいよ 寅次郎春の夢(1979年製作の映画)

3.9

「黒船が来て以来、日本人は不幸なんだ、大砲で脅して、無理矢理仲良くしようていうのがアメリカさ」
こんな的を射た台詞も寅さんが話すと嫌味がない。

ハーブ・エデルマン演じるアメリカ人版の寅さん、マイケル
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

クールなヴィジュアルとフィンチャーというブランドイメージから、これはシリアスな作品なのだという先入観で観てしまった。

だから、とてつもなくチープなオープニングのシークエンスに驚いたし、
全編に散りば
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

語り手によって物語の味わいが変わる落語のように、監督の作家性や趣味、美術やCGなどのテクニックが分かりやすく投影されるのが「ゴジラ」という題材だと思う。

果たして今作のゴジラは、庵野秀明のそれとは対
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男はつらいよ 翔んでる寅次郎(1979年製作の映画)

3.8

ドリフターズ、ひょうきん族のコントのルーツが凝縮された冒頭の夢

若い時から変わらない雰囲気の桃井かおり

サービスカットとはいえ、披露宴での新郎(布施明)の歌がうま過ぎて笑える

「あいつのは意見じ
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男はつらいよ 噂の寅次郎(1978年製作の映画)

3.8

冒頭から親の墓を間違えるし、早合点して社長を殺すし、相変わらずの寅さんが楽しい。

志村喬の久しぶりに登場が嬉しい。

泉ピン子が若いし、大原麗子のオーラがずば抜けている。

「ボケっとしている間にあ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.8

シリーズで慣れ親しんだアクション、カメラワーク、ビジュアル、音楽などが作り上げる世界観も、4作目となるとさすがに刺激も少なく、、そして、案の定、日本人の想像を超えないハリウッド作の日本描写が不安に拍車>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

さかなクンの世界に引き込まれて終始ニヤニヤが止まらない

男でも女でもない、のんが素晴らしい

魚が食いたくなった、頭から

RRR(2022年製作の映画)

4.6

イントロダクションで既に並の映画を超えた。

シンプルなストーリーなのに飽きさせないテンポ、カメラワーク、アクションデザイン、カラーリング、編集力、音楽、、、3時間が全く長く感じない。

このチームで
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男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく(1978年製作の映画)

3.6

「幸福の黄色いハンカチ」の翌年に公開された本作は、「男はつらいよ」でありながら「幸福の〜」のスピンオフの様な、地続きの様な作品になっていて楽しい。

武田鉄矢が登場する時の間抜けBGMがハマり過ぎ。
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男はつらいよ 寅次郎頑張れ!(1977年製作の映画)

3.8

二十歳の大竹しのぶが初々しいと同時に、既に完成度の高い演技で、名女優の片鱗を見せる。
いつもよりとらやに長居する寅さんにほっこりも束の間、とらやガス爆発事故。
ワットを心配をする寅さん良い人。
半ばお
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男はつらいよ 寅次郎と殿様(1977年製作の映画)

3.8

寅さんの帰宅早々、鯉のぼりと犬のトラが原因で勃発するお約束の喧嘩が楽しい。

殿様の涙とそれにもらい泣きする鞠子、言葉の少ない静かなシーンに感動する。

しかし、叔母ちゃんとさくらの前で振られる寅さん
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プロジェクトX トラクション(2023年製作の映画)

3.0

安っぽいCGとグリーンバック合成のぬるいアクションシーン
やたらと仰々しく、うるさい劇伴
捻りのないプロット
それが、2000年代以降のジャッキー映画

では、何故観るのか、、
「そこにジャッキーがい
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男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年製作の映画)

3.5

毎度、寅さんの妄想と独壇場に、渥美清の本領を見る楽しさ。
無償の愛、人情に生きる寅さんはカッコいい。
線路越しの赤ん坊を眺めながら、「人の一生なんて儚いもんだな」と呟く寅さんの台詞が沁みる。

「また
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.0

特殊メイクやストップモーション、大掛かりな仕掛け(セット)を使った撮影アイデアなど全てがわくわくさせる。
それらは、リアルなCGに慣れた今だからこそ、新鮮に刺さってくる。

2時間越えは当たり前、3時
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霊幻道士(1985年製作の映画)

4.0

これこそ天才映画
アクション、コメディ、ホラー、ロマンス、ファンタジー等々、「あれもこれも」を90分の中に入詰め込んだ、まるで、小さい弁当箱におかずを欲張って、しかし、センス良く並べた感じの楽しさ。
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デモンズ(1985年製作の映画)

