eriokさんの映画レビュー・感想・評価

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

一見法廷ミステリ風だけど、心情の掘り下げ深く、とても良かった。結局、自分の好みは謎解きではなく、意識の流れなのだわ。

パリタクシー(2022年製作の映画)

3.7

パリ市街の景色を見たくて鑑賞。死期間近の老女に送迎の依頼を受けたタクシードライバーの気持ちが変わってゆくお話。俳優は良かったが、回想シーンをもっと前面に出してドラマにした方が良かったのではないか、と思>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

もしあの時こうしていなければ、あんな人生もこんな人生もあったのだ、その人生は別の宇宙に無数に散らばっている。宇宙を破壊しブラックマターならぬベーグルに吸い込もうとしているのは、親に反抗的な娘。それを白>>続きを読む

アンソニー・ロビンズ あなたが運命を変える(2016年製作の映画)

3.5

受容とかそういうのではなく、参加者各自の正しいあり方を導く感じ。確かにパワフルな人だが、間違った判断をしているかも知れず、感情を揺さぶり共感を高め涙するのはカルトっぽいし、どうしたものか。まぁ霊能者や>>続きを読む

スタッツ:人生を好転させるツール(2022年製作の映画)

4.1

なんとなくやる気が出なくて、癒し目的で観たら、素晴らしい出会いがあった。

流浪の月(2022年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

最後、なんで文が大人になれないと全裸になるのかが分からずもやもやのまま。
消化不良だったなぁ。
役者は皆役作りして入り込んでいて素晴らしいと思ったが、役の設定あれで良いのかと三者三様でトラウマ抱えてい
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.5

前に見た。原作のイメージも壊れていなくて良かったように思う

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.8

めちゃくちゃ良かった。デイヴィッド・バーンカッコ良すぎて大興奮。途中からスパイク・リー色が出てきて、なるほどと思ったよ。コロナ真っ盛りの時に上映だったからアマプラで見たけど、是非とも映画館で観たいなぁ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

寝ても覚めても、を観て不思議ちゃん具合が合わず、あまり期待していなかったがカンヌでも高評価というので観た。3時間があっという間に過ぎて、劇中劇の台詞と現実がクロスし、映画なのに舞台上のテキスト、外国語>>続きを読む

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.6

得体の知れない色が生命を襲う。ラヴクラフト恐るべし。70-80年代なら大ヒットしていたかもしれない。B級を見るつもりで見始めたがニコラス・ケイジはやっぱり演技派だわ。クライマックスの狂気はなかなか迫力>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

原作も知らず、酷評の前作も観ていないのだが、創るの難しいやつという認識で観る。想像していたよりファンタジー寄りだった。良かった。こうなるとデヴィッドリンチのも観たくなってきた。安定のドゥニヴィルヌーブ>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.4

主人公の朝子と麦の不思議ちゃんすぎる演出に、もやもやした。麦が乱入するのが朝子の妄想の始まりであれば話がもっと狂気じみ、錯乱混じった救いのないバッドエンドでも面白くなったんじゃないかな。わたしの好みな>>続きを読む

ザ・レポート(2019年製作の映画)

4.1

アメリカがアフガニスタン撤退した年の9/11に観るには持ってこいの社会派ドラマ。グアンタナモ収容所を思う。不安と怒りに駆られると暴力が加速され更なるテロリストを生み出すのだ。黒塗りのレポートは日本でも>>続きを読む

誰のせいでもない(2015年製作の映画)

3.5

ヴィム・ヴェンダーズに惹かれて見る。鬱々とした内容だが不思議と最後まで見れた。交通事故でなくともこういう自分ではどうしようもない過去の罪って、長い人生ではあるよな。普段は忘れてしまうんだけどされた側は>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

4.0

無意識の中の世界は映像も衣装美しい。連続殺人犯の無意識につながるの安直も許す。ただ、劇中現実のジェニファーロペスの衣装がピンヒールに露出多すぎ、お色気演出ていうの時代を感じざるを得ない。
二十年前って
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.8

チャーリーカウフマン、マルコヴィッチからのファンなのだけど、コメディ要素が減りだんだん難解になってくる。

時が流れるのではなく時という空間の中を人が通過していく、この映画では通過せず意識が漂流する感
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

倒錯系病んでるホラー。悪魔崇拝とか悪霊よりそれに巻き込まれて狂っていく過程が怖い。素晴らしい。

何故かラストで救われた気分になり、怖さが残らない後味の良さ。

裸体の中年層に拝まれるところでミッドサ
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ROOM237(2012年製作の映画)

3.4

深読みが凄い。当たっているならキューブリックも浮かばれるかと。あらゆる小道具に意味があり史上の人類の残虐行為を表しているのなら、キングが怒るのもわかる。小説はアル中男の破滅の物語だもの。

別の感想と
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ボーイズ・イン・ザ・バンド(2020年製作の映画)

3.1

戯曲みたいだと思って観ていたら戯曲だった。前知識無しで見たので、時代背景がいつか分からずに見てしまった。今ではないと気づくまで違和感を持って観たのでもったいないことをした。時代背景は大事。

アルベール・カミュ(2010年製作の映画)

2.6

人種差別はしない、アラブ寄りだ、リベラルだ…高尚な思想も文学もノーベル文学賞作家もただの勝手気ままなマザコン若い娘好きの最低親父に見える映画だった。時代だろうか。ああいう生き様は格好悪く映る。妻が気の>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.9

思いの外良かった。ALSとはいえ70代でまだ存命したスーパースター。ホーキングを演じ切っていて素晴らしい。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

緊急事態宣告解除初、やっと観ました。映画館には5人きりで贅沢な映画鑑賞でした。文化人類学的にも興味ある内容。自分を含め人間って環境と状況で現実社会でもああいう風に変わりうるよな、というか、女王にも生贄>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

小説を読んだときは、エリアXが最後まで何か分からずじまいだったけど、映画は少し脚色していて、わかった気になったわ。
世界観も壊さず幻想味たっぷりのSFで、美しかった。
遺伝子混合の海、木、動物。
人の
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

4.0

いつ観るの? 今でしょ。

観てるだけで熱出そう。

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.3

原作のドクタースリープとは違うラスト。映画のシャイニングと原作のシャイニングが融合したラストに、感動。やっぱりあれだな。シャイニングもドクタースリープもアル中の苦しみが、元型だと思う。アメリカの理想の>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

さすがスパイク・リー。ヘイトの嵐は揺り戻し、世界中で吹き荒れる。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

思春期の思い出がでると、つい涙ぐんでしまう。なのに、奇妙なクリチャーがでると、笑ってしまう。怖いだけじゃ、ないところがいいのだけど、ラスト、虐めて言葉でやっつけるって、ルーザーたちよ、それはアリなのか>>続きを読む

ドリーミング村上春樹(2017年製作の映画)

4.0

自分の身から発した文章に、海外でさえ、こんなに信奉者がいるなんて、村上春樹が羨ましい。ハルキストって、社会に不適合なところが嵌る感じなのかと察するが、怒られる? でもね、文学ってそういうものだよ。ご安>>続きを読む

ピアニスト(2001年製作の映画)

3.8

昔見たハネケ映画。このイザベル ユペールが好き。

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.7

大人のダークファンタジーは一筋縄ではいかない。これから原作読むわ。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

社会的弱者が暴力に目覚める。わたしにとっては昔からこういうテーマは好みの映画だけど、それがここまで流行るのは、バッドマンのおかげか? バッドマン抜きでは、流行らないのか。