社会を劇画化した遊園地でお爺さんが迫害される話。
理不尽に暴力を受けるだけでなく、誰にも助けてもらえないのが悲惨。視界も助けを求める声も雑踏のノイズにかき消されてしまう。
最後のまとめが何かふわっとし>>続きを読む
子供の自主性や個性を尊重するトモエ学園と校長先生はもちろん素晴らしいが、トットちゃんや子供たちが課外時間や教室の外で成長していく姿にさらに大きな感動があった。
主人公の「逆張り冷笑系オタク」らしさに現代のSNS的な既視感がある。同じように冷笑的な少女2人が主人公の『ひなぎく』をちょっと連想した。
2023年に劇場で見た映画の中でも最も面白かった。大学の卒業製作とのことだが映像に開き直ったような安っぽさは全然感じなくて満足感が高い。
森の奥深くへと進んでいく巡礼者たちというモチーフで、すごく親し>>続きを読む
ゲゲゲの鬼太郎の誕生秘話を描く怪奇ミステリー。ホラー映画的な怖さはないが、演出が良くて楽しく観ることができた。また、政治性が率直でかつエンタメに昇華できているのも良い。
「M」の秘密というのはだいたい>>続きを読む
「こいびとのみつけかた」というタイトルは違うのではないか。最初から恋愛しているので。通常の恋愛(セクシャリティ)と違う形の関係を描こうとはしているかもしれない。
こちらのピリからさんのレビューがかなり>>続きを読む
路上生活者の女の子がいろんな人たちと出会って生きていく話。
学生妊娠とか孤児とか震災とか不幸な身の上話が一通りそろっている。何か趣味が合わない映画で、全体長い映画だが震災の話が特に長く感じた。岩井俊二>>続きを読む
ニヒルでポップなアート映画。画面切り刻むのとか表現がちょっと『ハウス』を感じる。傍若無人にみえるけど何となく寂しい。映画館で集中力が保てなかった。
チリのカルトコミューンから逃げ出した少女が新しい家族を作ろうとする話。キャラクターが動くというよりは、カメラに映る世界が変容し続ける(壁の色が変わる、床からキャラクターが生えてくる)のを見ているような>>続きを読む
暴走族の少年が自由を求めて走り続ける話。卒業制作で撮ったのは凄いと思うがどうしてもチープなところはあり(最後の見せ場の戦争とか)評判ほど爽快に感じなかった。印象的な面白い俳優が多い。全然主人公らしくな>>続きを読む
田舎に引っ越した少年が異世界に行って成長して帰ってくる、という体裁の話。あまり葛藤とか試練を感じなくて物語としては正直出来が悪いと思う。序盤のお屋敷のホラー・伝奇・耽美な映像と躍動感のあるアニメーショ>>続きを読む
煉獄を独裁者の亡霊が徘徊する話。ストーリーはあまりない?正直退屈で眠かった。映像も朦朧としていてそんなに魅力的ではない。個人的にはスターリンとかヒトラーの内面に興味が持てないしあっても面白いのか分から>>続きを読む
レイシストの白人女性たちが作った右翼サークルが一日で崩壊していく話。全編ワンカットはすごい迫力なのだが後半が残酷過ぎて本当に嫌ーな気持ちになる。最初のパーティのぎこちなさが個人的には面白い。「ここでは>>続きを読む
貝なのにお婆ちゃんの姿がリアルで泣いてしまった。ある意味では保守的である意味ではリベラルなマルセルの複雑なキャラクターがとても良い。最後一人で風の音を聴き世界の中の自分の存在を感じるマルセルに痺れた。
子供にとって絶望しかない作品という評価には賛同できない。
3章の車から飛び降りるシーンが最も象徴的だと思う。今この瞬間を生きる主人公の姿に胸を打たれた。とにかく面白いしもう一度見たい作品。
バディも夢も期待していたものはありませんでした。
コスプレとしては源氏兄弟が一番かっこよかったです。
オカルトホラー映画。現実と幻想が良い塩梅で曖昧になっていて、そういう雰囲気にはたっぷり浸れる。撮影地も素敵。
タイトルは母娘の呪いとか女の業とかそんな意味らしいが個人的にはそのようなテーマに全然興味が>>続きを読む
劇場で観た。魔法の城の幻想的な美術は暗くて見にくいところがありちょっと物足りない。野獣の声の違和感。
ベルの凍りつくような美貌がいちばん恐ろしい。最後の野獣の変身とそれに対する反応も意外。ディアナの像>>続きを読む
劇場で観た後は日常の景色や音が本当に変わってしまったように感じた。素晴らしい映像体験だった。最初のドンッは本当に不意打ちのうえ座席が揺れるほどだった。それ以外はあまり怖いことはない。
眠くなるのは分か>>続きを読む
オチを言葉で説明するの要らないじゃんって思った。止め絵のナレにウォン・カーウァイっぽさを感じる。
少女が壊れた男を救いに行くという展開が宮崎駿っぽいなと思った。草太にハウルとかハクみたいな色気を感じないのは自分の好みかもしれないが、すずめの行動力にあまり説得力がなく、物語に乗れなかった。
新海誠の>>続きを読む
終盤が退屈だった。元子役とかカメラマンの歪み方が面白くて、主人公がやっていることが今一つピンとこない。
前作の方がキャラクターの関係性を魅力的に感じた。
ギャグとはいえ刀剣男子たちの遊びは手間がかかり過ぎていて、見ていると少し疲れる。
蟹を追いかける蛍丸のようなゆるくて無為な時間も大切にしたい。
何より音楽が良かった。半分ミュージカル映画。
主人公については宗教の知識とか関係なく普通に面白くないと思う。
蘭子の練習の迫力~結末を大胆にカットした試合~試合後の浮遊感の流れがすごい。
素晴らしいラストにたどり着くのに大回りしている感じ。同じシリーズで似たような展開のワールズ・エンドと比べると、パブに行くだけでもっと楽しいことができたのではと思ってしまう。
どこを切り取っても騒々しく散らかっていて楽しい。ドナウ川は茶色く濁っているけれどオレンジ色の陽光の下で芳しい輝きを放っている。
運命を信じてあそこから旅立っていく若い恋人たちと、昔の友情を反復するチャ>>続きを読む
丘の斜面に散らばった人たちを絵画のように遠景から撮った場面がとても綺麗。それでも絵や想像の中に入り込むというよりは、画家の生き様を外側から見る映画なのかもしれない。
テレビ版未視聴のライトファンだけどキャラが可愛すぎて終始ニヤニヤしていた。土佐組がまとめて好きになった。