3.5

公開当時、友だちと「霊幻道士」を観に行ったところ、同時上映されていたのがこの「デモンズ」。
そして、予備知識ゼロで鑑賞した僕たちを縮み上がらせ完全に虜にした。
そのまま映画館に居座り2回鑑賞(当時は入
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母性(2022年製作の映画)

3.4

絵本の様な画面デザイン、プロップス、ですます調の台詞縛りが、映画のテーマを伝えるのに役立っている。
韓流ドラマの様な仰々しい劇伴やエンディング曲も意図的なのだろうけど、やり過ぎ感は否めない。

上手す
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.9

のっけから、笑いとユーモアに溢れていて、心を鷲掴みにされる。
「重要なのは、今を生きること」という普遍的なテーマが土台にあるので、タイムスリップという反則技を乱用しても、終始ブレることなく物語にも入り
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

4.0

このクオリティの作品が配信で観られる事に、今更ながら感心する。

20分に及ぶワンカットのアクションシーンから、演者とスタッフの集中力、熱量がビシビシと伝わってくる。
前作同様、スタントマン出身のサム
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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

3.8

老人、池ノ内青観の絵が七万円で売れた途端に始まる、ドタバタ劇が可笑しい。
いつの世も、揉め事の発端は金と欲。

クライマックスは、池之内先生と志乃さんの再会と今生の別れ。
志乃さんの言葉にグッとくる。
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男はつらいよ 葛飾立志篇(1975年製作の映画)

3.2

前作のリリーに続き、今回も夢を持った自立した女性が登場。「女性の権利」といった社会の声を嫌味なく作品に取り入れているのが良い。

何度観ても、チェインスモーキングとタバコを吸いながら団子を食べるシーン
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男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975年製作の映画)

4.0

冒頭のお約束、寅さんの夢のシーンに、撮影現場の活気と楽しさがそのま投影されている様で和む。

おそらく当時の多くのサラリーマンの心境を代弁していたであろうキャラクター兵頭を演じる船越英二がいい味を出し
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.0

人を愛すること、愛されることで同時に病み汚れていく魂と人生。
終始少女の主観で語られる生い立ちや時々の心理描写が分かりやすく、やや拍子抜け。
もっと捻りの効いたプロットとカタルシスを感じたかったが、い
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

2.8

もはや上手い下手の次元にいない、草彅剛の超自然体演技に今更戸惑いながらも、一果役の服部樹咲の存在感が素晴らしく、最後まで彼女が作品のムードを作っていた。

生きづらいのは、マイノリティの人々だけじゃな
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.2

「ミクロの決死圏」や「スタートレック」の様な古き良きSFテイストがビジュアルのそこかしこに感じられて飽きない。

現実社会でも、一歩家から出たら、励みになり、時に頼れるのは友だち。
そんなシンプルだけ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.2

まるで、動く小説を見ているような、不思議な映画。

徐々に狂気を帯びる人間模様、そして初めにあった諍いの理由など、やがてどうでもよくなる、、まるで国や民族間の戦争の様に、一度転がり始めたら止まらない。

ブラックアダム(2022年製作の映画)

2.9

ブラック・アダムとアドリアナの息子のやり取りが「ターミネーター2」のT-800とサラの息子ジョンの関係を思い出させるけど、あそこまで吹っ切れた絆とユーモアはない。
見慣れたアクションとスケール感で淡々
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男はつらいよ 寅次郎子守唄(1974年製作の映画)

3.0

捨て子の赤ちゃんに翻弄されるとらやの家族と、美人看護婦に一目惚れして、いつもの様に暴走する寅さん。
そして、お約束のオチ、シンプルで予定調和だからこそ楽しい。

叔父ちゃん(車竜造)が松村達雄から、3
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.0

登場人物とその相互関係、プロットやアクションのカット割など、まるで少年ジャンプの漫画が原作の様な作品でライトに楽しめた。

イカゲーム然り、漫画ファンにとっては特段に目新しくないプロットなのに最後まで
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男はつらいよ 寅次郎恋やつれ(1974年製作の映画)

3.4

冒頭のとらやにて、寅さんが旅先での出来事に尾ひれをつけて語る独演会は、語られるその場面が映像として脳裏に浮かぶ、渥美清の本領が発揮される見事なシーン。

宮口清二父の演技が素晴らしい。
親子の和解など
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アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

3.0

まだTVが面白かった昭和全盛期のダウンタウンが作ったコントみたいな映画。
(関西弁の字幕、効果絶大)

途中、これを1人で真面目に観ている自分に気がついて、阿呆らしくなるが最後まで止められない。

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.5

秘密基地
スーパーパワー
魔法
怪物
初恋
子どもの頃に欲しかった、或いは出会いたかったキラキラした欠片が詰まった、単純明快で楽しい映画。